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「煽り」というワードが、ひとり歩きする怖さ。 ~あえて語る、「違和感」のこと~ 








つい先日、きつね的に「乗り物師匠 四天王」のひとりとして永く
付き合って頂いているヨッシー師から、久々に電話が来た。


腕利きベテラン塗装職人だったものの、勤務先の閉鎖と転職や
家庭事情の変化が重なり、少し疎遠になっていたのだが。

多忙で乗れずに不調を招いた愛車・ダイナローライダーの話が
ひと段落した頃合いで「アレ、どう思うよ?」と問われたこと。


それが今回のタイトルに据えた、「煽り運転」問題の件だった。


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これは時事トーク中でも、とてもナーバスで繊細な案件。
言葉を尽くし自分の考えを語らなければいけないお題だが。

それを承知で乗り物好きの視点から発するとしたら・・・
まず「論点がズレている薄気味の悪さ」を取り上げたい。


いちドライバー/ライダーとしてハッキリさせておきたいのは
連日メディアが取り上げる「東名あおり事故事件」の素性。


きつねメは、コトの軸足を「煽った/煽られた」と別のところで
考えるべきなんじゃないか?
と感じている。


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二輪ブームが過熱する最中で育ち、峠ブームの中で四輪の
免許を取った我が身を振り返ったとて到底「品行方正」とは
胸を張れないスタンスなんだが。

今回の事件で重きを置くべきは「煽り」という視点ではなく、
一連の展開における非常識な被疑者の逆ギレ行動では
なかったのか
・・・?ということなんだ、そもそも。


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実は何度か、あの事件と写し鏡に似た逆位相的な恐怖を
過去に数回、味わったことがある。


20年以上前・・・反社会勢力系(←ヤク〇)が未だ大手を
振って街を闊歩していた頃は「案外よくあること」だった。


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彼らの手段は概ね、誰もいない道をあえてグダグダ低速で
走る事から始まる。

後ろでイラっとし、追い越しを狙うとセンターラインに寄せる。
これを何度か繰り返した末、突然真横を向いて道を塞ぐ。

あちこち凹んだそのポンコツアルトやミラから肩を怒らせて
出て来るのは、鋭角剃り込み入れた眉毛の無いチンピラ。


「おめぇナニ後ろからイキってマクりくれてんのよ、コラ?」


要はヤンキー時代のインネンカツアゲ常套手段をクルマで
実行しただけ・・・乏しい小遣いか上納金を稼ぐために。

こんな時は瞬時に後続車がいないかミラーへ目を走らせて
「よし!」となればクラッチ蹴ってサイドを引いたものだ。


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東名の案件の被疑者は人格上、「奴ら」と何も変わらない。


誰から見ても邪魔になると分かっている場所にクルマを停め、
注意した善意の市民を追走掛けてマクり倒し。

挙句走行車線へ停めてスゴんで脅し、分かり切った惨劇を呼ぶ。


もう自分に非があった事すら分かってんだか分かってないんだか。


要は事故に至る運転がどうとかこうとか以前に人間性の面から
欠陥を追及するべきストーリー
なんじゃねーの・・・違うか?


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生まれも育ちも過疎な山岳県のスポーツカー・ブーマーで。
四季を通して長く地元の峠道にも慣れ親しんだ田舎ライダー。

そんな素性から自己申告すると、250ccクラス以上のバイクや
四輪なら、俺は「並みよりも少しペースが速い乗り手」となる。


老眼と鳥目の進行が早いことも自覚しているから、最早分別の
ないトバし方なんか、やりたくたって出来ないんだけどさ(笑)。


但し・・・その対象となる乗り物が絶対的に非力な黄色とか
桃色のナンバーを持つ小排気量まで至る趣味なモンでして。


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シンプルかつ貧弱なプリミティブ機・ゴリラ改72ccの巡行は
50km/hが精一杯なので、傍目にも不安定な走りっぷりから
「マクって抜く側」の気持ちも十二分によく分かっている。

長距離を掛けようと思えば窮屈極まりないポジションとか
バックミラーから眼を離せない気配りにくたびれた結果、
今夏にはDトラッカー125を嫁に貰った程なのだから。


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しかし「カラス号」こと当のDトラとて快適に落ち着く速度は
一般道の上限・60km/hが丁度良い頃合いなのだ。

まあそこそこ立派な車格とも相まって、後続車両視点では
「ノンビリ行くなら後ろに付くも良し、抜こうと思えば
いつでも安心して抜けるんだし。」という存在らしい。

ゴリラよりは後ろにつかれる頻度は少なくなったものの。
コイツで走る時もまた、速いクルマに追い付かれたら極力
早めに左ウインカーを点けるように留意している。


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抜く側の気持ちも抜かれる側の気持ちも、分かっていたい。
それはその時、乗っているものが何であっても・・・。

だからきつねは、例えばそれが林道帰りのセローの時も。
後続がついたら長い直線を選び、路肩に寄せて減速する。

勤務の関係でSOSを求められた営業車、次のフェリー便へ
載らきゃならない長距離トラック、便意を催した子を載せる
ミニバン・・・抱えた事情はそのヒトそれぞれだ。

結局皆「その時々で求めるペースが違って当たり前」じゃね?


