アオハルのカケラを、ポケットに。








きつねはここ最近、カップヌードルのCM・「アオハルかよ」シリーズ
ある種の感銘を受けている。


誰もが知っているアニメのパラレル・ワールド、という設定は当然
受け手の賛否も真っ二つに割れる。

それは企画した時点で折り込んでいるはずの、勇気が要る素材。
僅か30秒という舞台の上、見る側の胸ぐらをグイッと掴む試みだ。

しかもコマーシャルという土俵で画もストーリーも、あのクオリティ。
きつねは素直に、感嘆したのだ・・・嗚呼、すげぇなあ・・・ってね。


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思春期の恋心を切り取った、ちくりと胸が疼く繊細な描写も響く。

持て余した切なさにいてもたっても居られず、「好き!」と想いを
ぶつける純粋さに、オッサンはたまらず目を潤ませてしまう。

過ごした月日と共に無意識に、日常の重しで巧みに封じた感受性。
その蓋を不意打ちで開けられたように、こみ上げる感情があるから。


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そんなわけでバックに流れる曲を改めて聴き直し、「ほおおっ」と。

パズルめいた散文詩的なワードの中に、変わらずフジワラくんの
誤魔化しなく刃を己に向け身を削った言葉が、散りばめられている。

いまのJ-POPでこれほど誠実な詞を書ける人は、相当稀有だろう。


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忘れたことにする・無かったことにする・見なかったことにする。

誰にも反論されない上辺のキレイゴトで完パケ出来ればオッケー。


彼はそんな自分へのウソと妥協が許せないのだ、怖い事だけれど。


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制約の中でクリアになる本質、か。


「用足し」ではなく「走る事」を主題にして、ゴリラで出掛けた午後。

そこから、ああそうだよね、そうだったよ、と得心することもある。

きつねは何故オートバイを好きになったのか、好きで居続けるのか。


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身の丈よりも向こうへは飛ぶことの出来ない、小さく儚いこの翼が
とつとつと語りふつふつと呼び起こす、「あの日の気持ち」。

距離、速度、馬力、ステイタス。否、欲しかったものは数字じゃない。

夢の中の出来事みたいにもっと曖昧で、もっと心の揺れる「何か」。


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止まれば転び、後戻りの術も持たず、雨にも風にも逆らえない。

そのくせ、他者の間に紛れれば疎んじられ、自分のペースでしか
走ることが出来ない。

生みの親たるメーカーから、はっきりサヨナラと告げられた存在で。
それどころかカテゴリーそのものが近く消えるかもしれない存在で。


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72ccの小さなゴリラは、どうにも縛りが多くて窮屈で不自由な乗り物。
しかしその歩幅と視点から、オートバイの本質を教えられる。

「実用性能を求めるなら、もっと大きいタイヤと90ccのキャパが欲しい」

「だから皆、もっとラクで安定感もある実用的なカブの方を選ぶのか」


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アタマの片隅をチラリとCS90ベースのカフェ・レーサーなんかが
駆け抜けて行ったりすることもあるけれど。

きつねは青臭い気分が首をもたげて来る都度、コイツでぷらぷらと
季節の匂いを拾うため、きっと四季の田舎道をまた目指すのだ。


街からガソリンスタンドが消えてなくなる、その頃までは・・・ね。


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ねぇ きっと 迷子のままでも 大丈夫 僕らはどこへでも
行けると思う

きみは知っていた ぼくも気付いていた 終わる魔法の中に
いたこと

掌の上の 動かない景色の中から ぼくらが ぼくを見ている



(BUMP OF CHICKEN 「記念撮影」より抜粋)
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どこにも行けない、でも、どこでも楽しい。 ~時速ゲンツキkm/hという愉悦~







今日はきつねの脳内リストから「なんか夏っぽいヤツ」というだけで
ふと思い浮かんだナンバーを。


俺にとってのジュリーはアン・ルイスと表裏一体な`80年代歌謡界の
傾奇者、トリックスターだったんだよなあ・・・子供心にも。

とにかく新曲を出すたんび、何ヤラかすか分からないキワモノで。
でも結局、どうあってもサマになってカッコ良く、何処か妖しげで。


しっかし、大沢誉志幸のHIPなメロディに銀色夏生のトリッキーな
リリックを組んだ人は相当ROCKなギャンブラー、酔狂過ぎるだろ。


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言いたいことはヤシの実の中・・・鹿児島のフェニックスが暴風雨に
晒されていた午後、岩手のきつねはゴリラで散歩に出掛けた。

