「覚悟を決めたらドンと行け!」 ・・・そして想定斜め上の展開に泣く日記~ 








今回はしばらく前にFMで聴いて以来、ずうっと耳残りしていた曲を。

今夕ちょっと思い出して詞を読んでみたら、「あ~・・・!」と溜息が。


それは世をどよめかせる程の逆流への挑戦でも何でもないんだが。

「結果ダメダメでも、『悩んで考え選んだ道筋』にもまた価値はある」
という意味で、背を押してもらえた気がしたのだ。


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ここんとこのブログでも触れている通り、何がどう作用したものか
「休日と言えば必ず曇天か雨」「開けた勤務日は高確率で好天」
という祟られ系ローテーションが続いているきつねメ。

カラリとした青空の下、ただ心行くまで愛車たちと快く過ごしたい。
望みはそれだけなのに願いなかなか叶わず、遂にキレました。


「ええい!モヤモヤしてないで、キメた時はドンと使っちまえ!」


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きつねメにとっての「やることは決めているのに引きずって来た」
夏休みの宿題的なお題の一つは、スポーツスターのタイヤ交換。

「齢を取るのに比例して月日の過ぎ方が加速度的になる」って
イヤなモンだねぇ・・・今のピレリ・ナイトドラゴンを履かせたのは
つい3年ぐらい前のつもりだったのに・・・。

サイドウォールに刻印された製造年月日を確認してビックリした。

フロントが2012、リアに至っては4911・・・。コレを噛ませたのって
実は東日本大震災の翌春だったんだ・・・。

先代のK300GPがナンボ寝かせても転ぶ気がしないグリップ感と
引き換えに消しゴムの如く見る見る減って行く様子に青ざめて、
「そこそこ寝るけど減らないヤツを」とリクエストした結果がコレ。


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しかし、装着直後から「ウォールのたわみ感」の手応えが全く無く
真夏にフルバンクしても端の顔が荒れないところから、もう素性を
察していた・・・「ウチのリジッドスポーツには合わないなぁ」と。


「考えてみれば前回、『車検の当たらない年に投資する』と決めて
タイヤ換えて、それから2回ユーザー車検をくぐっているものね。」

昨秋の今頃、馴染みのオカミサンに誘われてツーリングに出向く
アジトを出るなり予期せぬフルカウンター・ステアに冷や汗をかいた
嫌な記憶が蘇りつつ、久々に主治医のI間さんトコへ訪問。


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っておいスゲーな、ナニゲに陸王そっくりな`50年代のパンヘッドか(奥)。


本当は「ダンロップ久々の新ツーリングバイアス」GT601を発注する
心積もりでいたのだけれど、何気なく訊いてしまったのが運の尽き。


ミシュラン・コマンダーⅡ?前後セットなら一万円近く安いですよ。」


メーカー的に各種規制その他諸々で重量を増した現行モデルを対象へ
据えたスコーチャー・シリーズに比べれば、逆に設計年次が古い分だけ
ウチのXL1200Sもターゲットに入れてもらえている気はするんだけど。


「評価安定度テッパンのコマンダー」とは言うものの、路面温度が低いと
乗り手を殺しかねなかったピレリよりはグリップしてくれるんだろうか。


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年間に伸びるオドメーターの数字が1000km台、という状況に甘えて
相談し損ねて来た24ヶ月点検についてもメニューを決めて行きます。

ハーレーだけに特化しノウハウを積み重ねた主治医さんなだけに、
下手の横好きで万年シロウトなきつねメよりも的確な健康診断の
ジャッジメントを下してもらえるに違いありません。


長く愛用したかったら、こーいうトコをケチッちゃダメだよね・・・。


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「心中もうスケジュールが決まっている事項はパリッと確定しよう」
ということで、勢いを駆って「毎秋恒例・下北半島旅行」の宿も予約。


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あえて月初め三連休や月末のマグロ大漁期とズラして有休申請を出し
高速代がウィークデイで高くつく月曜をわざと跨いた選択が功を奏して、
首尾良く「海峡荘」を電話一発予約!


