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くたびれぎつねの、つまんない独り言。 ~ただでさえ「夏」は苦手なのに、さ~







この曲が恋しくなる時は、多分あんまり良いマインドじゃない。


・・・そうだね、きっと今はちょっと疲れてるんだな、正直・・・。


「朝から晩までひとり全力疾走、でも対人的ストレスはゼロ」
という一週間を過ごし、達成感と共に燃え尽きた体力。

「ピンチヒッターなれど穏やかな泊まり勤務」という幾許かの
間を置き、疲労が回復し切らぬうちに状況は真逆となった。


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ベターを望めば望んだだけ最善に向かい気力と体力を尽くす分
その結果にも「ベスト」を追える。

きつねがしたい仕事は「そういう質のもの」、努力と仕上がりが
目に見える充実に繋がるのなら全力を出し切って行ける。

それが対外的にも「アンタにしか出来ない/任せられない」と
評価されていれば尚のこと、きつねは腕をまくるのだ・・・が。


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恨みや妬みや嫉みを買う様な立ち振る舞いをした覚えは
なくても、他人が絡むと「気に入る」「気に入らない」ってな
メンドくさい相性の問題が立ちはだかってしまう。

こちとらとっくに尽きた体力を、テメエでテメエのケツ叩いて
どーにか補って一日やり繰りして働いてるっていうのにね。


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分かってる、俺に限ったことじゃない。オトナは皆、そうなんだ。

擦り減らすのは時間と身体だけでいいはずなのに、心まで削って
誰しも「今日の食い扶持」を稼いでいるんだ、この国ではね。

誰かが発した「きつねサンは進む道を間違えたよ」という言葉が
魂の縁をグイグイっと押して来るのは、こういう時なんだけど。


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俺がアンタにナニをした?てな不条理な怒りと裏腹に萎え萎え
くすんだ気分を騙し騙し、帰宅の遠回りを強いてけーたろーの
オイル交換へ。

上げたり下げたりの乱気流っぷりは昨今の気候とリフトだけに
しといてくれよ・・・と、くたくたの身体を引きずり腹下を覗く。

プレスの重ね目に見えるサビは、経て来た月日の分だけ増す。
そう、乗り手の身体が老いて行くのと正比例するように。


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「人生は貴方の意志で変えられる」。それは半分ホントだけれど。

「しくじっても後悔しても時間は巻き戻せず取り返しがつかない」
という一点の真実を以って、残り半分はウソになっちまうのだ。

なるようになれ。なるようにしかならんし、成り行きには敵わない。


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どんなにパーソナリティの声が美しく言葉のセンスが的確でも。
どんなに美しい旋律を歌い手が完璧になぞってくれていても。

全ての音を心が拒み何もかもノイズに感じて、ダメな時がある。

カーオーディオのスイッチを切ったバイパスの喧騒に身を委ね、
川に流される河童の如く無気力に帰路をたどる黄昏どき。

「今は何も無い・無味無臭だけが唯一の魂の救い」と感じた時。

開け放したサイドウィンドゥから、不意に思い掛けず快い風が
川面を渡ってきつねの肌を優しく撫で、去って行った。


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実は昨日のお休みに、北の師匠・クマさんからDトラッカーを
届けられていたものの・・・。

「決して個性を自己主張しようとしないポーカー・フェイス」
コイツのことは、また語り出すと長い話になるだろうから。

嫁入りまでのいきさつを含め、また気力が満ちる機会を待って
改めて記事にしたいと思います。


お手数をお掛けしてしまったのに、ファースト・アップがこんな
冴えないものになっちゃって申し訳ないです、クマさん。

でも・・・結局あの「ケレン味なく風へ干されるフィール」
助けられることもあるだろう、と・・・。

それが今の実感なんでありますよ。
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春の日和、土曜の午後。 ~ジテンシャ散歩で軽便鉄道跡を覗き見~







今日のTOPナンバーは、先日のドライブ中にFMで拾って知った
アーティストから。

予報では本日の盛岡、これから雨で気温も上がらないとか。
そこでウェットなイントロを持つ、この曲を選んでみました。


「天気の良い日が続くと交感神経ばかりが活発に働いてしまい
それはそれでくたびれるモンだよ」とは、カイロの先生の言葉。

先月後半からこれまでは、あまりにもの陽気が続いたからね。
副交感神経に委ねるユルい休日・・・それもたまにはアリか。


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さて前回、夏タイヤに交換したけーたろーへミニベロを積んで
出掛けた先は、40kmほど南の「花巻市」。

