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だけど、だから、そして。  ~ 通り雨の午後、とてもささやかな奇跡 ~








今日はRainbowに因み、何かひとつ・・・と探したナンバーから。

いや、いま聴き直してみても「鬼才の掛け算」だな、って思うよ。


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きみの微笑は青空の欠片、叶わぬ願いにを掛けて欲しい。


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元彼女から届いた結婚式の招待状、回想する青春の日々。

こんなヘヴィなお題だからこそ、POPな方へ振った旋律を。


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ブルースやバラードだったら泣き言になりかねない主題を、
誰の胸にも「そんなこともあるさね」ってサラリと聴かせる。

これが、言葉とメロディでメシ喰える本職の凄さなんだ。


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シビれる詞だよな・・・失意で寝っ転がるロフトベッドの
天窓に、昔の恋人の指笛がを引いて飛ぶ
んだぜ?

明治辺りまで振り返っても、売野さん以外誰も書けないよ?


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きつねはこういうのを拾ってしまうから、ここ十年ぐらい
本を買わなくなってしまっているんだよなぁ・・・。


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レンアイから縁遠くなって多分もう既に二桁の年数を過ぎた
相当に手負いでとうに賞味期限切れなきつねメだけれど。


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見方によっては、「人生初」とか「人生史上記録更新」とか。

良くも悪くも平凡な日々の中に未だ生まれ得るのか
・・・と。


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誰もいないナイショの高原でオニギリを頬張る妖しの中年男が、
降水確率10%だったはずなのに豪雨に見舞われ嘆いた午後。


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「なーに、大丈夫サ。いまはハァ酷ぇザンザン振りだどもヨ。
まんつ絶対ェ天気雨。コーヒー飲んで待てば晴れるってサ。」



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後からよくよく考えると、まるで雨宿りする理由が見つからない。

あの農機器具会社の看板背負った、空荷な軽トラのオッサン。


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カラス号・Dトラ125が改めて教えてくれた「青空の方へ走れ」
という法則に従って見舞われた、あり得ない大雨の後に。


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きつねは見た。目前200mから立ち上がるハーフ・レインボー。
思いがけず立ち会ってしまった。

そう、生まれて初めて、の橋脚が生まれる瞬間に。


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きっと行ける、って思った。欠けた自分の至らなさと未熟さに
「未だこんなにガキなのか俺!」と眠れず過ごしたけれど。


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「純粋さを今まで手放せなかった生真面目なアンタだから」と。

天からの確かなエールを受け取れた・・・そんな気がした。


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維持費と燃費だけが取り柄、後は雨に濡れて風に晒されて。

四輪に比べたら他にナンにも勝るところがない、オートバイ。


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・・・だけど、だから・・・理論と理屈に屈しない生粋の個性が
価値を生む
のかもね。


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それにしても多様な雲たちが演出する、遠近感の鮮烈さよ。

最初から最後まで天気に翻弄され圧倒された一日だったなぁ。

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tag : もの思い セロー 通り雨

鬱屈の日々に、手のひら返しの草原を・・・。 ~ささやかだけれど、確かな幸せ~








今日のTOPには、少し寝坊した時間帯のFMから流れて来るなり
きつねの背を押してくれた、素敵な一曲を・・・。

日も暮れて詞のついた動画を眺めると英語が読めない自分でも
「コレはきっと必然の日だったんだな」って、改めて感じた。


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「ヤッちまったなー」とアタマをかいたのは、アジトを出て
30分も経ってからのこと。

昨夏に見つけて相性の良さを直感した大迫界隈の林道でも
久々に楽しむ心積もりだったのに。

肘や膝をプロテクターで固めてブーツ履いて来たのに、なんと!
応急修理工具その他一式詰めたウェストバッグ、忘れて来た!



