ウワノソラ的な日々、5月も半ば。








・・・誰もが行きたがる、遥かな愛と夢の国・・・か。


まだ帰らぬとらみさんの身を案じつつ、ふと子供の頃の流行り歌を
思い出してしまいました。

旅立つ背中を見送ることはあっても、彼の地へたどり着いた者とは
誰ひとり逢ったことがない、曖昧模糊とした蜃気楼のような国。

老いたとらみさんもまた、最後の夢を叶えるべくそんな場所を目指し
去って行ったのかな・・・とぼんやり考えながら、今宵も勝手口の
扉を開けるきつねです。


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先日のブログで触れた「不思議な出来事」とは、こういうもの。


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彼女が深夜の網戸をこじ開けて出て行った、数日後のこと。

帰宅後の習慣となった近隣パトロールにも相変わらず収穫無く、
とらみさんの気配すら感じられない夜道をトボトボと買い出しへ。

ふと、通り沿いにある小さな稲荷神社の明かりに目を引かれて
顔を向けたのですが、その蛍光灯がいつもに比べ妙に明るい。

正確に表現すると、一瞬「あれ?LED照明に取り換えたの?」と
勘違いした程の、例えば切れる寸前の裸電球みたいな白さ。


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咄嗟に境内へ少し特別な空気を感じ、鳥居越しに心の中で
「こちらのねこの集会で、とらみさんを見掛けませんでしたか?」
と秘かに問うてみたのです。

もちろん稲荷神さんのお返事がダイレクトに胸に返って来るような
ことはありませんで、そのまま歩を進め傍らの路地へと折れます。


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そして・・・その神社の管理をされている隣家の裏手を抜ける際、
暗がりに四つ足を地に着けた生き物が、すっくと立っていました。

猫にしては大き過ぎる。じゃあ犬?いや、柴犬にしては足が長い。
じゃあ目の前の、背に赤毛を纏った美しい獣は・・・否、嘘だろ!?


街灯の明かりを背に立つ「それ」が何者なのか、小さな脳みそが
いきなり忙しなく判断に俊巡した釘付けの時間、たぶん数十秒。

逆光に読み取れない表情の「それ」は、見つめた瞳を逸らすように
やがて逆向きの茂みへ首を振り鮮やかに身を翻して跳ねました。

準備動作のタメが無いイルカのようにしなやかなハイ・ジャンプへ
鞭のように追従したのは、大きく長い黄金色のシッポ。

そう・・・冬毛が全て抜け落ちる前の、成獣のホンドギツネ・・・。


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盛岡は日本の県庁所在地としては稀なほど、四方を川に囲まれて
その名の通り周囲に森や林を蓄えた丘が小島のように存在する
「絵に描いたような片田舎」なんだけれども。

我がアジトが20時にはゴースト・タウンへ変貌する下町にあるとは
言えど、賢く用心深く滅多に人前には姿を現さないホンドギツネが
わざわざ出張して来ても良いようなエリアでは、決してありません。

何しろ休日の天候にさえ恵まれれば、春から秋までセローを駆って
嬉々として「未知の道探索」へ出向く自分ですらも、その美しい姿を
見掛けるチャンスは年に一回あるか無いか・・・なのですから。


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狐が稲荷神社の眷属となった経緯については諸説あるのだけれど。

ルーツはさておき、一千年の時を経て「お稲荷さんの遣い番」として
日本独自のスタンスを築いた事実は、どうも確かなことのようです。


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自分にとって気になるのは、しばし薄暗がりでこちらの目をじっと
見つめていた「それ」の、意思と意図な訳なんでありますが。

考えつくのは、以下の三通りになります。


① 「とらみさんは帰る(帰らない)よ」というメッセージを伝えに現れた。

② 「アンタの胸の内は分かった。あのコに伝えておく。」という伝達者。

➂ とらみさん自身がきつねに姿を変え、サヨナラを伝えに現れた。


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そのどれが真意だったのか、あの短い逢瀬では残念ながら自分には
読み取れなかったけれど。

ただ、その出来事を境に何故か不思議と胸に渦巻いていた憔悴は消え
自然と「あるがままを受け入れよう」という心境にシフトしたのです。

サイコだオカルトだ、と読み手が面白おかしく解釈するのは自由ですが。

「あのタイミングであの場所にホンドギツネが現れる」ということ自体、
自分の常識ではまずありえない奇跡、としか考えられませんから。


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長年の猫好きにだけ秘かに伝わる、「10才を過ぎた猫はある種の
神通力を持つに至る」という伝説を信じる他に、術はないようです。


