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モーター・エイジ、至福のツーリングとミーティング。 ~六月の週末、昭和ぎつねのモーター・ウィーク見聞録 その2~








今日のTOPには「載せられるお題」の日まで取っといたヤツを。


この曲自体は動画サイトで他にも何本か見つけられるけれど、
どう見比べても面白いことに、コレが最も冴えた出来のよう。

きつねは「男子の秘めたパワーは異性に関わった行動にて
MAXで放たれる」・・・って説を、ふと思い出してしまった。

そりゃ~捧げる相手がこのコなら、CD版より乗るよね(笑)。
乙女モードが徐々に高まるタベちゃんの表情も、めんこい。


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さて前ブログでも記した通り「モーターサイクルフェスタ」の
翌週は、同じ会場で「焼走り旧車ミーティングin八幡平」が。

前回よりも多少は上向き加減な天気予報と気温に誘われ、
「今日は迷わず屋根開けて行けますね!」と幌を畳んで。


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そう、前週2X4のコンビを組んで焼走り交流村に向かった
トライアル師匠・へーさんと、今回はNAロードスター同士
ツルんでの会場入りとなった次第。

あれ?そー言えば双方オープンでのミニツーリングは今回が
「お初」ってことになるのかな?


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せっかくの同一機タッグなのに先週と全く同じルートというのも、
少々芸が無いよな・・・6月の空にルーフを開け放つからこそ
美味しいコース・チョイスもあって良いよね・・・と。

旧車ミーティングは開場時間より遅れて遠方からの遠征車が
揃うのも通例なので、遠回りだけれど走って快い道を選択。


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御所湖大橋~小岩井まきば園~春小谷地~滝沢IC裏線。

カーナビ頼りだと辿れない、地元モータリストならではな的な
信号数最低限の道を気持ちよく繋いで、いつもの駐屯地脇へ。

ここの長く続く直線を利用して、リード役のバトンをタッチ。

「二輪のセンスもクラシカル指向なへーさんだから、いずれは
あのトランクが気になって来るだろう」
とは思っていたけれど。


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実は、予め落札して板金屋さんヘ再塗装を依頼してあった
「ウイング未装着のすっぴんトランク・リッド」がイベント直前に
仕上がったため、前日慌てて二人掛かりで交換していたり。

大人っぽくシックな仕立てのVR-Bは、やはりエアロパーツを
何も組まない方が面構成も自然、佇まい全体が美しくなるね。


やがて焼走りのワインディングに入った途端、前方にもう一台
申し合わせた様に突然NAロードスターのお尻が現れた時には
流石にビックリ。


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誘導のニンジン棒に沿って駐車するなり銀のNA6から降りた
ドライバーは満面の笑顔で手を振って、「お久しぶりー!」。

「えーっ・・・ウソ?Bellさん、こんなオバケ隠し持ってたの?」

「いやいや、借り物。コレの持ち主は(以下大人の事情)。」

訊けばミラーこそ後期のメッキに取り換えられているものの、
ワンオーナー・車庫保管・オドメーター4万㌔のNA6CE(凄)。


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きつねの過去記事に影響を受けて二輪に目を向け始めた彼は
「キッズバイク教室」で子息の英才教育に乗り出したとか。

「あのTT-R125にナンバープレート付けられるなら免許取るのに。」

「いや、その程度な車格の原付二種なら、もうナンボでもあるよ?」



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かつて数年に渡り連載していた我が旧ブログにて交流を深めた
Bellさんは、某イベントにも長年関わる筋金入りの四輪マニア。

販売台数の少ないレアセダンやシトロエンを乗り継いで来た彼。
本当は直球のスポーツカーへ憧れていたのに踏み出せなかった
タイプのひとりだ。

彼に大切なNAを貸したオーナーは、きっとソコを見抜いた上で
キーを託したのだと思う。「もっと本音に正直に生きなさい」と。


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その点できつねメは恵まれていた。なにせ「ユーノス」が生まれる
7年も前、12才の夏休みにこんなクルマの助手席を体験させて
貰えていたのだから・・・。

