春彼岸の日は、ゴリラを駆って。 ~今季初乗り、墓参りの日~





今日のTOPには、3月も終わりと言えば・・・的に毎年思い浮かぶ
曲の中からひとつ。

SPITZの詞って「どこにも行けないのに、地に足着いてない」という
不思議なイメージがいつも付いて回り、ちょっと面白い。

それは「徒歩や自転車より速くても、非日常域までは到達出来ない」
小さなオートバイの感覚に、よく似ている気がするのです。


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先日のブログでは三寒四温という言葉を使ったけれど、いよいよ
我が北東北も「暑さ寒さも彼岸まで」のフレーズを持ち出せる
時期へと至ったようでありまして。

墓参りへ行こうと決めていた三連休最終日は気温が上がるのを
待って、ついにゴリラを引き出しました。

「流石はホンダ」と言うべきか、三か月半の惰眠からグズることなく
キック数発で目覚めたオンボロさん。

暖機もそこそこにチョークを戻してバックパックへ花を挿し、市内の
菩提寺へ向かいます。


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しかしアレだね・・・上はトレーナーとフリースと革ジャンで
着膨れ、下はデニムとカーゴの二枚履き・・・。

これで防寒対策はバッチリなものの「自販機でお茶買って来て
周囲を掃除して花を供えて」とかバタバタ動き回っていると、
日なたじゃ正直ちと暑いんだわ。

「今日はセローじゃないんだ。当時物のゴリラか、良いね。」と
声を掛けてくれたのは、きつねよりひと回り年上の寺男さん。

まだリミッターが付く以前の初期型RZ50を今でも所有していて、
「長年の不動状態からそろそろ起こしたい」のだそうな。


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「彼岸は駐車場も混むし、市内なら小回りの利くコイツで十分に
用も足りるし・・・何より、前のオーナーがここに眠っているから。」

首を傾げた寺男さんに「実は従兄の形見なんです。」と告げると
「ああ、だからレストアせず『そのまま』なのか!」と大きく頷く彼。

「ちょっといい色味の限定モンキーが出たね。でも35万円だって。」

「昔ならRZ250やVT250Fが買えた値段ですよね。」

「中古の値段もいい加減、小遣いで買える辺りに戻って欲しいよね。」

「そうそう、十万も二十万も出さなきゃいけない機種じゃないもの。」


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次いで春先の風物詩的に若葉マークとレンタカーの姿が目立つ市内を
突っ切り、寺町にある母方のお墓にもお参りを。

お祈りを捧げたところで丁度お昼になったので、馴染みのオカミサンの
店にもちょいと立ち寄って。

「鬼籍に入った父母に花を手向ける度『ゴメン、子孫残せそうにないわ』
って毎回謝ってんだよ。」

「なんだなんだあ、恋多ききつねも『悟りと諦めの境地』ってヤツなの?」

「こんだけ独り暮らしが長いと、何かもう他人と暮らせる気がしなくて。」

与太話を交わしていると、「こんにちは!」と不意に背後の扉が開いて
旧知のオンナノコ・サッちゃんが現れた。


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サッちゃんと知り合ったのは、きつねがSR500に乗っていた頃だから
かれこれ20年ぐらい前になるんだけれど。

彼女もまた不思議なヒトで、眩しいほどのキュートさにひと目ぼれの
淡い片想いを抱いたあの頃から、全く見た目が変わっていない。

まあ面食いぎつねが恋をする相手は、男子なら誰でも心を魅かれる
キラキラな美人さん、と相場が決まっているもんで。

オカミサンから「彼氏と同棲し始めたんだって」と聞かされた時は、
「あーやっぱりまた売約済みか!」としばらく凹んだものだった。


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それにしても、ヒトの人生ってのはホント、先が分からないもんだ。
当時はてっきり、その彼と共に未来を歩むだろうと思っていたのに。

昨秋再会したお人好しで無口な彼氏は独りニコニコするばかりで、
当然ながら「その後の顛末」なんか訊くに訊けなくて。

しばらく音信を聴かされていなかったサッちゃんは、いつの間にか
シングルマザーになっていて、そして昨年結婚していた。


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「彼岸の墓参りの帰りに『ヨメもらうの諦めた』って話していたら、
そのタイミングで新婦さんが現れるんだもの、そりゃあ驚くわ。」

