FC2ブログ

たかがゲンツキ、されど愛しき形見。 ~愛車たちの冬眠支度・ゾンビゴリラ編~











空を渡り来る白鳥たちの声に「やっぱり冬本番か」と実感しつつ。

愛車の冬眠支度へ追われる季節になると、何故か安全地帯の
古いCDをチョイスさせられる設定の中年ぎつねメなんですが。


FB_2017112320404081c.jpg


否この曲だけはセルフカバーしちゃオトナ気ないべ、陽水さん。
玉置さんのメンツがツブれちまう・・・。

何者なんだ、あの全国どこの役所でも戸籍謄本取れなさそうな
雰囲気の、いつまで経ってもトシ喰わない妖しげなオヤジはよ。


FA_2017112320403840f.jpg


きつねは思います。「真夏の午後の日差しの下に立っても、
井上陽水にだけは影が出来ないんじゃなかろうか?」と。

「その存在全てが蜃気楼の様に掴みどころなく、いつもどこか
胡散臭くて精気が匂わない」、なんとも奇妙な常に幻のオトコ。


FC_20171123204040cff.jpg


もしも仮に「昭和のメディアが寄ってたかって実力派作家陣を
招集し全力でデッチ上げた虚構の人物」がその正体だとしたら。

それはそれで「ブレずに構想を練って育てたなら在り得るだろう」
とも感じられるから、面白いのです・・・井上陽水という奇才は。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


FD_201711232040429d4.jpg


さておき「趣味機の冬眠作業」がラッシュで続く当ブログの中から
取り上げるのは「今期に眠らせるラスト・ワン」となるはずだった
ゾンビゴリラ

そのサイズ故の気軽さから最も最後まで活かしておきたいバイク、
だったんですが・・・ソレを叶えるには週間予報が厳し過ぎました。


FN_2017112320420150c.jpg


と言うのも、寝かせる前にやっておきたい工程が少しばかり多くて。

「流石に気温一桁台も前半になったら作業が億劫になるなァ」と
前倒しでの作業に踏み切った経緯があるわけです。

路上再復帰から20年近く眠らせた単車、再々復帰から2シーズンも
あれこれ小間使いに走らせていると、緩みが出て来る箇所もあり。


FO_20171123204202f28.jpg


足回りを社外品で強化した影響もあるのか、ステアリングネックに
ガタが出始めていたので少々の増し締めを要した次第なんです。

「ただそれだけのためにシートもタンクも外さないといけない」のが
万年メンテ・ビギナー的には面倒くさくて仕方ない。


FP_20171123204203b5b.jpg


工具箱を持ち出したついで・・・と言えばナンなんだけれども。

お盆に親友アッシから「真後ろで見ると位置関係が歪んでるよね」
と指摘を受けていたシートレール/リアキャリアも矯正を試みます。

今でこそ昭和レトロ機として珍重されるLクランクのゴリラですが、
ウチのはスクラップ置き場から格安でサルベージされたゾンビ。


FQ_20171123204205a16.jpg


元は亡き従兄が引き上げたジャンク機なだけに、躊躇なくステーを
万力に挟んで、ギリギリと締め上げてハンマーで叩きました。

きつねメが青春を送った`90年前後、解体屋に積まれた原付は
「スポーツタイプで5千円、スクーターやカブ系なら3千円」が
市内の概ねの相場。

だからハナの利く高校生はヒマさえあれば足繁くスクラップ屋を
巡ったり、バイク屋さんの裏手のヤードを覗いたりしたもの。


FR_20171123204207e87.jpg


うーん・・・まだセンターが1センチぐらいズレてるなぁ・・・。

何しろ元がフロントフォークのネジ曲がった事故車なのだから。
リアまで転倒時のダメージが及んでいても、おかしくないけれど。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


さておき原付は基本的に「暮らしの道具」というスタンスにあり。

少し古く珍しくなったからといってオトナ毛なく、お宝レア祭りの
プレミア神輿に上げるべき存在じゃなかろうよ、と思うのです。

バイク人口の激減の理由って少なからず、原チャリの相場を
上げてしまった中古車業界にも責任があるんじゃないの?と。

時が経てば「なんてもったいないことを!」を嘆くことがあるに
しても、少年たちが小遣いで買って自らスパナやレンチを手に
取ってみたくなる「おもちゃ的素材」が産業の基礎として必要。