通りすがりの自転車からコクピットを覗き込んでいた小学六年の
坊主に「ちょびっとだけど乗ってみるか?」と微笑んでくれた、
あのエスロクのオーナーには、未だに「感謝」の思いしかない。

あれから36年の月日を経た今でも、オープンカーのインパクトを
擦り込まれた真っ青な夏空の日の体験は、全く色褪せていない。


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まるで地面に体育座りしたようなシートの低さ、そこから四方も空も
殆ど死角ナシに見渡せるシームレスな外界や髪を撫でて行く風。

親戚に乗せられたセダンや生家が所有していた商用キャラバン/
ホーミー、それまで座ったことのあるクルマとは全て違っていた。

ヘルメットを被って跨る亡父のRD125やベルーガ80のリアシートとも
異質な解放感に、、リクツ抜きで大興奮したものだ。

「父ちゃん!さっきホンダのエスロクに乗せてもらった!凄いよ!
オープンのスポーツカー、すごく低くて速くて気持ち良いっけよ!」


「なんだ?この間までヒーターも効かない惨めな空冷のヨタハチが
『どうしても好き!』って意地張ってたじゃないか、きつねよ。」



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つれない言葉と裏腹に微笑みながら押し入れの奥をガサゴソと
まさぐっていた親爺は、やがて円錐状の奇妙な塊を差し出した。

「今日お前が乗せてもらったホンダSのステアリングに付いてた
ホーン・パッドは、コレと同じヤツじゃなかったかい?」


古式ゆかしき地方商人の作法に従えば、例えどんなに憧れても
所有すれば「奢り」と評される為、決して望み得なかったシロモノ。

創刊当初からCGの愛読者だったきつねの亡父、秘かに純血の
スポーツカーへと片想いを抱き続ける「庶民の一人」だったのだ。


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もし許されれば中古で手の届きそうな国産スポーティ勢の中で
「プリンスとスバルは元々同門の飛行機屋だから技術も一級。
だけど地道なトラック屋のいすゞも、叩き上げの職人肌さ。」


自分の身の上を重ねたのか、長いライフスパンの中でサスの
セットアップを何度も試行錯誤したベレットには少々思うところが
ある様子だった。

※画像は総生産台数400台以下(=トヨタ2000GTとほぼタメ線!)。
お尻のみレーシング・コンストラクターとして著名な現ベルコにて
手直しされた、稀少種のファーストバック。



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話が遠回りしちゃったけれど「一度味わうと他のも気になる」のが
オープンカー独得の世界観でもあって。


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今まではあまり話題に上ったことが無い外国四輪に対しても
「コレいつ頃のMini?乗ってみたらどんなだろ?」と師匠。

きつねがハタチだった頃、スズキと提携していたローバーミニ。
円高のお陰もあり廉価版のスプライトは、新車価格が139万円。
頑張ればどうにか買えそうな値段故、半ば本気で狙ってたなぁ。

オープンカーは2シーターしか乗った経験が無いきつねメなら
むしろ前席よりリアシートの方に座ってみたい、と思う。


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もう一つ、趣味車入門のつもりでNAロードスターを手に入れたら
結局以降「ロド専の人」になってしまい購入に至ることが無かった
世界が、空冷リアエンジン時代のワーゲン。

中学の頃、熱を出して家まで先生に送ってもらった1303Sとか
2年間だけ悪友Kちゃんがハマって乗っていた1200改1700とか。

なんと言っていいのか、「優れてないけど愛しいクルマ」でね。
いや実は未だに三菱JEEPとおんなじぐらい好きなんだなあ。

※これ、ナンバーが「岩5」。最初のオーナーが気になります。


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空冷水平対向というワケでまた一回転、ヨタハチの親族たる
パブリカ800。

コレは一度、フロントバンパーぶつけて曲げただけなセダンの
極上車を「36万円でどう?」と差し出された記憶があるけれど
(もう15年も前の話、本気で一か月悩んだ思い出が。苦笑)

