スポーツスター、つらつら点検忘備録と冬眠作業の日誌。








昨日は勤務明けの惰眠から目覚めた午後、床屋に出掛けたきつね。
帰りの混みあう市内では、信号も2回待ち3回待ちがアタリマエ。

とうに詞も覚えソラで歌えるほど昔から好きな曲なんだけれど。
そんな黄昏にじっくり聞き返していて、あることに気付いた。

この旋律を支えている主役は、ドラムでもギターでもなくベースだ。
たぶんギターでは音の高さが彼女の声とカブるから、だろう。

その分、歌の無い部分では存分に奔放にアドリブ弾いている。
サンタナ的な甘い音なれど・・・これ、もしや高中正義さん?


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オタクのゴタクはさておき、3ヶ月ぶりの散髪で気分もスッキリした
朝に綴る記事は「スポーツスターの冬眠と忘備録」。


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実際の作業は、他の話題と相前後する10日も前のことです
(以後、新鮮なうちに優先したいハナシが多過ぎた。笑)。

雪が降る前から雪が消えるまでの3ヶ月以上を眠って過ごす
趣味車たちの中で、毎年コイツが最初になってしまう理由は
「エンジンオイルとプライマリー/ギアオイルが別体だから」。


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アイドリングでも暖められるエンジンオイルはともかく、駆動系の
オイルは実際に走って暖めないと抜け切ってくれないわけで。

これから先の天気予報を眺めていても、もう休日に小春日和が
訪れてくれそうな気配は無かったから、潔く作業決行決定。

ブラリ30kmばかり走り、今期最高気温10℃越え最後の休日を
・・・つか寒い・・・いや寒過ぎるよ日陰・・・。


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既に街の銀杏すら葉を散らし始めた後だけに予想はついたけど、
新品タイヤだから喰うとか喰わないとか以前に乗り手が保たん。

もう画像だけでも薄ら寒い。さっさと暖まってくれ、ギアオイル。


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R4へ降りた辺りで信号待ちの時、ふくらはぎをダービーカバーに
押し当てたら、ホワッと温もり。さあガソリン満タンにして帰ろう。
 

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ハハハ・・・オイルタンクの油温は50℃以下ってか。まあいいや。

ということで数日前に届いていたレヴテックのオイル交換セットを
引っ張り出し、作業に取っ掛かりましょう。

今年の価格も5000円をちょっと切るぐらいだったから昨年同等か。


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御時勢だなぁと思ったのは「2000円以上の購入で送料ゼロ円」を
謳っていたWebikeが、該当価格を一万円まで引き上げていたこと。

自身も現場労働者のきつねメ、「それで運送屋さんの労働環境が
良い方に変わってくれる一助になるならOKだよ」って思います。

発注のスイッチをポチッと押した瞬間から気が逸るのも、ヒトの情。
でも「急ぎだから少しでも早く!」っていう切羽詰まったケースは、
プライベートでは10回に一回も有るか無いか・・・って気がする。


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自動車通勤者が多い地方では、帰り道に営業所があるって場合も
多々あるだろうから「営業所止め」を選べるサイトが増えてくれると
嬉しいな。

それから「お届け時間を指定しといて留守」ってのは最低でしょ。
追加料金取られても仕方ないんじゃない?と感じる次第です。

「過剰」の競争はもう要らない、「適正」で行こうよ。それがきっと
巡り巡って、誰にとっても居心地のいい暮らしに繋がる気がする。


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そんなことを考えながら手を汚していたのは、オイルブレッシャー
スイッチの再シーリング・・・。
これ、オイルフィルター外した状態だとすんごい楽に出来るのね。

「スイッチの機能はまだ活きている訳だから、オイル漏れただけで
交換するのは勿体ない。テーパーネジとコネクター外周のシールを
施すだけで良いと思いますよ。」とは、主治医のI間さんの言葉。


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これはエンジンのクランクとミッションを繋ぐプライマリーチェーン。

あの機関車みたいな強烈なトルクと強大なエンジンブレーキ、
或いはノッキング直前のギクシャクで過酷なストレスが掛けられる
気の毒なチェーン、せめて遊びの調整だけでも気遣わないと。

っていうか、片手で撮るとワケ分からん写真になっちゃうな(泣)。


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プライマリーのドレンは今回もヘゲヘゲ。波平さんのアタマにでも
進呈したくなるほどヘゲヘゲ。
スヴェンソンで増やすやくみつるには0.1mgたりとも分けてやらんが。
否だれも要らんだろ。

もっとシフトを丁寧にしてやらんと、そのうちギア山が無くなるかも。


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各ドレンの締め込みを再確認した後に、各新品オイルを投入。

