どこにも行けない、でも、どこでも楽しい。 ~時速ゲンツキkm/hという愉悦~







今日はきつねの脳内リストから「なんか夏っぽいヤツ」というだけで
ふと思い浮かんだナンバーを。


俺にとってのジュリーはアン・ルイスと表裏一体な`80年代歌謡界の
傾奇者、トリックスターだったんだよなあ・・・子供心にも。

とにかく新曲を出すたんび、何ヤラかすか分からないキワモノで。
でも結局、どうあってもサマになってカッコ良く、何処か妖しげで。


しっかし、大沢誉志幸のHIPなメロディに銀色夏生のトリッキーな
リリックを組んだ人は相当ROCKなギャンブラー、酔狂過ぎるだろ。


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言いたいことはヤシの実の中・・・鹿児島のフェニックスが暴風雨に
晒されていた午後、岩手のきつねはゴリラで散歩に出掛けた。

重くて暑がりなスポーツスターは絶賛夏眠中で出す気にもならんし。
だから毎度セローばっかりってのも、なんだか気の毒なようでさ。


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だいたい「セローに乗る」+「プロテクターとブーツ装備」となると
どうも「=林道を走らないと損」、みたいな方程式が出来てしまう。

ふと「今日はいいや、そういうの」・・・って思った。なんとなく。
ハシリガイとかイッショーケンメーとか、そういうの抜きって感じで。


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きつねにとってのゴリラは、言うなればトイ・バイク、ホビー・バイク。

主要国道の流れに合わせることすら危なっかしい非力な乗り物ゆえ、
マヂになろうにもその気になりようがない。


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チャリとかゲンドーキツキジテンシャより、もうちょっと先にあるもの。

ヒコーキに例えるならエンジン付きハンググライダーより少しマジメな
ウルトラライトプレーン・・・そんな立ち位置に居るんだわ。


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遠くに行かない、ダートにも入れない。無い無い縛りで、でも楽しい。
そういうマインドに浸れたら、それはココロが健康で元気な証拠だ。

だってコイツは、現実から逃避出来る様なパワーもパフォーマンスも
なーんにも持っていない、「スッピンのバイク」なんだから。


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スポーツスターなら1分、セローなら1分20秒で待ち受けているはずの
次のコーナーまで、ゴリラだと感覚的に3分は掛かる気がする(笑)。

なおかつ「コーナーなはずなのにカーブの実感も湧かない」こと度々。
まあそんなモンなんだ、時速ゴリラkm/hの世界観なんてね。


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身長175cmのきつねが小学生ぐらいの視点で走る50km/hの世間は
意外と新鮮。

ほら、小岩井のミドル・ジョンディアが北海道級に見えたりするもん。

原付しか乗れなかった十代の頃には分からなかった面白さ、今なら
ひと回りしてよく分かる。


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そうそう、東北圏に所縁のないヒトからよく誤解されるんだけれども。

実は県庁所在地の盛岡市街からだと小岩井農場まで20kmぐらいしか
離れていないので、クルマやバイクなら30分程度で着くんだよ。

関東以西の住人さんから「農場ってぐらいだからとんでもない山奥に
あるはずだ」と思われている節があるので、いちおー解説。


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まあ、観光エリアの「まきば園」前でクルマが行き交う真ッ昼間に
ダッシュで横切って行く仔熊を見た身としては、「都会の観点から
すれば山奥扱いされてもしゃーないわな」とも思うけどね。


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ノーガキはさておき、真夏の昼の日差しと南東から叩き込まれる
台風五号型タービンによる熱風を以てしても尚、キモチイイ。

スキー場のゲレンデを眺めながら飲むサイダーは、最高です。

つくづく考え直すよ、「わざわざアクセクと何処かへ出掛けずとも
俺は『観光地』に住んでるようなモンなんだよなー」・・・って。


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「一生懸命稼いだお金を注ぎ込まなくても、贅沢は心の中にあるよ」。

オートバイがもたらしてくれる幸せは、車格とか排気量とはまた別の
ところにポイントがあるように思うんだ。

高級ホテルや料亭の一流シェフが腕を振るったコース料理じゃないと
「美味しい」と思えない人生は、なんだか悲しい気がする貧乏ぎつね。


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例えファーストフードのハンバーガーでも牛丼でも100円でお釣りが来る
ガリガリ君でも、美味しい!旨い!って食べられる人生の方がたぶん
楽しいんじゃねーのかなー、って。

それらをよく分かっていない・感じない感性でもし高級料理を食べても
ありがたみとか凄みってリアルに分からないんじゃないのかな、とね。


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ダメだなー、初心に帰ってシンプルなショートを書くつもりだったのに。
結局いつものノーガキだらだら書きブログになっちゃったよ。

でもまあいっか・・そういう生き物なんだ、中年化けぎつねなんてさ。
きっと全部八月の暑さや台風のせいだ、「煮込みブログ」になるのは。


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「次の休日はきっと台風当地ストライクだべ」と諦めていたからこそ
30℃予報の日に、小岩井界隈までゴリラを走らせたはずだったのに。

