2X4で楽しむ春の日。 ~カフェレーサーとアルペンローダーの異種ランデブー~







今日のTOPには「異種コラボレート」と「爛漫の浮世を駆ける韋駄天」の
ダブル・ミーニングで、このナンバーを選びました。

お題は2X4・・・桜咲き誇る午後、あえて輪ッパの数が違う二機を揃えて
オープンエア・モータリングを試みる、という日記なんであります。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そもそものキッカケは「北の師匠」ことクマさんが、ヴェルシス650を
ユーザー車検に持ち込むためにきつねの街を訪れる、という話から。

パニアケースを積むステー以外はフルノーマルの車両で既に光軸の
予備検も受けてある、との事だから不安要素はほぼゼロだけれど。

そこは「オッサンの春休み(別名・期間限定プータロー)」も終わりに
差し掛かったきつねメ、万が一に備えて工具を持参しお付き合いを。


UB_20170428072740eda.jpg


となればガレージから持ち出すのは自然とヨツワ、好天に恵まれた
この日ならもうロードスターの方で決まりです。

受けるラウンドは午後イチとなると・・・一発でクリア出来たならもう
その後のショート・ツーリングも約束されたようなもの。

実は想定したルートで最新の水冷ミドルとペースの合うマシンが
コレ以外手許に無い・・・という事情もあるんだけどね(笑)。


UE_20170428072744c39.jpg


「ポカポカなのかと思ったら、走ってみると案外風が冷たいね。」

陸事で待ち合わせた師匠、ヘルメットを脱いで笑うその背後には
ほのかな薄桃のソメイヨシノが出迎えています。

県境にほど近いクマさんの北の町では、まだ咲き始めかな?


UF_20170428072745a52.jpg


ここ数年で既に何度もユーザー車検の経験を積んで来ただけに、
段取りもまた慣れたもの。

首尾良くノントラブルでラインを通り、所要時間はトータル一時間少々
というところでしょうか。

「では日も長いことだし・・・N昌越えで湖まで流してみますか?」
「うん、ここからだとまあ概ねそのルートかな、って思ってた。」


UG_20170428072747053.jpg


特段、コーナーが奥まで巻いていたり折れたりするようなクセのない
穏やかな峠道。

コンパスで弧を描くように綺麗な師匠のフォーム、素直に寝て曲がる
ヴェルシスの特性を追走で眺めてから・・・テッペンで一服。

「実はトランクに、工具と一緒にメットと革ジャンも積んで来ました。」
「ハハハ、もちろんそのつもりで。じゃ、取り換えっこしよっか!」

今度はクマさん×ロードスター、きつねメ×ヴェルシスのコンビで
ここから麓の湖畔までのランデブーを楽しみます。


UJ_201704280727515f0.jpg


長い直線と中速コーナーが織り成す20キロ弱のワインディングを
お試しさせて頂いた、最新の水冷パラレル・ミドルツインですが。

なんというか、古式ゆかしい構成のバイクばかり所有する身には
なんとも不思議な乗り味のモデルでありました。

ヒョコッとシートもハンドルも高くオフロードバイク的に感じる視界に
表面積のデカいタンク、ビュロロロロ・・・と下から上まで淀みのない
力感を伴いつつ、ハイ・ギアリングで感覚以上に伸びて行くスピード。


UD_20170428072742279.jpg


「いやー、なんの気ナシにコーナーを曲がった後でメーターの数字が
目に入って驚くんですよ、『ええっ?そんなに出てたの!?』って。」

「カチッとしていて出来が良く、何も意識せず自然に操れるでしょ?
自己主張の強いウチのイタリア勢と比べて、本当にオールマイティ。」

「ただ、アシの動き始めがシブいのと路面の感覚が掴みにくくて・・・。
何回転・何キロでも走れて、巡行速度の落としどころが分からない。」

「これって多分、欧州向けのロング・アルペンローダーなんじゃない?
夫婦のタンデムで一気にアウトストラーダやアウトバーンを駆け抜け、
アルプス山脈を越えて他国の街を訪ねる・・・という使い方に向けた。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


