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全てはただ、あの潮騒のために・・・。







嗚呼・・・来た。 欲しかったのは、このグルーヴ。


迫るコーナーにノーズを沈め、スロットルで姿勢を決める。

狙うクリップはブラインドの奥の、またひとつ奥。

出口が見えたなら、ジワリジワリとリアを蹴らせて行く。

うねりを越え、昇りつめたヒルトップの向こうに・・・海。


嗚呼・・・そうさ、待っていたのは、このグルーヴ。


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昨日は勤務明けの仮眠後、気怠く重い身体をだましだまし。

午後の遅い時間からロードスターを軽く見まわし、磨いた。

オイルやフルード、クーラント、OK。 汚れも滲みもない。

ブレーキパッドの残厚も、想定していたより余裕あり。

埃落とし程度のつもりが、なんとなくカーラックまで奢り。

全て終わった頃には夕焼けアワーも、西の果て微かに
その残り香を残すだけ。


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あれもこれも、と程を欲張るのは、止めようと決めた。

欲しいものは、走った距離じゃない。訪ねる場所の数でもない。

海峡の冴えたブルー。あの潮騒に浸れたら、それだけでいい。

支度は、たっぷり寝坊した明朝に始めたって良いさ。


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ロングに連れ出す機会も、ずいぶん減ってしまったけれど。

1000kmの路。 頼むぜ、相棒。

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tag : もの思い ロードスター

モーター・エイジ、至福のツーリングとミーティング。 ~六月の週末、昭和ぎつねのモーター・ウィーク見聞録 その2~








今日のTOPには「載せられるお題」の日まで取っといたヤツを。


この曲自体は動画サイトで他にも何本か見つけられるけれど、
どう見比べても面白いことに、コレが最も冴えた出来のよう。

きつねは「男子の秘めたパワーは異性に関わった行動にて
MAXで放たれる」・・・って説を、ふと思い出してしまった。

そりゃ~捧げる相手がこのコなら、CD版より乗るよね(笑)。
乙女モードが徐々に高まるタベちゃんの表情も、めんこい。


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さて前ブログでも記した通り「モーターサイクルフェスタ」の
翌週は、同じ会場で「焼走り旧車ミーティングin八幡平」が。

前回よりも多少は上向き加減な天気予報と気温に誘われ、
「今日は迷わず屋根開けて行けますね!」と幌を畳んで。


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そう、前週2X4のコンビを組んで焼走り交流村に向かった
トライアル師匠・へーさんと、今回はNAロードスター同士
ツルんでの会場入りとなった次第。

あれ?そー言えば双方オープンでのミニツーリングは今回が
「お初」ってことになるのかな?


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せっかくの同一機タッグなのに先週と全く同じルートというのも、
少々芸が無いよな・・・6月の空にルーフを開け放つからこそ
美味しいコース・チョイスもあって良いよね・・・と。

旧車ミーティングは開場時間より遅れて遠方からの遠征車が
揃うのも通例なので、遠回りだけれど走って快い道を選択。


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御所湖大橋~小岩井まきば園~春小谷地~滝沢IC裏線。

カーナビ頼りだと辿れない、地元モータリストならではな的な
信号数最低限の道を気持ちよく繋いで、いつもの駐屯地脇へ。

ここの長く続く直線を利用して、リード役のバトンをタッチ。

「二輪のセンスもクラシカル指向なへーさんだから、いずれは
あのトランクが気になって来るだろう」
とは思っていたけれど。


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実は、予め落札して板金屋さんヘ再塗装を依頼してあった
「ウイング未装着のすっぴんトランク・リッド」がイベント直前に
仕上がったため、前日慌てて二人掛かりで交換していたり。

大人っぽくシックな仕立てのVR-Bは、やはりエアロパーツを
何も組まない方が面構成も自然、佇まい全体が美しくなるね。


やがて焼走りのワインディングに入った途端、前方にもう一台
申し合わせた様に突然NAロードスターのお尻が現れた時には
流石にビックリ。


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誘導のニンジン棒に沿って駐車するなり銀のNA6から降りた
ドライバーは満面の笑顔で手を振って、「お久しぶりー!」。