ここ15年連続皆勤の下北マニアたるきつねメが猛プッシュするのは
「秋の大間・突端民宿の一夜」。

日の入りと日の出が一箇所で見られる上、日没後には海峡の向こうに
北海道南端の街明かりやイカ釣り船の漁火の隊列も眺められるんだ。

更にダメを推すなら暖房費と税込み一泊二食付き7500円で晩飯に
この凄まじい盛り付けを頂けるのだから、行かない手は無いハズ。


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※友人知人間で度々「屈指の大食い」と称されるきつねメであっても
完食後は御飯のお代わりはおろか500ccビールすら入る余地ナシ。


夕食をキッカケとして他の旅人との交流を望むヒトなら「海峡荘」を、
逆にストイックに独り旅を満喫するタイプには「マリンハウスくどう」を
推しておきます
(海峡荘=お座敷アグラ型式、MHくどう=イスとテーブルの食堂型式)。

どちらも運が良ければ同価格で超贅沢なオーシャン・ビューの部屋に
割り当てられるチャンスが望めるから、是非トライしてみて欲しいもの。


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但し・・・どんなに空気が澄んでいるとしても、11~3月は勧めません。
下手すると本州最北端に数日閉じ込められて帰れなくなるから(真顔)。


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「ケチケチ節約してここまで来たんだもの、決めたことならドンと行け」。

腰痛対策コルセットのベルクロをキリキリぎっちり締め上げたきつねメ。

たかだか千円二千円のところを、せこせこチビチビ女々しくケチるな!
・・・っと、自ら雄々しく月夜に向かってコンコン吠えた次第な訳ですが。


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大枚出費確定後の崖っぷちなココに来て、まさかのアクシデント発生。


三年間喜怒哀楽を共にして来た愛機・ハイスピードエクシリムEX800が
長期保証の切れる極限まで修理を重ね続けた末、壮絶な液晶突然死。

そりゃあ愛車たちの修理記録を油まみれになっても記録し続けたりとか
セローでの過酷な林道日記を埃まみれになって撮り続けたりとかして、
年に二回も修理に出されていたら・・・コイツも天寿を全うするわな。


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ということで、フンドシ締め直して大漁旗掲げて残高スリ減らした挙句
「年イチ独り旅」の直前に買い替えを迫られたコンデジ更新に於ける
グダグダな顛末とソレに関わる「思うところ」に関しては、また次回にて
改めていろいろ愚痴ってみたいと思う次第なんでありますよ(謝罪)。
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「水平線を眺める」・・・ただ、それだけのために。








スカーンと抜けのいい秋空が広がった、土曜日の朝。

何の脈絡もなく、起きがけに「海が見たい」って思った。

部屋の窓を開けた途端、トンボと共に舞い込む清冽な大気。

スポーツスターがきつねを呼ぶ。俺を遠くへ連れて行け、と。


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選んだ先は、北の海。山をふたつ超えて、片道130kmかな。

優先したいのは距離じゃなく、走りたい道、眺めたい景色。


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アールの大きな大峠、ラインを見定め大外から寝かせに行く。

重く長く鋭角に曲がれないコイツ、弧を描くイメージで線に乗せる。

タイヤ・エッジの機嫌を探っていると、ステップが軽く路面に当たった。


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葛巻の景色は、オートバイとの相性がとてもいい。

山道に入ればセローとも、R281をどんと行くならスポーツスターとも。

いや、オートバイをエレメントとした時、きつねとの相性がいいのだ。


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平庭名物の白樺並木、夏に茂った草がまだまだ元気。良くも悪くも。

だから写真に切り取ると、残念ながらどこの景色か、分からない。

春か秋なんだよ、ここが「らしい魅力」を存分に魅せてくれるのは。


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「この山向こうは風が凪いでいて、日なたは暑いくらいだよ」と。

出会ったライダーの言葉通り、あまちゃんの街は夏が戻ったよう。

スウェットを脱ごうと停めたショールームには、40年前のセドリック。


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冬にだけ走らせているのか、スタッドレス履きっ放しの20系も居る。

沿岸で生き残っている現役は、330共々案外珍しいはず。

地金から浮く塗膜の厚みが、持ち主の思いを言外に教えてくれる。


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ただ海を眺めることの他に、きつねにはなにも目的がないから。

そのままスポーツスターは、トラック行き交うR45を南へ流される。

まだ真新しいサンテツの鉄路の向こう側、忙しそうな重機たち。


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十府ヶ浦。分かっていたけれど、あの景色はやはり還らなかった。

「もうずいぶん久々に訪ねたけれど、全景のシルエットそのものは
変わらないものだね。」

記念撮影を頼まれた福島ナンバーのBMWは、これから帰路とか。


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あぐらかいてアンパンかじって、そのまま昼寝したテトラ・ポッド。

黄昏の浜でひとりギターを弾いていた、旅のブルース・マン。

軽トラ屋台のタコ焼きつついて馬鹿話に興じた、仲良しカップル。

あのたくさんの記憶は防波堤の底へ、モノトーンの眠りに着いた。


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還らぬ日々を嘆くことの向こうに、いつも新しい物語が紡がれる。

