愛すべき、へんてこりん。









きつねのブログで、TOP動画に音楽以外のものを置いた例は
たぶん数えるぐらいしかないと思うんだけれど。

「アナログでアナクロなメカメカしたもの」が好きな友人には、
どーしても見て欲しかったんです・・・コレ。


まずエンジンの掛け方からして、ちょっとおかしなことになってる。


キャンプするつもりもないのに、とりあえずバーナーに火を灯して
おもむろにフロント下の置き台へセットする。

んで、脇の小窓から中身を覗いて「頃合いになったべか?」って
ところを見計らい、傍らのハンドルを力いっぱい回してやる。

そいでもって、大きな身震いと共にドンパンドンパン言い始めたら
始動ハンドルは運転席へ・・・はい、ステアリングに化けましたよ♪
(おいおいっっっ!)。


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超雑食系乗り物ジャンキーの間で「トラクターに関しては国内最大
かつ孤高の展示館」とも噂される富良野の「土の館」を訪ねた際に、
きつねが一目惚れしてしまったのがコレ・・・ランツ・ブルドッグ。


「農業用トラクター」と言えば、フツーのヒトが古から現代に至るまで
連想するのは、直立させた複数気筒エンジンを前後方向に積んだ
スカイラインやフェアレディZみたいなロング・ノーズでしょう。


でもチョロQみたいなズングリムックリのランツさんは、違うのです。


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きつねン家の住人で言うなら、モンキーやゴリラと同じ前倒しの単気筒。

しかも今ではほぼ絶滅した「焼玉式2ストローク・セミディーゼル」という
ダウンタウンブキウギバンドとか暴力温泉芸者的な、ワケの分からない
奇ッ怪なエンジンを搭載している次第なんでありますね。


「プラグって何ソレ美味しいの?」「燃料は、燃える油なら何でもイイよ」
「滅多に壊れないけどパワー無いし不器用だし、掛けるのメンドくさいよ」


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こと`90年代までのクルマやバイクに関しては車種とかその特徴も概ね
マスターしているきつねメなんでありますが・・・。

だからこそ、よけいに心を魅かれるのかなぁ。

今では特殊な分野でのみ生き残っている「2ストのディーゼル」って
その仕組みが多岐に渡っていて、とても興味深くて面白い。


TE_20170426195928617.jpg


クルマとバイクの趣味を通して知り合った知人や友人からは、
「輪っかの数を問わない金属フェチ系スピード狂の吟遊詩人」と
評されている節もありますが(←どんなだ?)、それはさておき。

実はきつねメ、速度の領域を問わず「触れて乗って気持ち良くて
面白かったらジャンルなんか何でもイイよ」という生き物なんです。





LANZ BULLDOGで検索を掛けると、産まれ故郷のドイツでは未だ
ファンが多い人気者らしくて。
戦前期から最終型(このカッコのまんま20年以上作られたそう)まで
いろんなバリエーションのランツさんを見つけられるんですけど。

なんかね、「乗用車みたいにカッコ良くなりたいなー」「キャタピラも
履いてみたいなー」と自ら化けたように見えて、可愛いんですよ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


遅く不器用で煩くて煙たくてメンドくさく、ちっとも地球に優しくない
旧式のトラクターなんだけれども。

「牛とか馬よりもラクでパワーのある農機を作んなくちゃ!」と
昔のヒトが一生懸命考えたような。

もしどこかが壊れても、町の鉄工所とか鍛冶屋のオヤジさんが
腕まくりで直してくれそうな、ランツ・ブルドッグ。

クルマの方から挨拶されたり注意されたり道案内されたりするより。
こんな乗り物と暮らす方が、きつねは幸せになれる気がするのです。
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No title

外したハンドル邪魔くせえな・・そうだココに刺しときゃいいいじゃん、みたいな(笑)。
エンジン始動したあとのブルブル震えている感じとか、機械のはずなのに何だか
生きているような、そんな風にも見えてしまいます。