「えーっ・・・ウソ?Bellさん、こんなオバケ隠し持ってたの?」

「いやいや、借り物。コレの持ち主は(以下大人の事情)。」

訊けばミラーこそ後期のメッキに取り換えられているものの、
ワンオーナー・車庫保管・オドメーター4万㌔のNA6CE(凄)。


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きつねの過去記事に影響を受けて二輪に目を向け始めた彼は
「キッズバイク教室」で子息の英才教育に乗り出したとか。

「あのTT-R125にナンバープレート付けられるなら免許取るのに。」

「いや、その程度な車格の原付二種なら、もうナンボでもあるよ?」



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かつて数年に渡り連載していた我が旧ブログにて交流を深めた
Bellさんは、某イベントにも長年関わる筋金入りの四輪マニア。

販売台数の少ないレアセダンやシトロエンを乗り継いで来た彼。
本当は直球のスポーツカーへ憧れていたのに踏み出せなかった
タイプのひとりだ。

彼に大切なNAを貸したオーナーは、きっとソコを見抜いた上で
キーを託したのだと思う。「もっと本音に正直に生きなさい」と。


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その点できつねメは恵まれていた。なにせ「ユーノス」が生まれる
7年も前、12才の夏休みにこんなクルマの助手席を体験させて
貰えていたのだから・・・。

通りすがりの自転車からコクピットを覗き込んでいた小学六年の
坊主に「ちょびっとだけど乗ってみるか?」と微笑んでくれた、
あのエスロクのオーナーには、未だに「感謝」の思いしかない。

あれから36年の月日を経た今でも、オープンカーのインパクトを
擦り込まれた真っ青な夏空の日の体験は、全く色褪せていない。


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まるで地面に体育座りしたようなシートの低さ、そこから四方も空も
殆ど死角ナシに見渡せるシームレスな外界や髪を撫でて行く風。

親戚に乗せられたセダンや生家が所有していた商用キャラバン/
ホーミー、それまで座ったことのあるクルマとは全て違っていた。

ヘルメットを被って跨る亡父のRD125やベルーガ80のリアシートとも
異質な解放感に、、リクツ抜きで大興奮したものだ。

「父ちゃん!さっきホンダのエスロクに乗せてもらった!凄いよ!
オープンのスポーツカー、すごく低くて速くて気持ち良いっけよ!」


「なんだ?この間までヒーターも効かない惨めな空冷のヨタハチが
『どうしても好き!』って意地張ってたじゃないか、きつねよ。」



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つれない言葉と裏腹に微笑みながら押し入れの奥をガサゴソと
まさぐっていた親爺は、やがて円錐状の奇妙な塊を差し出した。

「今日お前が乗せてもらったホンダSのステアリングに付いてた
ホーン・パッドは、コレと同じヤツじゃなかったかい?」


古式ゆかしき地方商人の作法に従えば、例えどんなに憧れても
所有すれば「奢り」と評される為、決して望み得なかったシロモノ。

創刊当初からCGの愛読者だったきつねの亡父、秘かに純血の
スポーツカーへと片想いを抱き続ける「庶民の一人」だったのだ。


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もし許されれば中古で手の届きそうな国産スポーティ勢の中で
「プリンスとスバルは元々同門の飛行機屋だから技術も一級。
だけど地道なトラック屋のいすゞも、叩き上げの職人肌さ。」


自分の身の上を重ねたのか、長いライフスパンの中でサスの
セットアップを何度も試行錯誤したベレットには少々思うところが
ある様子だった。

※画像は総生産台数400台以下(=トヨタ2000GTとほぼタメ線!)。
お尻のみレーシング・コンストラクターとして著名な現ベルコにて
手直しされた、稀少種のファーストバック。



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話が遠回りしちゃったけれど「一度味わうと他のも気になる」のが
オープンカー独得の世界観でもあって。


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今まではあまり話題に上ったことが無い外国四輪に対しても
「コレいつ頃のMini?乗ってみたらどんなだろ?」と師匠。

きつねがハタチだった頃、スズキと提携していたローバーミニ。
円高のお陰もあり廉価版のスプライトは、新車価格が139万円。
頑張ればどうにか買えそうな値段故、半ば本気で狙ってたなぁ。

オープンカーは2シーターしか乗った経験が無いきつねメなら
むしろ前席よりリアシートの方に座ってみたい、と思う。


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もう一つ、趣味車入門のつもりでNAロードスターを手に入れたら
結局以降「ロド専の人」になってしまい購入に至ることが無かった
世界が、空冷リアエンジン時代のワーゲン。