FE_201711232040437eb.jpg


それを大人が取り上げてしまったから、メカニックを志す若者も
減ってしまった・・・こんな地味な話、誰も取り上げないけどさ。

バイク愛好者の激減、その理由はひとつだけじゃないけれど。
取っ掛かりのハードルを上げちゃったことも一因じゃないか、と。

己の目先のゼニ勘定が未来の芽を潰す。先進国を自覚するなら
必ず視野に入れておかなければならない課題ですよ、皆さん。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


FF_201711232040453b8.jpg


しかしゴリラのオイルドレンって、何故サイドスタンドと逆向きの方に
設置されているのかね。

設計の基礎がセンタースタンド前提のスーパーカブやペンリィに
あるためなんだろーなー・・・きっと。

おかげでその辺の木片噛ませてオイルを抜く羽目になるんだけど。


FG_20171123204046469.jpg


あえてレストア・レス、ヤレてあちこち傷や錆のあるオンボロ。

でも`80年代に少年時代を送った昭和45年生まれのオッサンに
とって、ありふれた原付だった中古のモンキーやゴリラは概ね
みんな「こんな感じ」だったんだよ。


FI_20171123204049fcd.jpg


たまーに言われます、「プレミア価格が付く車種なのに勿体ない。
お金掛けてきれいにしたら?」って。

人気車だけに部品も豊富、大枚はたいて新車同然かソレ以上の
オーバー・レストレーションを施す手もあるにはあるんでしょう。

でも、どんな顛末を経てウチに来たのかを良く知っている友人ほど
そんな野暮は口にしない。

むしろ「うん、それならこのままで行こうよ」と。


FJ_20171123204051395.jpg


気が向いたならいつでも、ちょっとでも時間が出来たならブラリと。
きつねメにとって、そういう気軽な付き合いが原付らしさだと思う。

「当時物の6Vゴリラ!俺も欲しいけど、いまチョー高いっスよね?」

某オク的に例えるなら、「フレームまで曲がっているかもしれない
事故車で錆傷多数、放置歴10年超。前所有者死去。部品取りと
して売りたし」っていう物件だけど・・・それでも欲しい?(笑)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


FL_2017112320405475d.jpg


「思い通りにボアアップやチューンナップを施した暁には!」と
タンクに貼るためのGODZILLAステッカーの型紙まで作っていた
先代オーナーの従兄が亡くなり、来年で30年。

玉置さんのシルエットと安全地帯のロゴマークをカッティングシートで
自作し、誇らし気にヘルメットに貼っていたマサユキ兄ィ。

彼の墓参りには、出来るだけコイツで出向くことにしているから。


TD_2017092606520901d.jpg


青空の下をいつも元気で走れるよう、見た目はポンコツのままでも
メンテの手は抜けないよな・・・と思う、冬眠支度でありました。
スポンサーサイト

テーマ : バイクの修理・整備
ジャンル : 車・バイク

tag : もの思い ゴリラ オイル交換 メンテナンス 旧車 冬支度 昭和

コメントの投稿

非公開コメント

No title

ホントに今年は、「まだ11月だろ?」って思うよyな天候続きですね。
最近大雪だった年でも、11月にまで降った覚えってないんですが、
何だか12月以降はさらに降るんだろうかと不安なこのごろです(^^;。

確かにおっしゃるとおり、バイクや車が好きだからというだけじゃなくて、
機械いじりが好きだからこそ整備業界や産業界に飛び込もうと考える
訳ですよね。
私も今の仕事では組み立て作業などを行なっていますが、やっぱり
趣味で車をいじっている若いコって、ネジや工具に対して慣れているためか、
作業の勘所を掴むのが上手い気がします。

もちろん、その職種についてから学んで上達していく人もいる訳ですが、
好きこそものの上手なれ、といいますか。
私も決して高給取りじゃあないんですが(^^;、多少のことがあっても仕事を
続けられるのも、やはり好きな分野だからという所はありますね。
趣味が仕事に生きて、仕事で学んだことが趣味に生きるというのは、
なかなか良い循環なんじゃないかなと思います。
仕事でネジを回している割に、何でバラすとネジが余るのかというのは
禁句ですが(笑)。