同市郊外には妙な広さで県道と並走するデカい自転車道があり
昔から「何か訳アリかも?」と心に引っ掛かっていました。


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数年前にPonkotu40さんから「アレは花巻電鉄の線路跡だよ」と
御教授を受けて、以降ちょっと辿ってみたかったんであります。

きつねメは鉄道マニアじゃないけれど、廃モノ系趣味の自覚は
ヒト並み以上(←なにしろ元が半妖怪なワケでして。笑)。


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詳しい解説はwikiさんに丸投げする(←クリック)事として。

「自分が生まれる前年に廃止された線路を今でもなぞれるよ」
となると、やっぱり行ってみたくなるじゃない?

幹線道路では邪魔者扱いされるミニベロなら尚のこと、周囲の
流れを気にせずに散歩出来る自転車道って魅力的だしね。


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今年最初のチャリ散歩は「よく残してくれた」と感心するばかりの
当時の電車・デハ3を保管してある公園からスタート。

レール幅が狭い軽便鉄道仕様なので、只でさえ超ナローなボディ
なのに(乗客が向き合って座ると膝同士がぶつかるらしい)。
さらに四隅を削ぎ落されたため、衝撃的な異形の持ち主です。

クラシカルなディティール共々、夢に出て来たらうなされそう(笑)。


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きつねの目的からすると「ホントの発着点」はここ、東北本線の
花巻駅・・・。

電鉄は概ねこの界隈から、真西の花巻温泉と南西の鉛温泉の
二方向へ延びていたようなんであります。

とは言え大正時代に端を発する長い歴史を持つ故、厳密には
始発駅すら様々な紆余曲折を経た様子なんだけれども・・・。


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当時たぶん田んぼだっただろう市内エリアは、現在わりと新しい
住宅が並ぶ裏手を(たまに車道にドツ切りされつつ)走ります。

この廃線跡に興味を抱いて以降、街の歴史写真展的な催しや
ネット検索等で少々は「在りし日の姿」を目にしているものの。

当時の面影を拾えるようなポイントは、正直見当たらないかな。


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岩手県民として恥ずべき事にきつねさん、この日に至るまで
花巻東高校」の所在地が何処なのか知らずにおりました。

校舎のテッペンから地面まで達しようかというデカい幕には
「祝 大谷翔平君 大リーグ入団」「祝 季選抜大会出場」

二刀流のイケメンも菊池雄星選手も、母校はココなんですよ。


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隣接のひたすらダダっ広い日居城野運動公園を気分良く突っ切り
普段は特に野球ファンでもないクセに「勝てよ花東」と祈る俺。

実はけーたろーを走らせている最中も珍しくAMラジオに切り替え
対・彦根東高戦の実況中継を聴いていたんだけれども。

ブルーノを降ろした8回裏の時点で両者0点、「こりゃ延長だ」と
視聴を諦めて散歩を開始した経緯があった次第。


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高速道路の建設時には既に廃線になっていたはずなのに、
トンネル造って残したのか・・・と東北道の下をパスした
辺りから、景色はガラリと一変します。

向かう西手に山を背負い、見渡す限りほぼ一面の田んぼ。


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こればかりは流石に往年の車窓から見えたものと変わらない
景色でありましょう。

「きっと世間がイメージする『宮沢賢治と軽便鉄道の幻』像って
コレだよね」と独り頷きつつ、軽やかにペダルを漕ぐきつねメ。


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うららかな日和の土曜、向こう側からはオトーサンの引率する
小学生の兄弟姉妹的なファミリー・サイクリング隊。

弾む様な「こんにちわ!」の声に「おー!気持ち良いね。」と
子供の頃の自分を重ね、お返事を。嬉しいよね、こういうの。


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しかしながら「自転車じゃないと見られない愉しみ」は
程なく県道並走式に移り変わり、あえなく終了します。

否、この県道だって電鉄盛業の時代から在った訳だけれど。

舗装と拡幅を重ねて至る今の姿には当時の匂いは無く、
何も感慨を得るところナシ・・・ということです。


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唯一遺構らしきものを挙げられるとしたら、終点の花巻温泉前に
不思議なカタチで未だ残る、プラットホーム跡の石段ぐらいかな。

昨年地方紙から出版された「かつての花巻」の写真集など片手に
見比べると、当時の姿を見つけられるんでしょうけど。

イチマンエンもするんよアレ。後で図書館から借りてみようか。


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これもちょっと不思議な雰囲気が漂う、空き地下の謎の暗渠。

