おかえり、ロードスター。 ~いそいそ進める春支度、最後の一台~





私は「まな板の上のきつね」。歯医者に於ける患者は、そういうもの。

BGMに流れるAMラジオ、ノリノリなイントロが流れた絶妙な間合いで
センセーからは「ハイ、口を大きく開けて下さーい!」の無情な指示。

これ、二番の歌詞が思い出せねぇんだよなぁ、最後まで聴きてぇなぁと
内心眉間にシワ寄せつつ、リューターの高周波音にしたたる脂汗。

「もう麻酔効いてるけど、もしも痛かったら言って下さいねー。」
あのですね、口をパックリ開けたまま、ソレどうやって話せばいいの?

キュイーン・・・キィィィィンチリチリチリチリ・・・キィーン・・・。

「はい、閉じていいですよ。口の中を一回ゆすいでから続けます。」

気持ち悪く濡れたスウェットの背を起こし傍らの水を含んだところで
ようやくピートマック・ジュニアの美声が耳に届いた。

♪孤独な笑みを 夕陽に晒して 背中で泣いてる 男の美学♪

否、泣いてないよ?泣いてなんかいないよ?全然笑えないけど。


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「歯医者さんの治療あるある」的な小噺はさておきまして。

昔々その昔、うきうきデートに出向いた際、お相手の女性から
「なんかルパンっぽいクルマ」と謎な評価を頂いた思い出のある
我がロードスター。

Nさんのガレージに預けて一か月、ようやく車検整備から上がったとの
知らせを受けて引き取って参りました。

「納車の予定をフリーにしてもらって助かりましたよ。今春は何故か
例年より余計に仕事の依頼が多くて、全然休めなかったんです。」

とアタマをかくNさんの傍らには、タイミングベルトとテンショナーの
ベアリング、そして数個の古いオイルシール。

「オイル漏れの原因は結局カムの方でしたけど、ついでにクランクの
オイルシールとタイミングベルトも取り換えました。」


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「ウォーターポンプは以前手を掛けてあるので、10万㌔メニューは
まずひと通り終えた感じですかね。
後はリクエスト通りデフとミッションのオイル、ブレーキフルードまで
入れ替えておきましたから。」

事務スペースで手渡された明細書の最下段に書き込まれた請求額は
・・・いやいやNさん、ちゃんと工賃取って下さいね?大丈夫・・・?

「確かにエンジンの掛け始め、たまに鳴くタペットが一個ありますね。
あんまり頻繁だったり走らせても鳴り止まない時は、やりますか。」

ともあれシール類の固渋を防ぐためにも、もう少しマメに走らせて
やった方が良いな・・・とボンヤリそぼ降る午後の雨の中を帰途へ。


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春らしい南風がそよぐ次の休日には、さっそく冬の間に入れ替えた
ディレッツァを噛ませるべく、朝からジャッキアップ。

この日はちょうど日曜に当たったため、やがて近隣の国道からは
「くぉぉぉぉん!」「でゅろろろん!」と同好の志が駆るマシン達の
元気な咆哮も響き始め、少々ソワソワしつつも作業を進行(笑)。


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恒例の足回りチェックは、「当分保つと思いますよ」というNさんの
言葉通りブーツ類もしなやか。
タイロッドエンドのゴムも充填されたグリスで膨らんでいます。

アームやスタビのブッシュ類は数年前の車高調O/H時に全交換済。

それにしてもずいぶん長持ちするブレーキパッドだなぁ、アライブ。
毎年毎年、津軽海峡ラインでは相当酷使しているハズなんだけど。


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今回の車高セットアップは、以前の数値よりあえて前後5m/mアップ。

というのも引き取りの帰り道で「この状態ならバネにかなりプリロード
掛かっているはずなのに、むしろ乗り心地が良くなっているような?」
と感じたためで
(※昨年時点でもやたらフルバンプする程にはオトしていません)。