なんだよ、まだ暴風雨のヤル気が漂ってないじゃねーかよー、って。
濡れタオルをアタマに乗っけてタテガミの寝癖を直し始めるきつねメ。


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ちょっとでも青空見て陽光浴びると、もうソワソワして落ち着かない。

新台入れ替えのパチンコ屋CMを見ちゃったギャンブルオヤジに対して
笑っちゃいけないんだ俺・・・依存する対象が違うだけのことだから。

酒とタバコとスピードが相手で良かった。お陰で身持ちを保ってる。


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そう、大切なキーは「スピードと風がもたらすスリルという名の魔法」。

それは何㏄あるとか何馬力あるとか何キロ出るとかの数値じゃなくて
「エンジンという他力本願が二輪にだけ掛けたマジック」なんだよ。

大きい単車には相応の、小さい単車にも身の丈の、ワクワクがある。


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タモリや所ジョージ、或いは笑福亭鶴瓶が長いことテレビで活躍出来て
いる秘訣は、おそらくここがキモになっているんだよ。

その対象や媒体がナンであっても、モノに対してもヒトに対してもいつでも
「面白がれる」スピリット。

日常の平凡な暮らしの中で「コレなんか気になる!」っていうセンサーが
どんだけ鈍化せずにいられるか・・・それが幸せを呼ぶ秘訣、だ。


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きつねのおんぼろゴリラは、ちっちゃくたって「オートバイ」なんです。

バイクは大小を問わず・・・例えるならトランプみたいなモンだわな。

ただテーブルに置いてあるだけなら「沢山ある紙切れ」に過ぎない。


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でも持ち主にホンの少しの遊び心があれば、楽しみ方やルールは
四方八方古今東西無数にあるワケだよ。

「遊びのドア」を開く意思がないオーナーに対しては身銭切ったなりの
ハピネスを黙って提供してくれない、悲しき沈黙のオブジェだけど。

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バイクという鍵が開いてくれるドアの向こうは使い手のイマジネーション
次第で、ある時は四畳半になったりアフリカ大陸になったりする。

民宿の個室のふすまを何枚か取り外すと突然宴会場に化けるように。

でもそれは、場末の安い1Kアパートで暮らしたことがある人じゃないと
リアルに驚いたり喜んだりしない質のこと、なのかもしれない。


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きつねはマニアではないけれど、ぼんやり飛行機を眺めるのが好き。

人の意思と英知というカラクリで「自在に空へ浮かび移動する魔法」を
目の当たりにする非日常感に意味もなくトキメキを覚えるから、かな。

でも、ハイテクのおせっかいで操縦桿やフートペダルを操作せずとも
フルオートで勝手に離発着出来るとしたら、とても興醒めしてしまう。


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読者の一部からは「常に伏線を回収してくれない消化不良作家」と
非難を受けているらしい、芦奈野ひとしさんの「カブのイサキ」


「読み手が感じたままに自由な解釈でいいよ」と、あえてマンガで
お伽噺を提供してくれたのに、何故そこに意義を見出さないのかな。


台風が呼び込んだ低い雨雲に消えて行く機影を見送った雨の黄昏、
ふとそんなことを考えて再び読み返すきつねメなのでありました。
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No title

コメント入れたと思ったら入ってませんでしたので再コメです。
僕がオフロードを走り出したのは台湾スクーターが最初で、アレはアレで結構楽しめました。
最初の北海道ツーの時にXTZ125をレンタルしてみたら、これで全然良いじゃんて事になり、以後125ccクラスに落ち着いてしまいます。安いのでw (^^;
Dトラッカー125もジクサーも予想以上に良い相棒になって大変気に入りました。
北海道ではカブで日本一周している若者も沢山居ましたし、それぞれの楽しみ方がありますよね♪

ハックニー軍曹さんへ。

そう、「この道って結局どこに繋がっているんだ?」という
好奇心が最も大切で、走破のためのアイテムなんか
楽しめさえすれば実は結局「何でもいい」んです(笑)。

思い返せば高校生の頃、初めて林道に迷い込んだ時の
相棒なんか、当時ですら既に古かったCB50Sでしたし。
地図を見て「この町同士が背中合わせなハズはない!」
と確かめに行った時のバイクもスズキのマメタンです
(トータル150kmのコースのうち半分が山越え・・・よく
何事もなく帰って来たもの。パンクしたらOUTでした)。

セローを選んだのは「より深く長く・サバイバビリティに
長けていて楽しめるから」という結論なんでしょうね。

昨年下北半島で出会った尾張小牧ナンバーの若き
日本一周旅人の相棒もまた、CT110ハンター・カブ。
「実は赤髭男爵で働いていたので、コイツのタフさを
分かった上で旅の友に選んだんですよ」とのこと。

思えば北海道は除雪上の都合といった関係もあって
総じて道幅が広いから、むしろ「日数を掛けるスローな
旅」という割り切りが利けば原付級でも味の濃い旅が
出来るもののようにも感じます。

先を急がない旅・急かされない旅。憧れですよね。
プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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