地味だけれど何かしら、電鉄と関係があるんじゃなかろうか。


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来た道を戻る退屈なピストン・ルートを嫌い、県37号に乗って
もうひとつの電鉄線跡、鉛温泉方面へ延びていた「軌道線」へ
合流を狙います。

宮城との県境に近い南端までほぼ信号皆無に繋いでくれる
快走路、ロードスターやスポーツスターでは南行きのド定番。


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一箇所だけ立ち漕ぎを要する起伏はあったものの、怠け狐の
故障を抱えた中年脚でもツラツラなぞれる優しいルート。

・・・にしても、スロットル一発でいつも爽快に駆け抜けていた
あの直線が、人力となるとこんなにも長いとは思わなんだ・・・。


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こんな場面になると、見た目とは裏腹にからっきし飛ばせない
ディメンジョンのブルーノより、スボルティフなんか欲しくなる。

ハンドルはドロップでトップチューブは絶対ホリゾンタル派という
昔気質な好みのきつねメ(フレームはもちろん細身のクロモリ)。

それが理由で近年主流のクロスバイクに手を出さないんだけど。
今じゃスボルティフ自体が稀少種、もし在っても高価みたいです。


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あーいやいや、やさぐれぎつねの主軸はあくまで「単車とクルマ」。

「気が向いた時の散歩用」としては、アスリート然とした自転車は
過ぎたシロモノ。チャリに乗る時までヘルメット被りたくないのよ。

「20インチを越える自転車買ったら負け」。それがきつねメ流の
レギュレーションなんであります。


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独り言はさておき、町場の匂いが視野に入った辺りでひと休み。

時間を確かめるべくスマホを取り出すと「花巻東 延長粘り勝ち」
のLINEニュースが目に飛び込んで来ました。


ふふーん、ソレはきつねが校舎の前を横切ったからなのだよ♪


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ツーリングやドライブなら缶コーヒーを求めるところだけれど、
今日は特別にコーラで乾杯!(@綾瀬はるか)の気分です。

そーいえば・・・自販機で「冷たーい」のボタンを押したのって
果たして前回はいつだったんだろう・・・。

全くためらわず、無意識に「しゃっこい方」を選んだ自分にも
長い冬を越えた実感が湧いて来る午後でありました。


※これは後日談になりますが・・・10回でサヨナラ勝ちを得た
 花東、翌日には強豪・大阪桐蔭になんと19:0!で大敗・・・。
 校舎前を横切った不吉な狐のせいだったら、ホント御免ね。


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はてさて、鉛温泉や大沢温泉を経由して降りる県道12号には
湯口地区付近にて合流。

西の山手に向かって走るルートは過去の温泉行きで何度も
往復しているので割愛(長いわ遠いわ勾配キツイわ。笑)。

こっちは花巻温泉までとは違い自転車道のような分かりやすい
カタチで線路跡が残っていないので、少し興味も薄くてね。


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バス停欄にある「二ツ堰」の文字は、電鉄の歴史を調べる中で
見掛けた覚えのあるエリア名。

外壁のお色直しを受けてはいるものの、むしろこちらの方が
当時から残っている建物は多いかもしれません。

ただ、今の集落の雰囲気に「あの頃の匂い」を嗅ぎ取るのは
やっぱり難しいような気がしました。


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花巻市内へ戻る道中、県道の三差路で遂に線路跡を見失い
一度は「もはやここまで」と諦めたものの。

けーたろーを停めた駐車場への道のりを探すうち、偶然突然
「あの表記」にぶち当たりました・・・いややっぱ持ってる、俺。

そう、「廃なもの」にリンクしている無駄なセンサーだけは。


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ロクすっぽ下調べもナシに思いつきでウロチョロしているだけで、
事前にプランを練って行けば廃線跡を辿れると思うんですけど。

でも行き当たりばったりで出会えるトキメキが、自分は好きかな。

楽しいよね・・・あのヘンテコな小っちゃい電車がココ走ったんだ。
路地裏の洗濯物はためかせ・・・想像するだけで、面白いもの。


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かつては「名湯の里」として全国に知られ、県内屈指の規模を
誇っていた自治体・花巻市。

古い歴史を持つ地方都市の常として「栄えては付け直し、また
発展しては付け直し」を繰り返した道路は、さながら増改築を
繰り返した老舗旅館の如き迷宮の体を成しています。