燃料コック閉めてエンジン掛けてキャブに残ったガソリン燃やして
新鮮なオイルが回ったところでナチュラルにガス欠すれば、OK。


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この辺で、タイヤ交換ついでに「プロの目」で点検してもらった結果
出て来た指摘ポイントを忘備録的に残しておこうと思います。


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これはトップブリッジ裏、ハンドル・ライザーの取付部。

ここにはハーレー独特の設計で防振ゴムのブッシュが入っており、
「年数を経るとそのゴムが痩せて来て緩むんです」とのこと。

画像には無いけど、プライマリーケース直付けのステップ基部も
よく緩むようで「オイル滲みも併発するのでマメに要チェック」とか。


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それから、ゴムっ気があるうちに交換を・・・と勧められたのが
燃料コック下の配管。

一見すると自重落下のシンプルなコックに見えるものの、実は
エアクリーナーから負圧を貰って作用する機構なんだそうで。

「Vバンク真上で分岐した先のホースは滅多に劣化しないのに
何でここだけ傷みやすいものを使ってるのか理解出来ない。」

「ツーリングに出たお客さんから『エンジン掛かりません!』と
涙のSOSが届いた場合、結構な確率でココが逝ってます。」

・・・怖ェよ・・・四の五の言わずに発注して、春先に交換だね。


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「これはお気付きですよね?プライマリーケース裏のグロメット。」

「当時の『XLシリーズあるある』で新車の頃から滲んでいたのも
珍しくないけれど、試しにシール剤を塗り込んでみては?」

I間さんのお店ではプライマリーを開けた時は裏からシーリングを
施しておくそうです・・・ってか、ちゃんと密閉してよハーレーさん。


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「それから地味~に『そろそろ』なのがブレーキローターの厚み」。

前後とも使用限界厚まであと0.2m/m程度だそうで、残厚3m/mの
パッドと一緒に交換を見込んだ方が良いと思います、とのこと。

「キジマのがリーズナブル。きつねさんが嫌がっていた純正の謎の
火炎車みたいなデザインより、見た目も好みに近いんじゃない?」

キャリパーのピストン・シールも硬化が進んでいる頃合いなので、
オーバーホールでリフレッシュするのもオススメだそうな。


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きつねメが懸念していた前後ホイールハブのベアリングについては
「通常10年経過した車両なら考えたいところですが、保管の環境とか
走行距離の関係からか未だ生きています。次のタイヤ交換辺りを
メドにして下さい。」

他に「エアクリーナーケースの汚れからブローバイ過多の傾向が
読み取れるけれど、エレメントをマメに洗っていれば大丈夫かな。」

オイルはエンジンに戻しガスだけ逃がす「アンブレラ・バルブ」という
ダイアフラムに似た面白い機構があり、そのゴムが硬化し始めると
起きる症状とのことだけれど・・・。

ヘッドカバーを剥ぐらないと交換出来ないので、まだ様子見です。


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「ハーレーを長く扱って来た『ならではの目』でジャッジを」とお願い
しただけあり、以上の項目が点検整備記録簿の余白にビッシリ。

自作チャージ・ケーブルに被せていた被膜が熱に負けてボロボロの
バッテリーを降ろしつつ、「預けて良かった」としみじみ思います。

「耐用年数上から杓子定規に考えたら、ホントは入庫して来る車両
片っ端からブレーキホースなんか交換したくなりますよ。」

「『ケブラー混紡故に10万㌔保つ』と言われるドライブベルトにしても
採用されて25年。経年劣化でカッチカチのを見たこともあります。」


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マイクロゲージがないと測れないブレーキディスクの実効面の厚み、
グリス切れや肉痩せが見た目で判断出来ないシャフトやベアリング。

乗り物でいちばん大切なことを知っているのは、やっぱり本職です。

まして設計上の考え方が全然違っていて国産の常識が通用しない
ハーレー・・・メドを知らずに乗り続けて出先でトラブれば・・・ね。

きつねメにとっての「2003年式」はつい最近のオートバイだけれど。
実はもう15年も前のキカイなんでありますよ。

自分だってダイノジェットやS&Sのキャブを試みたい気持ちはあるし
カスタマイズを否定するつもりは無いけれど・・・俺はもういいや。

それより「いつも・いつまでも機嫌良く走れる状態」でいて欲しいから。
限られた残高は健康維持に回してあげたい次第なんでありますよ。
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tag : スポーツスター オイル交換 冬支度

本職による点検整備と、新しい靴と。 ~紅葉を抱きしめに、回り道~








えー、撮り帰った画像を横目に書き始めると止まらなくなる性分で
「下北半島を巡る物語」シリーズも既に5作。

あーでもこーでも・・・と煮込んでUPしているうちに、気付いたら
半月も経っていて時間軸が合わなくなっちゃった(笑)。


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そこでちょっと気分転換も兼ねて、最近のトピックを綴るべく・・・
TOPにも少し荒っぽくハッチャけたヤツを載せてみた次第。