大柄なポジションに高荷重前提のサス、柔軟でパワフルなエンジンの
持ち味・・・「バイクを楽しむ旅」ではなく、「バイクで楽しむ旅行」の友。

昨今はスクランブラーと並んで、オンとオフを掛け合わせたような
「アドベンチャー」と呼ばれる大型車が人気を集めているけれど。

ロングツーリングを前提に欧米ライダーの体格に合わせたそれらは
標準的な日本人の体力には正直、些かオーバーサイズに見えます。

憧れのビッグ・マシンを手に入れてしばらく経った後、「取り回しとか
持て余す程のパワーがちょっと辛いなぁ」とジワジワ感じ始めた辺りに
ヴェルシスを試すと・・・たぶん「見えて来る存在感」があるのでは?

但しその優しい特性と裏腹に、リアタイヤの消耗が意外なほど早くて
驚かされるのだそうですが(フロントのようにケバ立つちょっと面白い
減り方をしていました。笑)。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


UH_20170428072748d51.jpg


平日で空いた湖畔のパーキングにて、少年のように地面に座って。

缶コーヒーを片手に談笑を繰り広げていると、気付けば春の空も
マンダリンの色味を増していました。

再びそれぞれの愛機に乗り換え、今度はきつね×ロードスターが
小岩井~滝沢ICまでのカントリーロードをエスコートします。

観光客のクルマもほぼ姿を消した黄昏、試乗で得たヴェルシスの
クルージング・スピードを勘案してペースを少し上げたのですが・・・。

師匠は650の二輪と互して走れるロードスターの「隠し持った爪」に、
些か目を剝いてしまった様子です(オトナ毛生えてなくてスミマセン)。


UI_20170428072750089.jpg


R4を北へと帰るクマさんに近日の再会を誓い、きつねは折り返して
のんびりと春小谷地~裏小岩井を経由してアジトへ戻りました。

朝から最後まで好天に恵まれた空の下、師匠と遊ぶ充実の一日。
気心知れた友人と過ごす時間は、何よりも心の栄養になりますね。


「次はゴールデンウィーク明けた辺りに、グラディウスを持って行くよ。
今度こそKTMの390RCとの乗り比べを実現させてみましょう。」

うわ・・・そっちの方が「口座の残高が賭かりかねない」という意味で
もうガチの異種格闘技じゃないっスか、クマさん・・・うーん、悩ましい!
スポンサーサイト

テーマ : ツーリングレポート
ジャンル : 車・バイク

コメントの投稿

非公開コメント

No title

いやあ、楽しかったですね~

こういう事があるから
時間に余裕があると良い。

車検のラインについてはいつもブレーキが苦手で
タイミングが合わない。

それ以外は問題なしかな!?

最初は実力を知らずに
ロードスターならこの位が気持ち良いのかな?と
ある程度の速度で走ってみた次第で
よく言えば懐が深い
悪く言えばどんな速度域でも走れる、個性にやや欠ける
VERSYSだけれど

じわじわと良さに引きずり込まれる珍しいバイクなのです。

一番は半乾燥重量200kgという、
(いつも気にしている)軽さかもしれません。
(前軸・後軸が100kg・100kgも大きいかな?)

まあそれ以外が
個性的すぎるイタリヤ娘やイタリア野郎なバイクばかりですから・・・(笑)

しかし
乗り手の腕もあるとはいえ
あのロードスターのポテンシャルと言うか
底力恐れ入りました。

いくら車検モードで背中に十数キロの工具を背負っていた分を差し引いても
100%本気モードで付いて行けたかどうか?