重くて暑がりなスポーツスターは絶賛夏眠中で出す気にもならんし。
だから毎度セローばっかりってのも、なんだか気の毒なようでさ。


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だいたい「セローに乗る」+「プロテクターとブーツ装備」となると
どうも「=林道を走らないと損」、みたいな方程式が出来てしまう。

ふと「今日はいいや、そういうの」・・・って思った。なんとなく。
ハシリガイとかイッショーケンメーとか、そういうの抜きって感じで。


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きつねにとってのゴリラは、言うなればトイ・バイク、ホビー・バイク。

主要国道の流れに合わせることすら危なっかしい非力な乗り物ゆえ、
マヂになろうにもその気になりようがない。


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チャリとかゲンドーキツキジテンシャより、もうちょっと先にあるもの。

ヒコーキに例えるならエンジン付きハンググライダーより少しマジメな
ウルトラライトプレーン・・・そんな立ち位置に居るんだわ。


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遠くに行かない、ダートにも入れない。無い無い縛りで、でも楽しい。
そういうマインドに浸れたら、それはココロが健康で元気な証拠だ。

だってコイツは、現実から逃避出来る様なパワーもパフォーマンスも
なーんにも持っていない、「スッピンのバイク」なんだから。


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スポーツスターなら1分、セローなら1分20秒で待ち受けているはずの
次のコーナーまで、ゴリラだと感覚的に3分は掛かる気がする(笑)。

なおかつ「コーナーなはずなのにカーブの実感も湧かない」こと度々。
まあそんなモンなんだ、時速ゴリラkm/hの世界観なんてね。


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身長175cmのきつねが小学生ぐらいの視点で走る50km/hの世間は
意外と新鮮。

ほら、小岩井のミドル・ジョンディアが北海道級に見えたりするもん。

原付しか乗れなかった十代の頃には分からなかった面白さ、今なら
ひと回りしてよく分かる。


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そうそう、東北圏に所縁のないヒトからよく誤解されるんだけれども。

実は県庁所在地の盛岡市街からだと小岩井農場まで20kmぐらいしか
離れていないので、クルマやバイクなら30分程度で着くんだよ。

関東以西の住人さんから「農場ってぐらいだからとんでもない山奥に
あるはずだ」と思われている節があるので、いちおー解説。


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まあ、観光エリアの「まきば園」前でクルマが行き交う真ッ昼間に
ダッシュで横切って行く仔熊を見た身としては、「都会の観点から
すれば山奥扱いされてもしゃーないわな」とも思うけどね。


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ノーガキはさておき、真夏の昼の日差しと南東から叩き込まれる
台風五号型タービンによる熱風を以てしても尚、キモチイイ。

スキー場のゲレンデを眺めながら飲むサイダーは、最高です。

つくづく考え直すよ、「わざわざアクセクと何処かへ出掛けずとも
俺は『観光地』に住んでるようなモンなんだよなー」・・・って。


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「一生懸命稼いだお金を注ぎ込まなくても、贅沢は心の中にあるよ」。

オートバイがもたらしてくれる幸せは、車格とか排気量とはまた別の
ところにポイントがあるように思うんだ。

高級ホテルや料亭の一流シェフが腕を振るったコース料理じゃないと
「美味しい」と思えない人生は、なんだか悲しい気がする貧乏ぎつね。


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例えファーストフードのハンバーガーでも牛丼でも100円でお釣りが来る
ガリガリ君でも、美味しい!旨い!って食べられる人生の方がたぶん
楽しいんじゃねーのかなー、って。

それらをよく分かっていない・感じない感性でもし高級料理を食べても
ありがたみとか凄みってリアルに分からないんじゃないのかな、とね。


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ダメだなー、初心に帰ってシンプルなショートを書くつもりだったのに。
結局いつものノーガキだらだら書きブログになっちゃったよ。