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もうかれこれ四年前・・・函館からレンタカーを借り出し
生まれて初めて「自らステアリングを握っての北海道」を
旅した記憶は、未だ鮮明に残っている。

除雪用に広くとられた路肩と絶対的に少ない交通量、そして
ブラインドの少ない直線基調のルートが培った道民の伝統か。

とにかく「追いついて3秒で先方が道を譲ってくれる」作法に
強烈なインパクトを受けたものだった。


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正味の話・・・少なくとも大都市圏を除いた道南~道東なら
運悪くお縄を頂いた際の切符の色は、間違いなくほぼ「赤」。

とにかく本州の常識というモノサシで測れないほど各集落間や
都市と街との距離が乖離しているため、皆ペースが速いのだ。

町場から10kmも離れたら黄色ナンバーのクルマが居なくなる。
都市間移動を想定すれば、軽自動車という選択をしない流儀。

それはまるで欧州ローカル・ルートさながらなドライバーの運転
意識の高さに心底舌を巻く経験となり、熱心な北海道ファンへと
導く礎に据えられた(バイク/クルマ好きは必ず行くべき)。


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さて、論点を遥かなる北のモータリング・パラダイスまで
ブッ飛ばしてしまったところでひと巡りし、私的な視点へと
リバースさせますが。

きつねメが現在も憂慮する「行く末シナリオ」を一つ挙げると。


「ワタシは法定速度で走っている」「追いついて来た車が
一分ぐらい背後に張り付いていた」
「追い越した様子が
愛車のドラレコに写っている」
「ムカつくから動画UP」


正直申し上げて一度、教習所の教官から教えられた言葉を
反芻して頂きたい・・・こういうドライバーやライダーには。


「交通法規と実情の流れを勘案し、沿うように走りなさい。」

「ナナハンならナナハンなり、リッタークラスならそれなりに
持ち味のメリハリを利かせた走らせ方をさせなさい。」


(※ ↑自身も「課題はパーフェクトだけれどアクセルの開け方が
足りない」という理由で、二回限定解除から落とされたクチ )。



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そのクルマやバイクが、どれだけの静粛性を誇る高級機であっても。


「あなたのために用意された安楽優先の特別なリザーブ・シート」
なんかじゃないことを、お忘れではないですか・・・?


バック・ミラーは「バックの時に使うためのミラー」じゃないんです。

サイド・ミラーは「駐車場で子供を巻き込まない為のミラー」じゃ
ないんです。



「交差点で左折したクルマは基本その左折した先でも左レーンを
守らなきゃいけない!」ってコース上で厳しく習ったハズなんだが。

いつの間にか(3ナンバーの小型車区分容認以降か?)右レーンまで
はらんでもアタリマエ的に、勝手な常識へ塗り替えられてしまった。


こういうケースって最近、案外多くあるように感じられる。


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「私が私の感じる快適なペースで走っていたら、後ろに付かれた。」

「法定速度内だったのに追い越されたから、抜いた相手が悪者。」



あの・・・もしもーし・・・聴こえてますか?・・・もしもーし。


センターラインが黄色かったり白の点々だったりと場所により
わざわざ区分けされている理由。

日本で取得された免許を保持される方ならば皆さん
常識として、御存知ですよね?


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我のけつコさ追いついかれだら、相手が速いに決まってるべナ?

何がしら急な用ッコあって、先サ急いでるのがも知れねがべじゃ?

したらこっちはペッコばり、脇サ寄せで行がせてやれば良がべよ。

カッ飛ばさねば間に合わねェ時なんか、誰サでもあるべがらなス。

我は我、向こうは向こう。みーんなまんつ、お互い様だべ・・・な?



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ストーブ・リーグの熱い幻想。







キンキンに冷えた朝、マグカップに移して石油ストーブで温めた
ボトルの安コーヒーをチビチビ飲みながら。

久し振りにクラブ・サンスイの電源を入れ、先週手に入れて来た
CDをセット。

キラキラ踊る鍵盤の鮮やかな音に自然と目を閉じ、耳を澄ませた。


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ツインの鼓動にクラッチ・ミート、間髪開けずに流れ出す風景。
初夏、走り慣れたいつものロング・ワインディング。

シフトを上げて抜けられる緩い左、短いストレートを挟んでまた
緩い左・・・と、ここでひとつ落として即座に深い右。

カカッ、カッ、カカッとステップの先が路面にケンカを売る感触。
こんだけアスファルトが暖まっていれば、安タイヤでも行ける

クリップは出口が見える少し手前、若葉の隙から煌く陽光。
右へ右へと傾ぐタコの針、センターラインがコマ落としで流れる。

抜けていく横Gの感触をスロットルで縦へ繋ぐ。シームレスに。
ビンと張ったチェーン、高周波に代わりつつあるサウンド。

拍車の掛かったエンジンに応えドン突きのヘアピンぎりぎりまで
鞭をくれてやる。コイツなら「タメの時間」は2秒も要らない。

ミラーの中でジワジワと大きく迫り来る異型のヘッドライトは
ハヤブサか、ZZ-R1400か。

ツッコミ直前までのチキン・ラン。その後に待ち構えているのは
切り返しのラインがキツい日陰のS字だ。

その巨躯と有り余るパワーを御せる腕が在るのなら、引くなよ?
向こうまで付いて来られたなら、その馬鹿力で俺を越して行け。

但し・・・こちとらたかだか70ps。なけなし使いッ切りの70psさ。
皆が待つレストまでコイツに追い回されたら、赤っ恥だがね。


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もう15年前、きつねがスポーツスターの前に愛用していたのは
ゼファー750だった。