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町から始めて里山界隈を巡り、また町へと帰る自転車散歩

そして初めて「実は最も面白いのって旧市街エリアかも?」と。
意識がメーテルリンクの青い鳥的なところへ着地しました。


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それにしても「宮沢賢治と軽便鉄道」という視点は、花巻にとって
アピールの鍵として重要な宝物に成り得ると思うんだけどなぁ。

特段、そんなに大きな予算を掛けなくても出来ることがあるはず。

現代なら要所要所にQRコード付の解説板を設置し、タブレットや
スマホから「その場所の50年前の光景」や「賢治が見た風景」を
重ねて眺められるだけでも、旅人が受ける印象は違って来るから。


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さてさてそろそろ、長くなった日も傾いた黄昏どき。

旧市街地の探索はまた次のオタノシミに取っておくことにして
今日は40kmの家路をたどることにしましょうか。


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◎ 今日の オマケ ◎


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「次は市街地メインでチャリ散歩するべ」と企む本当の理由は
やっぱり「ソッチ系のアラ探し」にあったりする訳です・・・(笑)。

歴史の古い町って、幹線路からひとつふたつ外れた辺りに
面白い古物が未だチョコチョコと眠っているんだよね。


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かつて住宅地図屋で調査員のアルバイトをしていた頃には
ワンテール時代のランクルを見つけたこともある、花巻市。

自転車でのんびりウロウロしていると、多分「濃い案件」に
出会えるんじゃないかな?って期待している次第です。


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・・・ほら、チラ見しただけでも、こんな謎ヤードが・・・ね?

テーマ : 自転車
ジャンル : 車・バイク

tag : もの思い 冬眠明け 自転車散歩 ミニベロ ブルーノ 花巻 花巻電鉄 宮沢賢治

最後に春支度を終えるのは、「四季の相棒」・けーたろー。







「いや、きつねくん・・・ついさっきFサンから電話があってさ。
緊急入院とかで代打が必要なんだわ。明日の泊まり勤務を
頼んでも大丈夫?翌日が非番で次も休みに変更するから。」

「そういう案件なら止む無し。お受けしますよ、BOSS。」



ということで(?)、突然降って湧いた勤務変更のやりとりを
交わしている最中に何故か脳裏へと流れて来たナンバーを
今回のTOPに据えてみました。


そりゃもうタイトルからして、我が心情そのまんまなんですが。


しかし予期せぬスキャンダルで消えざるを得なかったヒスブル、
いま聴き返してみるとつくづく「惜しいバンドだった」と思います。


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カクカクしかじか的な事情でスクランブルの掛かったきつねメ。

24時間拘束勤務が明けた朝にはコンビニのスパゲティやお握りを
ガッツリ食い、オマケに寝酒呑んでベッドに潜り込んだ次第なんだ
けれども。


・・・あまりにの陽光が眩し過ぎて熟睡出来ないんよな・・・。


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そんな展開から致し方なく、もどかしく寝床を這い出たきつねメ。


その理由が黄砂か花粉かよく分からない黄色い埃を払うべく、
「生活の友」ことけーたろーを洗車することにした訳なんだけど。

起き掛けネットで眺めた天気予報に「この先一週間は氷点下な
最低気温も降雪の兆しも見られません」って伝えられちゃうと。


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やはり季節の変わり目の好天下、せっかくの機会ともなれば
洗車だけで済ませられる気分じゃなくなるから・・・ね。

根性決めて腰にコルセットをキリキリ巻き、天井近くの高さで
都合4か月眠っていた夏タイヤを引っ張り出す事になりました。


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ちなみに、ここから降ろすために四段ステップの脚立を立てた
「テッペンでの眺め」は、こんなにおっかない視点になります。


タイヤの重さに負けてついウッカリ手を滑らせると、これまた
従兄の形見であるMR50やトライアル用のスコルバ125に対し
取り返しのつかない悲劇をもたらすことは間違いありません。


ソレが分かっているんだったら、予めバイク除けとけよ、俺。


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限られたスペースなのに成り行き上、可能な限りギュウギュウと
詰め込まれた車庫持ちマニアあるある環境で横着をコイたため。

怪しげなアブない腰つきで(←半妖怪だし)降ろす羽目になった
グッドイヤー同士の夏冬選手交代劇・・・。

せっかくのジャッキアップで車輪を着脱する際のアレやコレや
(「ホイールハウス内の錆とか傷みの進行チェック」「ドラシャや
ステアシャフトに付随するゴムブーツ/ブッシュの異常確認」)
秋毎度のネタですから、今回は割愛しまして。


