「ココロのゼンマイ巻き戻し」の、ショート・トリップ ~前編~








不意の家出から三週間、待てど暮らせど帰らぬとらみさん。

「俺の気配があれば、ひょこひょこ戻って来ることもあるのかな。」
と、仕事帰りから遅い日没までアジトの草むしりにも励んだけれど。

その間、近隣の人に声を掛けつつ、なんとなく思うところがあった。

たぶん、ホントに根拠のない「たぶん」だけれど・・・彼女は何か
ある理由から、どこかにホームステイしているのではないか。


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神社の境内で開かれた猫の集会。その場の取り決めにより彼女は
どこかへ派遣され、そのことを告げるためにあの夜、狐が現れた。

そんな妄想が脳裏に浮かぶ中、ぎっしり雑草を詰めた70Lのポリ袋を
燃えるごみの集積所に積んで行く。

何にせよこの一か月、短い間にあまりにも出来事の波が荒過ぎた。
「待つ想い」に変わりは無いけれど、もう自分の時間を巻き戻そう。


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快晴の朝に目指したのは、「風車が並ぶ尾根の道」・上外川。


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まずあの谷を渡る風を越え、葛巻の山懐で縦横無尽に遊ぼう。


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ってしかし・・・既に5月も下旬に入ろうというこの時期に、コレか。


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かつてゴールデン・ウィークにも同様の「壁」に当たったことは
あったものの、まさかまだ居座っているとは思わなかった。


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・・・例えスコルパ持って来ても、コレ超えるのはムリ、絶対・・・。


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エセ北海道ポイントまで引き返し、「さて」と、しばし思案。

時間だけはある。ならば、山ひとつ向こうの安家越えを狙うか。


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もう十年近く前に訪ねた時は国道を早々に逸れ、タイトで長い
氷渡経由のルートから入ったけれど。


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龍泉洞をスルーし県七を北上する初めての「王道コース」で
きつねは複雑な気持ちを抱くことになる。


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さすがに一桁県道だけあって、ルートしてはもう文句なく良い。

「なぜ今までこの道を走ったことが無かったのか」と自分でも
不思議に思えるほどの快走路だから。


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但し初夏の抜けるような空の下故に、土砂で酷く荒れた路肩の
凄まじさが、異様に際立って目に映る。


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昨夏の終わり、大平洋からという常識外の上陸により勢力を持って
散々暴れた台風10号の爪痕は、今も深く残ったままだった。


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四方に深く山が迫る安家の集落は、かつて「取り残された昭和」の
風景が色濃く残されて、きつねの心を和ませてくれたけれど。


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流域にダムを持たず護岸工事も受けていない美しい安家川は、
しかしそれ故にかつてないほどに荒れ狂ったのだろう。


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歌舞伎揚げの包装を思わせる三色ビニールの庇が褪せた商店も、
コンクリ作りの塀や建屋の佇まいが懐かしいガソリンスタンドも。

もう昭和原風景のあの面影は、何ひとつすら残ってはいなかった。


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「報道されない事」は「何も起こらなかった事」と、イコールじゃない。

メディアは、行政は、何を見ているのだ。何をしているのだ。

震災時と同じ感情が沸く。奴らの仕事は、使命は、一体何なんだ?


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「上外川を越えられないなら、相棒はスポーツスターでも良かったか」
と実は道中独りごちていたけれど、しかし結局セローで正解だった。

本来舗装であるべきはずの幹線が、ダートに化けていたのだから。


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アジトを出る前の天気予報では、県下全ての降水確率が夜まで
ゼロだったはずなのに。安家の集落から西に、明らかな重い雲。

ロードサイドの「至・九戸」という表記を信じるなら、それは正直
想定の枠を越えてのとんでもない遠回りに至ってしまう・・・。


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「止む無きショートカットを強いるなら、掟を破る他に術は無し」か。

既に長くなったので、以降の顛末は後編にて綴ることにしよう。


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まあ、この辺のベクトルも込みで書けたら、ちょっと面白いかな?
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さくら Day By Day







きつねの目から見た桜は、「春のオープニングを知らせる花」。

より早くに咲き始める草木もあるけれど、若葉が一斉に芽吹くのは
桜の開花より後だ、という印象があるためです。

青みが冴える空のもと、南風に揺れる鮮やかなライム色の若葉。

バイク乗りにとって最もハッピーな季節の始まりに添え、TOPには
この曲を置いてみました。


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「この間、ラジオで専門の学者さんが言っていたけれど・・・桜はね、
賢くて人恋しい木なのだそうよ。」