「何故イレブンを選ばない?」「ニンジャ買う気だったじゃん?」

答えは簡単、どっちも欲しかったけれど、買えなかったのだ。


二台乗り継いだZR750C-1は、どちらも30万円で手に入れた。
プレミアのついた今では信じられない話、不人気で安かった。

でもコイツは素敵な相棒だった。寸詰まりの小柄な車体故に
慣れれば遠慮なく扱え、安心して750のトルクを掛けられた。

「乗せられてる」リッター・ネイキッドの乗り手からは何度
気の抜けない刺客と称されたか、分からない。

無論、ワンシーズンでセミレーシング・ラジアルを2セットも
履き替える最速連には、敵うはずも無かったけれど。


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それは乗り換える以前から既に分かっていたことだけれど。

例えばゼファーがバスケットボールなら、スポーツスターは
砲丸投げの鋼球のようなものだ。

何もかもがデカくて重くて、ディメンジョンも3世代ぐらい違う。

だからド迫力の加速をコーナーの遥か手前でキッチリ留め、
ラインのアウトぎりぎりに載せて「せーの!」でドンと寝かす。

手綱のスロットルをタイヤと相談しつつジリジリ開けて曲げる。
その速度はじれったいことに、実はセローよりも遅い(!)。

タチが強く直進したがるフレームに、動きの良くない足回り。

鮮やかにインを突いて去り行く直四の咆哮を浴びながら、
去り行く背中に「これがゼファーだったら」と臍を噛む悔しさ。


自在に踊れるマシンが欲しい、手足のように操れるマシンが


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これまで何度も語った通り、そのための最右翼はKTMの
390シリーズ。

峠のエキスパートですら「下りコーナーの飛び道具」と評する
コイツは、正味のところ全区間を通して考えたら相当に速い。

大型免許を持っていても「あえて」選ぶ乗り手がいる理由は
元気いっぱいハジける390に、2スト250の面影が重なるから。

但し過去の単気筒の常識を置き去るパワーとバーターになる
のは、総額70万超の値札と決して長いとは思えない寿命だ。


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シヴァー750


そして次に浮上するのは過去「お友達価格で譲ろうか?」と
クマ師匠から提示されたことがある、アプリリア・シヴァー。

近未来的な意匠が好みに合わなかったことから、当初は
食指が動かなかった・・・のだが、お借りして目からウロコ。

コイツは刺激的。例えるなら前述の390のシングルをL型に
二丁掛けしたようなモン、お祭りわっしょい的なパワフルさ。

何せZR750と同じ車重に二気筒100馬力、そりゃ速いさ(笑)。
師匠の手で足回りを調教されたシヴァー、いい塩梅で楽しい。

唯一のネックは、個人売買物のアプリリアのメンテを引き受けて
くれる店が、盛岡界隈にはおそらく存在しないこと。

まずスロットルからしてもうドライブ・バイ・ワイヤーのコイツは
もし電子制御がゴネ始めたら、俺の手に負えなくなってしまう。


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ムルティストラーダ


丁度同じ頃、師匠が短期間だけ並行所有していたドゥカの
ムルティストラーダも試乗させて頂いたんだけれど。

いやいや、ツアラー然とした見た目にまんまとダマされた。
とんだ食わせ物で、中身はそのままナマのドゥカティ1000。

いろんな意味でアブい。頭の隅では「先に無くなっちゃうのは
命と免許のどっちだ?」と思いながら、右手が閉じられない。

ガンガン蹴り続けるリアタイヤがスピードメーターの針を
跳ね上げ、アドレナリンを止める理性のフタがイカれちまう。

これに比べりゃあジワジワのモー・・・っと流すことも出来る
滑らかな国産リッター4発の方が、まだ性格は優しいだろう。


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スラクストン


ちょっと方向性は違うけれど、基本を同じくするボンネビルに
乗ってみた印象では「イケるクチ」となるのがスラクストン。

低回転から高回転まで調教が効きフラットに吹けるコイツは
或る意味でヨンパツっぽいソツの無さを見せた。

本当の好みがクラシカルなところにあるきつねの目には唯一
「スポーツスターと入れ替えても後悔の確率が低い」と思える
スタイリング。

但し悪友Kちゃんの店がオトナの諸事情から取扱店の看板を
降ろしたため、悲しいかなトライアンフも候補から落ちた。

もっともそもそも「キャブでセパハンの初期型上玉」となると
もはや手の届くような相場じゃなくなっているけれども。


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さてフレンドリーに見えても垣根が高いパツキン美女たちの
夢から現実に立ち返って。

ここで巡って来るのが、一連の国産モダン・ミドルツイン。


ヴェルシス


ふと脳裏をかすめたのは、これも昨春クマ師匠にお借りした
カワサキ・ヴェルシス。

この顛末に関しては当時の印象を記したブログが残してある。

ムルティストラーダと同様に身長175cmのきつねが跨っても
踵が浮いてしまう、超アップライトで大柄なポジション。

全身が地面から遠いところまで持ち上げられているところに
接地感がまるでつかめないフィールの組み合わせは、正直
少し怖いものだった。


ヴェルシス 2


一気に遠くへ掛けるアルペンローダーは、乗り手に余計な
疲労を招かないよう、あえて寡黙なセットアップにしてある。
設計コンセプトそのものが、自分の求めるものではない。