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勤務に務める間も、手が空いた時にふと「今頃とらみさんは・・・」
と意識が上の空に向いてしまいそうな日々を連ねて。

それでも「いい歳のオトナなんだから仕事中は顔には出すな」と
ギリギリ自らを諫めて、都合9時間の拘束時間を乗り越えました。

しかしコレ、なにしろ精神面で二重生活を強いられるに等しい様な
暮らし方ゆえ、帰宅後のアルコールの効きもハンパなくて(苦笑)。

正直な話、風呂に入るのを忘れてベッドに倒れ込んだ日もありました。


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休日もアジトに居ると、開いておいた勝手口のドアが風で軋む都度に
いちいち「もしかして帰って来って来てくれた?」と振り向く位だから
長丁場となると、とてもじゃないけど神経が保たなくてね・・・。

多分「とーちゃんかーちゃんヨメコドモ、その家族の中にネコもいる」
的な環境で猫と暮らしている人では、この心境は理解して貰えない。

実質15年間(飼い始め当初の一年のみ亡母が在命だったため)、
オスメス一対一のパートナーとして日々向き合って来たヒトでないと
自分の喪失感や痛手の大きさは、分かって貰えないものと思います。


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失恋のような「居なくなったから感じる、無いものねだり増幅要素」を
客観的にジャッジし省きながら・・・それでも割り切れない想いを
抱きつつ。

曖昧な天気に終始した今日は自分の尻を叩いて愛車のブレーキの
エア抜きがてらフルードの入れ替えを行っておりました。


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特定の時代にだけ採用された「DOT5」という珍しい規格のフルードを
購入しに出向いた主治医のモンタナMCでは、今日もI間さんが忙しく
メンテナンス作業の真っ最中。

「俺にとって四月は、もう今月いっぱい区切りが着かない感じかな。」
と笑う彼に、「じゃあ愛機を点検に持ち込むのは改めて月末にて」と。


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惜しむ気持ちを断つように散る桜、そして入れ替わりに芽吹く森の緑。

とらみさん、あなたの無事の帰りを待つ想いに、変わりは無いけれど。
四季は人の心を待たず、暦の通りに移り変わって行くようです。

あの金色に澄んだ瞳は、どんな窓からどんな景色を、眺めていますか。
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スポーツスター、ユーザー車検を無事クリア!







4月に入っても、気温こそまずまず上がっても空がドンヨリしていたり
日差しが届いても一日続かなかったりでパリッとした好天は訪れず。

「いつ、THE 春!と感じられる日が来るんだろうか?」などと空を
見上げていたら・・・

まるで神様が忘れていたスイッチを慌てて切り替えたかのように、
突然5月のようなバカ陽気が始まった、今日この頃の盛岡。

そんなわけで本日のTOPには、南風に向かって帆を張るような
心躍るナンバーを置きました。


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勤務明けの疲労感と脱力感に、ついついベッドに潜り込みたくなる
「お休みモード」へ入りそうなマインドを、心の奥へと抑え込んで。

帰宅後の小一時間、レンチを片手に最後の点検を終えたなら
予め揃えておいた書類とインチ工具をバッグに押し込み、出発。

そう、今日はスポーツスターのユーザー車検を受ける日なのです。


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既に3回ほど経験しているから概要と手順は概ね掴めているものの。
小心者のきつねは「想定外の指摘を受けてオチた場合」を考慮して
午後イチ受験の第三ラウンドを予約。

軽い手直しで済めば次の第四ラウンド、ちょっと手が掛かる場合は
翌日の空いたラウンド・・・と保険掛けまくりなスケジュールです。


何しろ実は前日、ロードスターを預けたNさんから「クランクかカムの
オイルシールが逝ってました。車検代、少し多めに見て下さいね。」
という戦慄の通告が届いたため、いろんな意味で背水の陣(笑)。


おかげで「今日はスポーツスター今季初乗り」という大切なことすら
この時点ではまったく頭に浮かんでおりません。


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「受験は午後のラウンドなのに、午前のうちから出掛けるの?」

ごもっともな質問だけど、コイツで確実な一発合格を狙うのなら
もうひと手間掛けないと・・・で、まず出向いた先は予備車検場。

お店やディーラーに一任している方には馴染みが薄いジャンルの
工場ですが、要は車検のリハーサルをしてくれるところ。
一項目当たり数百円で事前に計測をお願い出来るわけです。


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きつねメが測定を依頼したのは、「大抵のハーレーはズレている」
とも噂されているヘッドライトの光軸。

ボールジョイントで吊っているような独特の構造のためなのか、
或いは振動で走っている内にズレて来るのか、理由は謎ですが。
ここのスタッフさんも「ほぼ要調整らしいねぇ。」と仰っていました。

それから受験時のエンジンの暖まり方で合否が分かれることもある
シビアな排ガスの濃度と、怪しげ加工なスーパートラップの音量も。

しかし結果から言うと「何も手を掛ける必要ナシの、オールクリア」!