「オトーサンとオカーサンに、何か言われた気がしてる、って?」

やっと言葉を口にし始めた幼い息子にサンドイッチを食べさせつつ
あの頃と変わらない、いたずらっ子の笑みを浮かべる彼女。

久しぶりの再会に、話したいことが溢れ出しそうな顔をしつつも
ナイーブな愛息子の世話を焼くのに精一杯なサッちゃん。

「午後も用足しがあるんで、俺はそろそろ行くわ。またね。」

「あっ、表の懐かしい雰囲気のゴリラって、きつねさんのバイク?」

「そっ、俺の偵察機。春の予兆を探るために、今年初のフライト。」

「すごく久しぶりに会えて、とっても嬉しかったです。」


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・・・ホントはもう用足しなんか、ありもしないくせに・・・ねぇ。
そのまま帰る気分にもなれず、路肩にまだ雪の残る郊外を湖まで。

新しい季節は~ 何故か切ない日々で~、なんて口づさみながら
川原の道をゲンツキジテンシャで彷徨ってみたりする昼下がり。

マキシマムまで引っ張れば法定3割増しの速度に達するゴリラも
実際ホントに気持ち良いクルージング・スピードは、50km/hまで。

時速もの思いキロメートルは、視野の中のいろいろを拾いながら
アタマの中で世迷い事がくるくると舞う・・・そんなマインドだ。


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先の人生を「消化試合」として片付けるには、たぶんまだ早いけれど。

でもだからどうしたいのか分からぬまま、誰かの人生の移り変わりを
遠く近く、ボーッと眺めている。

まるで沖を行き来する船を日々迎えては見送る、港の桟橋のように。

「未来は分からないんです。その時その時、選べる道を選んだだけ。」

まだ濁ることも澱むことも知らぬ幼子の瞳は、尊いものだった。
自分にも遠い昔、そんな目をしていた頃があったとは信じられない程。


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怖れても怯えても時間にバック・ギアは無いのなら、何か一握りでも
夢とか希望を胸に置いといた方が、有意義な未来になるのだろうか。

冴えた黄昏が宵闇の冷え込みを呼ぶ前に、アジトへ戻って小細工を。

車検でドック入りしたロードスターの寝床が空いている間に、粛々と
二輪たちの春支度を進めて行きます。

月が明ければ次はスポーツスターのユーザー車検が待っているから
「不都合な真実」の是正を図らなければいけないわけで。


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あ、いや、法の番人に呼び止められたことは過去何度もあるけれども。

眉間にシワ寄せて仕様についての指摘を受けたことは一度も無いよ。

見すぼらしい毛並みの中年ぎつねも、ニンゲン社会に於けるモラルは
心得ておりますが故・・・。

ただ、ギリギリなところに少しマージンを取りたいってだけの事、です。


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ついでにシーズン中は常時繋ぎっ放しのトリクル充電機用ハーネスを
有り合わせの配線で管ヒューズ入りに作り直したところで、オシマイ。

シングルのそら豆からダブルのコブラシートに替えた姿を眺めつつ。

「一名乗車に登録変更しても、別にいいんだけどさ」とストーブの上で
温めた缶コーヒーを片手に、ポツリと独り言。


春は、SPRING。長い冬に縮めたバネが、爆ぜる季節だから・・・か。


そうだね、サッちゃん。未来に何が待っているのか、誰にも分からない。

だけど、だから、今のうちにやれること、やっておこう。思いつくままに。
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思いがけぬ、師走の小春日和。 ~「乗り納め」、仕切り直しの午後~。








今日のTOPには、今回の主人公であるゴリラが生まれた頃の曲を。

調べてみたらこのナンバー、きつねが小学三年・・・まだ9歳の時に
発表されていたんですね・・・そこまで古いとは思わなかった(驚)。

それにしても、時を経ても廃れない鮮やかな旋律もさることながら
詞のセンス・・・世界観の描写と言葉選びがまた、凄いんだわ。


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純情故に漂う抒情、青き日々に宿る切なさがきれいに切り取られ
「詩」として成り立っていて、聴き手の胸に甘酸っぱく迫るんだよ。