これ、スノボ始めた頃に先輩から聴かされたナンバーなんだけど。
「思えば俺らもこーいうノリだったね」と、懐かしく感じる一曲です。


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さて、旅の予定を立てたのと同時期に「月末辺りで頼んます」と
主治医のI間さんにお願いしていた、スポーツスターの点検と
タイヤ交換。

下北から帰って数日後の仕事明けに天気の保ちそうな日が
訪れたので、午後から慌てて持ち込むことに。


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例によって微妙な天候を読み取れないデジカメのクセもあって
パリッとした画を撮れなかったのですが。

でもまあ実際、この日は終始ボンヤリと薄い雲が掛かっていて
いささか精彩に欠けた風景だったことは否めません。


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今月に入ってから「休みと言えば雨」の祟られたローテーションが
延々続いた後なだけに、ホントは贅沢言っちゃいけないんだよね。

下北半島ドライブの3日間に一度も降らなかったことだって、御の字。
こうして遠回りの上でI間さんトコに預けに行ける気温も又、同じこと。


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先日の台風でいきなり寒気が入りいっとき山肌を真っ白く染めた
岩手山も、この日は山頂僅かにその証しを残すだけでした。

ええ分かってます、分かってます、贅沢言ってんなよ俺、って。
・・・でも、このルートに俺が求めた光景は、こうじゃない・・・。


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色付きは悪くないと思うんだ。ただ、お日さまの光が足りないだけ。
走っていて気分が乗らないワケじゃない。でもあと一歩、冴えない。

写真に出ちゃっていますよね・・・ボヤンとしてたもん、空も俺も。


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「えーっ!?お昼に電話貰ってから60kmも走ってたんですか!」

夕映えを求められない黄昏どき、呆れ顔で迎えてくれたI間さん。

いやまあ5年履いたピレリに惜しみなくトドメ刺しとこうか、って。
路面温度が上がらない日にやることじゃないですけどね(笑)。


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オーダーしてから3週間、ピットの隅で待ちくたびれて欠伸顔の
ミシュラン・コマンダーⅡを傍らに、点検のメニューを確認。

ハーレーに特化したプロの目で見て、ビシバシ御指摘を・・・
あっ、で、でも、そこそこお手柔らかに、お願いします。


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「引き取りに向かうのは月末ギリギリ辺りになるのかなー?」と
ノンビリ構えていたら、二日後には「出来ましたよ!」のSMS。

春先は3月末に受けた仕事が5月まで終わらないほど忙殺される
I間さん。やっぱりこういうメンテは空いたシーズンだね。


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これまた運良く次の休みが降水確率の低い日に当たったので
ヘルメット抱えて午前のバスに乗り、引き取りへ出向きます。


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おはよう、福ちゃん・・・ってか、もうすぐお昼なんだけれど。

福助くんは「わさお」系の大きな秋田犬、まるで小熊のよう。

でもお人好しの穏やかな顔立ちで、全然怖くないのです。


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点検の項目と結果、それに伴う作業や「これから」を見込んだ
アドバイスを頂き、談笑もそこそこにモンタナMCを後にしました。

お店にトグロ巻いての長居は11月に入ってからでも出来ること。
お陽さまの温もり得られる時は、その恩恵を優先したいじゃない。


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「それじゃ新しい靴の皮剥きがてら、少し南へ足を伸ばそうかな」
と気ままに県道を走り繋ぎ、R107との突き当りまで。

アタリの感触が得られるまではドガガガッ!ズダダダッ!ってな
荒い蹴り飛ばしは我慢し、極力穏やかにデュロロロとクルーズ。


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・・・しかし悠長にチャーシュー麺でお昼を味わっている間に
雲行きが変わってしまい、またしてもドヨンと沈む秋景色。

今日は皮剥き、降らないだけマシさ、暖かい分だけマシさ。
いや、でもせっかくの錦秋湖、、名前からして錦秋湖だよ?・・・


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もう17時を待たずに暮れてしまう、日が短い10月の下旬。

薄日でも差しているだけ晴れの内、と青空を待つ間も惜しみ
湖畔を背にして県道一号への分岐を選んで、帰路へ。


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毎度のことながら、「間の悪さ」には堅い定評のあるきつねメ。

ほら、沢内へ向かう山間に入った途端にコレだもん・・・(笑)。

否、ホントは嬉しい。この光、この空をずっと待っていたから。


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見飽きた県道の風景、川向こうに延びる山々の色に魅かれて
ひとつズレた道へ渡ってみた・・・それが「正解」だった。