秘かに懐に忍ばせていたキャブのミクスチャー調整用ドライバーも
光軸調整用のラチェットレンチも、全く出番ナシという成り行きに。


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「ヘッドライトにしても排ガスにしても、予備検で一発オッケー貰ったの
今回が初めてじゃないかしらん?」と首を捻りつつ、陸事へ到着。

排ガスの数値についてはエアクリーナーエレメントをK&Nのハイフローに
取り換えたことで、前回と同調整でも薄めのセッティングになったのか?

さておき、お昼休みを終えた各受付窓口が開くなり各種証紙を購入して
書類に貼ったり、この先二年分の自賠責保険を掛けたりして申し込み。


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ここで「おーっ!ひっさしぶりですー!」と陽気に肩を叩いてくれたのは
きつねメのスポーツスターの駆け込み寺・モンタナのマスター、I間さん。

きつねメが極力ユーザー持ち込みで車検を受ける理由のひとつは、
店を独りで切り盛りするI間さんの毎春の忙殺っぷりを知っているから。

「いやー、数日前までの殺伐とした人混みはナンだったの?ってぐらい
今日の車検場はもうスカスカに空いてますねー。」と笑う彼だけれど、
それでも落ち着いて店を開けていられる時間はほとんど無いのだとか。


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「いつもは開店前の朝イチを狙って来るけど、今日はどうしても急ぎで
一台受けないといけなくなってさ。」という長身のハンサムなマスターに
「忙しさが一段落した辺りにお邪魔します!」と返礼し、書類審査待ち。


I間さんはいつも明るくポジティブ、いつ会っても不思議と元気を貰える。
彼のファンが多いの、分かるなぁ・・・俺にとっても憧れのオトナだもの。


さてと受験書類が上がって来たから、いざラインへ向かいますか。


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過去に何度か受けたことがあるものの、しかしそれは「2年に一度」。

クリア出来るお膳立ては出来うる限り揃えたけれど、やっぱり毎回
緊張が抜けません。

各ランプ類の点灯とクラクションやハンドルロック、排ガスの濃度と
排気音量、各部目視に緩みの打検・・・OK。

そしてラインに進み、ローラー台に乗って前後各ブレーキの制動と
スピードメーターの正確さを計測。

これ、左足でスイッチを押したり離したりしながらタイヤを回すので
特に重量車だとちょっとおっかないんだよね(笑)。

あとはハイビームで光軸を測定し、ハンドルの巾や全高を測られて
検査はひと通りオシマイ・・・詰め所でハンコを捺してもらいます。

合格印を貰った受験書類を再び窓口に出して待ち、新しい車検証と
ステッカーが渡されるまでしばし待機。


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陸事に着いてから一時間少々で、車検に関する全ての儀式が完了。

20℃を越える信じられない陽気の午後、駐車スペースの片隅で
安堵の日なたぼっこを味わいつつナンバーのステッカーを貼り替え。

ノントラブルで良かった、空いていて良かった、お天気も良かった。
ついでに・・・自賠責も2000円以上値下がりしていて、良かった!

でも新車登録から13年オーバーで重量税が800円UPだそうな(涙)。


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自賠責 11520円  重量税印紙 4600円  車検審査印紙 1300円
車検登録印紙 400円  計 17820円。

きつねメの場合は予備検屋さんで3項目の測定をお願いしたので
これに1620円の費用を上乗せするけれど、それでも総額2万円弱。

きっとお店に頼んでいる人から見たら、「安い~!」って思うよね。

でも、無数の項目が並ぶ24ヶ月点検のチェックシートを眺めれば
きつねは「バイク屋さんの車検」が暴利だとは全然思いません。


ウチのスポーツスターは前回車検からの走行距離が僅か3200km。
部品の消耗も少なく屋内保管、オイル交換やプライマリーチェーンの
調整ぐらいのメンテは自前で出来ます。

だからユーザーで車検を通すけれど、この車種に精通したプロに診て
もらった方が良いところが本当はたくさんあるんです。

各種ベアリングの寿命の目安とかブレーキホースの耐用年数、はたまた
`03までのスポーツスター特有のネック・・・そういったところは定期的に
「分かってる本職」のジャッジメントを受けるべきなんじゃないかな、と。