しかし・・・コイツ、実は地味に「エンジンが速い」のだ


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650ccというキャパをインジェクションで躾けてあるのだから、
流れに乗ってフツーに走る分には無機質に淡々としている。

しかし長い直線で前方のクルマをパスしようと、ひとたび
そのつもりでスロットルを開ければ性格が突然変貌する。

エラい勢いで車速が伸び始め、あれよあれよという間に
スピードメーターの針はその盤面の右半分へと到達した。


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これがカワサキ流の血統なんだろうなぁ・・・きっと。

加速を始めると「もっともっと」とエンジンから拍車が掛かる
キャラクター、一時所有していた最初期型KLXにそっくり。

キャブ機の有機的な野性味を削がれた分キカンボ振りを
抑えたフィールにされていても、去勢されていないのだ。

願わくば地面に近くコンパクトなシャーシでこのエンジンを
楽しみたいという感想に「ER6n、知ってる?」と師匠ボソリ。


カワサキER-6n


盲点だった。カワサキの650ツインが三姉妹だったことを
すっかり忘れていたのだ。否、ノー・マークだったのだ。

見た目も企画の視点も全く異なるけれど車重200kg/70psの
ストリート・ファイター、まんまゼファー750の代替機である。

いささかエキセントリックな見た目も、今年シーズン後半を
Dトラッカー125と過ごしたお陰か、大して気にならなくなった。

むしろステアリング・ネックからリア・アクスルまでまっすぐ
繋ぐオフセットしたサスが、面白いものにさえ見えて来る。

なによりスリムでコンパクトなシルエットからして、こちらに
「さあ思う存分、腕を奮って振り回してくれ!」と語りかけて
来るようじゃないか・・・。


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よくもまあ、こんなヤンチャな動画が生き残っていたモンだ。
正直モラルもヘッタクレも無くお行儀悪いことこの上ないが。

しかし軽さ故のフットワークと右手に直結した加速フィールが
まるで自分で操縦しているかのように、よく伝わって来る。

確かに1000cc/150ps超のモンスターと横並びに眺めるなら
「たいしたことない」と感じるライダーも多々いるだろう。

どうせ乗るならパワフルなトップエンド機、という気持ちも。
人生で一度ぐらいは世界最速マシンを、という望みも分かる。

でも、コレと同じシチュエーションで同じぐらいリッターSSの
アクセルを開けられる乗り手・・・どのぐらい居ると思う?


ただ転がすだけなら、きつねだって大抵のバイクには乗れる。

しかし「手足のように乗りこなす」のって、別次元の話なんだ。


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コーヒーのお代わりが尽きたところで現実に立ち返れば、
来春の車検やら税金の請求やらで、十分アップアップ。

とてもじゃないが更に増車だなんて、叶うわきゃないわな。


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さて昼飯調達のついでに、「去年買った夢のチケット」を
引き換えに行ってみましょうか・・・ハハハ。

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tag : もの思い

四寒三暖・・・? ~「冬将軍と小春日和のせめぎあい」的な、小日記~






今日のTOPにはFMから流れて来るなり、少し懐かしく聴き入って
しまったナンバーをひとつ。

そっかあ、この曲もペットショップ・ボーイズだったんだ・・・。

容赦ないカンカン照りの下でも自転車こいで遊びに走っていた、
中学時代の夏休みの匂いが脳裡に蘇りました。


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ところで、読者の皆さま的にはどーでもいい話なんですが。

二/四輪のオープンエア・シーズンが終わったタイミングで、
昨秋購入したデジカメ・ソニーWX-350をドック入りさせました。

日々の連載でもお察しの通り、ウチの使用状況は頻繁かつ
かなり過酷なものでありまして。


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実は半年程前から「スイッチONで瞼を開き切れない」とか、
「モード選択画面が勝手に起動する」等の症状が出て来て
おりました。

但しコイツの名誉のために加えるなら「だからWX-350は
ヤワだ」ということではありません


以前に三代続けて愛用したハイスピード・エクシリムでも、
故障と修理の頻度は同じようなものでしたから。


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どのメーカーでも年末はリペアの時間が長く掛かるそうで。

数年前に7千円の叩き売りで手にした「予備のブービー」こと
オリンパスVH‐510に、しばらく頑張ってもらいましょう。


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起動もズームもピント合わせもドンくさく、一度決めた設定も
次回起動時には既に覚えていてはくれず。

結局毎度毎度「フラッシュ→使用禁止」を選択しなきゃ
なんないという、特価品なりにメンドくさいヤツなんですが。

でも昔のμシリーズみたいな酷いコントラストをつけたりせず
意外と素直な画を撮ってくれるんだよね。


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むかーし亡父が言っていた「オリンパスの青」という言葉を
ジンワリ思い出したりもする、この頃のきつねメであります。


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ところで・・・月跨ぎで「先月中にマシンたちを寝かせといて
正解だった」的な記事を書くほど寒かった、我が盛岡