でもまあいっか・・そういう生き物なんだ、中年化けぎつねなんてさ。
きっと全部八月の暑さや台風のせいだ、「煮込みブログ」になるのは。


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「次の休日はきっと台風当地ストライクだべ」と諦めていたからこそ
30℃予報の日に、小岩井界隈までゴリラを走らせたはずだったのに。

なんだよ、まだ暴風雨のヤル気が漂ってないじゃねーかよー、って。
濡れタオルをアタマに乗っけてタテガミの寝癖を直し始めるきつねメ。


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ちょっとでも青空見て陽光浴びると、もうソワソワして落ち着かない。

新台入れ替えのパチンコ屋CMを見ちゃったギャンブルオヤジに対して
笑っちゃいけないんだ俺・・・依存する対象が違うだけのことだから。

酒とタバコとスピードが相手で良かった。お陰で身持ちを保ってる。


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そう、大切なキーは「スピードと風がもたらすスリルという名の魔法」。

それは何㏄あるとか何馬力あるとか何キロ出るとかの数値じゃなくて
「エンジンという他力本願が二輪にだけ掛けたマジック」なんだよ。

大きい単車には相応の、小さい単車にも身の丈の、ワクワクがある。


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タモリや所ジョージ、或いは笑福亭鶴瓶が長いことテレビで活躍出来て
いる秘訣は、おそらくここがキモになっているんだよ。

その対象や媒体がナンであっても、モノに対してもヒトに対してもいつでも
「面白がれる」スピリット。

日常の平凡な暮らしの中で「コレなんか気になる!」っていうセンサーが
どんだけ鈍化せずにいられるか・・・それが幸せを呼ぶ秘訣、だ。


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きつねのおんぼろゴリラは、ちっちゃくたって「オートバイ」なんです。

バイクは大小を問わず・・・例えるならトランプみたいなモンだわな。

ただテーブルに置いてあるだけなら「沢山ある紙切れ」に過ぎない。


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でも持ち主にホンの少しの遊び心があれば、楽しみ方やルールは
四方八方古今東西無数にあるワケだよ。

「遊びのドア」を開く意思がないオーナーに対しては身銭切ったなりの
ハピネスを黙って提供してくれない、悲しき沈黙のオブジェだけど。

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バイクという鍵が開いてくれるドアの向こうは使い手のイマジネーション
次第で、ある時は四畳半になったりアフリカ大陸になったりする。

民宿の個室のふすまを何枚か取り外すと突然宴会場に化けるように。

でもそれは、場末の安い1Kアパートで暮らしたことがある人じゃないと
リアルに驚いたり喜んだりしない質のこと、なのかもしれない。


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きつねはマニアではないけれど、ぼんやり飛行機を眺めるのが好き。

人の意思と英知というカラクリで「自在に空へ浮かび移動する魔法」を
目の当たりにする非日常感に意味もなくトキメキを覚えるから、かな。

でも、ハイテクのおせっかいで操縦桿やフートペダルを操作せずとも
フルオートで勝手に離発着出来るとしたら、とても興醒めしてしまう。


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読者の一部からは「常に伏線を回収してくれない消化不良作家」と
非難を受けているらしい、芦奈野ひとしさんの「カブのイサキ」


「読み手が感じたままに自由な解釈でいいよ」と、あえてマンガで
お伽噺を提供してくれたのに、何故そこに意義を見出さないのかな。


台風が呼び込んだ低い雨雲に消えて行く機影を見送った雨の黄昏、
ふとそんなことを考えて再び読み返すきつねメなのでありました。

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終わりの、始まり。 







盆暮れ正月とは御縁のない勤務スケジュールなきつねだけれど、
世間的にはゴールデン・ウィークも今日が最終日。

5月に入ってからは当地でも既に初夏のような陽気が続いて・・・
つい一週間前に眺めたばかりの桜のことすら、ずいぶん前の事の
ように感じられます。


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この写真を撮りに出掛けた頃は、まだこんな事が起こるなんて
夢にも思っていなかったんだよなぁ。


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世の中のモンキー/ゴリラの中では相当の割合で装着されていると
思われる長年のベストセラー、社外の鍵付きフューエル・キャップ。

きつねメのは20年前の第一次路上復帰作戦時に装着したキタコ製
なんですが・・・満タンにするとジワジワ漏れるんだよね、ガソリン。


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外してみるとゴムパッキンがあっちこっちヒビヒビのヨボヨボです。

「これじゃあ漏れるだろ」ってんで新品を発注するべく検索すると、
実は「新品でも漏れる」「説明書にも『ガソリン8分目給油で使え』と
記してある」なんてレビューがゴーロゴロ・・・そうだったっけ?