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ああいう装備は奇妙な縁起モンで、背負っているとトラブらない。
「トラブんないから要らないか?」って置いて来ると、何か起きる。

ココで引き返すのも面倒だし・・・うーん、どーするかなぁ・・・と
いつもの「しらいし屋」の辻へ立ち寄ると、先客さんたちの影。


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きつねと齢の近そうなカップル、佇まいが不思議なエストレアと
マグナの250ccコンビは、俺と逆に沿岸の大船渡から来たそう。

三本キャストのホイールとフォーク、アルミのスイングアームは
バリオス用のものを流用したんだとか・・・ふむう、面白い。

「国道は三連休の中日で混んでるし、空模様も安定しなくてね。
田瀬湖でも回って帰るかあ?って相談してたんだわ。」



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「しらいし屋」のわさびラーメンはハズしナシだ、と思うけれど。
きつねはあえて、思わせぶりにオニギリと缶コーヒーを買った。

「テラサワコウゲン、行ったことあります?」とキーワードを
ひとつだけ彼らに預けて・・・ね。


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ううん、ホントはちょっと違うんだ。メンソールに火を点けながら
彼らとお喋りしていて「寺沢に行きゃ良いや」と合点したんだ。

天候にさえ恵まれたら、あの場所はテッパンのパラダイスだ。
風の冷たい時期を除けば、御当地ラーメン以上に外しは無い。


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長雨と台風の影響が残り、落ち葉と枝が散らかる木蔭の細い
つづら折れを駆け上がれば・・・いきなり標高1000メートル。

たまたま遮るものが何もない故に360度の眺望を誇る展望台も
地元以外には滅多に知られていない、不思議な「観光地」だ。


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ミラのバンを乗りつけ、ポ~ッと遠い山々を眺めていた老婆も
「隣町に住んでるのに、ココ見つけたのは割と最近よ」と。


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やがてプトトトト・・・バタタタ・・・と、単発とツインの排気音が
麓からのんびり上がって来た


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「景色の抜けた気持ちいい牧野」と控えめに囁いたけれど、
ふふふ・・・やっぱり好奇心には勝てなかったか(微笑)。


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遠野まで全線舗装と伝えてちゃったため、去った後で実は
「展望台は残り500メートルがザフの砂利」と教え損ねた事を
少し心配していたのだけれど。

続く林の途切れた瞬間にドカーン!と広がったパノラマが、
全てを帳消しにしてくれたみたい。


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「以前に住田でデカいクマに追いかけられた」という旦那は
コーナー毎にクラクションを鳴らしながら上って来たそうな。

美人なヨメサンは「ナニコレすごい!すんごいイイ!」
連発しながら革ジャンを脱ぎ、すかさずスマホを取り出す。


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・・・いやーもう、気持ちいいね、サイコーだよね・・・って。

ニンゲンって面白い。ホントに驚いた時、それ以上の言葉が
咄嗟に出ないもの。そこにはウソがないんだ。


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リニューアルされた展望台に上る二人へ「向こうに見える
東屋で、オニギリ食べてるからー!」
と声を掛けて。

かつては確かキャンプ場だったはずの原っぱの向こうまで
もうひとっ走りしてみると・・・珍しくバイクが停まっていた。


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還暦を過ぎたというNC750のオヤジさんも「ここ、何回目?」
って目を丸くするぐらい、寺沢で他車に出会う機会は少ない。

自身も「今春までスーパーシェルパとXL883R改を持っていた」
という辺りから意気投合して、ちょっとばかり深い単車談義。

グリップ重視ならBSのVT45(但しきつねの`03には履けない)、
摩耗も視野に入れたら今のコマンダーⅡが正解じゃない?と。


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やがて件のカップル・ライダーもやって来て一期三会?的な展開。

「この東屋は見えていても入り口がつかめなかったわ」って苦笑い
した旦那と、チェーンライン辻褄合わせの話になれば。
ヨメサンはヨメサンであちこち歩き回って周囲の風景撮りまくり。


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「皆違って皆良い」のさ、気ままな過ごし方を佳しとしている雰囲気。
きつねの身近な二輪乗り夫婦も、皆こんな感じで上手く回ってる。

わさびラーメンは美味しかったけれど、今日の正解は絶対ここで
オニギリだなぁ・・・って旦那のひと言だけは、一同が同意(笑)。


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本音言うときつねメ、8月半ばにダウンしてから運気が下向き続き。

