中年ぎつねと老ゴリラの、晩秋散歩。 ~愚痴多め(@従来当社比)~







今日のTOPは、きつねにとって「好きか嫌いか」の二択の範疇を越えた
一曲を置いておきます。


辛島美登里や村下孝蔵もそうなんだけど、晩秋から冬の間に聴くことを
避けているナンバーのひとつなんだ・・・ホントは。

問い掛けとか説得力といった「質の持つ根の深さ」があまりに強過ぎると
時に聴き手の心を「その世界」へ封じ、どこへも行けなくすることがある。

この詞が抱くメッセージは、化けぎつねのオデコにお札を貼ろうとする。
自分の行く末なんか、言われなくたって知れ切っているというのに。


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このあいだ迎えた平日休は、前日までの雨を伝える予報が覆ったため
大慌てで早めに月末の用足しを済ませて、ゴリラを引っ張り出しました。

8~9月と続いた、まるで何かの呪いか禊ぎのような連打のトラブルも
今月に入った途端に霧散し、手のひらを返されたような穏やかな日々。

ここ最近のブログを読み返すと、日帰り沿岸へのロングに連れ出された
スポーツスターや界隈林道探検のお供・セローのことばかり。


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「そう言えば『日々の足』の座の負担を軽くするためのZOOKの話には
登場したものの、ゴリラのことは全然書いていなかったね。」

昔から「便りが無いのは元気な証拠」なんていう格言がある通りで
後付けのレクチファイアを追加装備して以降、ノントラブルのゴリラ。

近隣の散歩や気が向いた時に通勤の友として日々活躍するしつつ、
「ブログネタの主人公」となるような出来事も起きていなかった訳です。


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下旬に入ってから連日最高気温が15℃を切る肌寒いきつねの街でも
この日だけはポカッと9月の陽気が戻ったような、ひなたぼっこ日和。

巡航速度重視で小さいドリブン・スプロケを組んであるゴリラにとって
アップダウンが最もユルく快適な方角・・・南へと舵を切りました
(盛岡は残る三方を山に囲まれているため、他はどこも峠越え)。


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先週まで立て続けに走った北や西の林道に紅葉の色づきを見て来た。
ならばそろそろ、里の木々にも赤や黄色の彩りを望めるかもね、と。

しかし大方刈り取りも済んだ平野の田畑には、まだまだその気配を
感じ取るほどの鮮やかさが下りて来てはいない様子。

一方で一緒に刈られたものか、はたまた自然と枯れたものなのか。
県道の路上から見える景色や空が、やけに広く感じられました。


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快適なクルージングスピードは、せいぜい60km/hまでの愛車だから。
背後から四輪の列が迫る都度、路肩に寄せて「はい、お先にどうぞ。」

望む速度も向かう先も、その目的も着きたい時間も、皆違って当たり前。
きつねはぶらぶら気ままな散歩、急ぎたいヒトは前へ行かせればいい。

そして背後にだあれもいなくなったら、またクラッチ繋いで走ればいいよ。

自分は急かされず、相手は邪魔されず、ストレスなく思い思いに走れる。
誰にとっても、その方が理に適っているでしょう。


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「煽った」「煽られた」論争なんて本来、運転思考のレベルが低過ぎる。

自車のバックミラーに他車が迫れば、それは相手のペースの方が早い。
それなら数秒、自車を路肩に寄せるだけで全て丸く解決するんです。

そんな簡単なことなんかさぁ、ねこにだって分かってるよー!・・・ってね。
水色の首輪が素敵な彼女、傍らの木陰で鈴の音のような声で言ってた。


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「後ろからオラついて煽って来る、マナーの悪いクルマがいた」、ってか。

相手は顧客との待ち合わせや便意の限界を迎えているのかもしれない。
或いは、親の死に目に会えるかどうかの瀬戸際なのかもしれない。

そこまで自分の思慮が及ばなかったがために、その後の相手の人生は
暗転してしまうかもしれない…という面は、誰も語ろうとしないんだよね。


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「仲間」とか「絆」とか口にして民度の高さをアピールしたがるこの国の
ニンゲンなんて、実は「他人への思いやり意識」なんか大して高くない。

ネットの匿名掲示板なんか見るとさ、その辺がすごーくよく分かるじゃん。

「自分がどこそこの誰である」と特定されさえしなければ、言いたい放題。
それをいいことにストレス解消とばかり、どこかの誰かの非を叩くわけ。

本当に自意識や民度の高い国民性なら、たぶん書き込む前に己の
品格についてまず自問自答するんじゃね?と思うんだ、きつねメは。


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赤信号の交差点、燃費メーターの数値に執着し無意味な車間距離を
開けてジリジリ前進する、自称「地球に優しいエコカー」のドライバー。

その後方全てのドライバーが、あなたの「エゴ」につき合わされて
御一緒にジリジリ前進を強いられていることまで、何故考えないのか。

適正な間を置いてピタリと止まれば、後ろのクルマは全てストップ。
その方がよっぽど「地球に優しい」んじゃないのかね・・・?

二輪も四輪もクラッチ付きのマニュアルモデルしか所有しないが故に
よけい過敏にイラッとしていることも、まあ否定はしないけど、さ。


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あー、いかん。自身だって決してお行儀の良い乗り手じゃないのに。

クルージング・スピードが「時速日常キロメートル」の範囲内だからか
低い視点から世の中を眺めていると、思考がどーもネガティブな方に
向いてしまいます。

せっかく「今期もう残り少ない、貴重なバイク日和」だというのに・・・
楽しく走らないと、けなげに駆けるゴリラがかわいそうですよね。


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大型に乗り慣れた後で小さなコイツに教えられること・得られるものは
案外に多いもの。

バイクの面白さの源は、サイズやパワー、スペックだけじゃない。

それは「ちょっと乗ってみ?」とキーを預けた相手が皆、童心に帰って
笑ってしまうことでも、よく分かる。


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ハンド・クラッチにリターン式のミッション、右足で踏むリア・ブレーキ。
プアでコンベンショナルだけれど、前後のサスもちゃんと付いている。

全て構成を成せる最小限の大きさだけれど、「れっきとしたバイク」。

乗り慣れているはずの二輪を全部ギリギリに切り詰めてしまったのに
それでも「いつもの操作」で走り出せる、何か奇妙で不思議な感じ。

だから走り出した途端に、「なんじゃコレ?」って笑っちゃうんでしょう。


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長く続いた不景気のせいか、それとも突き抜けた個性を表に出すと
いちいち世間から「イタいヤツ」と後ろ指を指される世情故なのか。

スーパーカブが二輪趣味車の多数を占める御時世であります。

きつねメのおんぼろゴリラもまた「ホンダの4ミニ」という括りのお陰で
情報量にしても部品供給にしても、その人気の恩恵を受けている次第。

でも・・・オートバイという趣味の本質はきっと、「ヒトを笑顔にすること」。
ならばバーディーやタウンメイトであっても趣味の対象に成り得るはず。


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いささかアッチコッチに話が飛躍し過ぎた感もあるけれど・・・。

エコカーにせよカブのブームにせよ、或いは大型二輪に於いては
国産車よりも多数を占める気がするハーレーにしても。

どうも、「寄らば大樹」「皆がそう言うから」「そういう時代だから」に
あまりにも流れ過ぎているように思えて、少々面白くない気がする
ヘソマガリなきつねメなんでありますよ。


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VWゴルフが肥大化すればソレを盾に平気で自車のコンパクトカーを
3ナンバーにするような、自主性のないお国柄なんだよね、日本って。

「古くはアメリカ、今は加えてドイツやEUに右倣え」というこの国では
そう遠くないうちにオランダやノルウェーのように、既存内燃機関が
路上を走ることが許されなくなってしまうんだろうか・・・。


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空冷エンジン、2ストローク・ユニット、キャブレター、手動式ミッション。
ミドル・フォアのカムチェーン・ノイズと、細く高い彼らのエキゾースト。

「そういう時代だから」「仕方がない」のひとことで目の敵にされ。
誰にも擁護してもらえぬまま過去の産物として闇に葬られて行った、
20世紀の愛すべきテクノロジーたち。

霧のようにその実態が掴めぬ「エコ」という名の冷たい風は、その上
貧しいきつねから、ささやかな愉しみさえも奪おうとするのでしょうか。


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老ゴリラで散歩から帰った翌日は、肌に刺さるような硬質の空気が
北から冬の匂いを纏ってこの街を覆ってしまいました。

黄昏のアジトに届いたのは、「ならばせめて手許に居てくれる前世紀の
遺物を愛でてあげよう」と冬眠前のメンテ用に、まとめて発注したオイル。


来春に控えた愛馬や愛機の車検や税金に少々痛む心と懐を抱えつつ
休日の好天を祈る今日この頃なのでありました。
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ジャンル : 車・バイク

tag : もの思い

プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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