どうも一昔前とはインディアン・サマーが2週ほどズレて、
訪れる気候にシフトしつつあるみたいなんですよ、昨今。

こんな日が休みに当たったなら、もう一度カラスかゴリラを
起こしたのに・・・と嘆いていたら、その最終日にHIT。


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「深夜に13℃の最高気温をマークして以降は黄昏に向かって
右肩下がり」
という予報を気に掛けつつ、ブルーノを出します。

きつねの基準は「日中に15℃を越えるなら二輪の日」であり
「15℃を切るならロードスターか自転車の日和」なのね。

俺は自分の体力というエンジンに自信がある訳じゃないし
鍛える向上心もない堕落者なので、チャリは散歩のアシ。


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でも「あー、こんなに暖かくなるのなら単車でどっか行った方が
楽しかったなぁ」と後悔せずに割り切れる条件の時に限り。

オッサンになってから乗るジテンシャって、意外と気持ち良くて
時間の密度も濃く、楽しいんです。

自分は主軸を「エンジン付いてる方」からブレないようにして
いるので、あえてハマらないことにしているんだけれども。


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行き先も特に決めず、昼を挟んでブラブラ裏路地を辿るだけで
高松の池まで到達してしまった。

アレ、おかしいな?「今日のランチは未だ暖簾をくぐった事の
ないインド系のカレー屋さん」を探すはずだったのに。

逆に冬を告げるシベリアからの使者と御対面しちゃってんよ?


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ココロとカラダが裏腹なのは、チェッカーズや明菜ちゃんの
歌詞に限ったことではありませんでして。

水面渡る冷たい西風も皆無だったため存外に距離が延び、
気付くと北行きからのツーリングで最後に立ち寄る公園へ。

季節と乗り物が違えば、競馬場跡のこの広場もちょっぴり
異なる表情を見せてくれるようでありますよ?

絶対的な速度が遅くて交通ルールも「免許モノ」より緩く、
故に気ままな自由が教えてくれるものも、あるもので。

前回、「スーパーカブのブームはママチャリの延長線上に
根差したもの」と書いた理由を、身を以て実践する次第。


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`80年を挟んでの数年間通い詰めた、老舗の模型屋さん。

いま思えば全国区視点ではデッドストックの山だっただろう
マッチボックスやトミカ、チョロQの数々。

後年はオヤジさんにマルゼン・エアガン用のチューニング
パーツを請うたりしたっけ(当時未だ規制がユルかった)。

我が思春期の秘宝館は主亡き後、やはり閉じられていた。


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反面、小学低学年だった40年前に自家中毒でしょっちゅう
担ぎ込まれていた小さな医院が未だ健在で驚かされたり。

もうとうに淘汰されていてもおかしくなかった電気屋さんが
ナショナルからパナソニックに看板換えて盛業中だったり。

バイクやクルマで通っても、気付かなかったと思う変化。
時速30キロってひとつのボーダーなんだなぁ、やっぱり。


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「このブルーノ、コーちゃんに手掛けてもらって正解だった。
『コイツに高圧1.35X20履かせてもネガばかり出て利点は
何もない』って言葉の意味、1.50のパセラで良く分かった」。


轍に対するフラツキ感とか段差への神経質な反応が3割消えて、
代わりに安定速度は3割増しに。デメリット、ゼロ。

ホントに僅かなエアボリュームと直径の増加による安定の
改良がリニアに理解出来る・・・それが自転車なんだね。


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「標準装着のRDやターニーと価格程の差は出ないよ?」と
言われていたクラリスだってセットアップがキッチリ成されて
いたから、以前とは格段にカチカチの応答性が違った。

残念ながらコーちゃんは不在だったけれど、クルマと二輪に
関しては「初代の師匠」たるアキラさんに謝意を伝えました。

上の画像はBS/アンカーのカーボンフレームの切れ端(!)。
事故車のソレをあえて切断したサンプル、と笑うけれど・・・

分かるヒトであればある程、高度な成型技術にタマげる代物。


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変わることで得られるもの、変わらずにいて欲しかったもの。

鉄パイプでフレーム組んだ空冷の単車にこだわったはずなのに
その向こうで今年、生まれて初めてFI車を買ってしまった自分。

酒が入ればうっかり通販サイトの端っこのボタンを押す一方で
こうして街をブラつけば、故郷に「昭和の置き土産」を探す心。


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便利なものは、やっぱり後戻り出来ないぐらい、便利なんだ。

だけど、では「たった少しの違いで淘汰されても良いのか?」
と問われると「ちょっと待って!」ってストップ掛けたい財産も
本当はたくさんあるはず
だよね・・・ひとりひとり、個々に。

無くならないよう守れる鍵を持っているのは、ホントのところ
市井の個人のワン・アクションに委ねられてるんだろうな。


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「流石に自慢のハーレーやロードスターは仕舞ったかい?」

「まだその125で来たこと無いよね?来春乗っておいでよ。」


アキラ兄ィの前では、きつねは今でも放課後に通い詰めていた
少年のまんま、ということみたい。


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帰り道、些か遅くなっていた昼ご飯を求めに立ち寄ったのは
最早全国区でお馴染みの、「福田パン 本店」

建屋の時計が示す時間帯だと行楽シーズンの連休であれば、
まず間違いなく「本日はコッペ品切れにつき閉店」のはず。

ムフフ♪中途半端な時期の平日来店という地元ならではの
行幸に恵まれて、待ち時間ほぼナシで意中のパンをGET。


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本当はアジトに帰りってから落ち着いて頂くつもりだったけれど。

インドアで食すにはもったいないほどの日向ぼっこ日和に、
途中の通称「岩手公園」(正式名称は「盛岡城跡公園」です)
の、中津川に沿ったベンチでパクついてしまいました。

だって「直営店舗ならではの焼きたて甘々な優しい匂いに
包まれる幸せ」を忘れてから食べるなんて、勿体ないよ?