やったね!って笑った。嵐に揉まれてもなお散らずに粘って
色づいた葉が、まるで天然のステンドグラス。


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太陽が暖めた落ち葉の匂いは、他の季節のソレとは違う。

セローで林道を走る都度に楽しんでいるのとも、少し違う。

なんだろう・・・落ち着く快さ・・・優しさを秘めた匂い。


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シールドを上げても風切りの音が鳴らないスピード、ゆっくり
田舎道の味を噛みしめて。

再び県道一号に乗る頃、トリップの数字が100kmを越えていた。

山伏トンネルを抜けたら、コマンダーⅡの本領発揮と行きますか。


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幸い交通量が少なく、誰にも先を塞がれることなく雫石でR46に出て
スマホを覗いてみると・・・おや、日没まで全然まだ余裕の時間。

それならそれで、日暮れまで楽しみ倒しちゃえ。
冬眠の時まで残されたオン・シーズンは、もう長くないのだから。


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赤渕へ続く跨線橋のたもとを突っ切ってスキー場のアプローチへと
繋がる「裏小岩井」の界隈は、きつねメお気に入りのルート。

どこをどう走り繋いでも空の抜けが良かったり、林の中を駆けて行く
気持ちいいコースが連なったりして、何度走っても飽きないから。


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盛岡への帰還で欠かせない、缶コーヒー片手の「ぼんか」の牧野。

桜や古い建物といった合わせモノ抜きで岩手山を撮りたいのなら
反対側の八幡平・県民の森と良い勝負じゃないかな。

でもここ、正確な入り口が未だに分かんないんだ、意地悪ではなく。


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「ぼんか」はやがて何処かで、「一本桜の道」の先に突き当たる。

深い木々の合い間をゆるゆるとアップダウンするあの道も、好き。

でも空が広い分だけ日も届く「ぼんか」は、より表情が豊かなんだ。

晴れていれば、イイ画が撮れる。それは例え、真冬の雪原ですら。


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低いギアを使ってギクシャクしないよう、ボロロロン、ボロロロン。

沢内の森でそうしたように時速軽トラkm、またシールドを持ち上げ
素顔に晩秋の風を受けて、ゆっくり走る。

この瞬間ばかりは誰が後ろについても、笑顔で道を譲ってあげる。


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この季節、この空気、しっかり捉まえよう、自分のものにしよう。

厳しい季節に向けて木の実を集める、この森の生き物のように。

それは今、この時でなければ、手に出来ないかもしれないから。

それが出来るのは、これがもう最後の機会なのかもしれないから。


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せっかく陽気なナンバーをTOPに置いたのに、ウェットな締め方に
持って行っちゃったかな。


ラスト・レスト、いつもの湖畔で談笑を交わしたのはマシンも乗り手も
同年代の白いダイナ・スーパーグライド。


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「AMF時代のボートテールFXみたい。キレイなカラーリングですね。」
「そうそう、スーパーグライドの30周年限定車なんですよ。」

飲み干したコーヒーの缶を捨てに歩き、ふと振り返ったら・・・
なんかね、額に収めたくなるような絵図が出来上がっていました。


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新しいシンプソンのヘルメットが気になり、「もしや?」と訪ねたら
彼もやはりI間さんのお世話になっているそうで。

「それこそウチのXL、お昼にモンタナさんから引き揚げて来て
そのままツーリングして来た帰り!」と、黄昏までしばし談笑。


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経た車齢なり・走行距離なりにそろそろ考慮に入れるべき宿題も
レクチャーされた、今回の点検。

全体としては上程度なれど、冬の間に少し思案してみないと、ね。

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「覚悟を決めたらドンと行け!」 ・・・そして想定斜め上の展開に泣く日記~ 








今回はしばらく前にFMで聴いて以来、ずうっと耳残りしていた曲を。

今夕ちょっと思い出して詞を読んでみたら、「あ~・・・!」と溜息が。


それは世をどよめかせる程の逆流への挑戦でも何でもないんだが。

「結果ダメダメでも、『悩んで考え選んだ道筋』にもまた価値はある」
という意味で、背を押してもらえた気がしたのだ。


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ここんとこのブログでも触れている通り、何がどう作用したものか
「休日と言えば必ず曇天か雨」「開けた勤務日は高確率で好天」
という祟られ系ローテーションが続いているきつねメ。

カラリとした青空の下、ただ心行くまで愛車たちと快く過ごしたい。
望みはそれだけなのに願いなかなか叶わず、遂にキレました。


「ええい!モヤモヤしてないで、キメた時はドンと使っちまえ!」


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きつねメにとっての「やることは決めているのに引きずって来た」
夏休みの宿題的なお題の一つは、スポーツスターのタイヤ交換。