ここ一か月は荷が重くて辛い案件が重なっちゃってたんだよね。

ホント、嫌になってた。 日々のことも、器の小さな自分のことも。

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でも今日の出来事で、きつねのマインドは見事なぐらい反転した。


自分の差し出したアイデアで初対面の相手から無邪気な笑顔と
「ありがとう」という言葉を受け取れた事が、底抜けに嬉しかった。

そこに居た誰にも、相手の顔色を窺うような打算は、無かった。
草原そのもののように、澄んで解放された雰囲気しか無かった。


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俺にも、出来る事がある。誰かに喜びをプレゼン出来る、何か。
とってもチッポケだけれど、その実感を得た事がとっても嬉しい。

「ありがとう」を言わなきゃいけないのは、きつねの方なんです。
新鮮なサンマ食べに行かなくちゃ・・・あなたたちの住む街へ。


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「やべーなー・・・大船渡地方、いまゲリラ豪雨だってよー。」

「カッパは常時積載だから、この景色を見た後なら平気だよ。」

アジトのある北西の空模様も徐々に怪しくなりつつあるけれど。


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エストレアの左側に組まれたハーレー用のカウベルホーンが
コーナー毎にブッブー、ブッブー・・・と響く音へ微笑みながら。

きつねメはちょっぴり居残って、傍らの未舗装路で遊んだり
セローと景色良い場所で道草食べながら写真を撮ったりして。


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このブログは宇宙みたいにダダッ広いネット世界の星屑だから。

こよなく愛する寺沢高原が来週末、いきなり怒涛の観光客で
揉みくちゃにされたりはしないと思うけれど・・・(笑)。


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麓まで15kmほど降りないと自動販売機すら一つも存在しない
この広大な草原。

出来れば知る人ぞ知る天空の楽園のままでいて欲しいのも、
またホンネなんでありますよ。


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低く早く流れる雲を気にして、珍しく素直にR396を折り返した
きつねメと老セロー

それでも雲間の青空から陽射しが届くと、抑えた欲が芽生えて
ちょいちょい「今さらの一筆書き」を目指し、悪あがきを試みて。

ここって一度、通ったことがあるよなあ・・・コッチに進むと確か、
あの辺りの農道に出るんじゃなかったか・・・なんて迷い道。


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丘の田んぼの傍らをツツーっとスルーして赤土の坂を降りると
思い掛けなく沢渡りする羽目に陥り、「ええい、ままよ!」って
勢いで突っ切ったら・・・あらら、地主さんの庭先に突入・・・。


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某コンビニのカフェラテを掴んだ日焼け顔の主さんと御対面して
シールドを上げ「いやスミマセン」とアタマを下げたら、笑顔で
「よくあの川を渡ったね。たまにいるんだ、いいよ、通って!」。

「ありがとう」の連鎖、またひとつニコニコが貰えた。


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今の暮らしの責任は良くも悪くも、結局ソレを選んだ自分へ
帰すのだけれども。

もしも自分に三度目の転職が叶うなら、「誰かを笑顔に
出来る仕事」を最後に据えてみたいんだよな・・・って、
願っています。


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ありふれたやり取りだけれど「ありがとう」と握手し合える様な
仕事で現役を締めくくるのが、残されたきつねの夢なんです。

県土の偉人、石川啄木と宮沢賢治。どちらの道を辿りたいか
問われたなら、きつねは迷わず後者一択だろうと思うのね。

土地のヒトと共に笑い土地のヒトと共に泣き、日々の感情を
共に分かち合う存在になりたいな・・・って感じているから。


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普通にメシ食って行ける幸せを譲受出来るなら、他者を差し置き
「勝ち組になりたい」とも思わないし、「負け組」も作りたくない。


周囲のみんなが気持ちいい青空の許で笑って暮らせるのなら、
それに勝る様な幸せって多分無いんじゃないのかな、って思う。


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大企業に投資すれば全国民が潤ってハイテク万歳・・・って?

本当にそうなるか?首相自ら地方都市で四季を暮らす的な
試みを行わない限り、実感してもらえないんじゃなかろうか。

幸せって何なのか・・・黄昏の川縁でふと遠い目をする
きつねメでありました

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9月、山へ帰る日。 ~グッバイ、四十肩ブルース~







なんとなく寝つけず「日付が変わる頃に最接近」という足早な
台風を深夜の窓越しに見送った、9月4日。

朝寝坊した翌朝はやや風は残るものの、青空に恵まれました。

うーん!と背伸びしてみたら・・・お?左肩、結構上がるじゃん!
これはもしかしたら、もう大丈夫なんじゃなかろうか。


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とは言えなにしろ嵐の直後だけに、正直ちょっとばかり迷いも。

予期せぬ倒木、沢掘れ、落石、その他モロモロ。
本格的なダートランへの復帰には、リスキーな条件が並ぶもの。

でもきつねの街を遠く逸れて行った台風は、足の早さもあって
さしたる影響を残していないように思えました。


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「体調面でもコースの様子でも、ダメだと思ったら引き返す」

決して無理をしないこと・・・と自分に言い聞かせながら
各関節にプロテクターを着け、数か月ぶりにトライアル用の
ブーツへと足を通します。


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行き先はもう決めてある・・・幻の「山王海~雫石ライン」。

しばらく前に林道談義を交わした、XRを駆る行きずりのダート
ランナーから得た情報に、ずうっとワクワクしていたからね。


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「平成初頭の頃には走破出来た」という諸先輩の話こそ
聞いていたものの。

きつねが初めてこの界隈に足を踏み入れた10年前には既に
入り口から草が生い茂る、マディな廃道に荒れ果てていて。

昨年まで倒木でバッテンに封鎖されていた進入口が、今は
情報通りキレイに真新しい砂利を敷き直されています。


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どうもこのリニューアルは治山/砂防事業関連の手を入れるため
みたいで、トラックが通れる程の巾に整備が成されている様子。

このぐらい均されていると、我が肩の調子を見るにも安心かな。

それにしても、木漏れ日と森の匂いの、なんと眩しいこと・・・!


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左肩の動きにも渋さは感じられず、スタンディング・ライドを
続けても路面のキックバックに多少振られても、痛みもなく
走れています・・・うん、良かった良かった!嬉しいね。


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イイね、イイね、今日は気兼ねなく存分に林道を楽しめそう。


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未舗装路に踏み込んで数キロ進んだ辺りに、朽ちかけた
表示の杭が佇んでおります。

もはやその名も読み取れなくなった表記の裾には、多分
総延長距離を示す5423mの数字。


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どこからどこまでを指すものなのかは分からないけれど、
盛岡近郊の林道表記としては長い部類に入りそう。

差し当たりたまに現れるガードレールを見ると、まずまず
(一度は)本気で整備されたルートと思っていいのかな。


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しかし・・・能天気なポジティブ・シンキングにもやがて
ジワジワと不安の影が忍び寄ります。

この深さは・・・昨日の台風で出来た沢掘れじゃないよね。
少し下がって一番浅いところから、向こうへ渡りました。

いや、ここまでで通行止めのバリケードは無かったもの。
行けるでしょ・・・行けるよね?


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否 ! お い !  マ ジ か !

ここでふと「通れるようになったっけよ」と告げたXR氏の
眼差しを(今さら )思い出すバカぎつね。

「岩手山林道と八幡平裾野ラインを走ったことある?」
という話題の後に、その情報がもたらされたんだった。


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そう、それは「アンタとセローなら多分走れる」という
無言の前提条件を含んだ言葉だったんであります。

ある種の踏み絵というか、試されちゃったというか。

それを示すように茂る草の間からギリギリ読み取れる路面には
ただ一本の轍のみ・・・俗に言うシングル・トラック。


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一筋の希望の光となるのは、これも時おり現れる倒木の
まだ新しい切断痕。

「つい最近、通れるようにしてくれた誰かの足跡」のお陰で
向こうへ抜けられる確信を持ち続けられるんだよね。

行こう、行ってみよう・・・きっと無事に抜けられるから。


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しかしまあ、よく考えれば無茶でいい加減な話ではあります。