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ホイール単体として贔屓なのは、スタッドレスに噛ませてある
ミニライトの方なんだけれど。

「全体のまとまり」という視点で眺めれば細身の5本スポークを
選んだコレも、野暮ったい上屋のマスを軽く見せる効果アリ。

「大人っぽくて悪くないよね」って、中年ぎつねメは思うんです。


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午後遅くの作業でも黄昏の時間に達してなお暖かかったので、
今回は外した冬タイヤ一式も軽ーく洗剤で洗っておきました。

「一本だけ妙に内側がアブラギッシュだなぁ?」と疑ったのは
振り返れば、「デフオイルが漏れていたのでシールガスケットを
交換しておきました」
と伝えられていた、左リアに履いたホイール
なんでありますよ。

車検整備を請け負ってくれた主治医のNさんから引き取った後の
僅か一ヶ月少々で、また新たなトラブルを発生していたら・・・と
一瞬イヤな汗が額を伝ったものの、理由が分かればひと安心。


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それはさておき、あらためて製造年週の刻印を確かめてみると
2013年の夏・・・あれからもう5シーズンも使っていたのか。


初詣のおみくじで「大吉」を引いた僅か30分後、路肩の積雪へ
隠れた縁石に気付かず当ててバーストを喫した元旦の思い出。

かじかむ手で応急タイヤに履き替え、慌てて1/1に営業している
最寄りのタイヤ量販店を探し駆け込んだ、忘れられないお正月。

あの時のドタバタを共に過ごした親友アッシは、その夏に結婚。


東京・お台場の披露宴へ出向いて、もう5年も経つ事になるのか。


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そうそう・・・冬季用のスノー・ワイパーも忘れず、夏用の
ブレードに交換しておきました。

切れ味は未だ鈍っていなかったハズだけど・・・はてさて?


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眠い目をこすってノンビリだらだら洗車とかタイヤ交換を済ませ、
体力も気力も尽きたところで安酒引っ掛け、「非番の日」を終了。

おかげで翌朝は、割と早い時間に満充電状態でパチリと起床。

好天を「コレ幸い」とばかりに早速、前日交換仕立てな夏タイヤの
フィールを楽しむべく片道50km程のドライブへと出向きました。

いや、同径で溝の深いスタッドレスに比べると重さは感じるけれど。
静かにコロコロ転がる感触や確かな手応えは、好ましく愉しいね。


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ちなみに・・・陽光照らす県道を滑るように南下して行く我が
けーたろーのラゲッジには、こんな居候が寝ぼけていました。

そう、冬の間はちゃっかりきつねの寝ぐらで壁にもたれていた
ミニベロのブルーノ号も、年度末のこの日が冬眠明けです。


今年最初のチャリンコ散歩、コレはコレでまた書き始めると
長い展開になるから・・・今回はこの辺で切り上げましょうか。

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スカイブルーの相棒と、マリンブルーへ会いに行く日 ~後編~








今回のTOPも前編に引き続き、省吾兄ィのナンバーから。


主人公の胸の内に自分を重ねた日々もまた、気付けば遠く。
「そう言えば、そんな出来事もまあ、あったっけか」と。

ただ・・・「その心を伝える前に、波間の彼方に消えた彼女」。
そんな物語が、もしもあったとしたなら・・・?


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゛プールの底 沈んで見上げた 太陽のように 揺らめいて
砕けて 掴めない  でもキラキラ 輝いている゛ 



穏やかな黄昏の水平線を眺めた後は、ふと考えさせられます。

「リアルタイムで聴いた時には、まさかそういう視点でこの曲を
見ることになるなんて、考えもしなかったよなあ」って。


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大槌の浜は15年前に松林の露店から借りたレンタルで、初めて
ボディ・ボードのスリリングな面白さを体験した思い出のある海。


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真っ赤に焼けた首と背中、砂に丸一日擦られた胸や腹のお陰で
晩の風呂場では絶叫に近い悲鳴を上げ。
文字通り身体で「ラッシュガードの意義」を教えられた記憶も。

結局、波待ちの時を冷たい水に浸けサバ折り体勢で過ごす
このスポーツがどれだけヘルニア持ちに厳しいものか、後々
思い知らされる訳だけれど・・・(笑)。

アジトのクローゼットには未だに自前のボードもフィンもある。
あの面白さと楽しかった一日が忘れられず、未練がましく。


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きつね達ばかり楽しんで、わたしだけ置いてけぼりなんて酷い!」