それは景色に限ったことではない。そういうモンなのだ、「時」は。

波というカタチで諭す海。今日はグラデーションが掛からない青。


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駅の無い橋の上、キハが止まっている。

夏ばっばが旗を振って見送った浜。娘の春子も、孫のアキも。

三途の川のマーメイド・・・か。すげェ詞を書くよな、クドカン。

さておき、ここで停車するサービスは正解。三陸の絶景、特等席。


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もう一つ二つ下がり、確かめたいことが浮かんで三陸道を降りる。

県44・普代浜で、ホッと安堵した。ここにも「正解」を見つける。

あの頃の雰囲気を守ったまま、より良い姿になっていてくれた。

整形の結果、別人になることなく若返った女性、というイメージ。


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リアス式海岸名物・シーサイドラインの10%勾配ワインディング。

勿論何度も走っているコースだけれど、別種のデジャヴ的な感覚が
ふと芽生えて「?」。

思い出した、確かに似てる。下北の仏ヶ浦辺りに、道の表情が。


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地形の関係なのか、或いは道路を設計するヒトの個性が出るのか。

住人もそうであるように、道路にも「土地の顔」を感じることがある。

コーナーの曲率やレイアウトとカントの角度、走っていて見える風景。

ペースを上げると分かる、リズムと流れに特徴的なクセがあるのだ。


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復興予算とジオパーク認定の相乗効果か、北山崎もまた若返った。

過分なリメイクで厚化粧を施さず、余計な増築もせず、そのままに。

「きれいになったね」って、素直に思える。良いセンス、良い仕事。


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台湾~花巻の直通便が再開されたためだろう、異国の言葉が響く。

きつねがハタチの頃に見た景色、隣りの国のヒトたちも眺めている。

断崖絶壁の故に、震災や津波とは無縁だった風景もあるのだ。


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いままで「観光地の食堂」と偏見の色眼鏡で避けて来たけれど。

汁をひとくち、鼻から息を抜く。たちまち、潮の香が身体に染みる。

価格、質、申し分なし。ライス付けて1000円切る、正調磯ラーメン

ここに泊まらなければ見られない、星空と夜明けの絵葉書を頂いた。


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三台並んだ観光バスに先を越される前に・・・と、駐車場を発つ。

空がひとつの線として切り取られる、長い並木のアップ・ダウン。

片バンク600ccの豪快な蹴り飛ばし、スポーツスターが躍動する。


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そして「お帰り」も勾配10%、アクの強いワインディングに勝負を
挑まれる、というオミヤゲが否応なく付いて来る。

高荷重設定でぶっきらぼうな性格のピレリ・ナイトドラゴン。

減らないのはありがたい反面、正直「二度と履くまい」と思う。


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エンディング、コンクリ敷きの潮かぶりラインは、まさかの原状復旧。

三方を山に囲まれた小さな湾では他に漁港を設定出来る場所が無い。

流石に定住するヒトはもういないだろうけれど、よく元に戻したものだ。


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県44でR45を突っ切り、ここまで信号ほぼ皆無のローラーコースター。

しかしR455に合流すれば、「片側通行」のゴー・ストップ乱れ打ち。

分かっていたから然程ゲンナリしないし、初夏よりその数が減った。

ただ・・・都度エンジンの発する熱が、心配になってしまうだけ。


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岩泉線跡の橋脚に、未だ逆さに張りつけられたままの流木。

廃線となった鉄道の橋ゆえ、片付けを後回しにされているのだろう。

今の川面からは、ここまで到達した濁流の凄まじさが信じ難い。

前代未聞のダイレクト上陸台風、一年を経た現在も尚、爪痕は深い。


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「休憩は岩泉界隈を抜けた後で」と決めて、道の駅・三田貝まで。

同じバイク乗りでもマスツーリング派の人たちはあまり感じないこと
かもしれないことだけれど。

基本ソロの自分にとっては、「道の駅」って大抵アウェー感が強い。


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確かに施設としては至れり尽くせりで、実際助けられることも多い。

でも、佇まい的に「基本コンセプトは四輪向け」という匂いが漂う。

少なくとも大音響のBGMは、演出過剰だと思うんだよなぁ。

不意に空気に雨の気配。降水確率、一日通して0%なハズだが。


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カン・・・カン・・・カンカンッと、シールドを撃ち始める大粒の雨。

嗚呼、どうにか早坂トンネルに救われた。

延々トリッキーなつづら折れが続く旧道の長さを知る身としては
余計そのありがたみに、首が下がる思い。


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山ひとつ丸々くりぬいた全長3km超のバイパス・トンネルなだけに。

抜けた先では期待通り、天気も変わっていた。

標高1000mに引っ掛かった雲だけが、あの雨を落としたのだろう。

「山岳県土ツーリングあるある」と笑っていられる状況で良かった。


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レストハウスまでひと息に駆け抜ければ、後はもう勝手知ったる
かつてのホーム・コース。