まあ、自分の腕前が最も問題なのだけれどね~

たまたま出会わなかっただけかと思うけれど
4輪の後ろを「笑顔を忘れて走ったのは」初めてですよ。
しかも後半はじりじりと離された・・・(汗)

いい勉強になりました。

次のプチイベントも楽しみにしています。

クマゴロウ師匠へ。

お日柄に恵まれたこともあって、本当に楽しかったです
(何しろ福田パン買うのも忘れていましたから。笑)。

>車検のラインについてはいつもブレーキが苦手
速度計~ブレーキ~光軸の流れが矢継ぎ早なので
我々だと間合いが分からず、「ええっ?何?何?」と
焦らされますよね・・・検査のテンポが早過ぎるもの。

ヴェルシスのサイズと重量は上屋こそ嵩が高いものの
持て余す感じが無く、「やはり車重200kgってひとつの
落としどころだなぁ」と再確認することになりました。
ホイールベースもゼファー750と同等じゃないかと。
おそらく四発ほどの回転の伸びは望めないものの、
ツインのトルクを活かしてハイギアに設定し、「速い
バイク」に仕上げてある印象です。

あの快活なエンジンを重心の低いフレームに載せて
もっとローギアードに振ったら・・・と、ER6Nにも少し
興味が湧いてしまったり。

ともあれ、後は自分の体格に合ったハンドルバーと
一回り大きいスクリーンに取り換えれば、往復50kmの
散歩から北海道ツーリングまで、ほとんどの使い道を
カバーしてしまうバイクだなあ・・・と思いました。
「迷わず遠出をしたくなる、大人のオートバイ」かな。

>ロードスターのポテンシャルと底力、恐れ入りました。
コレ語り始めると長くなるんですが(←いつもだろ。笑)、
あのセクションでお見せしたかったものがあるとすれば
「師匠が感じたダイレクト感満載なドライブ・フィールは、
この領域までそのまま持続するんです」という面かな。

クルマとずっと相談しながらペースを上げて行った結果
あの域でも「まだ大丈夫、ブレークしないよ」と教えて
くれる・・・怖くないから出来る芸当なんですよね。

最新の技術を以って全てスープアップしたNDでも、多分
乗り慣れてすらも、あのコースとペースで振り回せない。
それはNAよりも無口だから・・・タイヤや各ペダル類と
乗り手の間に「入れて欲しくないもの」を挟んでいるから。

NA現役当時、確か欧州の女性ドライバーだったかな?
「一緒にダンスを踊るパートナーのような楽しいクルマ」
というインプレッションを書かれた方がいました。
そこになぞらえれば、ノーマルならタンゴやワルツ辺り。
ウチのはユーロビートの速いBPMまで対応出来るように
仕立てただけのこと・・・それぐらい素性が良いんですね
(タイヤチョイスの話の時、ここの読者で唯一きつねの
走り方を知っているナベエさんが「ディレッツァ一択」と
即答した理由も分かって頂けたかと思います。苦笑)。

http://www.virgintriumph.com/column/column01/

ちなみに「NAの素性」を磨いたエンジニアが、このヒト。
高橋国光と同時期のAJSを駆る関東最速トンビ衆の一人。
元BSワークスレーサー、後のタイムトンネルのリザルトでは
長年に渡って「お立ち台が指定席」だった屈指のエンスー。
こんな人が首を縦に振るまで操縦性を煮詰めたのだから、
そりゃあ面白いクルマになるに決まっていますよ(微笑)。

No title

>あのセクションでお見せしたかったものがあるとすれば ・・・

>この領域までそのまま持続するんです」という面かな。

まさにそれなのだ!と納得

正直、自分×VERSYSの場合
あそこまで行くと笑顔が消える=楽しい領域から離れて行くのです。
ロードインフォメーションが足りない分、
ワインディングでは
限界と感じる、あるいはこれ以上攻められなと感じる。
その代わり情報が多すぎない分
疲れがたまりにくく長距離でもタンデムでも快適であって楽しさがある。

全てを1台で!は無理なのだと改めて痛感。

あのエリアでそれなりに楽しめる
ロードスターの好敵手となり得るのは
所有車で言うとSHIVER750しかないだろうと思います。
(楽しさと走りを同時に手に入れられる)

グラディウスでは走りは可能でも、そこまでは楽しくないような気がします。

ついでなので書いておきますが
グラディウスで出かけて
1.5リッターNDロードスター(6MT)に乗った時の最初の印象が
「ピンとこないなぁ・・・/出来は良いけど楽しくないなぁ=練習用のグラディウスに楽しさにおいて勝てないなぁ」
です。

ところがVERSYSと1.8NAロードスター(紺之介スペシャル?)を乗り比べると
「あれ?色褪せない楽しさを瞬時に感じ、より強くなる」
トータルでVERSYS以上の総合力と楽しさがある。
負けてない、ではなく勝っていると、後後強く感じたのです。

走りではグラディウス650かそれ以上
楽しさではSHIVER750かそれ以上かもしれない・・・と

(ド素人の)自分的には
楽しさでNDに対して1.8NAの圧勝です。
完成度の高さは流石に最新のNDでしょうけど
(快適と言う意味で)

後は、前ブログの皆さんのコメントがもっと的確に言い表していると思います。

あくまでも私の感じた事なのですが、ね。


クマゴロウ師匠へ。

クマ師匠、連投ありがとうございます。

そうですね・・・ヴェルシスとロードスターの比較だと
求めている方向性そのものが違っているのだろうと
感じます。
ロードスターを追走する時、ペースは上がっても
シフトの間合いとかコーナーの動きに「さっき自分が
走らせた時に感じたフィール」そのままで変わらない
という印象を読み取ってもらえたのでは、と。

自在にハナを入れて旋回して抜けて行く感じや、
タイヤと脚とボディの動きの連携から来る俊敏な
S字の切り返し・・・それらは接地感在りき。
リアタイヤのすぐ前に座っている故の操縦感も、
扱い慣れたスポーツバイクと共通しますね。

ヴェルシスで追い切れなかった理由はお察しの通り
「タイヤから伝わる感触が怪しくなる」のではなく
「タイヤがどうなっているのか分からず不安になる」
接地感の掴みにくさから来ているもの、と思います
(きつねが倒立フォーク車を苦手とする所以)。

たぶんあのシーンでのランデブーで最も楽しいのは
SRX600かシヴァーでしょうね。
ドゥカ900SSやKTM640だと逆にあっさり振り切られて
しまうでしょうから(笑)。
ただ、延々と勾配の続くアスピーテや樹海ラインでは
流石に大型二輪に伍する走りはムリです。
平地ベースの軽いアップダウンゆえに互角のペースを
維持出来ただけなんですけどね。

オープンカーとして交通の流れに従って淡々と流す。
他の車影が消えたワインディングではその操縦性を
満喫出来、雨が降ったら幌を上げられヒーターも効く。
「バイクに比べて維持費がキツい」とこぼしながらも、
最高の友としてNAばかり通算20年以上乗り継いだ
理由も、分かって頂けるかと思います。

いずれ二輪でも四輪でも「出来の良さと面白さは
必ずしもイコールではない」んですよね。
3ナンバーのNDに求められる質ではない、とは
分かりつつも、アルトワークスの明快な痛快さを
NDにも盛り込めないものか、と考えさせられます
(それが叶えられれば、かなりNAに近い醍醐味を
取り戻せる気がします)。

No title

ヴェルシス 私も興味があるバイクです

この手のバイクはオールマイティ 
ワインディングでも え? と言う位に速いです
で 疲れない 
以前 ハイト系を何台か乗り継ぎましたが、公道では最強じゃないの? と思う位でした

桜 キレイですね

M氏さんへ。

自分は大型には「バイクそのものの味」を求めているため、
まだまだオトナにはなれないようです。

憧れの一台を含めて「乗りたいマシン」が一巡した後に、
「実際に自分に合うサイズ」「バイクに求めているもの」
を悟って初めて選択肢に上がる・・・ヴェルシスの持つ
質って、そういうタイプのように感じました。

他者を圧倒したり惹きつけたりする派手なケレン味が
ないんですよね。
逆にこれを選ぶ乗り手も、そんな子供じみたハッタリなど
もうバイクに求めない層なのだろう、と思うのです。
プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR