「オトナの部活」が招いた、扶養家族の仲間入り。







今回もあえて、SATO MANTIONのRUNAWAY BOYから。


えー・・・芸がないのを承知の上で「同じ動画を二度続けて載せる」
という荒業に打って出たのには、ふたつの理由があります。

ひとつは、前回の紹介文にあまり「愛」を込められなかったこと。

ふたつ目は「いしがき」で衝動買いして以降の10日間、ほとんど
彼らのこのアルバムしか聴いていない程、ハマったためです。


実は彼らのステージで雷に打たれたようにシビれた後、すぐ傍らの
物販テントに向かってCDを買い求めたんだけれど。

その時に俺の前へ並んでいたのって、5人ぐらいだったんだよね。


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でもカップラーメンが煮える程度の待ち時間で、彼らのお母さんに
(そう!彼ら佐藤四兄弟の実母さんがグッズを手売りしていた!)
「今の音に強く魅かれ、持ち帰りたくて我慢出来なかった」と伝えて
代金を支払い振り向いた瞬間・・・思わぬ光景に、息を呑みました。

きつねメが物販に並び始めてから、果たして5分も経っていたか否か。

その背後に、会場の通路から園外の歩道に至るまでグッズを求める
長い長い行列が出来ていたんです・・・全然、気付かなかった。


「ああ、そうだよ。これが最もプリミティブな『ナマの評価』の姿なんだ。
『本当に良い、支持したい』って感じたヒトが、相応の対価を支払うんだ。
どんなに世の中が進んでもこれ以上の正義など、ある訳がない!」


その素敵な景色に、四十路ぎつねメの瞳は溢れんばかりの何かで
過剰な潤いに満たされておりました・・・。


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「『実の四兄弟で結成した』という経緯は、各々の実力に自信と信頼が
あってのことだったけれど・・・もしもコケたら家族の絆が壊れ存亡の
危機を招くかも・・・そんなリスクを背負う勇気が要った。」

彼らとはまるで正反対の立場に立つ両親も家族もいない自分には
思いつかなかった重いバック・グラウンドと決意を、この10日程で
知ることになり。

同時に「一度聴くと二曲好きになり、更に二度聴くと三曲浸れる」という
スルメのようなこのファースト・アルバムに、強い確信を得ました。

「仮に100人聴いても100人全員が好きになったりしない、個性派の音。
でも世間の『自称・ロック好き』の耳がマトモなら彼らの前をスルーで
素通り出来ない、根強いパンチが息づいている。必ずファンが付く」と。


しかしこのミュージックビデオに出て来る「後期のクジラ・クラウン」の
シャコタン、妙にイイ味を出していてとてもカッコよく映るんだよなぁ。

いつか彼らがブレイクしても「伝説のクラウン」なんて祭り上げられて
いまのCBX400Fみたいな理解不能のバカ相場に、なりませんように。


くじら



・・・まあヘソマガリなきつねメの場合は、「後の世には在り得ない」
2ドア・ハードトップの方が好みに合っている(しかも不人気だった
前期の方がまとまり良いんだ)ので、心配要らないけどね・・・。


ともあれ、荒っぽく楽器の音がうねるナマのロックが好きなヒトには
ハマること請け合いの「SATO MANTION」・・・捨て曲知らずな
渾身の「the room」は、イチオシのアルバムなのでありますよ。


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さて・・・ブログ更新をバックレていたここしばらくの間。
きつねメは何をしていたのか?と申しますと。


いつまで経っても初秋の日差しにも青空にも恵まれない日々、
バイクに乗る気も湧いて来ず、こんなことをしていました。


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そう、ストリップ・ダウン後に放置していたXLR80Rの再生を
ちょっとずつチマチマ手掛けていた次第なんであります。


というのも今月からしばらく、「朝に出勤し夕方に帰宅」という
カタギな勤務に移ることになったんですね。

ビールのプル・トップを引くには早い黄昏、ならばそれまで少し
何かしら、有意義な過ごし方をしよう・・・ってことかな。


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帰宅後の17:30から、近所の迷惑にならないように2時間程度。
タイトルを付けるとしたら、「オトナの部活」でしょうか。

手許には幸いにして電ドリもワイヤーブラシもペーパーも揃っている。

現状は当分何も購入することなく、手を動かしてさえいれば何かしら
復帰へと進んで行くことが出来る、ということで。


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例えば、このサビサビなエンジン・ハンガー。

試しにCD一枚分の時間、手と120番のペーパーだけでどこまで
古い塗装とサビを落とせるモンなのか、挑戦してみます。


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一枚80円の紙ヤスリをテキトーなサイズにちぎって、淡々とゴシゴシ。
これで八分目ぐらいまでは素地を出せました。