「あっ、そう言えば今日は『ツールドみちのく』の一日目だった!」
と、ここまで来てから思い出す黄昏の湖畔。

一瞬ガッカリしたけれど、でも後悔する気持ちは湧かなかった。


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長雨の8月の日々が、気分のベクトルを切り替えたのだろう。

今は「イベントに合わせて動くこと」より、「自分のしたいこと」を。

寝かせた方へ自然とフロントタイヤが向く、オートバイのように。

心の趣く方へ、素直に舵を切っていたかったのだから。


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秋の水平線と潮の香が優しく揺り起こしてくれた、胸の奥の旅心。

さて、何処へ足へ伸ばそうか・・・と。

アジトの壁に貼られた勤務表とニラメッコする、きつねでありますよ。

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それは悟りなのか、それとも諦観なのか。 ~秋の休日、黄昏の青空を眺めつつ~









「何がどうズレたのかな」って虚しく思う、休日の午後。


ようやく一日中晴天・降水確率ゼロの天気予報に恵まれたから
月イチの通院もとっとと朝一番で済ませ、スポーツスターを出す
心積もりでいた。


7月からずっと眠っていた相棒との行き先は・・・そうだなぁ、
これも久しぶりの八幡平がイイかなぁ・・・。

アスピーテから樹海ラインに周るも良し、時間に余裕があれば
秋田サイドに降りて田沢湖を訪ねるのも悪くないよね・・・と。


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ところが「そのつもり」で早寝早起き、AM6:00にベッドを出たのに。

開診前の8:50にはとっくに待合室でスタンバイしていたのに。


なんと診察料を支払い薬を貰った時は、既に正午を回っていた。


外来医療係のホスピタリティ意識って、ホントにダメだと痛感する。


大体、みんな身体の何処がが不調だからこそ病院に来るわけで。

その病院の診察待ちが長過ぎて、心身共に更なるストレスを掛け
待たせるわけで。


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これが例えば一般企業や商店なら、「一箇所との取引にこれほど
時間を拘束されるなら割に合わない」と顧客離れを起こすだろう。

まして時間勝負に置くウェイトが大きい金融関連や銀行だったら
窓口を広げるなり柔軟に対応出来るシフトを敷くなり対策を講じる。


でも・・・外来病院は何故か「そういうこと」を考えようとしないのだ。


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かくして窓口の事務嬢は「週初めと週末はとても混むんです」と
ペコペコ平謝りし(←だーかーらー、分かってるなら対策しろ!)。

その傍らではソファーにブッ倒れる爺さん婆さんが続出する。

「ごめんなさい、ベッドはもう全部埋まっているの、我慢してね」と
患者の背中をさすりに汗をかきかき走り回る看護師さんたち
(だーかーらー、分かってるならせめて休憩ベッド用意しとけ!)。


そして、切れた薬ひとつ貰うためだけに診察という関門を要される
きつねメは、ひたすら窓の外の木々のきらめきを眺めながら昨夜
夢見た選択肢をひとつひとつ消しつつ、暇を潰すばかりなのです。


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せめてよぅ・・・診察する医師の数は増やせなくても、その前後の
事務手続きを簡略短縮化したり、これまでのデータを活用して
事前予約制にしたりとかよぅ・・・打てる手が何かしらあるだろ?


つまるところ、「それがアタリマエ」という意識や感受性の鈍化。


問題があることを認識しつつ「別に解決しなくてもメシが食える」
という、ある種の(医療という土俵上あってはならない)傲慢さが
招いた鈍化・・・それが具現化するとこうなる、のだ。


最先端医療がどうしたって?ハハハ、いま目の前の待合室にいる
患者のスタンスにすら立てないのに、胸張ってソレ語れんのかよ。

鼻で笑っちまうような絵空事、それがデカい地方病院のリアルだわ。


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これって縮図のような気がする・・・21世紀も17年過ぎた現代の、ね。


通信手段がハイテクを突き進み、情報が使い手の心を凌駕する。
何でも理詰めの能書きが先に立って、感覚や表情を奪って行く。


でもどんだけ便利になっても、俺の暮らしの本質は、全く変わらない。


庶民を勝手に置いてきぼりにする、独りよがりな技術の独り歩き。

果たしてそこには、どんな新たな価値観や刺激や幸せがあるって
いうのだろう・・・?


自ら精神を追い込む不幸なアイテムにしか、俺には見えないけれど。


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その波について行けなくなった半妖怪のきつねは、「世の果て」を
探し求めて出て行く船を見送るだけの、港の艀のようなもの。


悟りなのか諦観なのか・・・最近はもう、「それでも別にいいかな」
って思うんだよ。

自身の愛するものに囲まれ、自分のペースで共に暮らして行ければ
それが我が身にとって一番幸せな過ごし方なのだろう・・・ってね。


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「常に時代の流れを追い、いつも時流に乗り続けなければならない」
なんて窮屈な義務は(少なくとも今のところ)課されていないのだから。


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なんか愚痴っぽくなっちゃったけど、でも分かっているんだよね。

結局はそれでも半日、スポーツスターを走らせることが出来たもの。

世の中には、乗りたくても乗る時間を取れないヒトがナンボもいる。

なんだかんだ言って時間の自由が利く自分は、恵まれているんだ。


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走り出してもなかなか気分が晴れない・心を外に向かってオープンに
切り替えられないのは・・・「乗れない夏」が長過ぎたせいなのか。

バイクは乗り手をハッピーにするために、生まれてきた機械。
グズグズしたマインドで走らせたのでは、かわいそうだと思う。


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大丈夫、大丈夫・・・。

冬までの限られた季節の中でも、青空冴えた休日に恵まれる機会は
きっとあるさ、うん、まだまだあるさ。

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ジャンル : 車・バイク

ファビュラス。







今日は、この時期にしか選べない瑞々しい一曲をTOPに。

いつ聴いても10代終わりから20代初めに掛けての「ある気持ち」が
すうーっと蘇る、自分にとってはちょっと不思議なナンバー。



「何かになる・誰かになる」 それを「夢」と 思っていた。

君だけが 「ただ 自分になりたい」と 呟いた声 不意に 思い出した。


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ただ一節抜き出しただけで、オッサンになった今もハッとさせられる詞。

夕立と厚い雲が途切れた瞬間を鮮やかに切り取った描写ともども
「言葉のプロにはホント敵わない!」と感動を覚える、隠れた名曲です。


しかし、歌い手の作ったメロディに「予備校のCM用」というお題だけで
よくこんなストーリーを紡げるモンだなぁ・・・売野さん、凄い。


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さて・・・あまりにも活躍させる機会が少ないため、周囲の一部からは
「お前、本当にスポーツスター持ってんの?」「あるある詐欺じゃね?」
等と、あらぬ疑いを掛けられているきつねメ。


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他に比べてとにかく重い上にガレージの最も奥に仕舞ってあること、
リアタイヤの減りがべらぼうに早いことが主な理由なんですが。

「ここ一発、今日は気合い入れてロング掛けるよ!」となる理由があれば
早朝からけーたろーやロードスターを押し出し、おもむろにインチ工具を
積んで(実はこれもメンドい・・・別枠で常時車載用も揃えておくべきか)
ワークブーツを履き、セルを回します。


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梅雨に入った途端のヘソマガリな青空も、予報上はこの日がラスト。

これを逃せば7~8月は股間に抱いた悪夢のカロリーバーナーと化す
コイツ、秋まで存分に走らせてやれる機会もオアズケとなるんですね。

そこで昨年辺りからチラホラ耳に入って来ている県南の新ルートを狙い
ドーンと行ってやろーじゃないの!って目論見。


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延々と四輪の緩慢な群れに囲まれて頻繁なゴー・ストップを強いられる
退屈な国道四号もゴメンなら、味気ない道に銭を支払う高速もカンベン。

南行きのアプローチはいつも県道13号、そして遠回りでも信号皆無な
快速カントリーロード・県道37号へと繋いでゴキゲンに飛ばします。

でもこの「お気に入りルート」も、今日はあくまで胆沢までのリエゾン。
目的地はもうひとつ、先にあるのですから。


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奥州と秋田県南を結ぶR397のT字路を西へ向かい、桜並木の街道を
焼山連邦へと駆け上がれば・・・今日のランドマーク、胆沢ダム。

良くも悪くもいろいろ曰く付きなプロジェクトだっただけに、落成前から
地方ニュースでもしばしば報道されたし、実際に訪ねたヒトからも話は
聞いていたけれど。


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ハハハ・・・世に言う「ダム・マニア」の心境、今回初めて理解出来ました。
国内指折りの規模というコレ、確かに大迫力だわ。

「以前の石淵ダムより2km下流に設定したものの、巨大過ぎて貯水域に
旧ダムを丸々飲み込み沈めてしまった」(!)と言えば、スケール感が
伝わるかなぁ。


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夏至直後のカンカン照りにいささかノボせてしまったこともあり、
「日本のダムでは最長」とされる突堤を端まで歩く気にはなれず。

むしろ日陰を求めてボーっと湖面を眺め、しばし休憩タイムです。


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長い桜の回廊の季節に訪れたら、この湖も雪解けの水に満たされて
もっと美しい姿を見せてくれるんでしょうね。


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しかしきつねメ的な「本日のハイライト」は、ココじゃないんだなぁ。


昨年、クルマにもバイクにもまるっきり興味の無い職場の先輩から
「久々に里帰りしてみたら、とんでもない絶景道路が出来ていた」
と興奮気味に伝えられた新ルート、栗駒焼石ほっとライン


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いやナニコレ、想像斜め上過ぎるパラダイス・ハイウェイかよ(絶句)。

景色といいレイアウトといい、岩手に於いては1000年に一度級の
(どこぞの美少女アイドルみたいな例えで申し訳ない)極上ルート。


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我らがホーム・R455や八幡平アスピーテ/樹海ラインと立派に肩を
並べられるコースが、ついに県南にもデビューしたようです。

ユルユルうねりながらいくつもの長い橋を抜け、深い緑のてっぺんに
一本の青い空・・・申し分ない、オープンエア・モータリストの楽園。


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リッター・クラスの単車やカブリオレの乗り手には是非走ってみて欲しい
たまらないシチュエーション。相当シビれること請け合いです。

その魅力と爽快感は、静止画だけではとても伝えられない・・・。


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アスファルト・ロードで心から「GO-PROとドローンが欲しい!」って
嘆いたのは、本当に久しぶりのこと。

某ゴージャス姉妹の言葉を借りるなら、正に「全線ファビュラス」!
このひと言に尽きました。


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R342への突き当たりまで南下すると、この地域を語る上でひとつ紹介を
欠かせない事象も。

それが旧祭畤大橋の残骸・・・「東北の震災」は3.11だけじゃないんです。


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今となってはあの未曽有のインパクトに隠れてしまっているけれど。

遡ること3年前の2008年夏、宮城岩手内陸地震の震源となったのが
ちょうどこのエリア。

きつねメが「震度7」という数値をリアルタイムで耳にしたのは、この時が
初めてだったと思います。

橋脚がダルマ落しを喰らった・・・という崩壊へのメカニズムが、凄い。
この時記録された加速値4022ガルはギネスブックに載っているそうな。


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この日は丘より下に降りなかったけれど、歩いて傍まで行ける歩道が
整備されているため、近年コアな廃墟マニアにも注目されている様子。

管理している側にとって「えっ?ソッチ?」と想像斜め上な見学者層は
どんな風に感じられるものなんだか(苦笑)。

だけどどんな角度から興味を持ったとしても、関心を持って貰える事は
防災意識の強まりに一役買ってくれる、悪くない傾向なんじゃないかな。


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しかし「栗駒焼石ほっとライン」、ホント上手いこと美味しい線で結んだモン
だなあ・・・とつくづく感心させられつつ、次は東へと降りて行きます。

北の奥州市サイド・R397にしても、或いはこの一関側のR342にしても
秋田への山越えルートは、「ほっとライン」より西に向かった辺りから
典型的な300番台酷道の様相を見せる、延々タイトな峠道ですから。


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県37号から数十キロも続く「信号の数が片手に満たない快走感」を
ぜひ帰路にも持ち越したいのなら、オススメは県49号への左折。

そのまま走り続けると、厳美渓界隈の観光地から市街地へ向かう
ダラダラな交通量に気分が萎えるので、その手前でショート・カット。

県49号もまた、長い直線をユルユルっと大きなアールのコーナーや
起伏で田園風景の中を駆ける、岩手らしいカントリー・ルートです。


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やがて県37号の終わりに繋がって衣川へと出るのだけれど・・・
ここできつねメ、痛恨の選択ミス。

途中の集落にあった「↑前沢」という青標識を信用していなかった為
平泉前沢IC界隈だけ妥協して、避け続けたR4に乗ってしまいました。

帰宅後に調べてみると、その前沢から始まり北へと延びる旧広域農道
(いつの間にか県道に格上げされ、現在は302号となっています)へと
バイパス出来るエダだったんだな・・・アレ。


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実は内心「県37号の花巻から県南をループして戻るまでの約百キロ、
どうしたら信号のカウントを五つ以内に収めてルートを組めるのか?」
という裏テーマを課していたきつねメ、これは次回に持ち越しの課題。

さておき、下道定期便のトラック・ドライバー御用達コースであるが故に
冬が明けたら舗装が穴ボコだらけだった旧農道時代に比べて、格段に
アスファルトもキレイになっております・・・県302号。

真冬のデートの最中にスタッドレスのサイドウォールを切ってしまった
あの苦い思い出も、これでチャラにしてあげよう・・・ってなモンかな。


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日の傾きと空腹に気付いた頃あいで見つけた「味さい」さんへ立ち寄り、
本気の焼豚が満載されたチャーシュー麺を頂きました。