「昔は通れた」にしても「今は通れるようになったよ」にしても
全て「・・・と、何処かの誰かが言っていた」だけなんだもの。

表層の砂利が既に流され、ゲンコツ大のゴロゴロが連なる
路面に少し気を張りながら、結果オーライでクリア。

最もタイトな区間で夏草の間から路面が見えなかったら、
引き返していたかな。


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でも、あのポイントでもし巨大な倒木が横たわっていたら
無事にUターン出来ただろうか。

ましてや、あんな場所でパンク修理する羽目に陥ったら。

単独行のダートランなんて、毎度「結果オーライ」が全て的な
モンだから、あまり他人には勧められないよね・・・。


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なんとなく上がった気温と里の匂いを感じられるところまで
降りた辺り、今さら感満点なバリケードが除けてありました。


コレって、どう受け取ればいいものなんだ・・・?(笑)


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「通行禁止」よりも里寄りまで下ったというのに、こんな状況。

まあ、ここまで読み進めて頂いたドライバーであれば多分
ヨツワでチャレンジしに行ったりはしないだろうと思うけれど。

路肩の見切りが悪い上に地盤も弱そうで結構ヤバいっす。


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そして、コレは流石に昨日の台風で倒れたばかりだと
思われる「物理的な通せんぼ」も。

たまたま、だよね・・・本当。もっと大きく長い大木だったら
セローでも脇を抜けることは出来なかっただろうから。

ここからUターンして来た道を戻るってのは・・・ちょっと
考えたくない想定でありますよ。


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誰も気づかない、誰にも褒められない、ささやかな冒険。

でも冒険は、冒険だから、楽しい。やめられないんだ。



台風のささやかな置き土産、時おり渡って行く乾いた強い南風に
ススキたちが大きく手を振る広場に出ました。


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※ 画像中のヴィクトリノックスと火薬ピストルはクマ対策グッズです。

アジトを出る際に確かめた予報では真夏日に達しない気温の
ハズだったのに、お昼ご飯を広げてアグラかくと結構暑い。

しかし上着を脱いで頬張るおにぎりは、とっても美味しいもの。

無事に抜けて来た走り応えと安堵感が「見えないふりかけ」を
まぶしてくれているんだろーなー。


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四十肩に悩まされ、ひと夏の間セローを休ませてからずっと
やりたかったこと。

青空の下、鳥と森と風の声を聴きながら食べる、お昼ご飯。
今、それを叶えられていることが、なにより嬉しくて楽しくて。

少し大げさだけど「自分の世界をひとつ取り戻した」幸せな
実感が、胸を満たしてくれました。


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「大村」という集落名の表記には耳馴染みがないものの
おそらく県道一号に当たることは予想がついていました。

ただ、もっと御所湖寄りの辺りに出るかな?と付けていた
見当からは意外にズレていて、鶯宿温泉よりも向こう側。

県道234号の始点よりも数キロだけ下りた場所であります。


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アジトへの帰途、傍らの高台に上がって「今日走った山」を
振り返っての一枚を。

トリップメーター上は100kmも進んでないのに、オンロードで
例えたら200km以上も走ったような、不思議な充実感。

そうだったね。初めて走る林道って、実数値や時間以上に
とっても長いものだったんだっけ・・・。


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なんだか名残り惜しくてR46を向こうへ渡り、黄昏の予感が
するまで近隣をブラブラ遠回り。

そのぐらい余裕を持てる時間にここにいる事が、幸いの証し。

田んぼの傍らに腰を下ろして、備蓄飲料として残しておいた
ぬるい缶コーヒーを片手に一服。


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泥だらけのセローを休ませのんびり呆けるきつねの背後を
プロロロと駆けて行ったカブは、野良着の老夫婦のタンデム。

あの爺ちゃん婆ちゃんにとって、それがいつものことなのかな。

それでも後ろの婆ちゃんは「今日はバイクが気持ちいい」って
感じていたりもするんだろか。

訊いてみたいな、って思う。あの二人にとってのカブのこと。


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長い影を東へ引っ張りながら、17時前にはアジトに到着。

纏った汚れを洗い流してチェーンまでクリーン・アップして。
ついでに今日の無事の感謝も込めて、ワックス掛けまで。


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今年で4万㌔オーバーを刻んだオドメーターを眺めつつ。
廃番となって久しいCDIの事がふと心に影を落とすけれど。