「車検ラインを通す」と「車検整備を施す」の違いは、実はとても大きい。


I間さんに「後で機を見てお邪魔します」とご挨拶した意図は、そういう
意味合いなんです。


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例によって福田パン経由で立ち寄った直線工具にて、ナンバーボルトに
共締めする荷掛けフックを発見したので、購入。


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昨年の下北半島ツーリングの際、「アレ付けておけば便利だったのに」
と感じたのを思い出した次第。

「手許に来て6回目の車検を終えた記念に」という訳ではないけれど、
コイツには旅の匂いの漂う小物が似合う気がしてね。


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共に暮らして過ぎた月日がかさんだ分だけ、これから維持費も増すかも
しれないけれど。

まだオートバイが荒々しい乗り物だった前世紀のテイストを色濃く宿す
お気に入りのスポーツスター、まだまだ付き合って行きたいところです。


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謹賀新年・・・今年もよろしくお願いします。~年越し日記とささやかな「いじり初め」~




皆様、明けましておめでとうございます。

年がら年中変わり映えのしない忘備録兼用の冗長自己満足型
ひとり言ブログですが・・・今年もお付き合いの程、何卒
よろしくお願い致します。


っと、まず月並みな新年のご挨拶はここまでとしておきまして。
あとは「風変わりな中年ぎつねのお年越し記録」であります。


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前夜気まぐれに降った雪に「少し大晦日の雰囲気が出たね」と
会話を交わして職場を背にし、白く薄化粧した街を通って帰宅。


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が・・・仮眠から目覚めた午後は、前日の冷え込みが噓のような
柔らかな陽気。

例の「一階クローゼット年末大断捨離祭」で雪解けの道を幾度も
ゴミ処理に通い、すっかり汚れてしまったけーたろーを磨こうか。

「新年を迎えるに当たって今年の穢れを清めて」的な思いが特に
あった訳ではなくて。
単に「冬季の日和は貴重な洗車チャンス」というだけのことだけど。


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お風呂の上がり湯を使い、融雪剤で練られた泥と埃を洗い流せば
きれいさっぱり、気分も上向き。

初冬にがっちりポリラックと固形ワックスの合わせ技を施工して
おいたので、拭き上げついでの簡易なスプレーワックスのみでも
いい艶が戻ってくれます。

まあ、愛車がさっぱりした姿で新年を迎えるってのは悪くないかな。


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勤務のローテーションが上手いこと年末年始を跨いだおかげで
今回の年越しは旧友・アッシの実家へお邪魔して過ごすことに。

キュートないちご嬢は、以前のおてんば振りも一段落した様子。
チョコチョコやって来ては様子を眺め、お愛想を振り撒きます。

アッシ夫妻ときつねメは、ひたすらビール飲んで紅白眺めつつ
「あれだけ前日まで盛り上げといて『恋ダンス』はこれだけ?」
「あれ?小林幸子は結局出ないんか?またニコニコ会議?」
とか右でも左でも良いような会話に終始し、除夜の鐘を迎えて。


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「深刻な話題に至らないってさ、それはそれで幸せなことよ。」

そーだね、ハナ坊・・・でも、ヒーターの前からテコでも動かない
キミのお陰で、きつねは朝ご飯の席に着けないんですが・・・。

実はアッシ邸、いつの間にやら「シッポのある家族」が一名増殖。


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生後半年のキカンボねこ・「小太郎」、ただいま先住民と縄張り争い
真っ最中。
アッシ曰く「収拾つかない『仁義なき戦い』に発展しているらしい」。

なんでもオモチャにして夢中で遊んでいる姿は愛くるしいけれど、
どうか仲良く穏やかに暮らして下さいな、小太郎殿。


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「帰郷のためだけに買うには、NDロードスターのスタッドレスは少し
高価過ぎてなぁ・・・NAの14インチみたいに手頃じゃないからさ。」

里帰りに新幹線を選び、明日東京へ戻るというアッシ夫妻と別れて
お昼前にアジトへ帰り、御近所の小さな神社に形ばかりの初詣で。

今年は世の中が元旦営業を自粛する動きへ移行し始めたのか、
隣り町からの道中は例年にも増して空いておりましたね。


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ガレージにけーたろーを収め、それから「新年のいじり初め」?
・・・と言うには大げさな、僅か数秒で済む程度のパーツ交換を。