「この花の匂いには人を無意識に引き寄せるフェロモンがある、と
むかし聞いたことがあるね。」

「だからね、素通りせず、傍に留まって欲しいみたいなの。
ワシントンに植樹されたソメイヨシノは、並木になっているでしょ?
ラジオに出ていた学者さん、そのことを惜しく思っているそうよ。」

「木に咲く花は他にもあるけれど、ひとが集まり寄り合う風習は
桜に対してだけ生まれたもの・・・古の人も呼び寄せられたのか。」


短期休職最後の夜は、馴染みのオカミサン夫婦にお呼ばれして
城址公園へ夜桜を眺めに出向きました。

そちらこちらにライトアップの強力な照明を設置された広い公園で
浮かれ騒いで飲んだくれ・・・ってノリ、風情も情緒もそっちのけで
正直言えばあんまり好きじゃない。

でも、それも桜自身の望みなのだとしたら、「アリ」なのかな。


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少し時間を巻き戻して・・・この日は朝の冷え込みが緩むのを待ち、
午前の遅い時間からセローで散歩へ出ていました。

市内ではほぼ満開だった桜も、日の当たる時間が短い丘や谷では
まだまだ咲きはじめ。

ようやく見つけたリンゴ畑の桜とのツーショットは、前回のブログで
使ってしまったので割愛するとして。

この日・この道でのラッキーは、ちょっと面白いヤツとの遭遇でした。


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農道のアップダウンをのんびり流しているきつねとセローの前を
小走りに横切って行ったのは、春の日を浴びて自慢の冬毛を
鮮やかに輝かせた黄金色の小さな獣・・・テン。

イタチの仲間である彼らの姿を見掛けることは、当地ではそう
珍しくないのだけれど、しかしこれは全長一メートル近い大物。

普通のテンが「胴の長いハムスター」とすれば、目にしたそれは
「胴の長い金のウサギ」。一瞬、仔狐と見間違えたほどでした。


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「あの大きさなら見失うこともないかな?」と愛車をターンさせて、
彼の駆け下りて行った斜面を眺めていると・・・いた、見つけたよ!

時折り進む先を確かめながら薮をくぐったテンは一本の杉を選んで
枝から枝へヒョイヒョイと上り始め、見る間に優に10メートルを超える
テッペンまで。

いやー、その軽業師っぷりはお見事、ほんと器用なヤツです。
彼の佇む枝から眺める下界、どんな景色に見えるモンなんでしょうね。


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この日は軽装だったため、マジな山アタックは想定の外だったものの。

リア・リンク周りを整備した直後ということもあり、お試し的に近隣の
大ヶ生から根田茂へ越える「お手軽林道」へも踏み込んでみました。

ここは両集落の爺ちゃん婆ちゃんが、アルトやミラで通ることもある整備の
成されたコースなので、のんびり走ればまあ低リスクです。


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いくら葉を落とした木々のお陰で日の届くルートとは言え、山は山。

結局最後まで残雪を見ることこそ無かったものの、芽吹きの緑とは
まだまだ縁の遠い世界でありますね。

それにしても未舗装区間15kmかそこいらのショート・コースだけれど
雪解け特有のぬかるみがどこにも無かったなあ。

やはり今冬の岩手は例年より積雪が少なかったってことでしょうか。


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落葉期に訪ねた昨秋と比べてもヤケに見通し良く感じる景色に対し
違和感を覚えた理由は、最後に判明・・・ああ、やっぱりね。

目的があってヒトの手で植樹された木々は、いつか伐採されるもの。

だから山林破壊については、「元々の木々を切り倒して植え替えた」
その昔の時点まで立ち返って語らなければ始まらないんだけれど。

しかしいつも気になるのは、この伐採された木々の行く先なんですよ。

ここ数年山道を走っていて感じるのは「大震災以降からその勢いが
加速したのでは?」ということ・・・住宅需要に比例しているのかな。


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木々の伐採事情については、いつか関連の仕事に従事するヒトと
出会う機会が訪れるまでの宿題にしておこう、と決めて。

お昼をとうに回った辺りでR106の麓へ降りたので、ラーメンを求め
産直に併設された「味の小天狗」の暖簾をくぐります。

ここでちょっと驚いたのは、盛岡郊外でモロ山沿いの立地なのに
メニューに「海幸ラーメン」という立派な海鮮系があったこと。

県央内陸と大平洋を結ぶ最短ルートとは言え、市内の店では滅多に
見掛けることがない磯ラーメンを、まさかここで食べられるとは!