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今回は、まずテッパン定番の「コンビーフ」と「チキンミート」に
俺特注MIXの「ブルーベリーージャム×ヨーグルト」。

かつて「アプリコットジャム×ヨーグルト」 で酸味を喧嘩させた
反省から、甘味重視のバランシングを試みたのですが。

これ、自画自賛。俺がレジへ声掛けしたら後ろの列に続くヒトが
みんな真似た、という伝説を持つ「コーヒー×ホイップ」より上。

あ・・・「福田パンねたでマニアが語り合うと乱闘騒ぎを招く」
という「コンビーフVSチキミ」
のキモは、おそらくその時々の
カラシのミクスチャーで、相当出来を左右される気がしました。


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両者の最終決着をつけるには「マスタード多め!」のひと声が
キーなのだろう・・・とか思いつつ、肴町アーケード街を散歩。

2Fへの階段に「バンドメンバー募集中!」の張り紙が溢れていた
東山道楽器店が空っぽになり、三軒隣りの本屋だけが残ったり。

逆に昔気付かなかった「永卯」の建屋が、実はアーケード建設より
数十年前の面影を宿しているのに驚いたり、ラジバンダリ(←をい)


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否ホント凄いです。あの桁の電電公社の電話番号プレートが
貼られた店構え、指折って数えられる程しか残ってないから。

その昔まず商家に割り振られた市外局番は一桁の「2」だった。
現在の電話番号でも盛岡で「622」なら、結構な老舗なんです。

あの青銅色のプレートが残る敷居は、何件残っているのかな。
木津屋本店と「ござ九」さんでは無論、今も確認出来るけれど。


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たま~に自転車も好きな乗り物仲間から「距離や速度とか
数字の記録を残したくない?」って、訊かれるんだけれど。

きつねのブルーノには、サイクルメーターを組んでいません。

例えば「休日ぐらいは腕時計を外して過ごしたい」っていう
感覚なんだと思うのね、きつねと自転車の付き合い方は。

クルマやバイクで遊ぶ時は最低でもオドメーターぐらいは
付いているから、厭がおうにもソレと向き合ってしまう。

だからせめてチャリンコと過ごす時ぐらい、数字で測らない
気分の充実度を優先したって、いいんじゃないのかな。


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今朝ネットで見た右肩下がりの予想気温通り、日没以降は
急激に冷え込んだ寒さに負けて・・・。

黄昏からの用足しには、けーたろー出動の道行きに。

そう、たまたまこの日がバカ陽気に恵まれただけのこと。
実際の日付けは冬至にすら達していない、12月なんです。


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当座の灯油代やガス代を振り込まれた金額から差し引き。
薄謝のほとんどをATMから貯金口座へ入れ替える段取り。

いい夢を見るのは年度末を越えた春まで、持ち越しです
(↑年末ジャンボだけはバラも連番も買っておきますが)


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前日の右肩下がりな気温グラフを忠実にたどった今日は
近年の天気予報の精度を物語るように、午後から雪。

前日最低気温が本日の最高気温だったりするんだから、

いい加減に袖や襟が擦り切れそうな防寒着も仕舞ったり
ラジバンダリ出来ないんであります・・・北東北の年末
「↑その旬狙いなネタはもう止めろ」というオコエの声が聞こえる)


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そんなこんなで「今日の衝動買い」は、スーパーのレジ前へ
これ見よがしに置かれていた「めんこい湯めぐり手形」です。

一度手軽なお気に入りを見つけてしまうと延々ヘヴィロテで
ソコにばっかり通うクセがあるきつねメ。

一冊千円のコイツの元を取るべく本格的な冬を縦横無尽に
動き回るよう、冬季は引きこもりがちな己へ仕組んでみた
ささやかな「セルフ・サービスの罠」。

はてさて今後のブログ展開に於けるその効用や、如何に?


「下北半島☆旅情編 2018版」すら完結させていないじゃ
ないか・・・というツッコミはナシで(いずれは書きますってば!)。


テーマ : ひとりごと
ジャンル : 車・バイク

tag : もの思い 岩手 昭和 ミニベロ 盛岡

あと一歩、踏み込んで欲しかった。 ~ホンダ二輪CMへの私情~




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先月のうちにギリギリ愛車たちを眠らせて迎えた12月、雪の朝。

ストーブ・リーグに入って最初のブログは、「ひとりごと」の
まな板にテレビCMを載せてみようと思う。





これを初めて観た時は「おっ!?」と声を上げてしまった。


60秒版で凝った編集、ナレーションまでONE OK ROCK。
ゴールデンタイムに直球でバイクという素材をぶつける。

ホンダの中で新しいムーブメントが起きつつあるのか?
来年、世の耳目を二輪へ一気に集めるような何かが。



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ただ・・・「いま既にバイクに乗ってる側」から観ると
ひとつひとつの言葉に対し「よく言った!」と頷けても。