「齢を取るのに比例して月日の過ぎ方が加速度的になる」って
イヤなモンだねぇ・・・今のピレリ・ナイトドラゴンを履かせたのは
つい3年ぐらい前のつもりだったのに・・・。

サイドウォールに刻印された製造年月日を確認してビックリした。

フロントが2012、リアに至っては4911・・・。コレを噛ませたのって
実は東日本大震災の翌春だったんだ・・・。

先代のK300GPがナンボ寝かせても転ぶ気がしないグリップ感と
引き換えに消しゴムの如く見る見る減って行く様子に青ざめて、
「そこそこ寝るけど減らないヤツを」とリクエストした結果がコレ。


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しかし、装着直後から「ウォールのたわみ感」の手応えが全く無く
真夏にフルバンクしても端の顔が荒れないところから、もう素性を
察していた・・・「ウチのリジッドスポーツには合わないなぁ」と。


「考えてみれば前回、『車検の当たらない年に投資する』と決めて
タイヤ換えて、それから2回ユーザー車検をくぐっているものね。」

昨秋の今頃、馴染みのオカミサンに誘われてツーリングに出向く
アジトを出るなり予期せぬフルカウンター・ステアに冷や汗をかいた
嫌な記憶が蘇りつつ、久々に主治医のI間さんトコへ訪問。


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っておいスゲーな、ナニゲに陸王そっくりな`50年代のパンヘッドか(奥)。


本当は「ダンロップ久々の新ツーリングバイアス」GT601を発注する
心積もりでいたのだけれど、何気なく訊いてしまったのが運の尽き。


ミシュラン・コマンダーⅡ?前後セットなら一万円近く安いですよ。」


メーカー的に各種規制その他諸々で重量を増した現行モデルを対象へ
据えたスコーチャー・シリーズに比べれば、逆に設計年次が古い分だけ
ウチのXL1200Sもターゲットに入れてもらえている気はするんだけど。


「評価安定度テッパンのコマンダー」とは言うものの、路面温度が低いと
乗り手を殺しかねなかったピレリよりはグリップしてくれるんだろうか。


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年間に伸びるオドメーターの数字が1000km台、という状況に甘えて
相談し損ねて来た24ヶ月点検についてもメニューを決めて行きます。

ハーレーだけに特化しノウハウを積み重ねた主治医さんなだけに、
下手の横好きで万年シロウトなきつねメよりも的確な健康診断の
ジャッジメントを下してもらえるに違いありません。


長く愛用したかったら、こーいうトコをケチッちゃダメだよね・・・。


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「心中もうスケジュールが決まっている事項はパリッと確定しよう」
ということで、勢いを駆って「毎秋恒例・下北半島旅行」の宿も予約。


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あえて月初め三連休や月末のマグロ大漁期とズラして有休申請を出し
高速代がウィークデイで高くつく月曜をわざと跨いた選択が功を奏して、
首尾良く「海峡荘」を電話一発予約!


ここ15年連続皆勤の下北マニアたるきつねメが猛プッシュするのは
「秋の大間・突端民宿の一夜」。

日の入りと日の出が一箇所で見られる上、日没後には海峡の向こうに
北海道南端の街明かりやイカ釣り船の漁火の隊列も眺められるんだ。

更にダメを推すなら暖房費と税込み一泊二食付き7500円で晩飯に
この凄まじい盛り付けを頂けるのだから、行かない手は無いハズ。


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※友人知人間で度々「屈指の大食い」と称されるきつねメであっても
完食後は御飯のお代わりはおろか500ccビールすら入る余地ナシ。


夕食をキッカケとして他の旅人との交流を望むヒトなら「海峡荘」を、
逆にストイックに独り旅を満喫するタイプには「マリンハウスくどう」を
推しておきます
(海峡荘=お座敷アグラ型式、MHくどう=イスとテーブルの食堂型式)。

どちらも運が良ければ同価格で超贅沢なオーシャン・ビューの部屋に
割り当てられるチャンスが望めるから、是非トライしてみて欲しいもの。


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但し・・・どんなに空気が澄んでいるとしても、11~3月は勧めません。
下手すると本州最北端に数日閉じ込められて帰れなくなるから(真顔)。


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「ケチケチ節約してここまで来たんだもの、決めたことならドンと行け」。

腰痛対策コルセットのベルクロをキリキリぎっちり締め上げたきつねメ。

たかだか千円二千円のところを、せこせこチビチビ女々しくケチるな!
・・・っと、自ら雄々しく月夜に向かってコンコン吠えた次第な訳ですが。


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大枚出費確定後の崖っぷちなココに来て、まさかのアクシデント発生。