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だけどそこは、ショートケーキのイチゴを最後に食べる派のきつね。
今回のチョイスはあえての「鶏ラーメン」なんであります。

しかし「山間を抜けて冷えた身体」という面を差し引いても、美味い。

見た目アッサリな醤油ラーメンに見えるけれど、鶏の出汁が色濃い
「喰ったケのあるスープ」・・・これはライスも頼んで正解でした。


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「あれ?散歩の目的には『桜』もお題に入れていたのに、結局全然
写真を撮れていないじゃん。」

黄昏近く、市内へいいかげん戻ってから付け焼刃的に立ち寄ったのは
観光バスも去った後の盛岡八幡宮。

残念ながら上手くアングルの中にセローを置けるシチュエーションが
見つからず、逆光と鳥居の組み合わせで撮るのが精いっぱい。


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こうなるとコントラストが強過ぎるピンチヒッター・オリンパス510では
素人ぎつねにはどーにもこーにも画を作れず、止む無く仕舞って。

「たまにはボンヤリ、ただ花の下に佇む時間もまた佳し・・・か。」と
自販機で求めた缶コーヒーを傾けるのでありました。


どんちゃん騒ぎの「桜祭り」より、やっぱりこっちの「俺的花見」の
流儀の方が、なんだかしっくり来るんだよなあ。

まあ焦らなくても、セローで巡る里山の春は、まだまだこれから。

絵になる風景は、使い慣れたエクシリムが手許へ戻ってからでも
きっと遅くないだろうから・・・その機会を楽しみに待ちましょうか。

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人生の岐路と、お天気雨。おかしな出会いと、リアサス整備。






今回のTOPには子供の頃からお気に入りの、クラシカルな一曲を。


書き手が思い描いた土地は、南ヨーロッパの港町だろうと思うけれど。
きつねが4年ほど前までイメージしていたのは、荒れた大間崎の夜。

でも・・・その後で、長く憧れ恋い焦がれた北海道を旅した今では
旅情を深く宿す旋律へ重ねる風景は、釧路に代わっています。

華美じゃないし軽くもない。寂れてもいないけれど、とても静かで
落ち着いた深夜の古い横丁、安ホテルの窓から眺める街明かり。


叶うものなら今年も走りたかった、久々に叶えるつもりだった、
北の大地の独り旅。


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半世紀に届きかけた人生で、これまで向き合ったケースが3度しかない
「心が壊れるということ」と「心が望んでいること」との、せめぎ合い。

魂の分水嶺で切羽詰まった挙句、万策尽きて止む無く出た行動の結果
それは思い掛けないタイミングでの長期休暇を放ってよこしました。


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「旅にでも出てリフレッシュして、考え直してみてくれよ。」と
ボスは真顔で言ってくれたけれど・・・。

絶対首を縦に振らない不退転の覚悟でホンネを切り出した身には
とてもじゃないけど旅の手配など、進める気力は残っておりません。

張りつめた心の糸をプツリと切らしてしまったきつねは、以降数日
抜け殻の身体をベッドに横たえて過ごすばかりでした。


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但し・・・過去に道南・道東と巡って残した土地は、よりによって
宗谷や網走といった道北エリア。

もしこの時期に訪ねても、きっと気候的には北東北に於ける3月
上旬並みのシビアな厳しさ・・・ベストシーズンからはおそらく
ほど遠かったはずなんだけれどもね。


そんなこんなで数日を経て、ようやく気晴らしに出る気になった午後。


「ふらんすへ行きたしとは思へども」の詩に沿うつもりはないものの。
車検上がりのロードスターを駆り、県南の信号皆無な快走ルートたる
県道37号線、通称「エセ北海道」へとスロットルを踏む成り行きに。


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北東北と首都圏を結ぶ大動脈・R4の抜け道を担う県道13号に対して
更に迂回の遠回りで山際を県境まで走る県道37号は、通常トラックも
選ばないようなパラダイス・クルージング・ルート。

カーナビに頼って走る今どきのドライバーなら、その存在にすら思いが
至らないような「地図フリーク御用達の快走コース」なんです、が。


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富良野や美瑛に負けず劣らずの雄大でフォトジェニックな画が撮れる
「我が県の誇る『なんちゃって北海道』」も、予測不可能なほど気まぐれな
近年の天候不順には太刀打ち出来ませんで・・・。

やっと立ち直りかけた心持ちも、曇天から落ちる小雨にすっかり反転。

おまけに愛用のデジカメまでも突如モード切替のダイヤルが空転する
というトラブルに見舞われ、幌を上げてシッポ巻いて帰って来ました。


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そんなわけでイカれたエクシリムを修理に出し、予備機のオリンパス
510を叩き起こして。

「せめて青空がのぞいた時は、お日さまの下に居た方がいいさ」と
思い直し、今度はセローを引き出してのリベンジを。


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コントラストのキツい写り方で少々使い勝手が悪い510なれども、
「どこかで満開の桜に会いたいなぁ」と考えながらの気まぐれ散歩。