「一人の青年の、ある夏の物語」として捉えておくと、彼らの他曲の
詞も改めてビフォー・アフターやアナザー・ストーリーとして聴くことが
出来るんです(「サボテンの花」「「青春の影」が、対になる作品かな)。


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こういう作り込みの手法もまた、アナログな時代ならではの人間味。
メイキングからマーケティングまで「まずデジタル・データありき」な
現代では得られない生い立ちなのではないか・・・と、感じる次第。

って、前回コメントを頂いたナベエさんに対する、ひとつの答えです。

「昭和イズム」「昭和プロダクツ」の根源って、おそらくこういう気質に
根差したものだから、今も魅力を訴える力があるんじゃないかな。


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「今年はきっと早く雪が降るよ、積もるよ」と脅され続けて一か月。

そんな連日の予報が続いた後、こんな小春日和が訪れようとは
誰が予測出来たでしょうか。

勤務明けの午睡から目覚めたきつねメも、慌てて「乗り納めの
仕切り直し」とばかりに再びゴリラのバッテリーを繋いだ次第です。


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かつてであれば、こういう日和は決まって「11月23日前後」でした。

思い返せばゼファー750を駆っていた10年ぐらい前まで、それを
見込んで月を越すまではバッテリーを降ろさなかった記憶が・・・。

無論、強力なヒーターを備えるロードスターにしても12月に入るまで
寝かさずに、「その日」を待ちわびたものでしたね。


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「ちょっとの間の乗り納め」にはセローという選択肢もあったけれど。

でも師走の儚い陽光で標高を稼げば、途端に日陰の寒さに凍えて
後悔しかねないし、そもそも林道までは欲張れないし・・・と。

うん、最後の落葉の匂いを求めて散歩するぐらいの心積もりならば
ゴリラだって十分にラスト・ランを楽しませてくれるんじゃないかな。


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陽の長さを大切に、国道を走るクルマの速い流れを避けて山寄りに
散歩する・・・となると、自然に選ぶルートは東側のほう。

午後にうっかり西コースを選ぶと、延々と日陰の山肌を舐めて走る
「自虐の罰ゲーム」が待っているだけで、全然楽しめないからね。


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この日の原付ランブリングで見つけたのは、小さな私設の展望台。

おそらく気ままに脇道を彷徨ううちに、観光農園の中へ迷い込んで
手に入れた景色なんじゃないかと思うんだけれども。

しかしコレは「ならではの贅沢」だね・・・小さなバイク、という面でも
土地柄的にも・・・リンゴ畑が広がる丘から、北と西の山脈を同時に
眺められる場所を見つけられたのだから。


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他の実に比べて見た目が劣っていたからなのか、はたまた成熟が
遅かったからなのか。

ぽつりぽつりと、収穫してもらえずに居残ってしまったリンゴたち。

自身もいろいろ訳アリの身ゆえ傷つくことも多い日々だから、かな。

なんだか愛おしく思えて、「君をちゃんと見てる、絵になってるよ」と。
秘かに話し掛けてしまいました。


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生きとし生けるもの、きっと全てに何かしらの意味合いがあるんだ。

枝に下げられたままのリンゴは、人間界では無価値だったとしても
きっと小鳥たちにとっては、貴重なビタミンになって生態系を守る。

かつて事故車としてヤードに打ち捨てられていたウチのゴリラとて、
こうして四半世紀の休眠を経て、今は路上を駆けているのだから。


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せっかく新鮮なオイルと新鮮なガソリンを得て幸せな眠りに着いた
はずだったのに・・・また叩き起こしちゃってごめんな、ゴリラ。

でも許されるのなら、きつねが再度の乗り納めのパートナーに君を
選んだことを、誇りに思って欲しいんだ。

とてもちっぽけで、傍目には長身着膨れな俺が走らせる姿は相当
奇妙でおかしな姿に映る様子だけれど。


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もっと大きなオートバイに比べたら、例えその色あいは違ったとしても。
「乗り手のココロを洗うチカラ」は、あなたにも立派に備わっています。