三年間喜怒哀楽を共にして来た愛機・ハイスピードエクシリムEX800が
長期保証の切れる極限まで修理を重ね続けた末、壮絶な液晶突然死。

そりゃあ愛車たちの修理記録を油まみれになっても記録し続けたりとか
セローでの過酷な林道日記を埃まみれになって撮り続けたりとかして、
年に二回も修理に出されていたら・・・コイツも天寿を全うするわな。


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ということで、フンドシ締め直して大漁旗掲げて残高スリ減らした挙句
「年イチ独り旅」の直前に買い替えを迫られたコンデジ更新に於ける
グダグダな顛末とソレに関わる「思うところ」に関しては、また次回にて
改めていろいろ愚痴ってみたいと思う次第なんでありますよ(謝罪)。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : 車・バイク

「水平線を眺める」・・・ただ、それだけのために。








スカーンと抜けのいい秋空が広がった、土曜日の朝。

何の脈絡もなく、起きがけに「海が見たい」って思った。

部屋の窓を開けた途端、トンボと共に舞い込む清冽な大気。

スポーツスターがきつねを呼ぶ。俺を遠くへ連れて行け、と。


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選んだ先は、北の海。山をふたつ超えて、片道130kmかな。

優先したいのは距離じゃなく、走りたい道、眺めたい景色。


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アールの大きな大峠、ラインを見定め大外から寝かせに行く。

重く長く鋭角に曲がれないコイツ、弧を描くイメージで線に乗せる。

タイヤ・エッジの機嫌を探っていると、ステップが軽く路面に当たった。


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葛巻の景色は、オートバイとの相性がとてもいい。

山道に入ればセローとも、R281をどんと行くならスポーツスターとも。

いや、オートバイをエレメントとした時、きつねとの相性がいいのだ。


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平庭名物の白樺並木、夏に茂った草がまだまだ元気。良くも悪くも。

だから写真に切り取ると、残念ながらどこの景色か、分からない。

春か秋なんだよ、ここが「らしい魅力」を存分に魅せてくれるのは。


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「この山向こうは風が凪いでいて、日なたは暑いくらいだよ」と。

出会ったライダーの言葉通り、あまちゃんの街は夏が戻ったよう。

スウェットを脱ごうと停めたショールームには、40年前のセドリック。


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冬にだけ走らせているのか、スタッドレス履きっ放しの20系も居る。

沿岸で生き残っている現役は、330共々案外珍しいはず。

地金から浮く塗膜の厚みが、持ち主の思いを言外に教えてくれる。


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ただ海を眺めることの他に、きつねにはなにも目的がないから。

そのままスポーツスターは、トラック行き交うR45を南へ流される。

まだ真新しいサンテツの鉄路の向こう側、忙しそうな重機たち。


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十府ヶ浦。分かっていたけれど、あの景色はやはり還らなかった。

「もうずいぶん久々に訪ねたけれど、全景のシルエットそのものは
変わらないものだね。」

記念撮影を頼まれた福島ナンバーのBMWは、これから帰路とか。


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あぐらかいてアンパンかじって、そのまま昼寝したテトラ・ポッド。

黄昏の浜でひとりギターを弾いていた、旅のブルース・マン。

軽トラ屋台のタコ焼きつついて馬鹿話に興じた、仲良しカップル。

あのたくさんの記憶は防波堤の底へ、モノトーンの眠りに着いた。


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還らぬ日々を嘆くことの向こうに、いつも新しい物語が紡がれる。

それは景色に限ったことではない。そういうモンなのだ、「時」は。

波というカタチで諭す海。今日はグラデーションが掛からない青。


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駅の無い橋の上、キハが止まっている。

夏ばっばが旗を振って見送った浜。娘の春子も、孫のアキも。

三途の川のマーメイド・・・か。すげェ詞を書くよな、クドカン。

さておき、ここで停車するサービスは正解。三陸の絶景、特等席。


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もう一つ二つ下がり、確かめたいことが浮かんで三陸道を降りる。

県44・普代浜で、ホッと安堵した。ここにも「正解」を見つける。

あの頃の雰囲気を守ったまま、より良い姿になっていてくれた。

整形の結果、別人になることなく若返った女性、というイメージ。


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リアス式海岸名物・シーサイドラインの10%勾配ワインディング。

勿論何度も走っているコースだけれど、別種のデジャヴ的な感覚が
ふと芽生えて「?」。

思い出した、確かに似てる。下北の仏ヶ浦辺りに、道の表情が。


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地形の関係なのか、或いは道路を設計するヒトの個性が出るのか。

住人もそうであるように、道路にも「土地の顔」を感じることがある。

コーナーの曲率やレイアウトとカントの角度、走っていて見える風景。

ペースを上げると分かる、リズムと流れに特徴的なクセがあるのだ。


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復興予算とジオパーク認定の相乗効果か、北山崎もまた若返った。