あれこれ思いや迷いが心の深いところで渦巻く時、気分を外へと
向かわせてくれるバイクは、何よりのビタミンになります。

「嗚呼、昔オヤジや伯父さんが言っていたのは、こういう事か」と
雪溶け水で沢掘れした路面を読みながら、ついつい独り言。


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「墓地や病院、曰く因縁のついた古くからの建物を壊した土地は
サラに戻した後、しばらく風に晒しておいた方が良いんだよ。」

いささかオカルティックな話でナンなんですが・・・。

長年多くの想念が沼の如く澱んだ土地は、気ぜわしく次の活用へ
急ぐべきではなく、月日が洗い流してくれるまで放っておけ、と。


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じっと空気の動かぬ部屋へ引きこもっていては、心配しても仕方ない
この先への要らぬ不安が、ただただ渦を巻くだけ。

悩むだけ悩んで思考の袋小路で詰んだなら、あとはもう、ケセラセラ。
「次にやること」が決まっているなら、踏み出す以外にナンも無いもの。

早春の南風は頬を撫で、陽光がジャケット越しの背をそっと優しく抱く。
止まればまとわりつくネガな雑念を、単気筒のビートが振り払って走る。


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FLOW・・・水も、風も、時間も、季節も、留まることを望んではいない。
きっとヒトの心も、また同じこと。

麓へ降りて生温くなった缶コーヒーのプルトップを引けば、まだ真新しい
傍らの杭には、「カモシカ桜」の銘が刻んでありました。


アハハ、出来過ぎだよね。ナンなんだよ、この安っぽい展開は(笑)。


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ようやくポジなマインドのシッポを捕まえた!と思ったのも、束の間。

正午を回ったところでコンビニのおにぎりを頬張っていると、見る間に
四月の青空が狭く小さくなって行きます。

福岡発か、はたまた伊丹発なのか。南の方からやって来た旅客機が
花巻空港へ向けて大きくバンクするや、その機影は雲をくぐりました。

着陸数分前のあの高度で・・・こりゃあ残る青空を追うまでもなく、
すぐに降って来るだろうなあ。


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出来ることなら、スロットルと共に握った前向きな気持ちを大切に
守って、アジトまで帰りたいのに。

出来ることなら、「やっぱりツキに見放されてる」なんて思いたくは
ないというのに。

やがてテチテチと音を立て、空の涙がシールドを叩き始めました。


「きつねのすごろく、てんきにたたられ、ふりだしにもどる」。嗚呼。


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ダークグレーのモヤついた雲を振り切り、さほどデニムを濡らすことなく
盛岡へ逃げ帰った中年ぎつねとおんぼろカモシカ。

「このまま気分を引っくり返されて一日終えるなんて我慢ならない!」と
駆け込んだのは、以前から気に掛かっていた「二代目ぱんだ」。


じゃじゃ麵は決して『ご当地なんちゃらグルメ』とリッパなお神輿に載せ
担ぎ上げるような存在じゃない。

何故ならそれは、屋台の焼きそばと肩を並べるジャンクフードだから。

いつの間にか姿を消していた「みたけのぱんだ」は、とても小さく古い
地元の高校生と配送屋の兄さんが立ち寄るような路地の角店でした。


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まず、その店によってテイストの違う肉味噌を、ちょいと味見する。

そしておもむろに備えつけのラー油と酢、おろしニンニクを注ぎ
躊躇なく一気にかき混ぜ。

へぇ、ちょっと魚粉入れていて風味が面白い。お、南蛮醤油もある。
入れちゃえ入れちゃえ!

じゃじゃ麺は決して居住まい正して頂く、お上品な料理じゃない。
ひたすらガッツリ行くんです。だってこれ、おやつだもん。

肉食獣の胃袋なら特盛りでイケる。メニューにライスなんか無いのも
あの頃の「ぱんだ」の流儀、そのままです。


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「『ちーたん100円』って高くないか?」と聞くのも、本当はヤボな話。

少なくともきつねメは、「ぱんだ」で悠長にちーたんを頼むお客なんて
ほとんど見た記憶が無いんだもの。

注文からさして待たされず速攻で出て来ることも、宅配便の運転手や
タクシー・ドライバーに愛された理由だったのだから。

但し「二代目」はひたすらワイルドで早かった初代より、キッチリ丁寧に
煮上げて作っているから(そもそも麺が太いので本来これが当たり前)
水切りもパーフェクト。

ここが「絡めてナンボ」なじゃじゃ麺では大きなポイント、好印象です。


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ヘルメット抱えて食券を求めた時から、ちらちらと時折りきつねの姿へ
視線を向けていた、店主と思しきイケメンの兄さん。