中学の頃、熱を出して家まで先生に送ってもらった1303Sとか
2年間だけ悪友Kちゃんがハマって乗っていた1200改1700とか。

なんと言っていいのか、「優れてないけど愛しいクルマ」でね。
いや実は未だに三菱JEEPとおんなじぐらい好きなんだなあ。

※これ、ナンバーが「岩5」。最初のオーナーが気になります。


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空冷水平対向というワケでまた一回転、ヨタハチの親族たる
パブリカ800。

コレは一度、フロントバンパーぶつけて曲げただけなセダンの
極上車を「36万円でどう?」と差し出された記憶があるけれど
(もう15年も前の話、本気で一か月悩んだ思い出が。苦笑)

「世の常人の常あるある」でバンやピックアップみたいな商用は
コテンパンに使われて廃車になるから、生き残りはレアとなる。

見てくれのオンボロっぷりがむしろ生き証人的でリアルなのね。


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しかし当時の庶民には手が届かなかった昭和30年代の生き残り
とは言えど、書類ナシのコレに値札を付けるのって・・・どうよ。

確かにスタイル面だと典型的な`60sの標本みたいで魅力はある。
でも公道復帰が難しい個体に、きつねメなら二桁は支払えないな。


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あの頃の「テールフィンに三角耳の赤ランプ」っていうモチーフは
日本だけじゃなく世界的にオヤクソクだったリアエンドの造形。

これが`70年に近づくにつれ消えたり丸くなったり横長になったり
して各国各社の個性を発揮し始める・・・っていうか・・・。

師匠はよっぽど三菱がお好きなのか、背後に置かれたギャラン
GTOを熱心に観察中(止めましょうよソレもう腐ってますって)


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♪悔しいけれど お前に夢中♪なギャランドゥ的師匠の袖を
もういっぺん空冷フラットツインに引き戻して・・・と。

雑多なエンジンを実に四基も乗っけて延々ダカダカ唸っていた
コイツのシャーシもパブリカの兄弟、ミニエースのもの。

誰も見向きもしなかった時代に「ヨタハチの心臓ドナー」として
ことごとくエンジンを引っこ抜かれ解体屋に送られてしまった
とっても気の毒なトラック。

その名の通り現行軽トラ並みに小さく可愛いカタチがようやく
世間の脚光を浴びつつある様で、オーナー曰く「目下のところ
キャビンを再生中」なのだそうな。


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そして師匠は文字通り青息吐息の体で周囲に煙幕貼り倒す
古式ゆかしい石油発動機の群れに目を丸くするのだった。

「すげー。吸気バルブの方にはバネしかついてないのに。
それでも平気で回っちゃうんだねぇ・・・エンジンって。」


過渡期の発動機って、仕組みや動きが目で見て追えるから
生粋のメカ好きなら皆欲しくなってしまう、アブない趣味。
同じ理由から旧式トラクターに興奮するようになってしまった
きつねメにも、へーさんの気持ちは痛いほど分かる次第で。


でも師匠、ソレ公道を自走出来ません。止めときましょうよ?


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「たまーに思うんだけどさ。きつねくん、年令詐称してない?」

確かにおかしいよね・・・昭和45年生まれなのに何故か
「岩5」ナンバー以前の乗り物に対しては異様に詳しいから。

何しろ自分でも、理由や根拠はよく分かっていないんだもの。

たったひとつ、確かに言えることがあるとしたら・・・。

それは戦前~戦中に生まれた両親の間で`70年代に育った
思春期まるまる`80年代のジェネレーション、ということ。


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小学低学年の頃、やはり通りすがりの見知らぬオーナーに
トヨタ2000GT(!)の助手席へお誘いを頂いたり。

それが高学年の頃となると、近所の喫茶店に停められた
ロータス・ヨーロッパ・スペシャルに同乗させてもらえたり。

当時は路地裏を巡って歩くと、まだダットサン/オースチンの
A50とかいすゞ/ヒルマンのミンクスを見つけることも出来た
(後者は化粧直しを受けて現在盛岡いすゞに展示中のもの)。


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「サーキットの狼」から「イニシャルD」までドップリ浸かった環境とも
なれば、むしろクルマやバイクを好きにならない方がおかしい位の
世界に育ったのが、我々の世代だったんですよ。