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それではモノは試し、ダメ元のつもりでホームセンターに向かい
こんなものを仕入れまして。

はい、1m/m厚の耐油性ゴムシート(一枚250円ぐらいかな?)を
重ね貼りしてみよう、という魂胆であります。


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まあ、元々がヒビだらけだから・・・これでダメなら新品を買って
再度こいつを重ね貼りしてみればいいさ、ってトコです。

接着剤はセメダインのスーパーX。これ、耐油性あんのかな?


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決して遅いわけじゃないのに、そのサイズ故にしばしば後方の車に
いじめられる事を身に染みて悟ったので(ドライバー側の心境も、
まあ分からないではないけどね)、国道を避けての遠回り。

反面で小さなゴリラ改は、路地の細さも駐車の場所も選ばないから
混みあう「桜の名所」にも躊躇なく乗りつけられます。


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白鳥の群れも去った湖面を渡る風、青い空、露店の発電機の音。

桜祭り的な観光スポットはヘソマガリな自分の流儀じゃないけれど。
「らしい時・らしい場所」も体験しておくべきかな・・・悪くないよね。


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それにしても驚くのは、こんな地方都市で規模の小さな公園にまで
異国の人々のツアーが巡って来ていること。

ハイテンションで写真の撮り合いっこを楽しむ彼らは、どんな経緯で
旅先に「きつねの街」を選んだのか、訊いてみたくなります。


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周りのクルマに気を使って市内を回るのも神経がくたびれるので。
コイツがコイツらしく楽しめる郊外まで、ぽーんとワープ。

うん、高松の池の湖畔からチラリと姿を見せていた岩手山が
とても美しかったから、ついつい傍まで行ってみたくなって。


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エンジンと足回りをスープアップしているとはいえ、ゴリラの巡航速度は
気持ちいい落ち着きどころが50km/h。

低い目線でのんびり周囲の景色や匂いを拾えるのが、一番の愉しみ。
野良仕事にいそしむ軽トラの背を追っても、全然イライラしないもの。


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札幌に住むネット姉に「ゴメン、なんやかんやで今年も北海道には
行けそうも無くて。仕方ないからソレっぽいトコ走ってる」と、メール。

お返事は「そんな景色の良い土地に住んでいるんなら、こっちに来る
必要ないんじゃない?」と、素っ気ないもの・・・ちっ、スネられたか。

それとこれとは別なんだよー。スケールも旅の高揚感も別物だもの。


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黄昏時の〆は、この日もまた盛岡八幡宮。

「高松の池」の桜は涼しい水縁ゆえに遅咲きで初々しかったけれど
ここはセローで立ち寄った数日前より、明らかに色が増した様子。


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ゴリラなら、良い位置に置いて画が撮れるかな?と思ったものの・・・
今度は小さ過ぎて、桜の木とは上手いバランスが成り立たないのね。

まあ良いんだ、良いんだ、今日の目的は「ゴリラで桜を見に走る」こと。
それは十二分に楽しめたのだから、写真はオマケでいいんだよ。


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あっ、ちなみに例のインチキ加工フューエル・キャップ。

ご覧のように重ね貼り効果はテキメン、全く滲んで来ませんでした。


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・・・と、これが4/28の行動日記だった訳なんですけど・・・。


後日の勤務から帰った夜、安酒片手に画像を加工してはフォトを
アップしたり、思いついたブログを下書きしたりしていたんですが。


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そんな4/30の深夜。お風呂から上がると、とらみさんの姿が
消えていました。

振り向けば、ロックを掛けていたはずの網戸に20cmの隙き間。
「しまった、家出されちまったよ!」

今のシフトが日勤で良かった・・・彼女のために毎晩明朝まで
勝手口の戸を開けておいていられるもの。

そう、この時までは「いつものプチ家出」「気分転換が済んだらすぐ
戻って来るさ」と、そんな心積もりでいたのですが。


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二日経っても帰って来ない。三日経っても声すら聞こえて来ない。