過分なリメイクで厚化粧を施さず、余計な増築もせず、そのままに。

「きれいになったね」って、素直に思える。良いセンス、良い仕事。


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台湾~花巻の直通便が再開されたためだろう、異国の言葉が響く。

きつねがハタチの頃に見た景色、隣りの国のヒトたちも眺めている。

断崖絶壁の故に、震災や津波とは無縁だった風景もあるのだ。


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いままで「観光地の食堂」と偏見の色眼鏡で避けて来たけれど。

汁をひとくち、鼻から息を抜く。たちまち、潮の香が身体に染みる。

価格、質、申し分なし。ライス付けて1000円切る、正調磯ラーメン

ここに泊まらなければ見られない、星空と夜明けの絵葉書を頂いた。


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三台並んだ観光バスに先を越される前に・・・と、駐車場を発つ。

空がひとつの線として切り取られる、長い並木のアップ・ダウン。

片バンク600ccの豪快な蹴り飛ばし、スポーツスターが躍動する。


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そして「お帰り」も勾配10%、アクの強いワインディングに勝負を
挑まれる、というオミヤゲが否応なく付いて来る。

高荷重設定でぶっきらぼうな性格のピレリ・ナイトドラゴン。

減らないのはありがたい反面、正直「二度と履くまい」と思う。


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エンディング、コンクリ敷きの潮かぶりラインは、まさかの原状復旧。

三方を山に囲まれた小さな湾では他に漁港を設定出来る場所が無い。

流石に定住するヒトはもういないだろうけれど、よく元に戻したものだ。


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県44でR45を突っ切り、ここまで信号ほぼ皆無のローラーコースター。

しかしR455に合流すれば、「片側通行」のゴー・ストップ乱れ打ち。

分かっていたから然程ゲンナリしないし、初夏よりその数が減った。

ただ・・・都度エンジンの発する熱が、心配になってしまうだけ。


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岩泉線跡の橋脚に、未だ逆さに張りつけられたままの流木。

廃線となった鉄道の橋ゆえ、片付けを後回しにされているのだろう。

今の川面からは、ここまで到達した濁流の凄まじさが信じ難い。

前代未聞のダイレクト上陸台風、一年を経た現在も尚、爪痕は深い。


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「休憩は岩泉界隈を抜けた後で」と決めて、道の駅・三田貝まで。

同じバイク乗りでもマスツーリング派の人たちはあまり感じないこと
かもしれないことだけれど。

基本ソロの自分にとっては、「道の駅」って大抵アウェー感が強い。


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確かに施設としては至れり尽くせりで、実際助けられることも多い。

でも、佇まい的に「基本コンセプトは四輪向け」という匂いが漂う。

少なくとも大音響のBGMは、演出過剰だと思うんだよなぁ。

不意に空気に雨の気配。降水確率、一日通して0%なハズだが。


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カン・・・カン・・・カンカンッと、シールドを撃ち始める大粒の雨。

嗚呼、どうにか早坂トンネルに救われた。

延々トリッキーなつづら折れが続く旧道の長さを知る身としては
余計そのありがたみに、首が下がる思い。


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山ひとつ丸々くりぬいた全長3km超のバイパス・トンネルなだけに。

抜けた先では期待通り、天気も変わっていた。

標高1000mに引っ掛かった雲だけが、あの雨を落としたのだろう。

「山岳県土ツーリングあるある」と笑っていられる状況で良かった。


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レストハウスまでひと息に駆け抜ければ、後はもう勝手知ったる
かつてのホーム・コース。

「あっ、そう言えば今日は『ツールドみちのく』の一日目だった!」
と、ここまで来てから思い出す黄昏の湖畔。

一瞬ガッカリしたけれど、でも後悔する気持ちは湧かなかった。


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長雨の8月の日々が、気分のベクトルを切り替えたのだろう。

今は「イベントに合わせて動くこと」より、「自分のしたいこと」を。

寝かせた方へ自然とフロントタイヤが向く、オートバイのように。

心の趣く方へ、素直に舵を切っていたかったのだから。


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秋の水平線と潮の香が優しく揺り起こしてくれた、胸の奥の旅心。

さて、何処へ足へ伸ばそうか・・・と。

アジトの壁に貼られた勤務表とニラメッコする、きつねでありますよ。

テーマ : ツーリングレポート
ジャンル : 車・バイク

それは悟りなのか、それとも諦観なのか。 ~秋の休日、黄昏の青空を眺めつつ~









「何がどうズレたのかな」って虚しく思う、休日の午後。


ようやく一日中晴天・降水確率ゼロの天気予報に恵まれたから
月イチの通院もとっとと朝一番で済ませ、スポーツスターを出す
心積もりでいた。


7月からずっと眠っていた相棒との行き先は・・・そうだなぁ、
これも久しぶりの八幡平がイイかなぁ・・・。

アスピーテから樹海ラインに周るも良し、時間に余裕があれば
秋田サイドに降りて田沢湖を訪ねるのも悪くないよね・・・と。


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ところが「そのつもり」で早寝早起き、AM6:00にベッドを出たのに。