まあ、限界まで使い込んだBOSEタイヤからバリ山新品に換えたので
フェンダーとの隙き間もそんなに気にならんだろー、という見込みで
ありますよ。


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タイヤ交換は「ヒザでゆすってガタが無くなるギリギリまで手締め。
レンチを使うのはその後に」ってことで。

嗚呼、背後から耳に届くデュラデュラなアイドリングはドゥカティか。
おや、シグナル・ブルーで出遅れてリッター・フォアに抜かされたな。

くそ、疼くぜー、今日はぜってー最高の単車日和だよな。

・・・いかんいかん、今日はじっくり腰据えて、コイツを仕立てなきゃ。


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いやなに、シーズンはまだ明けたばかり。気持ち良く走れる休日は
これからまだまだナンボでも訪れてくれるさ。


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埃をたっぷり纏い薄汚れたボディを洗い終えたところで、午後3時。

「では、水気を切るためにひと回りドライブして来ますか!」

3桁国道で郊外へ出た辺りを見計らい、脇道へ入って幌を開け放つと

・・・いやもうヤバいわ、20℃近い陽気の中のオープン・クルーズって
こんなに気持ちイイもんだったっけ・・・うわあ魂溶けそう(昇天)。

日なたのロードスターはきつねの揺り籠。

元々切れ長な目は更に細まり、脳裏に浮かんだ「たゆたう」という言葉に
自然と笑みがこぼれて・・・・否、なんか違和感が。


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点検項目にも明細書にも「サイドスリップ調整」の文字は無かったハズ
なのに、何故かステアリングのセンターがミョーにズレてる。
さっき足回りをチェックした時も、もちろん変な力が掛かるような作業は
していなかったハズなんだけど。

あー・・・いやいや、思い出した。これ、預けに走った一ヶ月前の時点で
もうズレてたわ・・・引き取って来た時は勤務明けでボケてたしなぁ。


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えへへへへ・・・本職の皆さん、ごめんなさい。

ホントはタイロッドで調整すべきなんだろうけれど、きつねは俗に言う
インチキアダプターをコラムに噛ませてあるので、これで合わせます。

今期はディレッツァが再び偏摩耗する前に、機を見てキャンバーを
立てるべく「オトナのアライメント補正」へ出す心積もり。

いずれ再調整が必要になるでしょうから・・・どうかお見逃しを(笑)。


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それにしても、良い。何年乗っていても、ロードスターは走らせる都度に
いつでも生理的・本能的なところで「駆ける喜び」をもたらしてくれる。

ドライバーの操作に間髪置かずダイレクトに応える快さ、という点で
コイツは二輪と同じ価値観の線上にあるんだなぁ、と思います。

発表時の「乗れば誰でも幸せになれるクルマ」というキャッチコピーに
偽りナシ・・・それはきつねの街道レーサー仕様でも、ツルシでもね。


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現代のクルマより具体的に優れているポイントなんて何もないはず
なのに、たぶんフィールの点で上を行く現行国産車はほとんど無い。

「乗り味でヒトを魅了する」という視点では、乗り比べたことのある
身近なドライバー全員がNDよりNAの方に軍配を挙げています。

「工学技術の進歩って結局ナンなんだろう?」と、ただただ黄昏の
湖畔で首を傾げるばかりのきつねメなんでありますよ。


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そう言えば・・・4月の声と共に冬眠から目覚める動物たちの如く、
街で見掛けるスポーツカーがいきなり増える・・・という、ご当地
例年の風物詩の中で。

今期は何故か新規登録ナンバーを下げたNAロードスターの姿が
目立つように感じられます。

既に艶がほぼフェードしたクラシックレッドの初期型、逆に全塗装
したてと思しき程度の良いブラックのSスペシャル、等々。

いずれも昨年までは、市内近郊で目にした記憶がない個体ばかり。


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「マツダが純正部品の再生産に乗り出した」というアナウンスを受け、
何かしら新しいムーブメントが起こりつつあるのかもしれませんね。


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◎ 今日のおまけ ◎


時々の合い間を見ては今回の記事を打っていた、ある午前のこと。
きつねのアジトの前へ、聴きなれないサウンドのエンブレを響かせ
近づいて来るオートバイが。

「おや、何だろ?」と網戸の向こうへ視線を移すと・・・あっ、トライアルの
師匠・へーさん・・・そっか、遂に「イタリア娘」の公道デビューか!