二輪でも四輪でもぎりぎりキャブレター車の乗り味を知っていて、
その一方で身を以って峠と走り屋のブームも体験して来たから。


そう考えると打算なくアツく乗り物の抱くエキサイトメントを語れる
昭和の申し子としては、やはり自分たちが最後かもしれませんね。

テーマ : イベント
ジャンル : 車・バイク

tag : もの思い 旧車 ロードスター 盛岡 岩手 ツーリング

人生は時の港か、時の船か。







実は一昨日書いてUPした前記事、「思ったことを語り倒した後で
内容に見合った画像を嵌める」という新手法へとトライする為の
プロトタイプだったんですが。

いやあ・・・風呂上がりのビールの快さについうっかり「下書き」
ボタンを押し損ねたまま保存しちゃった
んだね・・・(苦笑)。


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明朝になってノーガキ全開かつ校正抜きの試作品が公表されていた
ことに気付き、そりゃもう焦るやら赤面するやら。

それでも既にお馴染みサンからと思しき「イイね!」を頂いて
いた為、添える予定だった曲をTOPに入れて活かすことに。

ということで今日のブログは「仕切り直しの日記」なんであります。


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少々アルコール・ブーストが掛かった分はまあ、照れくさくとも。

一夜を置いて読み直してみても書いたホンネに嘘は無いから、
高校生が勢いで投函したラブレターほどアブなくはないだろ、と。

そもそもナニ一つ看板背負っていない極個人的なブログなんて
タイトルに挙げるまでもなく「他愛のない独り言」だからね。


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言い訳はさておきグズる天候に終始したG/Wが明けた後も
我が街は変わらず、パッとせぬ空模様が続いております。

いかに北国と言えど、この時期の週間予報で15℃を切る
気温が並ぶのは異例のことで、バイクに乗る気になれず。

休日の朝に空を見上げては車庫を振り返り、「今日も
君たちの出番はナシだわ」と溜め息をつく次第。


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ブーツを長靴に、グローブを革手袋に換えてアジトの草取りに
精を出してみるも・・・伸びる前の草って、むしり難いのね。

抜いても抜いてもビニール袋は埋まらず、振り向いてみても
作業前とあんまり景色が変わらなくて、やり甲斐が薄い。

青空が覗いた辺りをシオに、結局ロードスターで床屋へと
出向くことに。


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ここでちょっと驚いたのが、そろそろ散髪を終えるところだった
先客さん・・・なんとハタチの頃からの悪友・Kちゃんの父君!

「おお、なんだゲタかぁ!会うのは20年ぶりぐらいかあ?」
懐かしいアダ名で呼び笑ってくれた父君は、御年75歳とか。


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Kちゃん宅へお邪魔する都度「ヤンチャな息子の友達には
珍しい、真面目な青年」としてよく可愛がってもらった。

だから、やがて真紅のユーノスや野太い単発の排気音を
轟かせるSRX-4をド金髪に染めたセミモヒカンで乗り回す
姿に変貌した際は、「グレるなよ」と心配されたもの。


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変わらず背筋の伸びた長身で手を振り去って行く父君・・・。

ワルい仲間から親しみを込め「ハゲヤスさん」と呼ばれていた
オヤジさんは、しかしオデコの拡大が止まり見事な総白髪に。

思えば俺、「あの頃」の父君と変わらない歳なんだね、もう。


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少し遅い午後に床屋を後にし、煩わしいほど伸びていた髪も
2ヵ月半ぶりのベリー・ショートへ戻った。

馴染みのオバチャン、夏場は殊更短かめに刈ってくれるから。
ルーフを開け放ったロードスターで感じる風も一層爽やかだ。

いや、ハゲヤスさんもオバチャンも既に孫が出来て久しいから
実際は「おじいちゃん」「おばあちゃん」なのだけれど。


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滝沢IC傍からR282を離れ、相の沢までユルユル延びる県道は
お気に入りのルート。

「お山の湯」跡のT字路では網張に上らず小岩井へ下るチョイス。

連休中は毎年渋滞を起こす程混みあうこのコースも、今はほぼ
他車の影を見ることが無く、レッドの際までBPを歌わせられる。

3500rpmからカムに乗り始め7000rpmを越えてもまだ回ろうとする
コイツは、こんなシチュエーションでこそ生きるのだ。


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燃焼室のカーボンもいい加減焼き尽くしたところでオトナ毛を
整えて、牧野から湖畔までの道はノンビリとクルージング。