流石に落ち着かなくなり、毎晩町内界隈をパトロールしてみたり
庭の手入れに励む近隣の長老連に声を掛けたりもしたけれど。

いつも誰かしら気に掛けてくれている彼女の姿を、不思議なことに
今回は誰ひとりとして目にした人が居ませんでした。


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保健所、地域の交番、愛護ボランティアさん・・・四方八方に手を
尽くして待ち続け、今日で一週間が経ちました。


散り行く街の桜と共に、突然きつねの許を去って行ったとらみさん。


数日前に起きた「何かの啓示」とも受け取れる奇妙な出来事を経て
今は憔悴の時を過ぎ、心の準備を整えているところです。

15年前、一緒に暮らし始めた時から分かっていた覚悟のカタチを。


もちろんまだ、希望の光を捨ててはいないけれど・・・ね。

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春支度の、と或る日に。 ~Thanx & Good Bye Monkey~







今回のタイトル・ナンバーには、最近のニュースに思うところがあって
コレを据えておくことにしました。

「レアだから好き」「古いものが好き」「絶版車だから好き」ではなくて。

「元々好きなものにずっと乗り続けていたら、いつの間にか時流から
ズレてしまった・時代に置いて行かれていた」という乗り物好きには、
この詞の感覚って理解してもらえるんじゃないかな。


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「あら、ニイチャンに貰われて来た日から、アタシはずっと現役よ?」

そうだね・・・・左の牙は上も下も、もういなくなってしまったけれど。


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何だかモヤけた南風が吹く午後があれば、雨が途中からみぞれに
化けてしまう時もあり・・・と、丸一日の春本番を味わえる日がなくて
どうにも落ち着かない気候な昨今の北東北でありますが。

その年々の春の足並みなど全く無関係に「OK!ケツカッチン!」で
無情に期日を迎えてしまうのが「車検」なんでありますよ。


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で、ようやく回復の気配を見せる腰を労りつつ月末の通院やら
用足しやらをこなし某所の超天使な事務嬢の微笑みに癒されたり
しつつ、やって来たのは通称「岩手の陸事」こと岩手運輸支局。

ユーザー車検経験者なら御承知の通り、検査のラインにいる時間
そのものは10分かそこいらなのに、とにかく書面の手続きが煩雑。

そこで先に書類を手に入れて、記入出来ることは事前に埋めてから
スポーツスターを持ち込みましょう・・・と、そういう狙いな訳ですよ。


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「二輪用のラインは工事中で四輪の列に並ばされるらしい」という
噂も少し前に耳にしていたものの、繁忙期に間に合ったみたい。

二輪に限っても限らなくても、ただでさえ混み合う3~4月の車検。
バイク用のラインが別枠で用意されるだけでも助かりますもん。

これなら午前1・午前2・午後1・午後2と計4ラウンドに区切られる
予約でも、出来るだけ早い時間が取れればリベンジが利くかな。

きつねのスポーツスターの車検切れまでは、あと約二週間・・・。
その間に春の日和と腰の復調が訪れることを祈らなくては。


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ということで「合格祈願」ではないけれど、流通センター界隈にて
お昼を迎えた時にはオヤクソクの盛岡名物・福田パンをゲッツ。

スーパーや学食のレディー・メイド(二次元を想像するなよ?)な
定番具材に対するアドバンテージは「直販店限定」「季節限定」の
スペシャル・ジャムが数種類用意されていること。

そしてもう一つの醍醐味は「俺オリジナルスペシャルミックス」を
オーダー出来る、という画期的&建設的なシステムが存在する点。

「コーヒー&ホイップクリーム」「アプリコットジャム&ヨーグルト」に続く
今回のきつねリミテッドは、手堅く「ブルーベリージャム&ヨーグルト」
(マーガリンに行かない辺りが革新出来ない保守政党的な選択?)。


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冒険要素控え目なだけに、これ間違いないマッチングを見せてくれます。
あとは「控えに押さえでハズし無し」の定番・チキンミートとコンビーフ。

しかしきつねの前に発注を掛けたお客さんが想像斜め上の離れ業を
演じました・・・「あっ、コンビーフはカラシをドバッと入れていいから。」

なんとまあ「具材のミキシング」という裏ワザ・・・その手があったか!
これは次回視野に入れてダメ元で、ちょっと試みる価値があるぞ。


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さておき特大サイズのコッペパンをモフモフ頬張り缶コーヒーで喉を
潤していると、スマホに「北の師匠」クマさんから一通の着信が。

「今日は県央に出張って来ていて、これからYさんのところへモノを
引き取りに行くんだけどね。」

クマ師匠の現在地からYさんトコ、きつねの現在地からYさんトコ。
いやもうナニこのタイミング、所要時間を計ったようにジャストじゃね?