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格安で嫁入りした長期放置のベース車を相手に、ほぼ一年を掛けて
へーさん自身の手によるセミ・レストレーションを受けたモトグッツィ。

フラッグ・シップたる同世代のルマン系が旧車バブルの神輿に担がれ
手の届かない存在になりつつある中、それでもなかなか顧みる人の
いないV35イモラ。


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「再生には相当苦戦する覚悟で手を掛け始めたけど、シンプルな作りと
パーツの入手性の良さが幸いして、思ったより呆気なく直っちゃった。」

「実は修理と化粧直しを進める間に、覗きに来た仲間に懇願されてね。
自分が乗る前に次の嫁ぎ先が決まっちゃって、名残惜しいんだ。」。

ルマンⅠ用のフロントカウリングに換装された出で立ちは入庫当初の
くすんでボケた姿が想像出来ないほど、パリッと決まって美しいもの。


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自分を含めて`80~90年代の外国製ミドルクラスには馴染みも印象も
薄く、別段食指も動かないバイク好きがほとんどだろう、と思います。

でも現車を目の当たりにするとコレ、醸し出される雰囲気がたまらなく
有機的で心を魅かれます。譲渡をせがんだヒトの心情、よく分かるもの。

「性能面については『どうせ大して走らないんだろうなー』って全然
期待していなかったのに、実際乗ってみたらフィールが凄く良かった。
メインのGL500改の印象が霞みそうで、逆に正直当惑してるよ。」


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もちろんマシン単体でも、長いこと見ていて飽きない魅力を十分に
持っているイモラだけれど。
何よりこのグッツィ、ライダーが跨いで実際に走らせている時の姿が
とても映えて、絵になるんですよ。

きつねが「ウチの前を通る時、ハッとする程カッコ良かった」と告げると
「やっぱりそう思う?俺も信号待ちでガラスに映る自分の姿を見て、
意外なまとまりの良さにちょっとビックリしたんだ。」とのこと。

車検は無事に取れたものの高回転の吹けが冴えないキャブレターを
微調整した後に、次のオーナーの許へ嫁ぐ予定だというイモラ。
しかしへーさんのガレージの奥には、まさかの展開が待っていました。

「自分用に同じコンディションのV35、また仕入れちゃった(!)。」

正にイタリア娘の魔性とレストア狂の心象たるや、恐るべし・・・ですね。
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No title

ロードスター いいですね
気持ち良く走れそう
オープンカーは永遠の憧れです

グッチ こいつもいつか手にしたい代物です
が、維持への不安から手を出せずに今に至ってます
踏み込む勇気 なんでしょうね 
きっと

M氏さんへ。

実はきつねメ、`93年からNA型ロードスターばかり
乗り継いで今に至るほど、この車種が好きなんです
(現在の三代目は`02年に7年落ちで購入した中古)。

現役でラインナップしていた頃はカローラと大差のない
維持費で楽しめるスポーツカーでしたが、昨今は
手頃な価格で程度の良い個体を見つけるのが難しく
なりつつある様子。

グッツィはオーナーの御好意で新旧のフルサイズ機を
少しお借りした経験があるのですが・・・ハーレーや
BMWとは全く違う次元で好き嫌いが分かれる個性派だと
感じました(もうコーナーの捌き方がまるっきり違う!)。
決してブランドネームに釣られて買うべきメーカーでは
ありませんね。

師匠が手掛けたV35は、350ccのスモール・ボディ。

「ただでさえ誰も目を掛けないし、レストアベース車も
怖がって誰も買わない。だから破格値で手に入る」
「だけど不人気だからつまらなかったり面倒だったり
するとは限らない・・・この辺が目のつけどころだね」
と、師匠は愉快そうに微笑んでおられましたよ。