ちょうど昼のお客が捌けたタイミングなこともあってか、照れくさそうに
「えへへ、出て来ちゃいました。古いセローなのにキレイですね。」。

訊けば彼もNSR250R(!)を愛用するバイク乗りで、何度交換しても
すぐイカれてしまうPGMユニットにほとほと疲れ果ててしまったそう。

「今度は逆に、いつも気楽に安心して乗れるヤツに換えたいんです。」
という彼に、「実はコイツも、もうCDIがメーカー欠品で・・・」とお返事。

「ダートランや長いツーリングを狙う訳じゃなし、本命はトリッカーかな」。

思いがけない場所で、思いがけないヒトと、バイク談義で盛り上がる。
天気には恵まれずとも、災い転じて福と成す。出掛けて正解でした。


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爽やかな青い空に誘われて、走り出したらやっぱり雨降り。
それならそれで割り切って、やりたいことだってあるさ・・・と。

限られた休暇も折り返しの日は、最近気掛かりだったリアサスの
リンク周りを思い切ってバラしてみることにしました。

自分で以前グリスアップしたのはチェーン・スライダーを取り換えた
数年前のことだから、以降1万5000kmぐらい走っているはず。


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きつねはこのフローティング・リンク式のモノサスが、とにかく苦手。

ニンゲンで例えるなら腕や足の関節が一個か二個よけいに付いて
いる感じで働きの理屈も分かり辛く、メンテナンスもメンドくさい。

「最小のサスで最大の動きを求めた」ことぐらいは分かるけれど、
「たくさんニップル付けときゃイイだろ」みたいなリンク周りが、ねぇ。


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そのニップルの先っぽのボールだって、泥や埃で固着していたり。
グリスが出て行く先の穴も、たまーに油カスで詰まっていたり。

そもそも周囲を全部ゴムでシールしていたら、新しい油分を
注入した際に、古いグリスはどこへ出て行けば良いんだろか?

・・・てなことをブツクサ考えてみたり。

何のことはない、一番メンドクサいのはきつね自身か。ハハハ。


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オーバーホールを経てしなやかな動きを取り戻したフロントフォークの
影響か、なんとなく以前より作動がシブくなったように感じるリアサス。

でもいざ実際にバラしてみると、過ぎた月日からは意外に感じるほど
どのリンクにもグリスが回っておりました。


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確かに年一辺ぐらいはニップルから給脂しているつもりだけれど、
それだけでここまでまんべんなく潤ってくれるもんなのかなぁ。

「一度しっかり塗っておけば数年は保ってくれるもの」だとしたら
・・・あれ?やっぱり「閉じ込めちゃうぞシール」のお陰かしら(笑)。


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唯一グリスが切れていたのは、サス・ユニット取付部の両端だけ。

そもそも(なんか無駄に多い気がする)リンクの皆さんがダイナミックに
躍動して下さるため、ここの作動量は大したことないと思うんだけど。

特に上端の方はタンクの陰に隠れていてなんやかんや周囲のものを
着脱する羽目になるため、本来イジるのが苦手なきつねメ的には
とっても億劫になってしまいます。

「きっとあんまり動かない」んだけど、裏を返せば「少しは動く」もの。
手を汚しただけ・時間を掛けただけ、ちょっぴり良くなると信じて。


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ついでに、こんな機会じゃないと念入りに触れないチェーンも整備。

リアのスプロケの山もずいぶん尖って来ているので、先はそんなに
長くないと思うんだけれど。

クリーナーを吹いて洗って、使い差しの昔懐かしい白ルブを噴いて。
全部のコマがクテクテと動いてくれるまで馴染ませ、余分を拭き取り。


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最後に粉まみれのドラムブレーキをエアプローして、カムの軸にも
グリスを塗って・・・うん、これで以前よりも滑らかに動くようです。


結局部品は何ひとつ換えていないけれど、のんびりと考え考え
半日掛かっての地味ジミなメンテナンス。

だけどきっと昨日より、ちょっと良くなる。うん、明日はもっと良くなる。
セローの調子も、きつねの未来も、頑張った分だけ、きっと良くなる。


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さあ、あとは陽光降り注ぐ青空の朝を、迎えるだけ・・・ですよね!