等身大のスピードで、走る。等身大のスピードで、季節をつかまえる。

世情の速度に追われることがあっても、マイペースでじっくりしっかり
路上に近い視点から、ひとつひとつディティールを拾い上げて行く。

その大切さを教えてくれるゴリラは、きつねの大事なトモダチなのです。

テーマ : ぶらりと…
ジャンル : 車・バイク

おんぼろゴリラと、晩秋散歩の午後。







たぶん昨年にも、この時期に挙げたことのある曲だと思うけれど。

なんというか、「晩秋と初冬の節目」に似合うナンバーを幾つ候補に
上げても、結局これ以上の作品が浮かばないんだよね。


あいまいな形の厚い雲の下、過ぎた日々への哀感を淡々と歌いつつ
最後にそっと、希望を添える・・・とても好きな歌のひとつです。


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「勤労感謝の日」の前日は、ピンチヒッターを務めた夜勤明け。
お昼にベッドから起き出してみると、風は予報通りの温かさ。

そうそう・・・こういう日のために一台だけ、冬眠入りを粘って
スタンバイさせていたバイクがある、ということで。


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デニムの上からカーゴパンツを履き、フリースと革ジャンを重ねて
襟元にバンダナを巻いたら、14:00ちょうど。

遠くへ行きたいわけじゃない。冒険に出たいわけでもない。
夕暮れが早くなった午後の散歩には、小さなゴリラがちょうどいい。


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遠目にはまだ色味の残る近郊の丘も、駆け上ってみれば木々は
既に葉を落とし、冬の佇まい。

週間予報によると「秋の陽射しの置き土産」は、この日限りらしい。
それがプライベート・デイに当たったことを、感謝しないと。


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月に二回はこの場所を訪れるけれど、パーキングから少し歩いて
登る展望台に立ったのは、二年振りぐらいになるだろうか。

いつの間にかガードの足には、想いを刻まれた南京錠が何故か
列を成していた。

願いをカタチに残した末、果たして幾つの夢が叶ったのだろうか。


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ふと、数年前に観た韓国ドラマ「アイリス」のエンディングを思い出す。

意図せず信頼と裏切りを繰り返し、生き残った主人公とヒロイン。
しかし結ばれるまであと数メートルという瞬間、暗殺者に命を断たれる。


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救いようのない結末・・・だけど人生最期のハッピーエンドだなんて
誰一人にも約束されていないんだ、本当は。

最近のニュースを観ていても、それを意識させられることが増えた。

生きている間に出来るのは、それでも悔いのない日々を送ること。
ポジティブに考えるなら、コインの裏表、どちらも受け入れることか。


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神の投げたコイン、現れるブラインドな岐路の選択、右か左か。
自分は・・・あまりにも「保留」と「スルー」を繰り返し過ぎた。

「選ばない」という選択、「進まない」というチョイスを望み続けても
未来へ向かう時間にはポーズ・ボタンもバック・ギアもない。

そして結局、今の自分がいる。そう、誰のせいでもなくてね。


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淡々と生き、淡々と走ろう。コーナーの向こうを見つめていないと
次に投げられたコインに、足元をすくわれてしまうから。

いまを生きよう、いまを、この瞬間に感じることを、つかまえよう。
この身を包む暖かな落葉の匂い、南から届く最後の風の音を。

湖岸の空気を深呼吸し、おんぼろゴリラは楽しげに秋を歌った。


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さておき、ここからは余談・・・「その後のZOOK」編。


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26年前のタイヤと並び、路上復帰への懸念となっていた駆動系。

プーリーのフェイスがサビていると、絶番となったドライブベルトの
寿命を著しく削ることになる・・・というponさんの脅しアドバイスに
ビビりつつもケースを切開。

ふう・・・ツイてる!プーリー・フェイスは前後ともツルツルのまんま。


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内部にはそこそこ削れカスが溜まっていたけれど、ベルト自体も
ヒビ割れなど見られず、当分の心配は無さそうです。