「軽い散歩はカラスが分担してくれる布陣になったから、
コイツの肩の荷も軽くしてやれるかな?」と独り言。

なにせ今となっては得がたい相性最高の相棒なだけに、
出来る限り長く付き合って行きたいんでありますよ。


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そして翌朝・・・前回の記事で書いた通り、北の大地が
とんでもない天災に見舞われたことを知るのですが。

普段は何気なく使っている「無事」という言葉の重さを、
この二日間の出来事からいろいろな角度で考えてしまう
この頃のきつねメなんであります。

今日でどうにか電力供給のメドが立つ様子なのですが、
いち早い復旧復興を心からお祈りしています。

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祈りと、願い。 ~どうか無事であってくれ!~









今日は思うところが多々あり、独り言的な短信にて更新します。


「三味線と言えば津軽でしょ?」という観念と裏腹、実は登別を
故郷に持つ吉田兄弟のナンバーから一曲選びました。


鼓動。全ての人の命の源・・・頼む、皆、「鼓動」を繋いでくれ。



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24時間前のきつねメは、好転の実感を得た四十肩を試すべく
フル装備で久々に走った林道行きの顛末をどう伝えよう?と。

「開通したのは10年ぶりじゃないか?」とも囁かれるルート故、
それは個人的にチャレンジングで充実したものだったけれど。


一日のストーリーを脳裏に描きつつ画像を選び、ブログ用に
編集しながら呑んだくれ眠った翌朝、速報を見て瞬時に絶句。



きつねが愛するあの北の大地を、未曾有の天災が襲っていた。



泡を喰ってまず思い出した顔は、「札幌の姉貴」のことだ。

出勤してからも休憩の合い間を見てはTV二ュースとスマホを
睨み、眉間へ寄せた皺を消せない時間だけが過ぎて行く。


「俺への返事は混乱と慌ただしさが一段落してからでいいよ。」


朝7時に打った安否確認メールのレスが、姉貴から戻らない。
「SBの回線はどうもダウンが早かったようだ」と同僚のひと言。


否、分かってる。おそらく姉さんの職場は、今頃正しく火の車。



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5月にした・・・いや、過去の渡道で会った人々、お世話に
なった人々は、皆無事だろうか。


あの震災から7年・・・忘れていた教訓を思い出し、いい加減
エンプティだったけーたろーのタンクにガソリンを満たす帰路。


3.11大震災で俺が学んだ最優先項目は「まず確保すべきは
電力供給ナシでも凌げる明かりと飯と燃料と電池」
だった。


例えガソリンスタンドに在庫は有っても、送電が断ち切られると
ポンプで汲み上げられなくなるから、購入は叶わなくなる。

供給元の選択肢が豊富なはずの本州地続きな岩手県ですら
肝心の流通経路をズタズタにブッタ切られ、30時間後に電力が
復活するも、滞りなくガソリンが行き渡るまで実に2週間を要した。


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「道全土の電力がダウンし、具体的復旧のメドを立てられない」。


言葉として書けば一行で表現し終えてしまう事柄だけれど・・・

それをもしも本州で例えたら「青森から北関東全域まで復旧の
見通しが立たない停電」ってこと
・・・その深刻さ、分かります?


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前例が無い超広域停電の真っ最中、該当エリアの人に読んで
もらえるか分からないメッセージを、あえて書けるとしたならば。


「いま周りを見渡して目に入った人々を信じタッグを組んでくれ」



水とメシを持っているヒト、キャンプが趣味のヒト、発電機や
備蓄燃料を所持しているヒト、みんな何かを持ち寄れたなら。


ピンチを切り抜け生き延びられるサムシングが、きっとある。


但し単車を持っている奴は愛車を外から見えない場所へ移せ。
コック下のパイプを切ってガソリンを盗む奴が出て来るから。


最後に・・・家族の安否と足元の我が身の安全を確保した
単車乗りは出来うる範囲でいい、「スクランブルの用意」を。



まず排気量を問わず4ストの単気筒は押しなべて軽く燃費も良く
不整地走破のポテンシャルも、他種の乗り物よりずっと高い。

最小の物資しか運べないとしても「人命ファーストのグッズ」を
無事に局地へ届けて帰還出来る可能性がズバ抜けている
のだ。


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きつねの225セローは、1Lのガソリンで最低30km以上を走れる。