No title

やっぱりこの年代のグッツィはいいねえ
無骨ながらもバイクらしいカタチ
特徴のあるエンジン
走るための機械として魅力があふれてます
やはり、ルマンⅢを仕入れそこなったのが残念で仕方ないですなぁ

ponさんへ。

うーん、やはり御同輩!この佇まいが心にササりますか(笑)。

本来標準のカウルは`80年代らしいスペイシー・テイストの
角型ですが、ひと回り年上のへーさん曰く「納得行かない」
のだそうです(これも分かるヒトには分かる美意識か?)。

名作漫画「バイクメーン!」のヒット以降、どうも世間的には
カフェレーサー=ロッカーズ=英国流`50sという固定観念が
根付いてしまったようで、どうにも合点が行かないきつねメ。

大体カフェレーサーの定義など時代や国によってスタイルが
全く違うのだから、とやかく言う質のモノじゃないですよね。
そういう意味でもFRPの外装を纏った`60年代後期以降の
カフェスタイルもまた、自分にとっては大好物ですから。

実はロードスターの仕立て方も「自己流カフェレーサー」。
お手本に据えたのはシェルビーコブラとホンダのヨンフォア。
ソリッド単色のボディに差し色となるワンポイントを添える
手法も、正調カフェの文法を解釈した上でのことです。

へーさんのV35は、アッパーレールに沿って真っすぐ下端を
揃えたタンクとシート、上端の角ばったサイドカバーも`80sの
流儀を通していて美しいし。
対照的にルーカスのセルモーターを丸見えのまま装備している
アナログライクなエンジン周りもまた、滋味が深いんですよね。

ponさん程の知識とメンテの腕前があれば、誰もが怖れる
旧世代のルマン系でもモノに出来ただろうに・・・惜しい。

ただ、クセを消す方向へ努力している近年のBMWと比べて
縦置きクランクから来るシャフトドライブならではの操縦性を
未だかなりナマのまんまで残しているのがグッツィの特徴。

「放たれた矢の如き直進性」というメリットと抱き合わせの
「特性を掴み切れない限り上手く曲げることが出来ない」
アクの強さが、乗り手を選ぶ好悪の源になっているように
感じているきつねメでありますよ。

No title

私も最近歯医者に通っていますが、昔よりも治療時の痛みってあまり感じなくなった気がするなあと。
麻酔技術の進歩?なのでしょうかね。
たしかにあの体勢で「痛いときは言ってください」といわれても動けんよなあ・・と思いつつ、「そこは
オトナなんだから少々はガマンしなさい」という裏返しなのかもしれません(^^;。

NAロードスターはあれでしょうか、料亭マツダが地元産食材を丹念に煮込んだ料理・・でしょうかね。
贅沢な食材は使っておらず、素材の風味はそのままにに、味付けはいい塩梅。
ひたすら料理人の腕で勝負、みたいな。

その点でいうと、最近の車って素材の質は上がっていると思うのですが、あまりにも雑味というか
クセというか、そういったものを消し過ぎているのかもしれませんね。
確かに味は良いんだけど、ちょっと物足りないなあ?みたいな。
山菜なんかでも、苦みや臭みこそが風味なんだと思いますが、それを取り除きすぎると味が一緒の
野菜・・ってなっちゃいますしね。
車で言えばノイズや振動なんていうのは、快適さを求めるならネガティブなものになるのでしょうが、
逆にそれは機械の動きや路面状況を伝える情報だと思いますし。

琢麻呂さんへ。

>歯医者と技術の進歩
ああやっぱり、そう感じていたのはきつねメだけじゃ
ないんだ・・・ホント昔と比べたら全然痛くないんです。
子供の頃は麻酔注射自体が痛かった上に全然効かず、
「なんで二段重ねで痛みに耐えなきゃならんのよ」と。
それが理由で通わなくなったヒトもたくさんいたはず。