「80円でたっぷり一時間楽しめる遊び」、ちょっと良くない?(笑)
しかも純正塗膜の強固さを、文字通り身を以って体験出来るし。


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作業を始める前には、やれ剥離剤だブラストだプロに丸投げだ、と
「再生のお作法」にグルグルと思いは巡ったけれど。

否、結論は「動いたモン勝ち」なんだなぁ、と改めて実感します。


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プレスの角の谷など細かいところは電動ドリルとワイヤーブラシで
削ぎ落し、サビチェンジャーを吹いて一夜干し・・・と。

手持ちのブラストについては、「100Vコンプレッサーでは数秒しか
砂吹き出来ない」と悟ったので、本当にブラストでしか落とせない
入り組んだところにだけ使うことにしました。


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目下のところは「サビを潰して素地を保護するまで」がメドなので
ジンク・サフを塗って保管し、それから次の手を考えようと思います。

進行はゆっくりでも、たくさんある作業工程から「この後のこと」へ
具体的にモノゴトが捉えられるようになりますしね。


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サビチェンジャーやジンクが乾くまでの間は、タンクの修正の続き。

「パテ→研ぐ→またパテ→また研ぐ」を延々と繰り返して来た結果、
今はほぼ平滑が出るところまでカタチになったようです。

後はサフ吹いて微修正してアガリ、ってところかな。


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さて昨日は、ピンチヒッターでのお泊まり勤務が明けて。
ぐっすりの朝寝から目覚めてみれば、久しぶりの青空が・・・。


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「うーん、やっぱりアレ、キメて来ちゃおうかな。」と独りごちつつ
ガレージからゴリラを引っ張り出し、いそいそと隣り町へ。

やっぱりバイク、楽しいね、気持ち良いね・・・へへへ・・・。


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急にひんやりと秋の雰囲気を纏った風を浴び、ちっぽけなゴリラ
タタタタッと出向いた先は、俗に言う「輸出屋さん」。

XLRのサビ落としに少々くたびれた休日、使えそうなドナーを探しに
立ち寄った際に、思わぬ出物と遭遇していたのです。


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いやもう決断まで、かなーり悩みました・・・衝動と理性の狭間で。


「もう現状以上には増車しない、って決めていただろう?」

「そのお金ってさ、XLRのパーツ代に回すのが筋だろう?」


でも、ダメなんだよねー・・・あの日、ダメモトでキックしまくったら
うっかりエンジンが掛かっちゃって・・・ハートに深い矢が刺さった。


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モーターショーでの参考展示で好評を得て市販化されたものの。
いざ市場に出たら全く売れず、たった一年でカタログから消えた
不運の原付・ZOOK

40km/hしか出ない非力さ、可愛いけれど短時間で尻が痛くなるシート。
更にバブル期設計の泣きどころ・多岐に渡る専用部品の生産終了。


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でも好きなんだよ・・・このヘンテコなカタチだけで全て許せてしまう。

最後はこれもダメモトの「御相談」でオマケが効き、二万円で商談成立。

つくづく俺っておバカだなぁ・・・という話ですけど、しかし使い道はあります。

それは「ゴリラの代打」と「みうちカップ参戦用マシン」という道筋。


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きつねメが少年の頃、ゴリラもモンキーも街中で姿を見掛ける事は
全然珍しくなかったし、普段遣いするオーナーだってたくさんいた。

自分としては今でも「そういうもの」という感覚があり、路上復帰後は
何の抵抗もなく気軽な小間使いや気分転換に愛用して来たけれど。

世間では知らず知らずの間に「希少車」として扱われるようになって
いたんだよね・・・実は盗難に遭う確率も、相当高いのだそうです。


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そんなわけで(?)、耐久レース参戦を視野に入れていたXLRの再生は
長い道のりになりそうだし、気が向けばお気楽なスクーター・クラスへの
エントリーでも遊べるオモチャ・・・という自分への言い訳も出来たので。


ブービーマシン・ZOOKも、ガレージへお迎えすることに決めた次第です。



・・・さて、どうやって隣り町のヤードから引き揚げて来ようかな・・・?
(なんと輸送手段すら決めてない。衝動買いもいいところですな。苦笑)
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tag : もの思い ゴリラ ZOOK XLR レストア

プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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