そもそもはドイツ人が生真面目に作った機械なのでしょうが、今の時代にみると、
生真面目な人が真面目なことをしていると、なんだかふと滑稽に映って笑ってしまうような、
愛らしさのある乗り物という感じがしますね。

日本でもこういうイベントはあるのかもしれませんが、自国が生みだしたものや歴史に対する
誇りといいますか、やはりあちらの方がこういったことに対する寛容性があるのかなあと、
ふと思ってしまいました。

あ、いや、べつに増税通知が届いたからこんなことを言っている訳じゃないんだからねっ!。

No title

所さんの学校では教えてくれないそこんトコロで、最古のトラクター復活プロジェクトってやってましたね。
北海道から修理名人を呼んでやってました。

個人的にはトラクターではなく、芝刈り機なんですが映画「ストレイトストーリー」を思い出します。
やはりアナログな機械はいい物ですね。

琢麻呂さんへ。

確か昭和40年頃までは乗用車でも緊急始動用として
車載工具にクランク棒を含んでいたと思うんだけど。
まさか舵切るハンドルを掛けるハンドルにまで転用して
しかもワンタッチ装着出来る構造まで考えるとは(笑)。

延々とリアエンジンのスポーツカーを作る国はやっぱり
ちょっと頑固でヘソマガリなようでありますよ。

二番目に載せた動画の後半では焼玉の釜が無くなり
セル・スタートを試みる個体もあったので、最終型では
グロープラグやセルモーターも装備されたんでしょうね。

>生真面目な人が真面目なことをしていると、笑ってしまう
後世の人から見ると「起動用バーナーにあれこれ工夫を
凝らす前に、なぜ他の加熱方法を考えないの?」という
明和電機的な歯がゆさに・・・めっちゃ萌えます(微笑)。

>あちらの方がこういう事に対する寛容性があるのかなあ
コレ、ひと回りしてすんごく考えさせられる視点です。
どうも、少なくとも戦後の「もったいない」という言葉って
「エコロジー」より「エコノミー」に重きを置いて使われて
来た気がするんです。

他国に日本発の「MOTTAINAI」に当たる単語が無いのは
むしろ「言葉にするまでもなく当然」という文化だったから
なのかも・・・と、お上からの税金請求書(だよね?笑)の
総額計算が怖くて未だに封を切っていないきつねメも
ここで負け惜しみのひとりごとを述べてみました。

ナベエさんへ。

あー・・・動画をいちばん見せたかったヒトのコメント(笑)。
ありがとうございます。

>最古のトラクター復活プロジェクトってやってましたね。
実は「逃げ恥」以降、ニュース以外のテレビ番組を全然見て
いないため知らずにいたので、慌てて検索しましたよ・・・。

戦前、それも大正に輸入されたトラクターが残っていたのは
皇室絡みの由緒を宿していたが故のことかと思いました
(でなければ太平洋戦争の金属徴用で消えていたはず)。

しかし「世界最古」のフレーズには、但し書きが必要でしょう。
「量産レシプロ・トラクターとして」「同系同年式のものとして」
おそらく他に生き残りがいない、という事ではないのかな。

修理に飛んで来た職人さん達ともリンクする「土の館」には
平成になってから輸入された物とはいえ、更に古い蒸気式の
トンデモなサイズの怪物トラクターが飾られているのだから。

>「ストレイトストーリー」
これも検索してみて「あっ、そう言えば!」と思い出した作品。
タイトルは記憶になかったけれど、かつて確かに見たかった
映画のひとつでした。DVDでレンタルしてあるかなぁ。
ストーリーは「世界最速のインディアン」(出来はB級だけど
乗り物好きには楽しめます)に共通する何かを得られそうな
筋書きですね。

きつねメがランツさんの雰囲気で連想させられた乗り物は、
「ラピュタ」の最初の方でドーラ一味が乗りつけた蒸気式の
自動車でした(初期のドディオン・ブートンっぽいヤツ)。
宮崎駿さんって、たぶん石発とか農発系の単純素朴なメカを
どこかで意識しながら、機械を描いているんだろうと感じます。
プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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