ゆるゆるぎつねのきつきつベアリング交換顛末記 ~前編~





大編隊を組んで北へ向かう白鳥の群れを見ることも稀になったこの頃。

気付けば今月もそろそろ終わり・・・ということで、きつねの知る限りでは
最も過激な「別れの3月のテーマ」をTOPに据えました。

いやー・・・いいねぇ、やっぱりロックバンドはハードナンバーで勝負!
最後まで息の抜けないビートの効いた疾走感・・・昨年クマ師匠に
お借りしたKTM DUKE640改の怒涛の鬼加速が脳裏へと蘇るなぁ。


楽曲が「るろうに剣心」のオープニングに採用されたために、世間では
不幸にもアニソンロックユニット的な誤解を受けてしまったけれど・・・。

彼ら自身の本当の姿は「アイドル扱いを毛嫌いする硬派な実力主義」で
あったことを、ライブに足を運んだ人なら肌で解かっていたと思います。

なにしろ速く熱く疾駆するナンバーばかり揃ったラインナップなのに、
2時間を越える長丁場で最後までCDと寸分違わぬ精度のまま演じ切る
お化けのようなバンドだったのだから。


※因みに、滅多に漫画を手にしないきつねメだけど「るろ剣」そのものは
原作も映画も好きです。大人が見ても読んでも非常に面白い、名作。

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さてハイ・コンプレッションで激しいスパークを飛ばすナンバーとは裏腹に、
今日のお題のクランケはノンキ者のカモシカさん。


以前のブログでもチラッと書いた通り、冬季に手入れを行ったゴリラに比べ
(サイズとウエイトの違いを抜きにしても)どうも取り回しの転がり感が重い
ような気がしまして。

「購入以降、ハブ・ベアリングを換えてもらった記憶がないぞ?」ってことで
手を入れてみることにした次第なんであります。


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↑これが今回取り揃えた、軸周り関係プラスαの部品たちです。


さて推定`89年式・齢27才の我が3RW1(通称セル付1型リアドラム)の来歴を
ここでサラッと紹介すると・・・。

◎初代オーナー   意気込んで新車購入したものの、免許取得半ばで挫折。
◎二代目オーナー  数年間車庫で眠っていたソレを口説き落として格安購入。
◎三代目オーナー  俺。`06年、1.6万㌔走行時に5万円で購入。現在3・3万㌔。

代々車庫保管だったのは良しとしても、履歴とオーナーの顔を思い浮かべるに
どー考えてもマトモに整備の手を入れたのは、きつねメだけのような。

※ なにしろ前オーナーなんか、ドレンボルトにドリルで穴を開けてオイル交換!
その穴にはゴムの切れッ端とタッピングビスがネジ込んであったという(汗)。
他のコンディションもまた推して知るべし、安いバイクは安いなりの理由アリっす。


まあ話し出すといろいろ長くなるんで、これまでの整備履歴は端折っといて、と。


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ハブ・ベアリングの抜き取りに関してはゴリラでの経験を生かし、今回も再び
コンクリート・アンカーのお世話になります。


作業の理屈と詳細は「セロー225 ハブベアリング 交換」で検索を掛けて頂ければ
図解入りで非常に懇切丁寧に解説して下さっている先達の記事が見つかるかと。

※ 説明の手を抜きたいわけじゃなく、きつねがここでくどくどと説明するより遥かに
解かりやすいサイトさんが既にあったわけで・・・誠にお世話になりました。感謝。


ベアリング持参にてホームセンターへ出向いていろいろ試した結果、画像の物が
「ニアピンの寸法」と判断しました。


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これを利用しスムーズに作業を進めるコツは、「ベアリングに差し込む前に予め少し
ピンを打ち込んで、遊びがギリギリになるように径を調整しておくこと」のようです。


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手で押し込める限界の渋さにまで調整し、片面をこの状態で挿入セットしたら。


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反対側から長いボルトを挿して、ハンマーで打つべし!打つべし!


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片側が外れたらハブ穴にツバ付ボルトを入れ、同様にロングボルトで
打つべし!打つべし!・・・で根気よくカンカン叩き、ポコッと外します。

いや、こう書くと如何にも手馴れていてアッサリ進んだように見えるけど。

本当はハンマーで思っっくそ親指ヒッ叩いて32秒ぐらい涙をこらえてみたり。
セットしたコンクリート・アンカーがユル過ぎて長距離弾道ミサイルのように
スカーン!とガレージの壁までスッ飛んでっちゃってイヤな汗かいたり・・・。

何せ「アタマ悪い・段取り悪い・要領悪い」と三拍子揃ったドシロウトなもんで、
終始「頭痛・打撲痛・筋肉痛」と三拍子揃った疲労を蓄積しつつ無駄な手間と
体力と時間だけをひたすら浪費するダメダメな仕事ッぷりってぇワケですよ。


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誰だよ、「新しいベアリングを組む時は古いベアリングを重ねて打ち込め」と
言ったのは・・・その「古いベアリング」を抜くのに泣いたぢゃねぇか・・・。

あ、言うまでもなく「何を参考にしようとDIY作業は全て自己責任」であります。
もし 「ベアリング外周にグリスを塗ると組むのが楽」と書かれたアホ記事を
鵜呑みにして、後でそのハブがスカスカのクルクルパーになっても、ね。


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これはハブの外に付くカラー・・・実はパーツ発注時、お店のオヤジサンから
「みんな、シールとかダストカバーみたいな消耗品は必ず頼むんだけどさ。
実はカラー自体の当たり面が虫喰ってたり減ってたりすると意味ないよね。」
と、さりげなくアドバイスを頂いてオーダーしたもの。

それは読み手からすると、確かに「少し考えれば解かること」って思うでしょ?

でもバラした経験の少ない俺には、そこまで事前にアタマが回らないんだね。

今は情報でも買い物でも、「お得に手軽にネットでゲット」な世の中だけれど。
少なくとも「いじり」に関しては経験者のナマの声に耳を傾けた方が確かです。


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メータードライブ・ギアはゴリラの時と同様、セローもどうもアッセンブリーでしか
手に入らないっぽいけれど・・・幸い分解出来るので、ついでにオーバーホール。

そこで、素朴な疑問がひとつ。

このメーターギアの外周に付くオイルシールって、メーターギアとハブの両方を
密閉してくれているように思えるんだけれど、これだけ単品のパーツ設定って
ないのかな・・・。


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今回は以前手に入れておいたパーツリストが見つからず、サービスマニュアルと
セロー・マスターブック」を参照にして作業したけれど。

どちらを見ても「このシールのみ」という部品設定が見当たらないんだよね。

「耐油ゴムの輪っか一個のためにメーターギアユニット丸ごと買ってくれ」ってのも
ずいぶんな話だなぁ、とは思うけれど・・・実はバイクでもクルマでも、そういう部品
設定が意外と多いらしいです。


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ところで「サービスマニュアル」と言えば、「あって良かった!」的な展開もひとつ。

セローのハブベアリングはフロント側が左右で二個、リアがスプロケット側二個
ブレーキ側が一個で計五つ、どれも同寸の「KOYO B6202」という規格品。

余談になるけれど、既に合併企業ジェイテクトとなって久しい今でも「KOYO」の
ブランド名は健在らしくて、今回届いたベアリングにも変わらず同社の刻印が
打たれていますね。


それはさておき同じ6202でも一個、「これだけ別のパーツナンバーなんだよ」と
オヤジさんに渡された箱にはシールド・ベアリングが入っておりました。

なんのことはない、「バラした時と同じように組めばいい」だけなんだけれども。

実は傍らに順番に並べておいたのに、外す段階で悪戦苦闘するうちに全て
トッ散らかってしまい、どれがどこに入っていたんだかワケワカメに・・・
(↑正に「シロウトDIY あるある」の典型的展開ですよねぇ。涙目)。


そこで件の「マスターブック」巻末に添付されたパーツリストをシゲシゲ眺めると
さらに驚愕の内容が・・・「ナニコレ?うそ、オイルシールが左右に入ってる?!」


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この辺り、セローのリア周りに詳しいヒト、同じ整備を経験したヒトであれば既に
ニヤニヤしておられることでありましょう(←ですよね?「北の師匠」。笑)。

そう、マスターブックに記載されたリストは「リアがディスクブレーキ」の4JG以降。
ドラムブレーキのウチのセローとは、当然のことながらリアハブが全く別のもの。

ドラム仕様は密閉構造のブレーキなので、そちらはシールする必要がないのね。

純正のマニュアルを持っていたおかげで、シールド・ベアリングが付く位置も
オイルシールが入る方向も判別出来、ホッとひと安心です。


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安堵のシーンがひとつあったと思えば、裏腹にいささか心配になる案件も・・・。

これ、ベアリングが並列で二個入るスプロケット側のハブ内面なんだけれど。

きれいな文様を描くこのキズ、もしかして・・・ベアリング外環が遊んだ跡・・・?

スプロケット・キャリアとの間にハブ・ダンパーを持たないセロー故、モロに
加減速の負荷が掛かるのを見越してベアリングを二丁掛けしてあるんだと
思うのだけれど、それでも負けて減って「遊び」が出ているのだとしたら・・・。

あとあと再度交換する際に多少泣かされるのを承知の上で外環にお呪いの
エポキシ接着剤をちょっぴり塗っておいたものの。
永く乗るつもりなら、予備のハブを注文しておいた方が良さそうです。


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さてさて、要点だけまとめて忘備録にするつもりが、例によってずいぶん長く
なってしまったので・・・前編はここまでにして切り上げましょうか。

次回は、「その他のメンテと試乗日記」として書いてみるつもりです。
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tag : セロー メンテナンス ハブベアリング交換

プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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