恋しかった陽光が照らす瑞々しい若葉のトンネルについつい
笑みがこぼれ、ステアリングを握る手からも力が抜ける。

少し煤けていたプラグも気分も、リフレッシュ出来たみたいだ。


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西から東へ高く低く、濃淡様々な雲を映す水面を眺めながら。
缶コーヒーをすすりつつ、「何も変わらないのにな」って思う。

いま駆けて来たワインディングがそうである様に、お袋を彼岸へ
見送ってから20年、きつねの暮らしはほとんど変わっていない。

共に長く生活して来た可愛いとらねこが、去って行った以外には。


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メンソールの火を消しながら「俺は時の港なのかな」、と独り言。

やって来る船のような誰かと出会い、アタリマエのように過ごす。

やがて訪れる出航の時、沖へ向かう後ろ姿を見送って・・・。

愚かしいことにそこで初めて、過ぎた時の長さを悟るんだよね。

いかん、いかん。せっかく乾いたプラグが、また湿り出しそうだ。


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時の風に晒されて魂が錆び付く前に、俺も航海に出なくては。

そう、ただ待つだけの「港」ではないことを、確かめるために。

汽笛を鳴らす瞬間は目の前に迫る。旅のレシピを揃えよう。

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嗚呼、ロードスター・ラプソディ。 ~G/Wの午後、僅か5時間の物語~








今日のTOPにはいささか思うところあって、このナンバーを。

実際には「この曲のためのPV」というスタンスなんだけれど。
タイアップ絡み故「コンセプトを練ったのはマツダの広報?」
と思わず勘繰ってしまう凝った内容なんだよね。


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曲そのものは特に好みのアンテナに引っ掛からないものの
ショート・フィルムとして眺めると、この展開はアメイジング。

4分にも満たない尺で観る人の心をここまで動かす作品は、
おそらくそうそう無いんじゃないかな・・・と未だに思います。

ストーリー自体秀作だけれど、さり気なくオープンカーの快さや
愉しさを伝える丁寧な描写がまた、嬉しかったりするんだわ。


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さて、世間とは全く別な事情から想定外の連休を得たものの
グズつくばかりでパッとしない空模様に振り回されて過ごす中。

晴れぬ気分で前ブログをUPし「昼飯そろそろ調達して来るか」と
ゾンビチャリ号を漕ぎだすと・・・へーさん親子がガレージに?

師匠、どうも御子息に「クルマ好きとしての心構え」的なイロハを
あれこれと伝授していたようでありますよ。


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親子お二方の了承を得まして、へーさんをナビに乗せてのNCリトラ
初試乗(実はきつねメ、NAとNDしか運転したことが無いのです)。

「中古だから遠慮なく回して試して」というプッシュの言葉も添えて
頂いたため、事前に頭頂部からオトナ毛を三本ばかり抜いといて
スーパータイトでツイスティな某ゴキンジョ山テストコースへGO。

セカンド~サードをメインに一瞬4速まで入れてまたシフトを落とす
ミニサーキット並みに忙しいテイスティング・ルートを走らせた結果
得た結論は「今まで食わず嫌いして申し訳ない程、面白かった」


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4代続いたロードスターで最もファットなデザイン故、路線を
見誤ったデブ・・・と評されてしまう事が多いNCだけれども。

いや乗ってみたら目から鱗で、時代に沿いアップデートを施された
内外装と裏腹に、操縦フィールは最新のNDよりもNAっぽさ満点

一見マッシブで大柄に感じるボディも、コーナーを三つ抜ける間に
そのサイズを忘れてしまうぐらい挙動が俊敏でダイレクト・タッチ。

現行機で見た目も大きさも先祖返りを志したが為、日陰者的な
扱いを受けているNCは中古相場も不当なぐらい安いんだとか。

もしもあのマッチョなデザインを「良し」と受け止められるのならば
最も美味しい中古ロードスターって実はNCじゃない?と感じます。


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さておき長期連休真っ只中のへーさん親子、午後の自由時間も
長く取れるから・・・ということで、郊外の名店へ出向くことに。

