これだけ重なれば「不運」もまた「幸運」の呼び水になる・・・か?(苦笑)







今回のTOPには、「この時期ならでは」の曲を変化球で載せてみました。

精神的に音楽にも耳を傾けられるような余裕が出来た、ということも
あるのかな・・・詞の持っていた情念をさらっと流した大人のアレンジが
涼しげで、AKINA-Ver.とは違う心地良さに聴き入る今宵であります。


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前回UPした通り、県北の集落で不慮のトラブルに襲われたセロー

現場からのピックアップと共に、その修理とタイヤ交換を依頼していた
北の師匠・くまさんより「もう直ったからいつでも引き取りに来てね。」
とのメールを頂いた翌日。


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勤務明けのひと眠りが思いがけず効いたため、午後からいそいそと
ヘルメット抱えてバスや電車を乗り継いで、師匠の元を訪ねました。

本当は、天気図からもただならぬ殺気漂う台風10号をやり過ごして
9月に入ってからでも・・・とも思っていたんだけれども。

「居なくなって分かる淋しさ」というか、いつものようにガレージに
セローがスタンバイしてくれていないと、何か落ち着かなくてね。


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たどり着いた70km彼方の駅は、正に街を上げての夏祭り真っ最中。

昭和の風情を色濃く残すメイン・ストリートの県道をまるまる封鎖して
山車(「ダシ」と読みます)のパレードやお神輿が行き交う様子に、
つい子供の頃の盛岡の街の姿を重ね立ち止まってしまうきつねメ。

街道の両脇を隙間なく埋め尽くす老若男女の間をかいくぐりながら
「県北の女性って、絶対青森とか秋田の血筋が入ってるよなぁ」と
目を引かれていると、やがてその中に師匠の姿も・・・。


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「待ってたよー!」と手招きの先で最初に見せられたのは件のパンクを
引き起こしてしまったチューブ。

事前にメールで伝えられていた通り、まるで小径ポンチを当てたように
綺麗にスポークが貫いた痕跡を残しておりました。

もし古く劣化したリムバンドを再利用していなかったら・・・と思う反面で
もしも空気圧低下に備えてのへヴィ・チューブを使っていなかったら・・・
とも考えさせられる、興味深い物証であります。



そしてこれが前回「アレ」だの「ソレ」だのと持って回った表現をしていた
ブツ・・・なんときつね号と全く同じ、3RW型セローの中古エンジン!


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実を言うとトラブルからの引き上げの際、本当に偶然立ち寄ったのが
知人→きつね→師匠・・・と渡り歩いた1KH・通称「キックのド初期」
セローの現オーナー氏。


2年前に不動のボロを破格値で手に入れ修理を試みたものの、結局
不調の原因にたどり着けず師匠へ託した1KHは見事に蘇って、今は
氏の元で本来のシルエットに再生を施され、絶好調稼働中とのこと。

彼がたまたま書類不備で再登録出来ない「セル初期ドラム」こと3RWも
所有していたため、同型車を愛用するきつねへ「スペアエンジンとして
譲っても良いよ」と声を掛けて頂いた訳です。



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こちらには逆に、型式と互換性のチェックを誤って落札したままの
1KH用シートが未だに手元にストックされたままで在りました。
何の因果か奇妙なことに、これも渡り歩いた1KHと同じフォレスト
グリーンだったんだよね。


あれあれ・・・? もしかしてこれもセローが招いた御縁か・・・?
ということで師匠を通して1KH氏に伝えたところ、バーター成立。


「オドメーター2万km強で実働確認済みの同形式予備エンジン」は
いくらベストセラーのセロー225であっても滅多に望み得ない代物。

長期所有者さんなら承知の通り、型式同士の互換性が案外難解で
「ボルト&カプラー・オンで使える素性確かなスペアとの出会い」と
なれば、それは存外に貴重だったりする訳なんです。


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かくして思いがけないタイミングで前後お揃いのタイヤとなったセローを
用意して来たデニムジャケット羽織って黄昏の国道へ走らせるきつねメ。

前回のコメント欄では師匠へサラサラとお返事を書いてしまったけれど。

これでIRCの同グレード品・GP21F/GP21Rで揃ったはずの前後なのに、
タイ製のフロントに対して今回交換して頂いたリアは、どうした訳なのか
MADE IN JAPANの鋳文字がありました・・・うーん、こりゃあ謎が深い。


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「結局はどちらの国にも同じ金型が存在する、ということなのか?」とか。

「ならば、『日本での流通経路も最低2系統存在する』ということ?」とか。

他の刻印の書体も微妙に雰囲気が違う両者だけに、価格差とか品質の
管理面はさておいても、興味深い経緯となった次第なんでありますよ。


F_20160829185831d8d.jpg


きつねの野次馬的考察論はさておき、R4の気温計が表示している
まさかの10℃台の数字に「今って、まだ8月だよね?」と鳥肌立てつつ
慌ててホームタウンへ駆け戻る道すがらだったのではありますが。


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しかし「あっ!今日はイーハトーブ・トライアルの2デイズ最終日!」
と気付いてしまえば・・・ましてその帰還セクションが道中の奥中山と
なれば・・・そりゃあ立ち寄りの誘惑には逆らえるはずもありません。

昨夏からきつねメの手許にあるのと同じスコルパTY-S125Fが実戦に
於いてどれほどの戦闘力を持っているのか・・・それはやはりこの目で
確かめてみたくなる訳ですよ。


H_20160829185951bf0.jpg



「車体構成や装備面では本格的な反面で、エンジンが非力な分だけ
乗り手の腕が試される」という定評がある我がスコルパなんだけれど。

巷の噂は本質を突いている様で、A級の腕利きがセクションへ挑めば
信じ難いほどアクロバティックな挙動で応えて行きます・・・すげェな。

観戦の翌日に偶然お会い出来た「トライアルの師匠」へーさん曰く、
「2デイズのラストがあんな手厳しいセクションなんて、あり得ない!」
という難関だったそうですが、それでも極稀に少ない減点でクリアして
しまう凄腕がいて、大いに観客の拍手を浴びておりました。


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トライアルには、バイクに付きものの「その速度ゆえのスリル」を超え
「スローなのに卓越した職人芸」という別な意味合いの、凄さがある。

分かりやすく例えるとしたら、「音速のジェット戦闘機を飛ばす技術」と
「レシプロ複葉機を手足のように自在に駆る技術」の違い・・・かな。

「そのどちらが上か下か?」と短絡なジャッジメントを求める向きには、
先日終了したオリンピックを題材にするなら「新体操とレスリングぐらい
比較することが無意味な異質さ」と答える他に、術が見つかりません。


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標高1000メートルに迫る日の陰った高地の肌寒さに耐えかねて、
一時間余りの観戦から撤退を決め込んだきつねメ。

「諸々の事情に甘えて、昨秋からもう8ヶ月も寝かせているのか」と
車庫の片隅で埃を被っている哀れなスコルパのことを思いつつ、
熱いコーヒーを求めて家路を急ぐ8月最後の週末でありました。


トライアラーというジャンルは限られたシーンで輝く局地戦闘機なので
休眠期間が長引いてしまうのも、ある意味致し方ないんだけれどもね。
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テーマ : オフロード
ジャンル : 車・バイク

tag : もの思い セロー トライアル スコルパTY-S125F

プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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