某通販サイトにて溜まっていたポイントの使用期限が迫ったので
年末ギリギリに発注しておいた、スポーツスター用の簡易油温計。

画像で指している数値が妙に高いのは「試しに体温計のように脇へ
挟む」というイタズラのためで(笑)この程度なら誤差はない様子。


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数種類ある中からきつねメが選んだのは、デイトナ製のもの。

かつて同社製で同様のものをSRX400にも使っていた事があって
「まあ期待を外すような品質では無いだろうから」とチョイス。

ハーレーお得意の分厚いクロームメッキと比べると、ちょっと
輝き方がくすんでいる感じかな。

しっかしディップスティック、ずいぶん長ェなあ。ナンでよ?(笑)


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装着はヒョイと抜いて差し替えるだけ故、大して見た目に変化ナシ。
ドライサンプ・エンジンならではのお手軽メーターでありますね。

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ディップスティック型油温計自体は、この単車を手に入れた頃から
既に米国ブランドの物があったんだけど。
表示が摂氏(℃)じゃなくて華氏(F)なので分かりにくかったんです。

「リジッド・エボでも最終のコレは、岩手での通常走行に限って言えば
オイルクーラーまでは必要ないと思いますよ。」
とは、お世話になっている専門店のマスターから頂いた意見。

大事を取って真夏は仮眠させるマシンなれど、初夏や晩夏に感じる
カロリーがどうも相当に大きいようで、様子を見たくなるんですね。


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時に心揺れるマシンと出会うことはあるものの、それでもコイツが
他車に「アガリの一台」の座を明け渡す時は来ないでしょう、きっと。

決して出来の良いバイクではなく、特に足回りの躾なんか「酷い」と
感じることもあるけれど・・・それでも好きなんです、スポーツスター。

ライディング中に見られない場所に付いていても、目安ぐらいには
役立ってくれるだろう、小さな油温計。

手許に来てから12年。そしてこれからも長く続くだろうお付き合いの
一助になってくれたら、と思う次第なんでありますよ。

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冬眠前の整備は、スポーツスターから。







今日の主役には`80sのアメリカンロックでも併せたいところだけれど
空気にひしひしと忍び寄って来る冬の匂いから、どうもノリが沿わず。

TOPには、毎年この時期から四輪に常備し始める彼らの曲を。

イントロで響き始める不等間隔のドラム・ビート、そしてスリリングな
メロディも・・・どこかハーレーのエンジンや乗り味に通じているようで。

ことの他、お気に入りのナンバーである次第であります。


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さて、ここ数日イレギュラーなシフトで昼夜逆転する勤務が続いて
ちょっと生活のリズムがおかしくなっていたきつねメ。

「解放後は丸一日眠ってリセットしよう」と思っていたものの・・・
いざ目覚めてみれば黄昏にはまだ早い、青空の午後。

「この好機を逃せばスポーツスター冬眠させるタイミングは
もう得がたいかもしれない!」と大慌てで重ね着し、我が白馬を
ガレージから引き出しました。


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バイク好きにはよく知られたことだけれど、ハーレーって未だに
エンジンとミッションが四輪のように別体(別室)という設計。

つまりミッションのオイルを交換する場合、実際に走って駆動系も
温めてやらないと「抜け」が悪い、ということなんですね。

とりあえず郊外まで20kmぐらい、ひと回りして来るかな・・・。


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タイヤもエンジンも温まった頃を見計らい、前方が大きく開けたら
1200Sならではの豪快で刺激的な怒涛の加速をつまみ食い。

この乗り味は・・・やっぱり文句なく、愉しい、飽きないんだよなぁ。

ぎりぎり10℃を越える気温のお陰で軽装備でも何とかしのぎつつ
「帰ったら熱い風呂に入りたくなる、そういう季節なんだな」と実感。


それにしても気温の割には案外多かったね、すれ違うバイク乗り。


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ホントに風呂に浸かったらせっかく温めたエンジンが冷えてしまう(笑)
ので、アジトに戻るなり「オイルぱっくんちょ」を敷いてドレンの抜き取り。


帰宅の道中に立ち寄ったガソリンスタンドで挙動不審な250ccのペアが
いたので声を掛けてみたら、「さっき転んじゃったんですよォ!」とか。

オイルみたいなのが滴っているので、引火しないか怖くなって・・・と
ヘルメットを脱いだお二人、なんとうら若きすんげぇ美人さん!

