だから、「夏」っていうヤツは・・・。










もともと暑がりなせいもあるけれど。夏ときつねはどうも、「好き嫌い」以前に「相性が悪い」ものらしく。
振り返っても(趣味のことに限らず)記憶にある限り過去をたどっても、いい思い出がない。

というか・・・若い頃は特に「夏が好き!」と思い込むあまり、ムリして背伸びして行動に出て。
結局得られるものがなくて、報われない結果に虚しくなる・・・そんなことばかりだった気がする。


かくしておっさんぎつねになった今は、「仕事の時間はイヤでも酷暑の中で働いているのに。
なんでプライベートまで、好きこのんでお外へ出て行かなきゃいけないのさ?」と。

そんなわけでここ数年、夏は「涼しい室内メインでやり過ごす季節」と定義付けております。


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さて、そんな中でも厚い雲のカーテンが陽射しを遮ってくれる、あまり気温の厳しくない日には
扇風機を味方にちょっとずつ、「ホビー・バイク」のXLR80に手を掛けてみたり。

外装パーツで最後に残していたのが、前オーナーに缶スプレー塗装を施されていたタンク。

カッティングシートから切り出してロゴを貼られた外観からも想像がつくように、よくある
「シロウトの思い付きパッと吹き」よりは、丁寧で手が込んでいるんだけれど・・・。

耐薬品性のないアクリル・クリアではガソリンに勝てず、さらに下地処理の甘さから
ちょこちょこサビを呼んでいるんだよねぇ。


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先代の手によるセンスの良いグラフィックが惜しくて、後で参考にするべく鉛筆にて転写。
幸い厚手のカッティングシートはキレイに剥げたので、これも保管して・・・と。

「あー、もしサンドブラストで旧塗膜とサビを根絶出来たら、どんなにラクだろう。」

「でもウチの100Vコンプレッサーじゃ負担大きそうだし、滅多に使わないのに嵩張るし。」

「あっ、必要な時・必要なパーツだけ、所有しているヒトにブラストしてもらえばいいのか。」

「そう言えば『トライアル師匠』へーさんは、こないだブラスト掛けたカブのパーツを見せてくれたなぁ。」

「いずれはフレームも全バラしてサビ取り、かぁ。気が重いなぁ。アレこそブラストしたいけれど。」


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FM聴きながらコツコツと単調な作業を進めながらも、思うところはいろいろありますけど。
いま手許にあるのはワイヤーブラシと数種の紙やすり、スクレーパー代わりのカッターだけ。

剥離剤はモナカ合わせの隙間に残ると手に負えないから、使いたいけど使わずに・・・。

「あんまりカンペキを求めて思いつめると、むしろ何にも出来なくなるしなあ。
まあ、それこそ『今回の手法でもしダメだったら、次の手を考える』ぐらいでいいか?」と。


※この辺りに関しては、もしかすると一挙に解決するかも?という伏線を発見。さてさて。


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しかし今回、想定外にキツかったのは・・・ペーパーを掛けているうちに凹みの見つかった外面より
こってり分厚く塗りまくられていた、裏側の方なのであります。

おそらくその下の、これまた外面より数等酷いサビを、塗膜の厚みで封じたかったんだろうなぁ。

「それじゃあ根本的な対処になっておらんよ」と思う一方で、「サビの成長をここまでに抑える効果は
いくらかでもあったのかもしれない」とも考えてみたりするんでありますが。

しかしねー・・・入り組んでいたり奥が深かったりで、ホント作業が進まないのよ・・・(涙目)。


さすがに精根尽き果てたのと、長く地肌を空気に晒したままにするのも気が引けたので。

サビ部には「サビチェンジャー(成長する赤錆を安定した黒錆に変質する)」を塗布した上に
全ての汚れをシリコンオフで脱脂して、最後はジンクリッチ・スプレーでコート。

以前O/T誌に載っていた防錆塗料メーカーからのコメントによると、
「地金には犠牲電極となるジンクの塗装が最優先。パテはその上から盛って下さい。」
とのことで。

これは確かに亜鉛メッキ(トタン板ね)とかボンディング鋼板のことを考えれば、理屈通り。


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きつねがジンクを使う時に心掛けているのは、
「上塗りが可能な製品かどうか、購入する際に確かめる」 「使用前の数時間は缶を逆さにしておく」
「吹く直前には数分間、シェイクしまくる」 「ある程度、膜圧を稼ぐ(ケチらず重ね塗りする」