「全く二輪に乗った事の無い人」をグイッと引き付けるには
あと一歩、何かが欠けている気がして来た。


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もちろん「彼の名を、モーターサイクルと言う」の一文へ
集約させるためには、自然と露出度を抑える構成になる。

でも・・・文章の多さと単語の硬さが妙に説明臭を強めていて。
観るヒトをハッとさせるインパクトには、至っていないのだ。


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これは自分のブログでも意識している側面なんだけれど。


ビギナーさん/ベテランさん問わず、現役ライダーが読んで
「このバイクってこうなんだ」「岩手ってこんな場所なんだ」
と感じ取ってもらえるように・・・は、もちろん前提として。

出来れば二輪未経験の人に少しでも「乗ってみたい!」と
思ってもらえるものを書きたい。


そんな視点でこのCMを観た時、「自分が監督さんだったら
このコンセプトで作らないだろうな」と感じてしまった。

但し・・・実はホンダさん、新たな二輪のCMを作るには
過去作によるハードルが高くて難しい面もありそうだ。





何しろ「日曜日よりの使者」をフューチャーした傑作シリーズを
もう世に送り出してしまってるから、ね。


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ホンダのことを取り上げたついでに、余計な心境もひとつ。

ひとりのバイク好きとして、最近の傾向に些か疑念がある。


それは「何故皆が皆、スーパーカブに傾くのか?」ってこと。


もちろん二輪の世界では突出した存在であることは分かる。

品質/構造ともジャパン・プロダクツのアイコンと呼べるし。

「水曜どうでしょう」や所サンが取り上げ注目を集めた影響も。

軽くて使い勝手も良くて耐久性も申し分なく部品にも困らないし。



しかし二輪の魅力をカブ一台で語って皆揃って「だよねだよね」と
済ませる昨今のメインストリームには、ちょっと納得いかない。



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ハンドクラッチを持たないロータリーシフト・パターンが苦手な
自分にとって、今年の夏に仲間入りしたDトラッカー125
スーパーカブ的な存在」だ。

気楽に乗れて何処へでも行け、ポジション的にもムリが無いから
淡々と距離を稼げる原付二種・・・という意味合いで。


それはヘソマガリなきつねによる「カブ以外にも選択肢は沢山
あるんじゃないのか?」という、ひとつのアンチテーゼだった。

そして裏返すと、Dトラ125のシート上からカブ支持者の気持ちを
疑似体験しているような感覚があった。「そういうことか」、と。


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それは、ママチャリの先にあるものだ。


気負う必要は何もなく、行く先々の出会いに垣根もつくらない。

主役は自分、季節と風と風景を自分のモノにするための道具。

個性や躍動を捨てた代わり、面白そうなものを見落さない速度。

それはそれで生活に取り込むととても楽しい、面白い過ごし方。


でも・・・と、言わせて欲しい。

せっかくカブで「バイクの風」を得たなら、更にもう一歩先へと
踏み込むヒトがもっと沢山いても良いんじゃないのかな
、と。


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例えばDトラ125でバイクの世界の全てをカバー出来るのなら
きつねはセローもスポーツスターも維持する必要は無くなる。


原付二種では心許ない、たどりつくことの出来ない風景がある。

原付二種では得られない、強烈な手応えと野性味がある。


それらを知った後では、逆にアンダーパワーの足枷から来る
味気なさ、物足りなさをも思い知らされてしまうのだ。


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いつもいつも身の丈ほどほどで、お金掛かんなくてイージーで。
日常のコタツにうずくまってノホホンと暮らす平和にて満足。


・・・本当に、本当に、そう・・・?


それでは最後に、表題動画と対になるヤツを見つけたので
ひとつ転載させて頂こうと思う。

※エンディングに向けジワジワ過激度を増す構成に御注目!





ソワソワ、ドキドキ、「マジで?マジでか?」と興奮するような。

ヤベぇヤベぇとヘルメットの中で喚きながら、何故かニヤニヤ
笑いながら・・・開けたスロットルを戻せないような。

「俺は獣だ。お前もそうだろ?腹括って野生を解き放てよ」と
挑発の炎を焚きつけるような。


そんな世界に触れたくなる衝動、アンタの中には眠っていないか。


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安全パイのサークルの中、全方位に保険の札を貼っつけた日々。

それを「冷蔵庫の片隅で腐って行くレタス」と詠んだ詩人がいた。


オートバイという選択が目の前にあるのに、ただしおれるのを待つ。
そんな人生なんて、つまらないとは思わないか。




息が詰まるほど安全ヒステリーかしましい昨今の風潮では、
思ったものをストレートに描けない制約があるのだろうけれど。

あのホンダのCMディレクターが本当に語り掛けたかった想いって
多分そういうことなんじゃねーの?ときつねは妄想する次第だ。

テーマ : バイクのある生活
ジャンル : 車・バイク

tag : もの思い セロー ゴリラ Dトラッカー125 岩手 スーパーカブ ホンダ

愛情あってこそ、宿り続ける精気と生気。 ~紺狐号の冬眠と、来春の車検支度と~








急遽諸々の都合で入った泊まり勤務が明けてみれば、快晴。
うたた寝から目覚めると、朝の冷え込みが嘘のような陽射し。

どうしようかボンヤリ考えるも「迷うぐらいなら」と着替えて。
まずはひとつ、洗車から始めてみることにした。


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「結局心は身体の後を、トボトボとついて行く」・・・って。
誰の言葉だったっけなぁ。