「世の常人の常あるある」でバンやピックアップみたいな商用は
コテンパンに使われて廃車になるから、生き残りはレアとなる。

見てくれのオンボロっぷりがむしろ生き証人的でリアルなのね。


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しかし当時の庶民には手が届かなかった昭和30年代の生き残り
とは言えど、書類ナシのコレに値札を付けるのって・・・どうよ。

確かにスタイル面だと典型的な`60sの標本みたいで魅力はある。
でも公道復帰が難しい個体に、きつねメなら二桁は支払えないな。


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あの頃の「テールフィンに三角耳の赤ランプ」っていうモチーフは
日本だけじゃなく世界的にオヤクソクだったリアエンドの造形。

これが`70年に近づくにつれ消えたり丸くなったり横長になったり
して各国各社の個性を発揮し始める・・・っていうか・・・。

師匠はよっぽど三菱がお好きなのか、背後に置かれたギャラン
GTOを熱心に観察中(止めましょうよソレもう腐ってますって)


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♪悔しいけれど お前に夢中♪なギャランドゥ的師匠の袖を
もういっぺん空冷フラットツインに引き戻して・・・と。

雑多なエンジンを実に四基も乗っけて延々ダカダカ唸っていた
コイツのシャーシもパブリカの兄弟、ミニエースのもの。

誰も見向きもしなかった時代に「ヨタハチの心臓ドナー」として
ことごとくエンジンを引っこ抜かれ解体屋に送られてしまった
とっても気の毒なトラック。

その名の通り現行軽トラ並みに小さく可愛いカタチがようやく
世間の脚光を浴びつつある様で、オーナー曰く「目下のところ
キャビンを再生中」なのだそうな。


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そして師匠は文字通り青息吐息の体で周囲に煙幕貼り倒す
古式ゆかしい石油発動機の群れに目を丸くするのだった。

「すげー。吸気バルブの方にはバネしかついてないのに。
それでも平気で回っちゃうんだねぇ・・・エンジンって。」


過渡期の発動機って、仕組みや動きが目で見て追えるから
生粋のメカ好きなら皆欲しくなってしまう、アブない趣味。
同じ理由から旧式トラクターに興奮するようになってしまった
きつねメにも、へーさんの気持ちは痛いほど分かる次第で。


でも師匠、ソレ公道を自走出来ません。止めときましょうよ?


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「たまーに思うんだけどさ。きつねくん、年令詐称してない?」

確かにおかしいよね・・・昭和45年生まれなのに何故か
「岩5」ナンバー以前の乗り物に対しては異様に詳しいから。

何しろ自分でも、理由や根拠はよく分かっていないんだもの。

たったひとつ、確かに言えることがあるとしたら・・・。

それは戦前~戦中に生まれた両親の間で`70年代に育った
思春期まるまる`80年代のジェネレーション、ということ。


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小学低学年の頃、やはり通りすがりの見知らぬオーナーに
トヨタ2000GT(!)の助手席へお誘いを頂いたり。

それが高学年の頃となると、近所の喫茶店に停められた
ロータス・ヨーロッパ・スペシャルに同乗させてもらえたり。

当時は路地裏を巡って歩くと、まだダットサン/オースチンの
A50とかいすゞ/ヒルマンのミンクスを見つけることも出来た
(後者は化粧直しを受けて現在盛岡いすゞに展示中のもの)。


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「サーキットの狼」から「イニシャルD」までドップリ浸かった環境とも
なれば、むしろクルマやバイクを好きにならない方がおかしい位の
世界に育ったのが、我々の世代だったんですよ。

二輪でも四輪でもぎりぎりキャブレター車の乗り味を知っていて、
その一方で身を以って峠と走り屋のブームも体験して来たから。


そう考えると打算なくアツく乗り物の抱くエキサイトメントを語れる
昭和の申し子としては、やはり自分たちが最後かもしれませんね。
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テーマ : イベント
ジャンル : 車・バイク

tag : もの思い 旧車 ロードスター 盛岡 岩手 ツーリング

プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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