車の業界も、減税措置などで従来ユーザーの乗り換えを優遇するあまり、
新規ユーザーの間口を狭めてしまったのでは?という気もしますしね。
目の前の食物を根こそぎ刈り取って一時的にお腹いっぱいになったとしても、
種を撒かなければいずれ飢えに苦しむ・・という感じでしょうか。

琢麻呂さんヘ。

>雪
ホント今年は冬の訪れが早いなぁ、と思います。
白鳥の声を初めて耳にしたのも、先月末に氷点下の
朝を迎えたのも、やはりその予兆だったんでしょう。

今日浸かった温泉では「各スキー場の本オープンも
早まるのでは?」「今度の小岩井雪まつりは雪集めに
苦労しなくて済むんじゃない?」なんて会話も
(おいおい、2か月先は未だ分からんよ爺さん。笑)。

>若者と機械いじり
昭和基準の古い目線に過ぎないのかも知れないけれど
現代は子供の頃からリアルに触れる前にバーチャルで
育つ環境が出来てしまっているでしょ?
スパナを握ったことがないのに、拾ったネット情報を
土台に据えて各車の特徴やウィークポイントを語る
クルマ/バイク好きって、どうなのかな・・・と思います
(近年は自戒の意味も込めて、でありますが)。

AにBをするとCになる、AをBに扱うとCになっちゃう。
我々の世代はレゴブロックやプラモデル、チョロQを
手始めにアナログな遊びで物事の仕組みを知った。
ラジコンで遊びながら「本物に乗って操縦出来たら
どんなに楽しいだろう」と夢を見た。

メンドくさくて疲れることの先に、面白い世界がある。
バイクやスノボに小遣いや給料を突っ込んだのは
バーチャルとは引き換えに出来ないリアルの深さが
あればこそ・・・なんですね。

デジタルネイティブの世代にその垣根を越え面白さを
知ってもらうためには、身も蓋もないコト言えばまず
「お金」というハードルを取っ払う必要がある、と。
損得というリスクを下げることで「面白そうなんだけど
壊す/失うことが怖い」というマインドを無くしてもらう。
現代ではココ、かなり大切なポイントだと思うのね。

きつねが生まれて初めて腰上をバラしたエンジンは、
空冷2ストのミニトレ。
ヤマハは水冷のRZ/DTに代変わりするまで長いこと
同系エンジンを幅広く使い回したので、失敗しても
解体屋に行けば「予備」がナンボでも転がっていた。

これで同時期にもしホンダ系へ手を出していたら今頃
4ストもオーバーホール出来るようになっていたかも
しれませんね
(アジア向け輸出ブームが始まる前でスーパーカブは
我が親父も二台タダで貰い受けて感動してた。笑)。

切ないなって思うのはバブル崩壊~リーマンショック
~二輪ブーム終了から20年経っても景気が持ち直せず
結果中古車自体のタマ数も激減してしまった点です。

しかも平均年齢が高くなる一方のユーザー層だけに、
思い描く愛車像は「排ガス規制以前の空冷キャブ車」
・・・だからプレミア祭りも歯止めが掛からない訳です。

安全環境対策でキャタライザやらインジェクションやら
ABSやら、別に欲しくもなく大した有難味もない重たい
装備を勝手に盛られて、その分釣り上がる新車価格。

実際のハナシ、一般的な中小企業に勤めているヒトの
手取りって、リーマン以前から上がってないでしょう?
ただでさえ教習所の料金も上がっているって言うのに
新車も中古も高価で更に税金も任意保険料も掛かる。

そりゃあ若者じゃなくても「経験と感動」を得る機会が
無かったら乗る気失くすよね、こんな不便で危ない
乗り物なんて、さ(淋)。

話が逸れたついで・・・実はきつねメ、先週いっぱい
ある大型補修塗装の仕事を独り任されていました。
それは二液パテ各種の癖とウレタン塗料の扱い方を
知っているのが、ウチの職場で俺だけだったから。

でもそのノウハウ、バイクやスノボを趣味の悪戯で
何度も塗って来た故に偶然心得ていただけ(笑)。

今期はセローでピンチに陥る回数が多かっただけに
「人生ってナンでも経験の数が糧になるんだなぁ」
「体験とか経験って後々必ず生きる財産なんだなぁ」
と思い直したシーズンでもありました。

考え方次第では無駄にならないよね・・・趣味って。
プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR