青春は、色褪せた背表紙の中に。 





今日のTOPには、あえて思い切り季節外れなナンバーを一曲。

こういうアレンジを施されると角松っぽさが際立つなぁ・・・という
ゴタクはさておいて。


最後の 夏を 忘れない 帰りたい 二度と 帰れない 不良たち

最後の 夏を 胸に秘め 過ぎ去れば 皆 さよならの 不良たち


憧れのサーフィンはおろか、小さなボディボードですらヘルニアで
挫折したきつねメ。

それでも・・・このサビには、思いを重ねる過去があるのです。


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ここ十日ばかり費やした断捨離活動で何度もクリーンセンターや
最終処分場を往復し、トータル1/2トンに及ぶ不用品を片付けて。

今はようやく「空きスペースの整理と活用」という細かな段階へと
シフトしているところです。


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処分したものの中には、持ち上げようにも持ち上がらないほど
段ボールに詰めた文庫本も数箱分あったけれど。

「読み返したくなる」「誰かに勧めたくなる」「今の自分のルーツに
なっている」ような本だけ残す・・・と基準を定めた結果、高村薫と
浅田次郎、佐々木譲で7分目という偏った選択に落ち着きました。


そうそう、数か月前にponさんのトコで盛り上がった赤い背表紙の
片岡義男モノ
も、今回の整理でゴソッと発掘する顛末が。


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「とっくの昔に処分したもの」とばかり思っていたのに、過去数回の
大掃除でも捨てるに捨てられなかったんだなぁ、その時々の俺。

内容はどれも「行間が全ての雰囲気小説」的なスカスカさだから、
読み応えとかカタルシスなんかは求めるだけ無駄な物語ばかり。

ただ、読み手の脳裏に浮かぶライディングシーンが鮮烈である故に
ある時には旅心を、またある時には現役時代の名機への憧れを
呼び起こすんです。

きつねがバイクに乗り始めた「原点」のひとつは、確かに片岡小説に
ありました。


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それからバイクブーム華やかりし頃の作品群の中では地味なものの、
逆にそこにリアリティがあった「ペリカン・ロード」も全巻保存。

長編漫画にありがちな「競争して勝ってまた競争して勝って」という
マンネリ無限ループに乗らず、時間軸に忠実に主人公が成長する。
いつまでも等身大で進むストーリーが、きつねは好きでした。

「主人公や仲間の愛車は何故かことごとく不人気車になる」奇妙な
ジンクスもあったけれど(笑)「`80年代の空気を色濃く反映している」
という意味でも、手許に置いておきたい作品なんであります。


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そして未だ唯一、最新刊を購入し続けている芦奈野ひとしさんの
シリーズも、いつでも取り出せる配置でストック。

「作中にたくさんの謎を抱えておきながら、その伏線を最後まで
回収してくれない」と不満を抱く向きも少なくないけれど。

パラレル・ワールドのおとぎ話に徹した方向性なのだから、そこは
流して独特の世界観を楽しむ質のものなんじゃないかな、と。

どの作品にも共通する「肌触りのいい、ゆっくりとした時の流れ」。
「暮らしの中で確かに感じるのに忘れがちな、瞬間ハッとする何か」。

こういう抽象的な事象を描写出来る作家は、稀だと思います。


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世間的には「名作」と呼ばれるヒット・コミックも、多々あったけれど。
購買し続けることを途中でやめた「イニシャルD」「湾岸ミッドナイト」
「キリン」は全て、二束三文で某古本チェーン店へ叩き売りました。

どの作品も、好きでした。どの作品にも、思うところはありました。
でも競い続けることの虚しさから来るマンネリと違和感に逆らえず
読むのを止めてしまったんですね。

それでも「あいつとララバイ」を捨てられなかったのは、これもまた
自分の中のルーツだから。

ノーヘルで常に街中全開、何度引っくり返っても死なない主人公と
全損にならずに走り出すゼッツー・・・まず前提として、在り得ない。

だけど、バカバカしくてしょーもないはずのフィクションの中にそっと
ムチャしたことのあるヤツだけが頷く、深い教訓を差し入れている。


「生き残れるのは幸運な星を持っているヤツだけ」というマキオ。

そしてカワサキ・マッハを駆る赤木が、かつて死神扱いされた謎。

「走ることが楽しい、それだけでいいんじゃない?」と問い掛ける
主人公、研二のスタンス。


万年二軍~三軍級ながら、山賊として峠通いに明け暮れた日々。
もう現役を退いて10年以上経つ今になって読み返してもなお、
「ああそうだ、そうだよね」と思うところが多いのです、良くも悪くも。


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たまに古本屋で見つけては、気になるところだけポツポツ買っていた
「あいつとララバイ」。

まあ、乗るに乗れないストーブリーグ真っただ中の時期だけに。
読めば読んだで余計に昔の血が騒ぎ、「飛ばせる単車が欲しい!」
とオトナ気ない世迷い事を呟き始めるのも目に見えているけれど。

初期の退屈なラブコメ編は飛ばし、ライディングに重きを置いていた
後編だけ買い揃えてみようかな・・・と改めて思う年の瀬であります。


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それでは・・・少々早いけれど、皆さま、良いお年を・・・!


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P/S

もう一か月近く前のネタになるものの、書き損ねていたので追記。


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安本シートさんにリメイクをお願いしていたウチのセローのシート、
オーダー通りの仕上がりを得て戻って参りました。


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春先に入れ替えてもらったアンコがワンシーズン乗って馴染み
段付きになったこと、走行中にどうしてもお尻が前へズレてしまい
ポジションが窮屈になることから、「前方に向けてアンコ盛り」に。

新車時からの表皮がまだ柔軟さを失っていなかったおかげで、
作業自体はスポンジの作り直しのみで済んだそうです。


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少し大柄な体格のためオンロード上ではベルトより若干前方に
座ることが多いことも伝え、自然なシルエットが崩れない程度に
同部の座面を広めに作ってもらったのですが、そこも希望通り。

引き取り時にはオヤジさんとやり取り出来なかったけれど、
スタッフさん曰く「『今度こそ大丈夫!』と言ってました」とのこと。


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オーバーホールを済ませたフロントフォークと併せ、来春の楽しみが
もうひとつ増えました。

あっ・・・その前に、既に取り寄せてあるキャブ周りやコック関連の
ゴムパーツを交換する、という宿題を忘れないようにしないとね。
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テーマ : 冬支度
ジャンル : 車・バイク

プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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