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好天の後には嵐の訪れ・・・本当の春、まだ遠し。





ここ数日のきつねの街は、スポーツスターの車検を受けた5月みたいな
陽気の日々に比べ、季節が一か月巻き戻ったかのような肌寒い空気。

ご当地名物の石割桜も、この間ようやくその芽を開いたというのに。

轟々と響く風の音に目覚めたきつねがカーテンを開けてみれば・・・
アジトの外では渦を巻いて粉雪が舞い狂っておりました。


「こんな朝にはハートをニュートラルに戻してくれる古い歌を」
という訳で、TOPには皆さんお馴染みの名曲を置いておきます。


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ゴールデンウィークが明けるまで気候がなかなか落ち着かないのも
まあ当地例年のオヤクソクではあるのですが。

まだまだ朝晩の気温が低いこともあって、バイク遊びもまた日和見。
空気が暖まる午前も遅い時間から、昼を跨いでちょろっと乗る程度。

そうなると気分転換のお供に引っ張り出すのは、必然的にもっぱら軽く
小さいゴリラやセローの方に落ち着きます。


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きつねメはゴリラもセローもスポーツスターでも、乗っていて楽しい。

ただ、それぞれの活躍出来るシーンとか領域が違うだけのこと。

一台しか持っていなかった頃に比べれば贅沢だなぁとは思うけれど
個々の持つ滋味を知ってしまうと、どれも手放せなくなるんですね。


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素直に「今の自分のバイクライフの軸」という視点で考えてみると
実はオンロード機よりもセローに重点が移っている気もします。

流石に200km超えの長距離はキツいけれど、それでも国道の
流れに無理なく乗れて、気ままにどこへでも入って行ける。

舗装路上ではパワー不足から来る退屈も否めないものの、
「未知の道と未知の景色を連れて来る自主的迷子活動」は
自分のバイクライフに欠かせないものになって久しいのです。


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そうそう・・・先月施した「キャブの手前とキャブの後ろのゴム」、
劣化を感じたインシュレーターとエアクリーナー・ダクトの交換は
ズバリ正解、大当たり(あれだけヒビ割れていれば当然か。笑)。

昨秋までの排気音や加速感が「タスタスタスタス・・・」だとすれば
交換後は「ツドツドツドツドッ!」っと歯切れやパンチが増した感じ。

フィールが激変したりはしていないけれども、少し圧縮を上げた様に
思えるぐらいに一発一発の元気を取り戻しました。


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コレと言って不具合が起きていた訳ではないものの、例えるなら風邪を
引いているかのような「なんとなくのパワーダウン」を薄々実感していた
昨シーズン終わりには、予備エンジンへの換装も考えていたのですが。

何のことはない、二次エアを吸って混合気が薄くなっていただけの事。
これなら今のエンジンのまま、まだまだ当分は愉しんでいられそう。


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スポーツスターがトラブってもゴリラが参っても、オールマイティな
セローだけは常に元気でいてくれないと、正直困ってしまうきつねメ。

消耗品関連やグリスアップを要する箇所のメンテについては自分次第。
ただ、そろそろ一抹の不安を抱えているのが電装系のトラブル。

スコルパで馴染みとなったヤマハ屋のおやじさん曰く、「3RW1用CDIは
生産終了品。3RW2からヘッドライトが常時点灯化されたために電装が
まるきり変わってしまったみたいだよ?」・・・うわー、マジか(大泣)。


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涙目で肩を落とすきつねメに、しかしおやじさんから救いの声が一つ。

「現品修理、という最後の一手が残っているのさ。ウチでも250カタナの
お客さんがイグナイターを修理に出したことがあってね。
当初は半信半疑だったけど、それから数年経った今も絶好調だわ。」

あっ、思い出した!確か一時、キックの初期型セローを触っていた頃に
検索を掛けていたら、そういう業者さんのホームページへ行き当たった
ことがあったよ!


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いつでも・いつまでも機嫌良く共に暮らしたい、等身大の相棒・セロー。
「もしもの日」に備え、電装系修理の伝手を確認しておこうと思います。


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◎ おまけ ◎


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スポーツスターの車検を受けた後、腰の調子も回復してくれたため
けーたろーのタイヤも夏用にチェンジ致しました。

そこへふと玄関先に置いたスマホに、メール着信のお知らせ音。
「どれどれなになに?」と母屋と繋がる扉を開けた瞬間、小さな影が!


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「んふー♪脱出成功!アタシにだって日向ぼっこの権利はあるにゃ!」

シッポを高々と掲げて陽光の下へと駆け出して行ったとらみさん。
齢15才とは思えないほど敏捷な彼女は、もう手に負えません。

まあ、一晩帰って来ないこともあった若い頃の家出に比べたら・・・
ガレージを片付け終える辺りには、たぶん戻って来てくれるかな。


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「ただいまー!早くホットカーペットとご飯のある部屋に帰して!」