10月、潮風に晒された下北旅の帰りに百石で洗って以来か。
旅立つ前にきっちり磨いたから今日はスプレーワックスだけ。


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泊まり明けは疲れが残って気力が足りず使いものにならない
身体だけれど、まずはこれで「宿題」をひとつクリア。満足。


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翌日は月末の用足しに大半を費やす予定だったものの。


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早くから動いたこと、昨今の乾燥した空気で全身が痒くて
受診に向かった皮膚科から、休診で蹴られた関係とか。

何だかんだで昼を迎える前に、もう身体が空いてしまった。


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ちょっと気は重いけれど・・・やるか、「シャケタイ祭り」

2年に一度のソレ、オトナのレギュレーションに不都合な
あれやこれやを適合状態に合わせるアレであります。


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いや、あからさまにアナーキーなクルマではないから
(実際、オマワリサンに停められたことは一度もない)。

自分なりに現状を観察しつつ「確実にラインをくぐせる」
体制へ整える、という程度のことです。


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車検の期限は3月末。三寒四温真っ只中な早春の
気候なんて、誰も担保してくれやしないから。

凍える車庫の中、かじかむ手や強張る身体でやるよりも。
小春日和の今日、済ませちゃった方がラクに決まってる。


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「ジャッキアップし足回りのチェックも兼ねて」ならば懸案の
気になるチョイ漏れなオイル滲みは無視出来ません。

出所はカムカバー背面のクランクセンサー周辺じゃない、と
判明した以上、オイルパン界隈かクランク後端のシールか。


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実は先日のオイル交換時、整備スタッフさんがフィルターを
換える際にアンダーカバーへダラダラ撒けちゃったそうで。

念入りに洗浄してもらったけれど、未だ汚れてるんだよね。

エンジンONで油圧を掛けて暖機でオイルがユルくならないと
症状が出ないこともあり、今日のところは様子見だなぁ。


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10ヶ月頑張ってもらったクラブ・ロンシャンを裏まで洗って
日向ぼっこさせて・・・と。

しかし、クマさんちを訪ねた日なんか最高気温たった5℃!と
一か月先みたいな気候だったのに、本日はホント暖かい。


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洗剤を作ったついでに「雪の県北行き」で塩カルを纏った
けーたろーも、ザックリと洗ってあげましょう。

かつてのパターンであれば、あと半月程は好天が続いて
クリスマス前にまた一度積もるような展開なんですが。


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「長い冬への悪あがき」と判っていても、「洗う気になれる
うちが花」・・・ヨメとマシンは、永くキレイでいてくれるに
越したことないべよ?(←嫁はおろか彼女もおらんが。笑)

それにしても我ながら、不思議なホイールだなぁと思う。
単体で眺めると全く華の無い地味なデザインなんだけど。


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ハブの中心とボディのプレスラインの高さを合わせただけで
クルマ全体を精悍に引き立てる、「足元に棲む魔法遣い」。

スポークの反り方と独得なオフセットの妙味なんだろうなぁ。
一度履かせてセットアップすると浮気出来ない憎いヤツです。


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自画自賛の個性自慢はさておき、保管期間中に抜ける分を
見込んだ圧までコンプレッサーでエアを詰めようとすると。

ミョーなところから嫌な音が聴こえ、マトモに充填されません。

やっぱり「安いものは安いなり」、空気入れのゴムホースが
劣化でヒビ割れたところからエアを逃がしまくってんのね。


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買い替えてからたった3年なのに・・・と嘆きつつ騙し騙し
エアの充填と道具を全て片付け終えたら、もう日没も間近。

元々口金の精度や使い勝手も気に入らなかった物なので、
冬の間に次の品を吟味しようっと。

ともあれコレで来春は書類さえ揃えたら懇意の整備士Nさんへ
ホイッと預けられる車検適合仕様となりました。


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しかし、クルマのドレスアップとかチューニングって面白い。

外観はホンの10mm上げられた車高とホイールしか変化が
ないのに、それだけでこんなダサモサい姿になるんだもの。


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勝負どころは結局、掛けたゼニと足した部品の数じゃない。
キーは「どんな佇まいを狙うか?」という、完成形の描き方。

きつねメが巷に溢れる「その手の雑誌」を買わない理由を
ソコから察してもらえたなら、幸いに思う次第でありますよ。


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その時その時でコロコロ移り替わる流行りのスタイルを追い。

結果、ブーム終焉と共に解体屋へ送られた哀れなマシンの
姿も今までずいぶんたくさん見て来ましたから・・・ね。

生気も本来の佇まいも失った「自称カスタム車」の骸よりは
車庫の隅で余生を過ごすノーマルの方がむしろ精気を宿す。

因果なモンだよね。人知を超えた謎としか説明がつかない話。


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2年前に引き取った際、エアを込めたっきり投げていたコイツ。

昭和63年の夏、最後にキックを踏まれてから一度もエンジンを
掛けられていない個体なんだけれど。

そのタイヤは何故か潰れる事もなく、未だ保っているのだから。


マサユキ兄ィの遺した愛着が、そうさせているのかなぁ・・・。

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tag : もの思い ロードスター 冬支度 冬眠 車検 昭和

プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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