地面に落ちた滴を舐めてみれば、クーラントの甘い味(←有毒ですので
マネしちゃダメよ)。

もうそれ以上にポタポタ落ちてくる様子も無かったので、「コケた時に
少し漏れただけ。大丈夫でしょ。」と伝えて自分の給油を済ませました。


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あのお嬢さんたちはホントずば抜けてキレイだったけれど・・・ウチの
仔馬のミッションドレンは今年もヘゲヘゲで、汚いばかりです。

たぶん発進前にニュートラルからギアを入れる際、度々タイミングを
読めずに「ガリガリッ」と鳴かせてしまうから、なんだろうなぁ。

乗り方にすら「テクニックとは言えない勘どころ」が残っている辺りも
20世紀の産業遺物・シーラカンスたる所以でしょうか。

今の国産車にはきっと、そんな気難しさなんて無いものね。


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今回奇妙だったのは、今まで使って来たはずのフィルターレンチが
何故かサイズ違いで合わず、止む無くドライバーでドツいたこと。

これはこれでフィルター内のオイルを抜いて外せるので間違いでは
ないんだけれど・・・あのフィルターレンチ、何だったんだ?四輪用?

あとで車庫を整理しながら、もう一度念入りに探してみようっと。


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プライマリー・チェーンの遊びは、まだケースが暖かい状態で8m/m。
許容範囲まで1m/m以上の猶予アリ・・・ということで、調整省略。

この辺までのんびり進めて30分、もう古いヤツは抜け切っただろうと
エンジンオイルやミッション系のドレンを締めて、新しいオイルを注入。


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きつねが使っているオイルは、エンジンがレブテック金缶(化学合成)。
ミッションも同社の白缶で、他のブランドは試したことがありません。

通販だと金缶3コに白缶1コ・廃油処理箱までセットになった商品があり
毎年それを購入しているわけです。

この時期いつもお馴染みのセットを発注すると・・・毎秋、ドル/円の
為替レートが価格に反映されていて、ちょっと興味深かったりして。

確か昨年は4500円、以前の最安値は4000円カッキリだったはずで。
対して今年ついに5000円の大台を突破。円安、進んでるなぁ(涙)。


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それからガソリンタンクに燃料劣化防止のおまじないとして、キャップ
一杯分のWAKO`S フューエル1を注いで。

これまた気休め的な儀式だけれど、休眠中のタイヤの変形を防ぐため
コンプレッサーで4kgぐらいエアを突っ込んでおいて。

コックOFFでアイドリングし、キャブのガソリンを燃やし尽くしたら支度は
オシマイだけれど・・・格納時に押し歩きする際、空気圧パンパンだと
車重が20kgぐらい軽くなったようにラクちんで、これも面白いもの。

(但し来季の乗り始めに調整し忘れると、相当怖い思いをします。笑)


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最後にバッテリーを降ろし、来春までガレージの隅で長い眠りにつく
きつねのスポーツスター

本当はきっちり手間を掛けて洗車までしたかったところだけれど、
秋の深まりが想定外に早かったから・・・これで許しておくれ。

今度の4月には車検が控えているなぁ、特に問題になりそうな点は
無いはずなんだけれど。

それから気に掛けておかねばならないのは、タイヤかな。


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2012年の春に履かせたピレリのナイト・ドラゴンは、以降で推定走行距離
4000km。

現在フロントは5部山・リアが3部山を切ったところで、確かに前回履いた
K300GPより1000km以上長持ちしています。

但し、どうも更に大きく重いビッグツイン系を軸に置いて開発されたものの
ようで、「ケーシング固い」「コンパウンドの温度依存度がダンロップ並み」。

来夏辺りに摩耗の限界が来そうなので、次はもう少し軽いバイク向けのを
選んでみたいところ。


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候補として設計の新しいダンロップGT601を考えているものの、評価が
どうも極端に分かれているようで、愛馬との相性共々少し気になります。


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なんやかんやありつつ来年は、付き合ってから12年・14才になる
スポーツスター

バイクライフの主力の座をセローに譲った今も魅力は色褪せず、
永く仮死状態にあったゴリラを除けば、最も所有歴の長い単車。


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5月に巡った下北半島一周ツーリングでも「良き友」として活躍し
一層愛着の深まった一年でありました。


それでは・・・お休み。来季もお付き合いの程、よろしく頼むね。

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tag : もの思い スポーツスター 冬眠

寒風を突いて、海へ。 ~「ツーリングの下見」という名の、ツーリング~







「10月10日は晴れの特異日、ツーリングのために空けといてね」
とメッセージを送って来たのは、馴染みのオカミサン。

正確には「来季のツーリングの下見のためのツーリング』(笑)。
というのも、毎回何故かどこかで散り散り迷子になるため。

そのルートをちゃんと把握したいのだ、という。


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「下見だったらヨツワでもいい?」と問うたら「ぜひ二輪で!」との
お返事だったので、寒風を突いてスポーツスターを出したのに。

なんでェ!単車組、3人しかいないんじゃん!

そして何故かミニバイクレースのトランポたる特大ハイエース。
「いや、娘のお守付きで。俺のTZR、シングルシートだし。」とコイチ君。


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「そのハイエースに俺らの単車、全部積んでくれー!」と叫びつつ
とにかく11月かと思うほど寒い国道を、南下開始。

まずはKINさん&ドゥカティ400SSがトップを切ったものの、どうしても
コイチ君親娘のハイエースやオカミサン&りゅた君のノアが付いて
来られない。


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「まあ次の休憩ポイントはみんな分かってっから」ということで、後は
四輪組を前に置いたり後ろに据えたり、いろいろ臨機応変。

気付けば行きずりに、全然知らないライダーの編隊にくっついて
「勝手に一瞬ツーリングクラブ」を結成していたり(←二輪あるある)。


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皮パン皮ジャンのフル装備でも、日差しが陰ったまま15℃切られると
ホント、凍える。

休憩の産直に着くなりドゥカのKINさん&スーパーグライドのKAKUさん
共々、トイレへ向かって猛ダッシュ。

「こんさん、こんな日はソフトクリームとかオススメなんですけどー♪」
ってか、おい、りゅたくん・・・なんでキミ、Tシャツ一丁なんだね?(怒)

烈しく場違いなカッコのりゅたくんを引きつった笑顔でイジり倒した後、
かなりロボ入ったぎこちない動作でマシンに跨り出発。


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こりゃ皮パンより、防風カーゴの下にもう一枚履いた方が良かったか。

すれ違う若そうな二輪乗りが最新のコーデュラ・ナイロンでウェアを
固めているのに対し我々オッサン組の装備たるや・・・正にド・昭和。

ともあれ住田を越えたところで青空に恵まれ、安堵のひと息。


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大船渡のR45に入るなり、何故か二輪組→新道 四輪組→旧道と
「はぐれ刑事・旅情編」発生(KINさん曰く「毎度のオヤクソク」)。

「なんでナビをセットしてあるのに間違えるかなぁ?」と呆れつつ、
オッサントリオは愛機を路肩に寄せて日向ぼっこの一服。

なんやかんや右往左往の末に到着したのは、同市の魚市場。

・・・確かに、迷うわけだよ・・・下から見ると真新しくビジネスライクな
「いかにも市場でござい」ってな巨大施設。

まさかその三階にこんな洒落たレストランがあるなんて、路上からは
想像もつかないもんなぁ(そして後に被害者がもう一人増える)。


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それでも知っている人は知っている店らしく、空き席待ちしばし。

しかし表のお品書きが、凄い。生まれも育ちも内陸なメンツだけに
海鮮系ラインナップの怒涛っぷりには、よだれダラダラで目を白黒。

「とてもじゃねーけど一つに絞れんわ。こりゃあ二品行くしかねぇ。」
あまりの寒さにカロリーを燃やし切った我々は、もう欲望赴くまま。

「・・・帰りのガソリン代とヨメの怒り・・・リスクを考えると・・・否!
玉砕覚悟だぁ!いま喰わないでいつ喰うんだぁっっ!」
さすがレーサー、決断の潔さが・・・ってコイチ君、ハイエースだべ?

「とーちゃんがふたつ食べるなら、あたしも玉砕するー!」(←娘)。
あー・・・オラ知ーらね・・・いや、ガソリン代はカンパしてもいいけど。


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「おめーシベリア帰りか?」「アラスカよりは暖かい?」とTシャツ姿を
散々いじくったお返しか、券売機の横からスルスル手を出し勝手に
「さんま担々麺」「レモンシャーベット」「メロンソフトクリーム」の
スイッチを押そうとするりゅた君を、全力で阻止。

「こんさん、ここで伝説作りましょうよ。伝説の男になりましょうよ。」
・・・うるせぇよ、このオホーツク野郎がぁっっ!