ただ・・・この後に仮組みしたところ、キックギアの噛み合わせが
宜しくなかったようでペダルが下りず、再分解でしばらく悶絶。

考えた末に「これならイケるか?」という位置で組み直したところ、
今度は始動後にカリカリとギアがナメている的な異音発生(涙目)。


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どっちみちケースのガスケットも発注しなきゃいかんのだし・・・と
パーツリストを入手したものの、キックギアの組み位置に関しては
何の参考にもならないことが判明しただけでした。

まあ単純な機構なので、もうちょっと噛ませるコマをずらすだけで
解決してくれるだろう、とは思うんですけど。


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ゴリラで散歩に出向いた翌日から、いきなり12月並みの寒気が到来。

こちらでは積雪こそ無かったものの、寒さに馴染んでいない身体には
日中を通して底冷え感がハンパなくて、本当に参りました。

ZOOKの整備も昨年のゴリラ再生時同様、玄関先での作業になって
しまいそうでありますよ。


・・・しかしメーカーに在庫あるんだろか、このケースのガスケット・・・。

テーマ : 冬支度
ジャンル : 車・バイク

晩秋の宵闇、ふと南風に誘われて。






今回のTOPには、同世代なら涙モノの懐かしいヤツを。

同じホンダでも初代CITYで使われたMADNESSなんかは今も
時おり話題に上るのに・・・コレは何故か取り上げられない。


高校生の頃、全然バイクに興味のない先輩がついうっかり
♪でぃーじぇでぃーじぇー わーああんっ♪と歌ってしまい
周囲の爆笑を呼んだ・・・という思い出が蘇るきつねメ。


しかしやっぱ、バイクがアツい時代だったんだなぁ、`80s。





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それは数日前、日勤を定時で上がった夕闇の頃。

朝の冷え込みに備え纏って来た上着を余計なものに感じて、
信号待ちの間にけーたろーの中で脱いでしまった。

薄く開けたサイド・ウィンドゥから、ボンヤリ柔らかい南風。
鉛色の雲は厚いけれど・・・そう、不思議に生暖かい南風だ。

疼くというかソワソワするというか、帰宅しても落ち着かない。

こんな宵こそ、手を入れるべきポイントが残るZOOKや未完の
XLR80に触れるべき・・・って、分かってるけどさ。自分でも。


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11月に入ってから、こんな機会が訪れるとは思わなかったから。

否、そう言えば・・・昨年も紅葉のライトアップを見に市公民館の
庭園へ出向いた夜も、こんな「9月的な夜」だったっけ。

思い立って調べてみると、今年の庭園ライトアップは虫の食害が
酷くて中止なんだとか。

せっかくゴリラを引っ張り出したのに、少々出鼻をくじかれた気分。


未だラッシュの車列が続く街道沿いを逸れ、裏路地を介しつつ
新幹線の高架下に沿って走ったり、更に向こうへ遠回りしたり。

四十路も半ばになって、無意味に原チャリで徘徊する自分に
ふと「アホか俺は?」と呆れてみたりするのだが、正直愉しい。


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17歳で原付免許を取った頃も、嬉しくて夜な夜な愛機CB50Sを
用事も行く宛てもなく、ただただ走らせていた。

ハタチでレブルを手に入れた頃も、仕事を上がって来た仲間が
バイク屋に雁首揃えた週末、閉店を待ってツルむことがあった。


アタマ格たる悪友・Kちゃんが「今晩は暖けェし、夜走りすっか?」
と音頭を取れば四輪で来た奴は「そんじゃ単車取って来るわ」と
踵を返し、その傍ら「おぅ、今からちっとバイクで走んね?」なんて
電話で他のトモダチに集合の声を掛ける奴もいる。

ネットも携帯も無かった時代、「手軽なヒマ潰し」が少ない分だけ
誰もがワクワクに飢えていた。何か面白いこと起きないかな、と。

だから時に、集まった単車が二桁を越え驚くこともあったけれど。


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俺たちの「夜走り」はとても大人しく、夜間のグループツーリング。
ただ淡々と隊列を整え国道の流れに乗り、ぐるっと郊外をひと回り。