気まぐれな天候故に屋根を開け放つ事は出来なかったけれど、
師匠から「出来れば一度ロードスターを連ねてツーリングしたい」
と頂いていた要望には、これで少しだけ応えられたのかな。


しかし、面白いよねぇ。息子さんから「NAかNCの中古が欲しい」
というリクエストの声を訊かなければ、へーさんがNAに注目して
結果購入する道筋にまでは至らなかったハズなのだから。


3人並んだ中でいちばん年上のヒトが、実は最も新米のオーナー。

逆に関連性不詳なきつねメが四半世紀を費やして現愛機に至る
3台目/現車に乗り換えてからでも15年所有、という最ベテラン。

傍目の人々が想定してしまうだろう「ありがちなストーリー」からは
全く思いもよらない奇妙な物語の末に、この3台が並んでいるのね。


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三者三様・各々異なる個性から仕立てられた愛機に共通するのは
「ボンネット~キャビン~トランク」という連なり方のシルエット
(多分NBやNDを挟んで並べてもこのラインだけは全部崩れない)。

トップで引っ張ったきつねメにはソロで走っている時と同じ光景しか
撮ることが出来なかったけれど。
その間にNCを挟んでシンガリ(乗り物不良用語で「ハタモチ」)の
特等席でツーリングを眺めた師匠はそこそこ御満悦だった様子。

「ミニマム単位といえば最小編成。でも面白い眺めに興奮した。」
とへーさんが語れば、御子息も「理由は分からないけど楽しい。」


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まだオーナーズ・クラブに属していたブーム最盛期の時代には
最大40台近い隊列をツートップ・リードで八幡平から平泉まで
率いた思い出もあるきつねメ。

最終的に「同一車種のオーナーだからといって個々のベクトルや
気質まで同じな訳じゃない」と悟り、隠居を決めた次第ですが。

ロードスターを連ねて走るのは、もうそれ以来だから・・・
10年振りぐらいになるのかなぁ。


「何台集まった・何台連ねた」と対外的にアピールしたところで
乗り手の心が共鳴し合っていなければ、参加者に残るのは結局
足並み揃えるための気苦労と虚無感だけだったりするんだよね。

そうそう、200km走っても300km走っても記憶に残っていたのは
前走車の背中と仲間内の異様な盛り上がり方しか無いっていう。


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「つまるところ例え乗っている車種は違っても、互いが思うところの
シンクロ感が得られてこそ、出会った意義が生まれるんだ。」



思春期には既にネットやSNSが生活の中へと取り込まれていた
息子さんには、未だピンと来ない様子の「オジサンたちの会話」。

まあまあ、もしも好きなことをずっと一徹に好きで居続けられたら。

そのうち「この日の会話」がどんな意味を抱いていたのかを、
背伸びせずとも自然に理解する日が来るんだろう、と。


そんな事を胸に潜めつつ額に溢れる汗を拭き吹き、大好物な
「三千里」のカルピスープラーメンをすするきつねメでありました。


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※ これはナベエさん向け限定のサービス・ショット。

重量増承知でBBSより繊細な造形美を纏ったデザインが
作り手の思いを伝えて来る様な、そういうホイールです
(ニュアンスの方向性としてはモナークに近いかもね?)。



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降ったり止んだり、かと思えば油断を突いてまたポツポツ来たり。

ティーンエイジ女子のマインドの如く気ままにコロコロと移り変わる
天候がようやく安定したのは、へーさん親子を見送った黄昏どき。

生粋な独りっ子気質を持つきつね、「今日一日の心のまとめ」は
しばしソロに戻っての思索アワーがやっぱり必要になるもので。

日没までに残された一時間、ゴリラを引っ張り出して過ごすことに
決めました。


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下町に暮らすきつねが「原付二種でリミット一時間」という縛りに
従うなら、向かう先はやっぱりささやかなつづら折れの峠道と
観光地的な展望台を併せ持つ、「岩山」の一択になります。


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県庁/市役所から直線距離で3kmに満たない立地なのに何故か
一丁前な「観光地料金」を搾取する自販機だけは納得行かない。

でも・・・ココからの眺めに支払うエクストラ・フィーが20円なら、
まあショバ代としてコインを入れてやってもイイのかな、って。


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早春/晩秋に標高300mの夜景が冴える立地へ忖度したのか、
界隈では異例な時期まで供給され続ける「HOT缶」に対して。

デリバリーする会社の思慮姿勢には敬意すらも覚えるのです。

冬を出て以降から冬に入るギリギリまで岩山の駐車スペースに
絶えず二輪の姿が観られるのは、そんな事情もあるが故かな?