ゴホンゴホン。きつねの二品は、まず「鮪と白身魚のづけ丼」。
そしてサイドに「あら汁」で、きっかり2000円ナリ。
・・・特に高くも安くもない、妥当な値付け・・・って、思うよね?
でも実は信じ難いことにココ、ご飯も味噌汁もサラダも漬物も
「タダで食べ放題」なんよ。

ええ、きつねメにとっては「づけ丼とあら汁は、おかず」です。
前菜としてサラダと漬物、とーぜん白ご飯も味噌汁も、頂きます。


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大きなシッポはみ出さんばかりに獣に戻ったきつねメ、全力で推定
2000㌔カロリーを吸収・・・味?野暮だなぁ、美味いに決まってるさ。

各々お腹いっぱいでお店を後に、隣接のデッキ・テラスへ。

いやもうなんていうか、ここまで清々しいと「大瀧詠一の世界」だわ
(それがTOPナンバーの選曲理由だった訳です)。


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水面も穏やかな大船渡湾を眺めながら「暖かいー、帰りたくねー」と
談笑する面々。

するとそこへ、遅れて到着したNさんが「カニ味噌ラーメン」を平らげ
汗だくで登場。

「なんかバイクの調子が悪くて、後から追って来るそうよ」とは道中
聞いていたものの・・・Nさん、相当飛ばして来たみたいだね?


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「ホントの理由を話したら、ぜってー笑いものにされます」とNさん。

30分もキックを踏み続けた挙句、掛からない理由に気付いて茫然。
なんと単に燃料コックがOFFだっただけなそうな(←おいおい)。

俺どんだけマヌケなん?と立ち尽くしているところへ、両親から
農作業のヘルプの要請。

大慌てで自宅をダッシュするも降りるインターチェンジを一つ間違え
相当遠回りで大船渡に着弾する羽目になったとか。


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しょーもねーけどよくあるねー・・・キルスイッチ切れてたとかねー・・・。

このままダベッていたいけど、そろそろ日が西へと傾き始めてる。

震災の大津波から既に5年半、今も陽光の中に土埃舞う大船渡。

BRT(鉄道路線をバスに置き換え運用)専用道を一旦停止で横切り、
再び来た道を引き返す一行。

沿岸の様子をじっくり確かめに訪ねるのは、ソロの時までお預けか。


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しかし分かってはいても・・・海からひと山越えるなり、寒い寒い。
帰路もまるっきり11月と変わらない、10℃台前半の気温標示。

18℃を示していたR45が幻だったかのように、空気が冷たい。

でも昔は、こんな天気でも狂ったように走り回っていたよな。
きっともっともっとハングリーだった・・・自分も、そして時代も。


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「どーせ帰る方向は皆同じだから、またどこかで会っちゃうけど」と
道の駅・宮守で、一応解散。

メガネ橋を渡るSL銀河は既に通過した後のようで、連休最後の
黄昏時でも混み具合はそこそこ。

ここからの50kmはルートも所要時間もトイレのある場所も当然
知り尽くしているから・・・やっとホットのボトル・コーヒーが飲めた
(こんだけ冷えると利尿作用がキツいからねぇ。笑)。

そしてやっぱり、スポーツスター相応のスピードに乗せてクルーズし
市街入り口のコンビニで最後の一服をついていると・・・また再会。


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「KINさんのドゥカ、オイル上がり始めてるんでねっか?」
「加速すっときさ、一瞬白いケム吐いてるっけおんね。」
「まあ今日のところは保つかなー、って。ゴーヨンにすっかなぁ。」

お二人とも、オカミサンの店で出会って20年。

「こんちゃん、ゼファーの頃より流石に大人しくなったと思ったけど
解散後の飛ばしっぷりは相変わらずだねぇ。」
「いや、1200Sはマッタリ走らせると余計ギクシャクすっから・・・。」

じゃあ、またね!と黄昏に手を振りあって、今度こそホントに解散。


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きつねは滅多に、他人とつるんで走らない。

バイク・ブームだったハタチの頃、ツーリング・クラブに数年所属し
「終始身内としかおしゃべりしない」「前者の背中しか記憶にない」
「クラブ員とゲスト参加者との垣根」みたいなものにネガを感じてね。

もともと団体行動に向いていなかったのだろう・・・むしろ個人主義な
「峠の山賊」の群れの方が、肌に合っていた。

「それでもお前は結局、ソリストなんだ。日がな一日走れる時期は
遠出ばっかりで、全然ヤマにも顔を出さないじゃん。」


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お風呂が沸くまでの間にスポーツスターの荷を下ろし、軽く磨いて。
インチの工具をボックスに戻しながら、ジワジワと感じる「何か」。

走ることそのものとは別な質の心地良い、淋しさとサウダージ。

「『トモダチと遊んで作る思い出』は、こんなに優しいものだったか。」

性格に根差したきつねの主義は、きっと変わらないけれど。

自分の時間を心許せる誰かと共有する、そんな機会も大切にしよう。
今までよりも、もっと。

tag : スポーツスター ツーリング もの思い

プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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