・・・とらみさん、どーしたの?タヌキシッポっぷりが凄いんですが。
こんなに尾をふくらませた彼女を見るのは、本当に久しぶりのこと。

興奮から覚めて気が抜けたのか、片付けを終えて居間へ入ると
すっかりまあるくなって熟睡の寝息を立てておりました。

テーマ : バイク
ジャンル : 車・バイク

デタラメ中年ぎつねによる、かもしかテキトー修理忘備録。 







本日のTOPには、昨今のFMによるパワー・プレイで耳にした中から
きつねの胸にずっと引っ掛かっている一曲を挙げてみました。

一聴するとキャッチーな詞ばかりに気を引かれるけれど、こういう
奇をてらわない正攻法のメロディと音作り、リリックの乗せ方は好きだ。

クレードル・フレームにキャブの空冷エンジンみたいな取り合わせかな。

メッセージそのものは聴き込んだ結果「共感もしないが反論もしない」。
持論を言い切る訳でもなく説教に徹した訳でもなく、最終的に独り言。

面白いことは面白いけれど、この辺りは作ったご本人がおそらく一番
分かっていることではないのかな・・・・と感じます。


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「自作を商品として世に出して、支持者に相応の対価を支払って頂く」。

なんかもういろいろ「プロになる」って大変なことだね、なんて思いつつ
ド素人ならではの生半可なバイクいじりにひたすら励む中年ぎつね。

本職から見たら、「おいおいそれはよ」とツッコミどころ満点なことも
分かりつつ「だってコレ俺のだもん。廃車になるまで乗り潰すもん。」
と、たぶん間違いだらけのメンテナンスを続けております。


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「座金代わりにガスケットを入れるようなビスに、バイスプライヤーで
つまんだ跡の修正を掛ける」←プロの世界じゃ許されませんね(笑)。

いや、そこまでしないと外れないほど固着しているとは思ってなくて
新品を用意していなかったんです。あくまで応急処置なんです。

せめてナベビスじゃなく6角ボルト使っていてくれれば良かったのに
(ヤマハってこういうトコ、結構あるよね。オイルフィルター周りとか)。


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で「何をしていたのか」と申しますと、セローの燃料漏れの修理です。

セロー225系を長く愛用されている方ならお馴染みのオヤクソク、
「びっくり顔の憎めないアイツ」は2年前に交換してあるのですが。


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どうも昨夏辺りから「持ったり撒げだり漏れたり止まったり」の
いやらしい雰囲気で滲みを発するようになりまして。

「あーこりゃあいよいよ、コックの付け根の方だよなー」ってえことで
シーズン・イン前にパッキンの総取り換えを決行した次第です。


っていうか、なんで口金から取れるんだよ燃料ホース(後ほど再圧入)。


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タンク内部のサビ対策として冬眠前に一杯に満たしていたガソリンを
けーたろーへ寄付して、外して裏返してドーン。

実はタンクを外すのを怠け、車載状態のままコックだけ外そうとしたら
取付ビスが固着していて苦戦し、前述のような憂き目に逢った・・・と。


まあ結論から言うと「タンクを外して再挑戦しても、バイスプライヤーの
お世話にならざるを得なかった」んでありますが。


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いざ本体を根っこから取り外してみれば、やっぱり原因はコレかぁ。
タンク側がくっきりピンク色にガソリン焼けしているもんね。

修理とは関係ない話だけれど、ここまで作業して嬉しかった発見は
「タンクの中からサビが一つも出て来なかった」ということです。

新車の頃から30年近く、現役のまま走り続けて来たからこそ、かな。


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磐田の工場をラインオフしてから今日に至るまで、お役目ご苦労様。

って、当のパッキンもまさか四半世紀過ぎるまで延々働かされるとは
思ってもいなかったでしょうけどね。


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新品パッキン全交換。嗚呼ロングセラーならではの安心な品揃え。


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そしてプロなら「そこカッター使っちゃダメだろ」と指摘を受ける本体の
ガスケットのカスも、手許の道具でヤッツケてしまうデタラメぎつね。

※相手が柔肌のアルミなので、鋭利な刃物で安易に削ぐとキズが
入るのよ。本職ならガスケットリムーバーを使うところかな?


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ついでに「びっくり顔のアイツ」と「それを囲むOリング」も再交換して
ゴムに優しいグリスを塗り、コックの整備はオシマイであります。


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作業後に再びガソリンを満たし一晩置いても滲んで来なかったので
今期こそ、もうあのイヤな滴りとは THE GOOD-Bye@野村義男


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それからついでに「そろそろ寿命が怪しいゴムモノ繋がり」ってんで
吸気系の方にもきつねの手(否むしろ前足?)を伸ばして行きます。

いやほら、昨夏エンジン周りのパッキンやガスケットで立て続けに
イヤンな思いを味わっているので、ヤレるトコはヤッとくべ的なノリで。


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ここで「へぇ!」とつい思わず手(否むしろ前ry)が止まったのは、
意外な設変・・・くねったところでツブれないように、太いリブが
追加されてんのね・・・。

取り外した古い方は確かにココの径が痩せていたので、以前何か
コレに起因する息詰まり的なトラブルでもあったのかしらん?