休日と予定がなかなか合わない恋人を真紅のユーノスに乗せて。

でもステアリング握るとマトモに会話出来なくなる不器用なきつね。
だから寄り道の都度に長話、たどり着いた頃には日が暮れていた。


二人が初めて唇を重ねた浜辺と同じ景色は、しかしもう見られない。
津浪の凄まじい引き潮で、遠浅を作っていた砂が沖へ流されたから。


少し前まで一階にダメージの痕跡を残していた浪板海岸のホテルも
当時を知る人の解説を経なければ分からないほど、修復された。


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そこに住んだことがある訳じゃない。旧来の知己とか特別な御縁が
ある訳でもない。

でもね・・・それでもその土地に、ワケあって深い思い入れを持つ
ヒトも必ずいるものです・・・他者の目に見えない形であっても。


「この橋って、『震災遺構』として残すことが決まったのかな?」

「や、地元の自分にも分かんねっす。ナンも聞いてないんで。」



行き交うダンプを案内する若者は、少し申し訳なさそうに会釈を返す。


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潮風にも負けぬ強靭な鉄パイプの手摺がウネウネとねじ曲げられる
橋脚の向こうへ、不規則に点々と置かれる不思議なオブジェを見た。

ズームしたデジカメのモニターが映し出す「それ」に一瞬息を呑む。


れは物言わず、「3.11の翌日」であることを教える添花。


残された人が据えることも参ることも叶わない彼方の墓標に向けて
首を垂れる花たちは、この日目にした何よりも雄弁だった。


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大きく変わりゆく土地のひとつ・大槌の街も立ち寄りたい場所。
でも今日はそろそろ、家路を目指さなければならない時間。

またあらためて訪ねる機会はあるさ。これからも、何度でも。

南下の信号で前に停車したダンプのナンバーは遥かな九州。
白地板の「大分100」となると、個人のチャーターだろうか。


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リアスの地形に工事を阻まれ、まだ途切れ途切れの三陸道も
年を追う毎に少しずつ区間が繋がって行く。

沿岸南部を再訪する時、自分は「上」と「下」のどちらを走るか
再び選択に迷うのかもしれない。

そんなことを思いつつ、重機の歌を聴きながら高架をくぐった。


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「このタイミングで走ると、市内で帰宅ラッシュに揉まれるかな?」

三陸の街を南北に繋ぐR45とリンクし、内陸へ向かう西行きの
R283に沿う形で展開される「鉄鋼とラグビーの町」釜石市。

岩手の沿岸都市では人口も規模も屈指故、17時以降は当然
けっこうなロスタイムを渋滞へ捧げる羽目に。


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道草好きなきつねメの悪いクセ、国道標識の青看板に白く細い
エダの矢印が記されると「ショート・カットの賭け」に乗っちまう。


・・・いい加減その矢印の細さから意図を学びなさい、俺・・・。


ハイ、先月辺りにも(否・下手すると月イチのペースで)書いた
記憶がある「舗装していて良かったね的な山間旧道」登場。

近年高確率でトラブル・フラグ設置を招くオイル焼けの匂いを
嗅がされないよう、ハイ・ブーストの多用は控えての峠越え。


でも、得てしてそういうところで面白い案件と出会うんだなぁ。


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初代デボネア同様、いっときはカスタムベースとして盛岡の街や
旧車ミーティングでも姿を見掛ける機会が多々あったスタウト。

しかも四角い顔の後期ではなく、楕円グリルを持つ前期型とは。

※ 多分アラフィフぎつねよりも年上=半世紀前!の個体です。

新しめな「岩手400」のナンバーからは来歴を知る術がないけれど。
荷台を降ろしてフレームをエンジンクレーンで釣られた様子から
今はきっとリアホーシング(デフ)のオーバーホール中かな、と。

潮風届くエリアでのレストレーションが容易ではない事を案じつつ。

持ち主の「そんな愉しみを味わえる余裕が今は出来たよ」という
メッセージを受け取ったようで、ちょっと嬉しく感じたきつねメ。


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で、「結局この先はドコ繋がってンだか?」とつづら折れを下れば
ナンということもなく視界が開けて来て。

そこは「SL銀河」の終点・JR釜石駅の川向こうに当たる裏手でした。

ラッシュの真ん中に突き当たっちゃったので近道としてはあんまり
労力や努力が報われない、無意味な悪あがきに終わったけれど。


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復帰に向け穏やかに佇む「丸顔のスタウト」を見られただけでも
得るものはあったよね、と笑顔の信号待ち。