そうそう、普通のアクリルラッカーよりも毒性が数等強いから、対溶剤マスクは必須です。
それから、塗装後の換気も念入りに・・・ここでも中古品屋から1000円で買った扇風機が大活躍。

サビ対策が終わったので、さし当たっての作業は、とりあえずここまで。
あとは条件の揃った時にサフェーサーを塗り、パテを盛って研いで。
件の樹脂パーツともどもホーマッ○の200円ホワイト塗って、最後はウレタンクリアで仕上げ。

・・・いや、デイトナの純正色缶スプレーの優秀さは、文句の付けようもないんだけれど・・・。
ライムグリーンのような特殊色はさておき、さすがに一本1500円は厳しいですもん。


構想と筋道は練ってあるけれど、でも実作業はお盆を過ぎて、涼しくなってからでもいいかな。


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ところで・・・地味な作業を超え、週末の勤務を終えたところで、「蟷螂婦人」ことスコルパさんが
ガレージに再納車となりました!

実はショップのオヤジさん曰く、「前日携帯に電話しても通じなくて、首を捻ってたんだけれど。
後でよくよくメモを見たら、きつねさんの番号のアタマ、090じゃなく080だったんだよね。」

いやいや、前日に連絡貰っても勤務で引き取りに行けなかったから、これでオッケーです。


「キャブのボディを疑って、二回ほどキャブクリーナーに浸けてみたけど、ダメだった。
我々が俗に言う『腐ったキャブ』で、詰まりどころが悪かったんだね。」

整備のプロ・バイク屋さんとしては、それ以上の手間と根気を掛けられない事情も
たぶんあるんだろうなぁ・・・あっさりと新品をおごってもらってしまいました。

「もちろん『整備済みで納車』の約束だから、修理代の追金は頂きません。
自分が試乗してからきつねさんに渡せば良かったのだけれど・・・むしろ申し訳ない。」

いつも通り姿勢よく、キッパリとした物言いでアタマを下げるオヤジさんに見送られて
霧雨の黄昏を走り出した「蟷螂婦人」は、さすがに機嫌良くガレージまで駆けてくれました。



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華やかなバイク・ブームが去って、二輪整備士と自転車整備士の資格が出来て、幾星霜。
いまではずいぶんその数を減らしてしまった、メーカーの看板を掲げる、街角の小さなバイク屋さん。

自らイベントを行うわけでもなく、他の整備士を雇うわけでも看板娘がいるわけでもなく。
傍目には「大丈夫、食って行けるのかな?」と心配してしまう、古の「輪業系」だけれども。
しかし・・・何かのキッカケでその敷居を跨いでみると、何のことはない、支えてくれる常連さんがいる。

裏を返すと、数は少なくとも確かな支持を長く得ているのは、「確実な商売をしている」からだ。
それが例え口約束でも、約束は約束・・・その上で納車されるもの言わぬオートバイは、ウソをつかない。

「だってあの時、お客さん、乗って帰ったでしょ?」 「トライアラーは特殊車両。こんなモンです。」
一見のきつねに対し、あのオヤジさんはそういう対応を取ることも、出来たはずなのだ
(実際、先日手放したKLXは「それ」に近く、その実、絶好調には程遠いコンディションで渡されて来た)。


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ノークレーム・ノーリターン・・・今となっては某オクを発端としてお約束になってしまったフレーズだけれど。

どうもその影で「常識」とか「アタリマエ」を都合良く覆し、ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべている多くの輩が
透けて見えるようで、どうにもやり切れない気分になることも多い昨今だけれど。

なんだか久しぶりに良い意味で、「昭和イズム」を体現しているヒトに会えた気がしているきつねです。


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さて、ちょうど納車日ジャストに13Tのスプロケット(ノーマルの11Tより遥かに街乗り向きとのこと)も届き、
「次の勤務明けには快適に『蟷螂婦人』とのデートを楽しめるかな?」とウキウキして迎えた本日。


・・・ハハハ・・・こ、腰、ヤッちまった・・・痛たたたた・・・。


やっぱり猛暑の夏と中年ぎつねは、どうにも相性が悪いみたいです・・・しくしく、トホホ。
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プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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