きつねのゴリラ改72ccやDトラ125なら、50km/Lも可能になる。


朝方には氷点下まで冷え込む冬と春の境い目だった3.11に比べ
今回ならば、「単車の機動性を活かせる環境」にあるんだ。


北の大地の誇り高きバイク乗りたちに、願う。

「おそらく今、あなたにしか担えない使命があるはずだ」と。


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※ いたずらにパニックを引き起こす記事を書くべきでは
ないだろう・・・と自覚しつつ、あえて注意喚起を記します。


北海道民の皆さん、手持ちのガソリンや灯油やガスは極力
セーブして、長く維持し続けて下さい。



電力源の代わりになる動力をお持ちなら、(それが例え
チッポケな電池でも!)ケチりにケチり倒して守って下さい。

それが次にいつ供給されるのか、東日本大震災以上に
全く見通しが立たない状況に立たされた、と思って欲しい。


そして、我が身の不安に冷静さを欠いて殺気立つ前に、
隣りの人の暖かな手を繋いで・・・それが「絆」
だから。


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20:00現在、未だ「札幌の姉貴」からの返信が届かない状況に
きつね自身も気を揉みながら、固唾を飲んでTVニュースの
速報を見つめている今宵なんでありますよ。

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夏をつかむ、丘の上。 ~残暑お見舞い申し上げます~








墓所の掃除と必要なものを揃えた後、きつねはふと思い立ち
セローのバッテリーから充電器のソケットを抜いた。

ここンとこ、新入りカラスの面倒にばかりカマケていたから。
そろそろコイツを起こしてやらないと、スネられちまう。


KEA.jpg


エンジンの馬力で地を蹴る感触、タイヤの存在感の大きさを
新鮮に感じながら。

どこの亜熱帯かと目眩を覚えるような市内を抜ければ、
トンネルの向こうの路上温度計は24℃のデジタル表示。


KE_2018081221323932c.jpg


下町のアジトを発ち、コイツじゃないと行けない「あの丘」まで
一時間と少し。

様子を見に来た煩いアブたちも、すぐに知らん顔で立ち去る。

圧倒的なほど、雲が近い。まるで遠近の狂った、時空のよう。


KG_2018081221324254d.jpg


寝っ転がるきつねの鼻先に、いっとき停まったドラゴンフライ。

つかまえた、と思った。 ギリギリ間に合った、俺の夏。

アハハ、そうさ。 今までずっと、夏はこうして過ごしていた。


KI_2018081221330021c.jpg


迷路のような御大道・・・ホントにラビリンスなら良いのに。

ずっとずっと、ここにいたい。 灼熱の街になんか帰らないで。

時も経たずどこにも行けない。そんな迷宮だったらいいのに。


KJ_2018081221330270e.jpg


キマリゴトなんて、無かった。 自分で自分を 縛っただけ。

どう走らせてやってもいい。 それがデュアル・パーパス機。

もし肩が治らなくても、オンに振ったタイヤを噛ませればいい。


KL_20180812213303e23.jpg


きつね式バイク・ライフのベーシック、欠かせない大きな柱。

だから俺はきっと・ずうっと、セローを手放さない。

自分にとって岩手の季節、故郷の自然は、コイツと共にあるもの。


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Dトラ125が、(かつて50ccスポーツバイクがそうであったように)
オートバイのイロハの「イ」を教えてくれるスタンスだとしたら。

セローは「イロハ」をひと通り、全部持っている存在じゃないかな。


KM_20180812213305f2f.jpg


もっと速いバイクも、距離を伸ばせるバイクも、ナンボでもある。
でも「何にでも気負わず楽しく」となると、今は案外と無いもの。

普通免許で原付二種へ乗れるようになり、125で二輪の世界の
端っこを垣間見た後に、次のステップの扉を開くとしたら。

シンプルな空冷単気筒の250は、ひとつのキーのように感じます。

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プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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