夕景の空に連なり新日鉄関連工場の煙突からたなびく白い煙は
元気な釜石の旗印、ここは復興スピードも抜きん出て早かった。

それだけに「我が街の主幹」と胸張れる産業を持たぬ界隈都市と
景観のギャップが著しくなるばかりな傾向は、いささか気掛かり。


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自身の決断の甘さから、アジトを発った時間が遅れたばかりに。
「この日」会話を交わせたのはダンプ誘導の兄ちゃんだけだった。


あの日のコト、それからのコト、そこから7年を経た「イマのコト」。
きつねが求める質は、そこに暮らすヒトのホンネの定点観測感。



それは密閉された鉄の箱で通過するだけでは、得ることが難しい。
だったらやっぱり、歩くか、自転車か、オートバイが最適だろうね。


ルーフを畳んだロードスターやロングツアーの相棒・スポーツスターで
訪ねるも良し。けーたろーのラゲッジにブルーノ号を積んで来るも佳し。


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「未だ土埃舞う復興の被災地に物見遊山な気分で遊びに出向くなど
不謹慎だろう」
・・・ってかい?

むしろ、そういう常識は「過去のもの」にしても良い頃合いに来ている
きつねメは思いますよ?

ちょうど災害コミュニティFMの認可期限も今月一杯で打ち切られ、
仮設商店街も同様の事情から姿を消しつつある「リミットの時」。

きっと今が最も理由を問わず賑わいを必要としている時期なはず。



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旬な海の幸を頬張りに出向くも良し、澄んだ海を眺めに行くも良し。

政府や企業のオエライサンじゃあるまいし、「改まって津浪の被災地
視察に行く」なんてシャッチョコばらなくとも、もう良いんじゃない?



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こんなテキトーぎつねの独り言ドライブ紀行を省吾兄ィがもし読んで
くれたなら、どんなリアクションが返って来るものか・・・なんて。

日を改めた暖かな黄昏、そんな正解も止め処もないこと思いつつ。
高空に響く白鳥の声をBGMに、けーたろーを磨くきつねメでした。


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P.S.

納豆に混ぜても豆腐に添えても、相性にまず間違いのない味。
きつねが日々愛用する醤油はびはんブランドの「山田の醤油」


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独り暮らしの身の上故、いつも求めるのは最小サイズのボトルだ
けれど・・・これ、税抜きだと缶コーヒーより安い98円であります。

別に特段背伸びしたり気負ったりせずとも、普段遣いの調味料で
(僅かばかりだけれど)何気なく自然に沿岸を応援出来ている。

そんな手段やスタイルが全国に浸透して行ったら、理想的だよね。

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tag : もの思い Kei 津波 震災 被災地 山田 大槌 浪板海岸 釜石 ドライブ

スカイブルーの相棒と、マリンブルーへ会いに行く日 ~前編~








今日のTOPにこのナンバーを選んだ経緯は、改めて後述しますが。


浜省には昔から「歳の離れた兄貴」のような印象を抱いていてね。

不思議な事に、何かの節目節目に必ず何処かから流れて来る。


今回を思い返しても「あのタイミングでコレが聴こえたってのは
やっぱり『そういうこと』なんだろうな」と、しみじみしました。


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職場の通路に同僚たちと並び黙祷を捧げた、その翌日の休み。

午前遅くまでグズグズ過ごしたけれど、結局は陽気に誘われ
けーたろーを東へと走らせることに決めた。


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昼近くに発った時点でもう既に行ける先は限られていたものの。

R106で片道100kmほぼ信号が無い宮古までの往復だったら、
日が暮れるまでには帰って来られるだろう。

春の陽射しは眩いけれど、区界トンネルの向こうは未だ雪景色。


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盛岡市民的には「最寄りの」、所用時間まあ一時間半とユルく
見込んだきつねは甘かった。

仮に一度減速したら次の加速まで途方もなく時間の掛かるコレが
車列のトップだと、狭い山間国道では絶対道を譲ってもらえない。

度々制限速度を10km/hも下回る巡行スピードへは、嘆きのアクビ。


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おかげで宮古市の中心部に到着した頃は、もう14:20。

繁華街に幾つか名店があることは知っていてもランチタイムを
過ぎた今では、暖簾が掛かっているのか期待出来ない。

遅い昼ご飯は手堅く「道の駅 なあど」に託すことに。


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ここに来るといつも磯ラーメンを頼んでしまうので、意図的にズラし
「なあど鱈ラーメン」と「ミニかき揚げ丼」を試みた。