テレビから流れる情報によると、この日の盛岡は今季初の30℃越え。

人類より一層汗っかきなきつねメ、衿に巻いていたバンダナをオデコへ
回しても「当店自慢のとん辛ラーメン」にトライする勇気は湧かず終い。


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「煮卵抜き、出来ます?」という奇妙な注文にも「アレルギーっか?」と
優しく応じてくれたオカミサン。

縮れ麺の素朴な味、そういう人柄がスープに出ているんだろう、きっと。

「あんやァ、この暑いのにバイクで盛岡から一関まで巡って来たのっか。
帰りもまンつ、気ィつけでねェ。」


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バイクが好きで走るのが好きで、道と土地が好きになり、旅好きになる。
ぐるっと巡ってそして初めて、生まれ育った街の良さも分かるようになる。

パワーやスピードがもたらす恍惚への渇望は未だ枯れていないけれど、

「どれだけ集まるか」・「どれだけ改造したか」・「どれだけ目立てるか」
という対外的な要素への関心はもうほとんど無いです、俺の中に。


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故郷の・・・或いは旅先の季節の風の中で、何を感じ、何を考えたのか。
その瞬間瞬間に得たマインドよりも大切な真実など、たぶん無いんだ。

きつねがバイクに乗り続けている理由の軸って、「他人から見た評価」
じゃない気がするんです。

誰かより上位に立ちたい訳じゃなく、誰かより偉くなりたい訳でもない。

TOPの曲にある「ただ、自分になりたい」という呟きは、おそらく自身の
テーマでもあるのでしょうね。


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「自分が求めたもの、好きになったもの」。
個人にとっての値打ちを誰かが覆すことなんて、本当はあり得ない。

仕事や商売じゃない、趣味で財政を潤わせ家庭を支える訳じゃない。
世間を騒がせるつもりがないなら、注目度なんかどーだっていい。


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「ホントにスポーツスター持ってるんなら、もったいつけてないで職場に
乗って来いよ。本音じゃ見せびらかしたいんだろう?」

うるさいなー、自転車を漕いでいようとフェラーリ転がしていようと、
何に乗ってたって、きつねはナ~ンも変わりゃあしないよー・・・っと。


そのヒトに根差した本当のアイデンティティって、そーいう質のモンじゃ
ないの?・・・ああ、気持ち良くくたびれたなー・・・ふぁぁ(欠伸)。

テーマ : ツーリングレポート
ジャンル : 車・バイク

ウワノソラ的な日々、5月も半ば。








・・・誰もが行きたがる、遥かな愛と夢の国・・・か。


まだ帰らぬとらみさんの身を案じつつ、ふと子供の頃の流行り歌を
思い出してしまいました。

旅立つ背中を見送ることはあっても、彼の地へたどり着いた者とは
誰ひとり逢ったことがない、曖昧模糊とした蜃気楼のような国。

老いたとらみさんもまた、最後の夢を叶えるべくそんな場所を目指し
去って行ったのかな・・・とぼんやり考えながら、今宵も勝手口の
扉を開けるきつねです。


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先日のブログで触れた「不思議な出来事」とは、こういうもの。


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彼女が深夜の網戸をこじ開けて出て行った、数日後のこと。

帰宅後の習慣となった近隣パトロールにも相変わらず収穫無く、
とらみさんの気配すら感じられない夜道をトボトボと買い出しへ。

ふと、通り沿いにある小さな稲荷神社の明かりに目を引かれて
顔を向けたのですが、その蛍光灯がいつもに比べ妙に明るい。

正確に表現すると、一瞬「あれ?LED照明に取り換えたの?」と
勘違いした程の、例えば切れる寸前の裸電球みたいな白さ。


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咄嗟に境内へ少し特別な空気を感じ、鳥居越しに心の中で
「こちらのねこの集会で、とらみさんを見掛けませんでしたか?」
と秘かに問うてみたのです。

もちろん稲荷神さんのお返事がダイレクトに胸に返って来るような
ことはありませんで、そのまま歩を進め傍らの路地へと折れます。


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そして・・・その神社の管理をされている隣家の裏手を抜ける際、
暗がりに四つ足を地に着けた生き物が、すっくと立っていました。

猫にしては大き過ぎる。じゃあ犬?いや、柴犬にしては足が長い。
じゃあ目の前の、背に赤毛を纏った美しい獣は・・・否、嘘だろ!?