因みに本文は半分ネタで(笑)実際は指で丸を出したり
腕を立てたり、ハンドサインで意思疎通しますけどね。

ロードスター、実は先日通りすがりのディーラーでNDに
試乗してみました(残念ながらA/Tしかなかったけど)。

NAからNDに乗り換えた親友の「当然全てが違うけれど
でも走らせるとやっぱりロードスター」という禅問答の
ようなインプレッションの意図、とても良く分かった。
チキンカレーとキーマカレーの違い、というのかな。
レシピは全然違うけど狙った向きと出来上がったものは
ちゃんとどっちもカレーライス、ということ。

ただ、出来の良し悪しや装備の充実度などはさておいて。
きつねの周囲はバイク好きが多いため「ロードスターに
何を期待するのか?」という面がかなりハッキリしている。

メカの感触へのオブラートがかかっていない古いNAの方が
その望みに近く、支持するヒトが多いんでしょうね。

病院大好きな虚弱Seiさんも歯医者だけは苦手です>_<

NDを試乗したら予想以上に良い出来で、まちゅだ頑張った!って感動したけど、その後ボロい自分のNAに乗って帰ったらやっぱり全然こっちがイイや、って(笑)

NAの魅力は手足のように車を操れて走れば路面を撫でるように感じること。
NDにはそれらしく感じさせる技術はあったけどそのものには程遠い。
現代の基準に合わせつつそれらしく感じさせるためにギリギリまで妥協しなかった技術には称賛を送りたいけど、私は今のNAを死ぬまで乗り倒したいなぁ。

Sei姉さんへ。

歯医者さんは、子供の頃の辛い刷り込みが強過ぎたのか
手術や治療自体の痛みは減りつつも、未だに苦手です。

でも小学低学年のスーパーカーブーム時代に通っていた
歯医者さんが最初期型のシトロエンGSに乗っていてね
(為替レート300円/ドル!の当時、貧しい盛岡で外車を
購入出来る人は非常に珍しい存在だったと思います)。

父が購読していたCG誌のお陰で「GSパラスでしょ!」と
はしゃいでいたら先生が喜んで次の通院日に合わせ、
ディーラーから貴重なCXやHトラックのカタログを貰って
来ていて手渡してもらった・・・という思い出もあります
(もちろん全輪ハイドロサスや空冷フラットツインの
何たるかなど知る由も無かった訳ですが。笑)。

でもその先生、繋の芸者さんと夜逃げして潰れたんよ。

`70年代の下世話でしょーもないハナシはさておいて。

現代国産車という基準のみで横並びに語るなら、良い。
産まれて初めて体験したり購入したりする白ナンバーの
スポーツカーとしてはT社のハチロ〇より感動が大きい。
但し先に「掌サイズ故にキャラが掴みやすい」コペンや
S660を体感しちゃうと、面白みのアピールにはキャパの
大きさの分だけ不利なのかもしれません。

長年二輪好きで乗り物の持ち味や捌き方に煩い師匠と
きつねが危惧したライバルは・・・実はアルトワークス!
「オープンルーフとスタイルの魅力を捨てた代わりに
実用性と価格/維持費で勝るワークスが、NDの客を
食ってしまうのではないか?」という論点なんです。

クラッチを繋いだ瞬間、次の交差点を曲がった瞬間から
誰にでも分かりやすく痛快な楽しさを訴えかけて来る点。
初めて乗っても一発でヒール&トゥがキマる操作系とか
アクションについて来るエンジンのツキの良さ、或いは
ギアのステップ比も・・・もしや開発陣にNAのオーナーか
カプチーノの遣い手がいるのでは?と疑いたくなるほど
スポーツカーのキモを心得た出来に仕上がっています。

さて、ND・・・どうも試乗の前後に自分のNAを走らせると
「今の世情に沿いコレと同じ味を出すには、化学調味料の
掛け合わせで再現する他にもう術がなかったんだ」という
開発者の苦悩の幻聴が聞こえて来てしまうんですよ。

例えば気候が良い時期に北海道を旅する際、レンタカー
として借りるのなら追加料金を支払うだけの価値は有る。
でも、自分のNAの代替えとして候補に挙げるには・・・
ちょっと葛藤や躊躇が生まれてしまうんじゃないかな、と。
プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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