悪くないけど、せっかく訪ねた辺で食べるのなら変にケチらずに
磯ラーメンとミニ鮮丼辺りでキメた方が満足度高かったかな。


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今年の3.11が日曜に当たったこともあり、おそらく前日の賑わいは
かなりのものだっただろうと思う。

その反動もあってか、昼食時から外れた遅い午後の客は自分と
もう一組だけ。

湾の水面に照る陽光とおっとり丁寧に接してくれたスタッフさんの
雰囲気が組み合わされて、時間の流れ方も優しく感じた。


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食器を返却してロビーへ下りようとした時、有線らしき館内放送の
スピーカーから耳へ届いた、聞き覚えのあるブルース・ハープ。

「古村さんのサキソフォン・・・おい、『モノクロームの虹』かよ!」

振り向く先にあったのは「あの日を忘れない 3.11写真展」の文字。


瞬時に、これは来た、と思った。呼ばれた実感に鳥肌が立った。


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一階のホールには、市民が各々の記憶を持ち寄って作られた
「あの朝まで存在していた景色」の再現ミニチュアが置かれる。

佐々木さんち、吉田くんの家、タコ焼きが美味しかったプレハブ。
焼き魚を売っていたお婆ちゃんの店、イカポッポの懐かしい匂い。


゛どんな未来も 受け入れる  YEAH  君が そこに居れば゛


無数に連なる手書きの札が立ったジオラマを前に聴くフレーズは
しかしこれまでになく心に響いた・・・否、魂まで震えてしまった。


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時間的に沿岸再訪のプライオリティ・ワンは「今年初めての
挨拶に出向くこと」に絞らざるを得ない、と考えていたけれど。

省吾のかき鳴らすギターが、けーたろーのタービンを熱した。
「ここまで来たら、水平線を拝まずには帰れないだろう?」と。

ええい、ままよ・・・と選んだのは三陸縦貫道の新区間ゲート。


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年が明けてから開通のニュースを聞いたルート故、きつねの古い
ナビでは当然ながら「ありえない現在位置」を指す。

国が復興重点路線として優先的に税金ブン投げた自動車道は、
正直「すげえな」と驚かされる程の快速ぶりを示してみせた。

鋸の歯のように複雑で背後に山肌迫るリアス式岸の地形から
かつて宮古市民に「近くて遠い隣り町」と評された山田町までを
たった15分かそこいらでワープさせてしまったのだから。


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「あの日」津波の直後から日付けを跨いで夜明け過ぎまで大火に
襲われながら、津浪に消防車を流された事から手の施し様もなく
何もかも焼き尽くされてしまった、山田の集落を見下ろす高架橋。


うん、分かっている。自分なりに、その意義を納得しているのだ。


復興のために過積載スレスレまで盛り土を積んで喘ぐダンプや
規格外な大型重機を積んだトレーラーが行き交うR45だけでは、
もう旧来の狭い街道じゃ既に担えるキャパを越えていることを。


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でも・・・「それ以外のヒトがスルーしてしまう」山田町の未来に
とって高規格道路はむしろ「発展への足枷」にならないか?と。


「被災復興都市の看板に寄っ掛かった今のままじゃダメになる。」

「職務やボランティアで来た人のお陰で名前だけは全国区だが。」

「じゃあ全国に対しココで何を売りに打って出たら勝ち目がある?」

「悔しいけど現状、分かんね。何とかしなきゃって焦るばかりでよ。」



昨年、ロードサイドの仮設ラーメン店で偶然隣り合わせた若者達の
交わしていた会話が、現在終点の山田南ICで下道へ降りるまで
きつねの胸の中にリフレインし続けた。


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三陸縦貫道整備の恩恵とするべきか、或いは功罪と言うべきか。

それがもし震災の前年までならば多分無理なプランだった筈の
「3月の昼に盛岡を発ち宮古経由で黄昏前の大槌に至る」という
キャノンボール・スケジュールが今年はあっさり叶ってしまった。

「被災県民でありながら、被害者ではなく体験者に過ぎなかった」
から100Km離れた内陸に住んでいるきつねメ。


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とても複雑なスタンスに拠る(例えば同じ福島在住でも原発と
逆方向な県南奥羽山脈寄りに住む方に近い感覚か?)身で
あるが故。

震災に関しては安酒片手にいったん書き出すと思うところが
多過ぎて、止められなくなるから・・・ね。

一本のメビウス・メンソールが燃え尽きるまで、水平線に向かい
ささやかな祈りを捧げた後の事は、また改めて記そうと思います。

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プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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