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丸一日を費やして充実の感触を得たツーリングの〆の際にも。
或いは納得の行かぬ不条理に泣いた、勤務後の気分転換にも。

とても間近でお手軽だけれど、その分だけ欠かせぬ存在として
きつねメにとって大切な盛岡暮らしのピース・オブ・パズル。

そう、自分にとっては「岩山」と「ゾンビ・ゴリラ」にも奇妙な符号が
宿っている次第なのでありますよ。


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◎ 今日の オマケ ◎






TOPに載せた動画と対を成し、「原点回帰」を訴えた次世代機
NDロードスターのコマーシャル・フィルムがコレでした・・・が。

面白いことに「北の師匠・クマさん」と「トラ師匠・へーさん」は
異口同音で同じニュアンスのメールを届けて下さいました。


「あのCMを観てると、NDよりもNAの方が欲しくなるんだよね。
むしろマツダには『逆刃刀』になってしまうかもしれないぞ。」

テーマ : クルマ趣味って、いいね!
ジャンル : 車・バイク

tag : もの思い ロードスター ツーリング

寒の戻りの黄昏どき、ジェーサンに逢いに。







今週はとても狭いスペースで力技を駆使する仕事が続いていて
肩から下の上半身はギシギシガタガタ、くたびれ切っている。

でも寒の戻りの黄昏、このまま一日を終わらせたくない気分が
ふと湧いて、車庫からロードスターを引っ張り出した。


NF_20180412074907919.jpg


フューエルワンを添加しているとはいえ、タンクのガソリンは
4ヶ月も前に入れたもの。早めに使い切った方が得策だ。

なーんてね、それは無駄走りに対する、後づけの理由。
バイクを出すには風が冷た過ぎただけさ。


NA_201804120749007bf.jpg


行く先も決めていない、気ままに流して気分転換出来たら
それでいい。

ムキになって飛ばすでもなく、淡々と郊外の道をクルーズ。
結局、気に掛かっていた「アレ」のある空き地に着く。


NB_20180412074902125.jpg


最近妙にJEEPとリンクする出来事が続いているせいなのか。
ようやくじっくり眺めに行く気になった、長期放置のJ-3。

かまぼこ型のリアウィンドウ、テールランプも赤丸一灯。

実はコイツが「岩1」のナンバーを下げていた現役時代。
ゲレンデへの道すがら、なんと追い越されたことがある。


NC_20180412074903ec3.jpg


小さく軽いボディに地力の強いガソリンエンジンのコンビは
とても俊敏、イメージを覆すには十分なインパクトがあった。

きつねがコイツを気に掛けているのは「かなり古いもの」を
示すディティールに魅かれるからだ。

青い丸で囲ったフェンダー先端が、分かるだろうか。


ND_201804120749044fe.jpg


これは別の場所で撮らせてもらった画像なんだけれど、
`70年代以降のJEEPは猫の手のように曲がっている。

フェンダーそのものも広く、テールライトにもちゃんと別建ての
ウインカーが装備され、案外に佇まいが異なる。

一説によるとナロー時代の車輛は国防スペック重視の仕様で
後のJ50/20とは至るところの品質が違う、という噂も耳にした。


NG_20180412082713b82.jpg


それにしても・・・1月の朝、一面白銀の県道で先輩の駆る
GC8WRXを追い越して行ったのは、20年も前になるのか。

ステップ周りはグズグズに朽ち、フロアを突き破る木すら
伸びた先の車内で立ち枯れていた。

あれからコイツの身に何があったのか。溜め息が漏れた。


NE_20180412074906e9c.jpg


自分のNAロードスターを軸にしても、乗り手の愛情を
受けて輝く個体、路上に在りし日の面影を既に失った
個体、どちらも沢山目の当たりにして来たけれど。

先日出会ったウィリスを、あのJ-3みたいな悲しい骸に
させてはいけない・・・と強く思った帰り道。



只の機械、只の工業製品、只の自動車なハズなのに。

命の光の有無みたいなものを感じるのは、何故だろうね。

tag : もの思い ロードスター 旧車 JEEP J3

プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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