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けーたろー、還る。 ~車検整備の忘備録と、業界事情に思うつれづれ~








本日のTOPには「特段好きでもないのに何故か胸につかえたまま」
奇妙な印象だけが残る、不可思議な一曲を。

今回「なんでかな?」と改めて聴き直し、「ああそうか」と少し納得。

YMOっぽいアレンジの耳馴染みでオブラートを掛けているけれど、
「平たいAメロだけ繰り返し、一拍置いてキィーンと伸びるサビ」。

この極端な構成、ウチのけーたろーのエンジンにそっくりなんです。


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圧縮を落されたが故にスカスカトルクで頼りない加速も、ひとたび
過給がプラスに転じれば速度計の針を一気に跳ね上げる・・・。

ある意味2ストのスポーツバイク的、と評すればカッコいいけれど
チープで軽薄な音もまた、K6Aの存在感に似てるんだなぁ(涙)。


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さて、代車としてやって来た三代目ワゴンR(MH21Sかな?)。


高圧縮なNAに5M/TのFFという最も簡素な組み合わせだけあり
スタートから流れに乗るまでなら意外と活発に走ってくれます。

つま先のすぐ向こうにエンジンを載せているせいか、或いは
排気力をタービンで喰っちまうKeiに慣れてしまったせいなのか。

終始「ブゴーン!」と勇ましく唸りまくるスズキ3気筒の轟きには
F6Aを積んだ先代愛用機・AA6キャロルの感覚が蘇ったりして。

一世代新しいプラットフォーム、全て樹脂によるトリミングなのに
布を排した寒々しさを感じさせまいとするインテリアデザイン。


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工業製品としての出来はもちろん一枚上手だけど・・・しかし
やはり「俺のクルマ観」とは違うところに居るクルマだな、って。


ピープル・ムーバーの運転は「部屋の移動を操作する」感じ。


バイクやスポーツカーの「乗っているメカを操縦する実感」を
コレに望むのは、インドカレー屋で寿司頼むようなモンだろう。


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ワゴンRはピープル・ムーバー・・・目的地までの移動手段。

電車やバスより荷も人数も時間も自在が効き、徒歩やチャリより
気候に左右されず、ドアtoドアでラクに行ける道具だ。

でもそこに「駆け抜ける喜び」や「旅に出たくなるような衝動」、
「天気のいい帰り道にはついつい遠回りしたくなる快さ」とか
「ドライピンクが上手く行った時の爽快感」なんか、殆ど無い。


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基本フロアパンをアルト系と共用する以上、コンポーネントや
レイアウトなんかほとんど同じハズなんだけど・・・。

Nさんから「車検整備上がったよ!」と連絡を受けて乗り換えた
けーたろー、使い慣れ馴染んだ分を除いてもやっぱり不思議と
楽しいし、正直カッ飛ばしたくなるモンなんでありますよ。

地味で些細なことだけれど、ドラポジとかインパネって案外に
クルマのキャラを大きく左右するポイントなのかもしれません。


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ということで、多分過去最短の代車生活となった今回の車検

それはドック入り前に散々ノーガキ垂れた割に結局基本整備
+α程度の内容で済んでしまった、という証しなんであります。


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まだ交換時期まで間のあるエンジンオイルを除き、駆動系や
制御系の油脂類とかクーラント等の液モノ類はフル交換。

シリンダーヘッド界隈に散見されたオイル滲みの犯人、実は
単なるフィラーキャップの経年劣化だったそうです。


赤枠の「脱落したプラグカバーのカラー2個、補填・サービス」が
地味に嬉しかった。

それは「インタークーラーとエアクリーナーBOXも外して、一応
懸案のプラグホールの汚れも点検したからね」
というメッセージ。

きつねのイタズラで消失したカラーは、Nさんがたまたま手許に
ストックしていたヤツで補充した、とのこと(感謝)。


プロの診断による「+α」で修理して頂いたのはクランク片面の
オイルシールと、リアデフ左側・ドラシャのソレ。

Nさん曰く「コレ、前回の車検でも同じコトやってるんですよ。
きつねさんの駐車場所って車庫ですよね?職場の駐車場、
もしかしてかなり左に傾いたりしていません・・・?」
と。


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大分テーゲーな落書きで申し訳ないけれど、文章で綴るより
絵で説明した方が明快なハナシなんでお許し下され。

バイクのリアサスで例えるところのスイング・アームやデフの
位置を司るラテラル・ロッドを省けば、コイルリジッド式4WDの
ホーシング周りは概ねこんな感じの構成となっとりまして。

前回も今回も赤丸のオイルシールが左だけ逝ってましたよ、と
(最悪ブレーキドラム内までデフオイルが浸して、効かなくなる)。

回転するシャフトを密閉するため、ここのオイルシールは消耗品。
でも車検毎に左だけ・・・で、考えられるのは「ドラシャの首振り」。


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ここ数年で側溝に落としたり縁石に烈しくヒットしたりした記憶は
無いけれど、次の車検(←まだコキ使う気満々か俺?)で再度
同じ症状が出た時はリビルド品を使ってシャフト交換になるかな。