「俺らは暴走族じゃない。ただ集まって走れるのが夜だっただけ。」

頭上に高々とロケットカウルを掲げ、背中の丈の白い三段シートを
しつらえたスズキ・インパルスのヤンキーを門前払いにしたKちゃん。

「ダブルとかトリプルとかコール切んな。そういう奴は大通りに行け。」

彼の勤めていた店自体も定休日は火曜だから、皆が日曜に集まって
ツーリングに出掛ける様子を、羨ましい思いで見送っていたのだろう。

だから同じような境遇の仲間も誘い、許された時間にちょっぴりだけ
トモダチとのツーリング気分を味わう・・・それが「夜走り」だったのだ。


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やがて間もなく、安定した月給やボーナスを得られるようになった分
みんな「飛ばせるヨツワ」を手に入れ、今度は峠のパーキングやら
公道ゼロヨンの並木の下で再会するようになるのだが・・・。

やっぱり原点は、街道の脇にポツンと灯る自販機の下で他愛なく
バカ話に興じながらコーヒーを交わした「夜ツー」にあったんだろう。

青春の中でもほんの短い時期に味わったあの気分が、久しぶりに
蘇った晩秋だった。


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それにしても6ボルト・ヘッドライトの明るさの、なんと心許ないことよ。

最初に乗ったパセッタやCB50S、後のパッソルⅡもマメタンも6Vだった
はずなんだけど、こんなに暗いものだったんだっけ?

何も弊害が生じないのなら、もっとハイワッテージな電球を探して
試してみようかな。

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tag : もの思い ゴリラ

夏至近くの黄昏 蜜柑色の丘へ。







何かが上手く行った訳でもなく、しかし何の失敗もなく淡々と。

そんな一日の仕事を終えた街角、帰り道の信号待ち。

ふっと「あれ?」と思った。


日中は30℃に達しようかというほど暑かったのに・・・

ビルの輪郭が、やけにクッキリと際立って見える。


「そうか・・・昨日は午後からずっと、雨が降っていたからな。」


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ここしばらく忘れかけていた、夏至という言葉がアタマをよぎって。

アジトに戻って車庫にけーたろーを収めるなり、入れ違いで

今度はゴリラを引き出した。


身体を空気に晒したかった。気分を風で、洗いたかった。



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それには歩く速度でも、自転車のスピードでも、少し足りない。

速くなくていいけれど、でも、日常をちょっぴり追い越せないと。

たぶん、走りに出た意味がない。



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日陰の裏道から緑のトンネルをくぐって、丘へ登った。


途中でおもしろいものを見つけ、心のポケットに忍ばせる。

リトル・ホンダかと思っていたら、C240だったのか、アレは。


30年ぶりにその姿を見掛けた場所は、きつねだけの秘密。



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ほんと、良い場所にあるよなー・・・下町からの原付散歩には。


誰でも知っている、俗と言えば俗、死語で言えばミーハー。

セローで見つける「知られざる絶景」とは、全く逆の立ち位置。


でも・・・ここからの眺めには、文句のつけようもあるまいよ。


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「この立地で140円はないだろ」とはいつも思うけど、やっぱり買う。

市内ではもう珍しくなったHOTを選ぶのは、今季最後になるか。


眼下のバイパス、途切れなく家路を急ぐクルマたちの流れ。

それぞれの人生を乗せたフロント・ウィンドゥに、マンダリンの

光が絶え間なく瞬いて、それは川のようにも見える。


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空を染めたオレンジが、西の峰の上で茜へと変わる頃。

東から、群青のカーテンを引き始める前に、丘を降りて行く。

きつねとゴリラも、「人生の川」のちっぽけな粒になるために。


でも気分ははっきりと、クリアだ。うん、丘へ登り始める前よりも。


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それにしても、写真を撮っていて常々感じていることだけれど。

選挙戦の前になると、さらに嫌でも意識させられることがある。



なんでこの国は、やたらめったら看板を立てたがるのだろう?

景観に対するデリカシーが、大きく欠けているんじゃなかろうか。


大音量で名前を連呼し庶民に刷り込む活動そのものも含めて、

「先進国」と呼ぶには恥ずかしい野暮ったさ・・・と感じるのは

果たしてヒトならぬ化けぎつねメだけ、なのでありましょうか。

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プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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