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本当はそのままクリーナーボックスへ差し込みたかったんだけれど、
くびれが二段構えになっているので押し込めず、泣く泣くボックスの
蓋を全部外して引き込みました。

俺、アレ嫌いなんだよ・・・やたら沢山のタッピングビスで押さえているし、
そのビスの向きが畑中葉子もそこのけな勢いの「後ろから前から」で
指が入りにくいし入れ辛いしまさぐりにくいしってナンの話だヲイ。


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あの曲を紗倉まながカバーしていた事実に秘かにココロ震わせつつ
エンジンとキャブの狭間で働くインシュレーターも交換致します。

パーツを発注した先のオヤジさん曰く「インシュレーターそのものより
エンジン側に付くOリングのヘタリの方が妖しい」とのことでしたが。


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いざフタを開けてみれば、「あー・・・やっぱりなぁ・・・」っていう感じ。

実は10年前の車両購入後、わりと早い時期に一度取り換えていて。
その時に外したお古は、ここまで分かりやすく劣化していなかった。

それでも新品装着後は「おやっ?」とハッキリ分かるぐらい元気に
走るようになった記憶があるので、今回も換えて正解かな。


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「表面に症状が見られないほど微細なクラックからも二次エアを吸う」
という経験からすると、昨年後半に感じていたパンチ力不足の理由は
ここにありそうです。

とかエラそうなこと言いながら、上に付いているキャップの発注を
見事に逃している辺りが「ダメぎつねイズム」の真骨頂と言うべきか。


だーかーらー、シューグー塗って誤魔化すなよ俺(応急処置だよう)。


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♪もう涙は要らない 新品がここにあるから♪とマーチンのバラードを
口づさみつつ(芸術選奨受賞おめでとうございます)、ついでのついでの
またついで・・・昨年チェックのために一度外しつつ古いガスケットのまま
組み直していた、カムチェーン・テンショナーも。

「思いつき作業あるある」の敗戦処理、世間ではこれを四文字熟語を
用いて「二度手間」と称しているようでありますね。ふむふむ。


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そして六角レンチを削ったインチキ工具にてスプリングを巻き巻き、
手のひら(否むしろ肉球)で抑え込みつつ再度の組み付けをば。

て、あっ、つっ、攣った・・・あ痛たたた・・・お、親指がぁ・・・(涙目)。


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ありえない方へイナバウアーをキメて反り返ったまま元に戻らない
親指の痛みに四回転トゥーループと三回転サルコウで身悶えしつつ
(ハナシのボリューム当社従来比約167%増)、しばし作業を中断。


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「あーもう、いきなりやり慣れないことするモンじゃねーなー。」と
ぶつくさ言いつつ、やっと元に戻ったナイーブでナーバスな右手
(否むしろry)にプライヤーを掴んでおっかなびっくりブローバイの
ホースも交換し・・・ふう、どうにか夕暮れ前に終わったぞ。

これで今春予定していたセローの作業メニューは、一応完了です。


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フロントフォークのオーバーホールとシートのアンコのリニューアルを
12月に終えていたことも相まって、冬眠明けのテストランを迎える日が
一層待ち遠しい早春なのであります・・・否、「ありました」・・・か。


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ロードスターが車検整備を受けている間に・・・とスポーツスターや
セローの春支度を済ませ、「さて次はガレージの整理かな?」と
溜めに溜めたジャンクパーツや廃品を片付けていたところ。

うっかり数年振りに喰らってしまいました、魔女の一撃・ぎっくり腰。

靴下や下着を履き替えようと屈んだら、立ち上がる瞬間にガクンと
力が抜けて膝から崩れ落ちたので、自分でも何が起きたものか
一瞬状況が掴めませんでした・・・(怖)。





なにしろコルセットをキリキリ巻いても歩くも立つもままならぬ状態故
少々お暇を頂いたものの、裏を返せば「腰以外は至って健康体」。

あまり寝たきりでゴロゴロしていると精神面まですっかり病人モードに
陥ってボケそうで、体調を見計らってはブログを書いていた次第です。

春の予兆に浮かれて動き出すと、冬眠期間中には使っていなかった
身体のあちこちが付いて来られず、こーいうことになるんですかねえ。


無理して不調を引きずって「ガラス腰に消えた夏」とならないように、
しばらく養生しまーす・・・しくしく。

テーマ : 修理
ジャンル : 車・バイク

プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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