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サンバーじゃない四輪に収まった師匠を見るのは、もしかしてウチの
ロードスターを試し乗りしてもらった時以来じゃないだろうか?

「いやー、今朝の県北はまさかの吹雪でエラい目にあったよォ。」と
苦笑する傍らの愛機デミオは、これもまさかの夏用タイヤ(絶句)。

しかし本当に言葉を失うには、実はこの時点では早かったのです。


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新年会以来の再会になるYさんと知る人ぞ知るレジェンドな父君の
仕事場にお邪魔し「きつねさん、ココ入るの初めてですよね?」と
見せて頂いたものには・・・いやもう正直、マジで腰を抜かしました。

プランジャー・サス時代のドリーム号のエンジン音を聴く機会なんて、
ヘタすると生涯もう無いかもしれない(だって昭和27年式だよ?)。

スイングアームになって初のペンリィ号やバタリーニ変速のジュノオを
自らレストアしたオーナー直々の解説付きで見学するチャンスなんて、
世間に数多ある博物館やコレクションホールでもまず滅多に無いはず。

Yさん親子と知己を得たのはずいぶん昔の事、ちょこちょこスゲェ噂も
耳にしていましたが・・・その一端ですらコレだもの、ホント降参です。

ある意味では旧車の世界に一石投じてしまう物騒なシロモノばかり故
今回は敬意を表して写真を撮らず、ただ純粋に観察して来ました。

画像はもしいつか許可を頂けたら、その時に晴れて記事に出来るかな。


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「最近は原点に戻って、親子で延々スーパーカブにハマっています」と
いうYさん、「クラッチ付きのリターンシフトしかバイクとして認めない!」
というクマ師匠。

それでも不仲にならないのは、お二人とも手を汚し「ホンダのヨコ」の
面白さと奥深さを熟知しているからこそ、のこと。

アタリマエのようにクランクケースを割り、社外純正問わず様々な
パーツの組み合わせにトライしている面々のトークは、タペットの
調整が精一杯のきつねにとって、どれも勉強になることばかり。


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ウチのおんぼろゴリラについても、昭和の早矢仕キット/E7ヘッド
72ccにPC20の組み合わせで中速域から急激に吹ける、と言えば
即座に声を合わせて「そりゃあマフラーがネックになってる証し」と。

※純正よりエキパイがひと回り太いノーマルルックの社外品装着済。

実践に実践を重ねたベテランから直にアドバイスを得られる環境自体、
某ちゃんやらナンチャラ質問箱に問い掛ける以外に術のない初心者より
相当恵まれたところで暮らしている事を実感する他ないですね・・・感謝。


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モンキー最終


水平シリンダーのホンダを軸に会話が進めば、やはり自然と流れは
先日アナウンスされた「モンキー生産終了」に至ります。

50ccに限って言えば、この先厳しさを増すユーロ規制の前ではもう
未来は無い、とメーカー自身が明言してしまった事。

郵政向けのスーパーカブですらも電動化を視野に入れている事や、
世界規模で見れば「公道最小排気量枠」は125ccにシフトしている事。

ヤマハも50ccの生産から手を引くことになった経緯を考えると・・・
おそらく遠からず「普通免許で125まで乗れるようになる」でしょう。

やっぱりグロムはモンキーの後継として開発された存在だったのか。


モンキーM


Yさんは砂利敷きの庭で父君の所有するM型モンキーに乗ったことが
あるそうですが・・・。

「ここを少し走らせただけで死にかけた。公道じゃ乗れないよ(笑)。」

きつね自身、ノーマルの構成を守るゴリラで普段遣いの限界を感じ
小径4ミニからカブ系へ移行して行くマニアの心情を垣間見ています。

時の移り変わりの中で求められる性能が変わって来ているんですね。
それは環境対策の面でも走行性能の面でも、致し方ない事なのかな。


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゛愛したヤツは みんな消えて行く  俺を残して 風になる
Oh Yeah Everything Is Upside-Down゛



そのうち「初めて乗った50ccのこと」を語られるのは昔話の中だけに
なるかもしれない。

だけどいつか「時の忘れ物」になっても、きつねの暮らしの中には
ちょこんと可愛いホンダの類人猿が居て欲しい・・・と思うのです。

せめて世の中からガソリンスタンドが無くなってしまう日までは、ね。

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春彼岸の日は、ゴリラを駆って。 ~今季初乗り、墓参りの日~





今日のTOPには、3月も終わりと言えば・・・的に毎年思い浮かぶ
曲の中からひとつ。

SPITZの詞って「どこにも行けないのに、地に足着いてない」という
不思議なイメージがいつも付いて回り、ちょっと面白い。

それは「徒歩や自転車より速くても、非日常域までは到達出来ない」
小さなオートバイの感覚に、よく似ている気がするのです。


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先日のブログでは三寒四温という言葉を使ったけれど、いよいよ
我が北東北も「暑さ寒さも彼岸まで」のフレーズを持ち出せる
時期へと至ったようでありまして。

墓参りへ行こうと決めていた三連休最終日は気温が上がるのを
待って、ついにゴリラを引き出しました。

「流石はホンダ」と言うべきか、三か月半の惰眠からグズることなく
キック数発で目覚めたオンボロさん。

暖機もそこそこにチョークを戻してバックパックへ花を挿し、市内の
菩提寺へ向かいます。


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しかしアレだね・・・上はトレーナーとフリースと革ジャンで
着膨れ、下はデニムとカーゴの二枚履き・・・。

これで防寒対策はバッチリなものの「自販機でお茶買って来て
周囲を掃除して花を供えて」とかバタバタ動き回っていると、
日なたじゃ正直ちと暑いんだわ。

「今日はセローじゃないんだ。当時物のゴリラか、良いね。」と
声を掛けてくれたのは、きつねよりひと回り年上の寺男さん。

まだリミッターが付く以前の初期型RZ50を今でも所有していて、
「長年の不動状態からそろそろ起こしたい」のだそうな。


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「彼岸は駐車場も混むし、市内なら小回りの利くコイツで十分に
用も足りるし・・・何より、前のオーナーがここに眠っているから。」

首を傾げた寺男さんに「実は従兄の形見なんです。」と告げると
「ああ、だからレストアせず『そのまま』なのか!」と大きく頷く彼。

「ちょっといい色味の限定モンキーが出たね。でも35万円だって。」

「昔ならRZ250やVT250Fが買えた値段ですよね。」

「中古の値段もいい加減、小遣いで買える辺りに戻って欲しいよね。」

「そうそう、十万も二十万も出さなきゃいけない機種じゃないもの。」


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次いで春先の風物詩的に若葉マークとレンタカーの姿が目立つ市内を
突っ切り、寺町にある母方のお墓にもお参りを。

お祈りを捧げたところで丁度お昼になったので、馴染みのオカミサンの
店にもちょいと立ち寄って。

「鬼籍に入った父母に花を手向ける度『ゴメン、子孫残せそうにないわ』
って毎回謝ってんだよ。」

「なんだなんだあ、恋多ききつねも『悟りと諦めの境地』ってヤツなの?」

「こんだけ独り暮らしが長いと、何かもう他人と暮らせる気がしなくて。」

与太話を交わしていると、「こんにちは!」と不意に背後の扉が開いて
旧知のオンナノコ・サッちゃんが現れた。


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サッちゃんと知り合ったのは、きつねがSR500に乗っていた頃だから
かれこれ20年ぐらい前になるんだけれど。

彼女もまた不思議なヒトで、眩しいほどのキュートさにひと目ぼれの
淡い片想いを抱いたあの頃から、全く見た目が変わっていない。

まあ面食いぎつねが恋をする相手は、男子なら誰でも心を魅かれる
キラキラな美人さん、と相場が決まっているもんで。

オカミサンから「彼氏と同棲し始めたんだって」と聞かされた時は、
「あーやっぱりまた売約済みか!」としばらく凹んだものだった。


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それにしても、ヒトの人生ってのはホント、先が分からないもんだ。
当時はてっきり、その彼と共に未来を歩むだろうと思っていたのに。

昨秋再会したお人好しで無口な彼氏は独りニコニコするばかりで、
当然ながら「その後の顛末」なんか訊くに訊けなくて。

しばらく音信を聴かされていなかったサッちゃんは、いつの間にか
シングルマザーになっていて、そして昨年結婚していた。


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「彼岸の墓参りの帰りに『ヨメもらうの諦めた』って話していたら、
そのタイミングで新婦さんが現れるんだもの、そりゃあ驚くわ。」

「オトーサンとオカーサンに、何か言われた気がしてる、って?」

やっと言葉を口にし始めた幼い息子にサンドイッチを食べさせつつ
あの頃と変わらない、いたずらっ子の笑みを浮かべる彼女。

久しぶりの再会に、話したいことが溢れ出しそうな顔をしつつも
ナイーブな愛息子の世話を焼くのに精一杯なサッちゃん。

「午後も用足しがあるんで、俺はそろそろ行くわ。またね。」

「あっ、表の懐かしい雰囲気のゴリラって、きつねさんのバイク?」

「そっ、俺の偵察機。春の予兆を探るために、今年初のフライト。」

「すごく久しぶりに会えて、とっても嬉しかったです。」


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・・・ホントはもう用足しなんか、ありもしないくせに・・・ねぇ。
そのまま帰る気分にもなれず、路肩にまだ雪の残る郊外を湖まで。

新しい季節は~ 何故か切ない日々で~、なんて口づさみながら
川原の道をゲンツキジテンシャで彷徨ってみたりする昼下がり。

マキシマムまで引っ張れば法定3割増しの速度に達するゴリラも
実際ホントに気持ち良いクルージング・スピードは、50km/hまで。

時速もの思いキロメートルは、視野の中のいろいろを拾いながら
アタマの中で世迷い事がくるくると舞う・・・そんなマインドだ。


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先の人生を「消化試合」として片付けるには、たぶんまだ早いけれど。

でもだからどうしたいのか分からぬまま、誰かの人生の移り変わりを
遠く近く、ボーッと眺めている。

まるで沖を行き来する船を日々迎えては見送る、港の桟橋のように。

「未来は分からないんです。その時その時、選べる道を選んだだけ。」

まだ濁ることも澱むことも知らぬ幼子の瞳は、尊いものだった。
自分にも遠い昔、そんな目をしていた頃があったとは信じられない程。


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怖れても怯えても時間にバック・ギアは無いのなら、何か一握りでも
夢とか希望を胸に置いといた方が、有意義な未来になるのだろうか。

冴えた黄昏が宵闇の冷え込みを呼ぶ前に、アジトへ戻って小細工を。

車検でドック入りしたロードスターの寝床が空いている間に、粛々と
二輪たちの春支度を進めて行きます。

月が明ければ次はスポーツスターのユーザー車検が待っているから
「不都合な真実」の是正を図らなければいけないわけで。


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あ、いや、法の番人に呼び止められたことは過去何度もあるけれども。

眉間にシワ寄せて仕様についての指摘を受けたことは一度も無いよ。

見すぼらしい毛並みの中年ぎつねも、ニンゲン社会に於けるモラルは
心得ておりますが故・・・。

ただ、ギリギリなところに少しマージンを取りたいってだけの事、です。


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ついでにシーズン中は常時繋ぎっ放しのトリクル充電機用ハーネスを
有り合わせの配線で管ヒューズ入りに作り直したところで、オシマイ。

シングルのそら豆からダブルのコブラシートに替えた姿を眺めつつ。

「一名乗車に登録変更しても、別にいいんだけどさ」とストーブの上で
温めた缶コーヒーを片手に、ポツリと独り言。


春は、SPRING。長い冬に縮めたバネが、爆ぜる季節だから・・・か。


そうだね、サッちゃん。未来に何が待っているのか、誰にも分からない。

だけど、だから、今のうちにやれること、やっておこう。思いつくままに。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : 車・バイク

プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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