※例え首振りしていなくても、たまたまシールの当たりがキツくて
シャフト側に段付き摩耗を起こしていたパターンも考えられそう。


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手渡された真新しい車検証と作業記録兼領収書を眺めつつ、
「お馴染みサンとは言えども取るトコはちゃんと取ってよ?」
いつも腰が低いシャイなNさんの笑顔を思う、黄昏の帰り道。


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実を言うと昨年末、約30年前にクルマの免許を取得して以来
ずうっとお世話になって来た板金塗装屋さんが廃業しました。

二輪の乗り方やツーリングのノウハウ、或いはハーレーの
何たるかを身を以って教えてくれた最初の師匠・ヨッシー師の
勤務先。


市内でも最も早い時期から愛車を実験台にノックスドール各種を
試し倒し、かつ現行マツダのイメージカラー・ソウルレッドを盛岡
界隈で補修塗装出来る腕前を持つ、かなりレアな職人なのに。

小学生の頃から「トモダチ」として可愛がってくれた我が師匠は
悲しいことに、失業保険の交付手続きに翻弄される日々を
送っているのです・・・。


決して自分を押し売りしたりしない、人見知りの照れ屋だからね。


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昭和から平成へ元号が移り変わる頃にお邪魔した初訪問以来、
いつもヒト当たりが良くて暖かく迎えてくれた社長さん夫婦。

例え代替わりしても、常にお愛想しに寄って来てくれた猫たち。

無防備な寝起きのパジャマ姿で事務所に現れたキュートな
女子高生の娘さんにドギマギさせられた甘酸っぱい思い出も。

3ヶ月越しの勇気を出して再訪してみたらユンボでペタンコにされ、
「あって当たり前だった風景」は跡形もなく更地に化けていました


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時代の波でシビアな環境に置かれているのは、しばしばネットでも
取り上げられる流通系や通販と小売業の鍔迫り合いに限らない事。


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好景気な時代ほど新車の販売台数が稼げなくなったディーラーは、
今まで下請けに出していた修理整備まで自前で賄おうとしています。

例えば・・・もしヒット映画「三丁目の夕日」シリーズのノスタルジーに
共感した乗り物好きなら「自分の愛車に実際にレンチ振るって直して
いるのは、ホントのところ誰なの?」っていうことまで探って頂きたい。

殊に旧車系とか全国区にて大手バイク雑誌とか関連ウェブで華々しく
広告打っている中古屋はその辺りを少々マユツバで観察すべきです。


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「ガタが来たイワタのハチハチをデヴィルビスに買い替えてもらって
調子いい、ってか?俺の目ではイワタも国産デヴィルも広範囲を
塗るような汎用機にしか過ぎないんだけどね。」

「職人コンテストで使われるクラスのガンは模型の世界に例えたら、
缶スプレーとピースコンぐらい出来映えが変わるスペシャルさ。」

「クルマやバイクなら、ラリーやレースの実戦車両と市販仕様の差。
楽器の世界なら『アーティスト用スペシャル』と『そのレプリカ』の差。
違いと凄みが実感出来るのは・・・まあ君に説明するまでもないよな?」

「きつねくんの職場なら口径は標準の♯180とか♯160のままだろ ?
俺は場面によって♯120とかソレ以下まで絞ることもあるんだよ。」

「塗装職人の世界は概ね中毒的。ホントは鼻を塞がれただけで
出来上がりのレベルが変わる。エアのキレ具合でウェットかドライか
仕上がりが予想出来るんだ。ああ、話しているだけで腕が疼く!」


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「最も嘆かわしいのは『その技術を見込んで愛車を塗って欲しい』と
リクエストしてくれる顧客が、今となってはとても少なくなったこと。」

「昭和の頃の価値観だったら、『凹んで傷ついたまま放ったらかされた
愛車は下手クソの恥晒し』。でも今の御時勢は『車なんか走ってさえ
くれればいい道具』にしか過ぎないだろ?やりがいが無くなったのさ。」


飲んだくれた時だけ深夜に愚痴の電話を掛けてくる師匠の身の上を
思いながら、持ち帰った愛機のクラッチの遊びを調整するきつねメ。


思い出と思い入れのある街角やお店が無くなるのを惜しむ気持ちが
あるのなら、それぞれの懐の許す範囲でいいから・・・。

ただお得なネット通販や情報頼りではなく、あえて「そういうところ」に
買い物に出向いたりお仕事を発注したりするべきじゃない?



ソレが叶う程度に世間が潤った時、政府は初めて真の「景気回復」を
謳う資格が出来るんじゃないの?と、もの思うきつねメでありますよ。
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テーマ : クルマ趣味って、いいね!
ジャンル : 車・バイク

tag : もの思い Kei 修理 オイル交換 旧車 オイル漏れ 車検

プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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