開診前の8:50にはとっくに待合室でスタンバイしていたのに。


なんと診察料を支払い薬を貰った時は、既に正午を回っていた。


外来医療係のホスピタリティ意識って、ホントにダメだと痛感する。


大体、みんな身体の何処がが不調だからこそ病院に来るわけで。

その病院の診察待ちが長過ぎて、心身共に更なるストレスを掛け
待たせるわけで。


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これが例えば一般企業や商店なら、「一箇所との取引にこれほど
時間を拘束されるなら割に合わない」と顧客離れを起こすだろう。

まして時間勝負に置くウェイトが大きい金融関連や銀行だったら
窓口を広げるなり柔軟に対応出来るシフトを敷くなり対策を講じる。


でも・・・外来病院は何故か「そういうこと」を考えようとしないのだ。


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かくして窓口の事務嬢は「週初めと週末はとても混むんです」と
ペコペコ平謝りし(←だーかーらー、分かってるなら対策しろ!)。

その傍らではソファーにブッ倒れる爺さん婆さんが続出する。

「ごめんなさい、ベッドはもう全部埋まっているの、我慢してね」と
患者の背中をさすりに汗をかきかき走り回る看護師さんたち
(だーかーらー、分かってるならせめて休憩ベッド用意しとけ!)。


そして、切れた薬ひとつ貰うためだけに診察という関門を要される
きつねメは、ひたすら窓の外の木々のきらめきを眺めながら昨夜
夢見た選択肢をひとつひとつ消しつつ、暇を潰すばかりなのです。


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せめてよぅ・・・診察する医師の数は増やせなくても、その前後の
事務手続きを簡略短縮化したり、これまでのデータを活用して
事前予約制にしたりとかよぅ・・・打てる手が何かしらあるだろ?


つまるところ、「それがアタリマエ」という意識や感受性の鈍化。


問題があることを認識しつつ「別に解決しなくてもメシが食える」
という、ある種の(医療という土俵上あってはならない)傲慢さが
招いた鈍化・・・それが具現化するとこうなる、のだ。


最先端医療がどうしたって?ハハハ、いま目の前の待合室にいる
患者のスタンスにすら立てないのに、胸張ってソレ語れんのかよ。

鼻で笑っちまうような絵空事、それがデカい地方病院のリアルだわ。


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これって縮図のような気がする・・・21世紀も17年過ぎた現代の、ね。


通信手段がハイテクを突き進み、情報が使い手の心を凌駕する。
何でも理詰めの能書きが先に立って、感覚や表情を奪って行く。


でもどんだけ便利になっても、俺の暮らしの本質は、全く変わらない。


庶民を勝手に置いてきぼりにする、独りよがりな技術の独り歩き。

果たしてそこには、どんな新たな価値観や刺激や幸せがあるって
いうのだろう・・・?


自ら精神を追い込む不幸なアイテムにしか、俺には見えないけれど。


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その波について行けなくなった半妖怪のきつねは、「世の果て」を
探し求めて出て行く船を見送るだけの、港の艀のようなもの。


悟りなのか諦観なのか・・・最近はもう、「それでも別にいいかな」
って思うんだよ。

自身の愛するものに囲まれ、自分のペースで共に暮らして行ければ
それが我が身にとって一番幸せな過ごし方なのだろう・・・ってね。


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「常に時代の流れを追い、いつも時流に乗り続けなければならない」
なんて窮屈な義務は(少なくとも今のところ)課されていないのだから。


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なんか愚痴っぽくなっちゃったけど、でも分かっているんだよね。

結局はそれでも半日、スポーツスターを走らせることが出来たもの。

世の中には、乗りたくても乗る時間を取れないヒトがナンボもいる。

なんだかんだ言って時間の自由が利く自分は、恵まれているんだ。


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走り出してもなかなか気分が晴れない・心を外に向かってオープンに
切り替えられないのは・・・「乗れない夏」が長過ぎたせいなのか。

バイクは乗り手をハッピーにするために、生まれてきた機械。
グズグズしたマインドで走らせたのでは、かわいそうだと思う。


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大丈夫、大丈夫・・・。

冬までの限られた季節の中でも、青空冴えた休日に恵まれる機会は
きっとあるさ、うん、まだまだあるさ。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : 車・バイク

プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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