街灯の明かりを背に立つ「それ」が何者なのか、小さな脳みそが
いきなり忙しなく判断に俊巡した釘付けの時間、たぶん数十秒。

逆光に読み取れない表情の「それ」は、見つめた瞳を逸らすように
やがて逆向きの茂みへ首を振り鮮やかに身を翻して跳ねました。

準備動作のタメが無いイルカのようにしなやかなハイ・ジャンプへ
鞭のように追従したのは、大きく長い黄金色のシッポ。

そう・・・冬毛が全て抜け落ちる前の、成獣のホンドギツネ・・・。


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盛岡は日本の県庁所在地としては稀なほど、四方を川に囲まれて
その名の通り周囲に森や林を蓄えた丘が小島のように存在する
「絵に描いたような片田舎」なんだけれども。

我がアジトが20時にはゴースト・タウンへ変貌する下町にあるとは
言えど、賢く用心深く滅多に人前には姿を現さないホンドギツネが
わざわざ出張して来ても良いようなエリアでは、決してありません。

何しろ休日の天候にさえ恵まれれば、春から秋までセローを駆って
嬉々として「未知の道探索」へ出向く自分ですらも、その美しい姿を
見掛けるチャンスは年に一回あるか無いか・・・なのですから。


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狐が稲荷神社の眷属となった経緯については諸説あるのだけれど。

ルーツはさておき、一千年の時を経て「お稲荷さんの遣い番」として
日本独自のスタンスを築いた事実は、どうも確かなことのようです。


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自分にとって気になるのは、しばし薄暗がりでこちらの目をじっと
見つめていた「それ」の、意思と意図な訳なんでありますが。

考えつくのは、以下の三通りになります。


① 「とらみさんは帰る(帰らない)よ」というメッセージを伝えに現れた。

② 「アンタの胸の内は分かった。あのコに伝えておく。」という伝達者。

➂ とらみさん自身がきつねに姿を変え、サヨナラを伝えに現れた。


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そのどれが真意だったのか、あの短い逢瀬では残念ながら自分には
読み取れなかったけれど。

ただ、その出来事を境に何故か不思議と胸に渦巻いていた憔悴は消え
自然と「あるがままを受け入れよう」という心境にシフトしたのです。

サイコだオカルトだ、と読み手が面白おかしく解釈するのは自由ですが。

「あのタイミングであの場所にホンドギツネが現れる」ということ自体、
自分の常識ではまずありえない奇跡、としか考えられませんから。


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長年の猫好きにだけ秘かに伝わる、「10才を過ぎた猫はある種の
神通力を持つに至る」という伝説を信じる他に、術はないようです。


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勤務に務める間も、手が空いた時にふと「今頃とらみさんは・・・」
と意識が上の空に向いてしまいそうな日々を連ねて。

それでも「いい歳のオトナなんだから仕事中は顔には出すな」と
ギリギリ自らを諫めて、都合9時間の拘束時間を乗り越えました。

しかしコレ、なにしろ精神面で二重生活を強いられるに等しい様な
暮らし方ゆえ、帰宅後のアルコールの効きもハンパなくて(苦笑)。

正直な話、風呂に入るのを忘れてベッドに倒れ込んだ日もありました。


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休日もアジトに居ると、開いておいた勝手口のドアが風で軋む都度に
いちいち「もしかして帰って来って来てくれた?」と振り向く位だから
長丁場となると、とてもじゃないけど神経が保たなくてね・・・。

多分「とーちゃんかーちゃんヨメコドモ、その家族の中にネコもいる」
的な環境で猫と暮らしている人では、この心境は理解して貰えない。

実質15年間(飼い始め当初の一年のみ亡母が在命だったため)、
オスメス一対一のパートナーとして日々向き合って来たヒトでないと
自分の喪失感や痛手の大きさは、分かって貰えないものと思います。


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失恋のような「居なくなったから感じる、無いものねだり増幅要素」を
客観的にジャッジし省きながら・・・それでも割り切れない想いを
抱きつつ。

曖昧な天気に終始した今日は自分の尻を叩いて愛車のブレーキの
エア抜きがてらフルードの入れ替えを行っておりました。


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特定の時代にだけ採用された「DOT5」という珍しい規格のフルードを
購入しに出向いた主治医のモンタナMCでは、今日もI間さんが忙しく
メンテナンス作業の真っ最中。

「俺にとって四月は、もう今月いっぱい区切りが着かない感じかな。」
と笑う彼に、「じゃあ愛機を点検に持ち込むのは改めて月末にて」と。


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惜しむ気持ちを断つように散る桜、そして入れ替わりに芽吹く森の緑。

とらみさん、あなたの無事の帰りを待つ想いに、変わりは無いけれど。
四季は人の心を待たず、暦の通りに移り変わって行くようです。

あの金色に澄んだ瞳は、どんな窓からどんな景色を、眺めていますか。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : 車・バイク

プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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