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千載一遇、或いは悪夢。 ~それは禁断の「たられば」~ 







本日のTOPには、時おり観ている「空自PVもの」からひとつ。


なんだろうね・・・"カッコいい"`興奮する`という平べったい
表現だけで済ませたくない何かが、胸の奥から湧いて来る。

他の乗り物にはない3Dのコントロールを、しかも音速域で。
「非現実的なとんでもない映像」は、しかし故にとても美しい。


飛行機には疎いきつねメだけれど、いつもひたすら感嘆の
溜め息しか出て来ないんでありますよ。


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さて、風邪の諸症状もほぼ治まり仕事には無事復帰したものの
しつこく微熱だけが引かない、というここ数日。

頂いた薬が切れてしまう為、築25年のアジトが軋む程の強風
吹き荒れる中を病院まで出向いて行った訳ですが。


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やー、凄い。ダンパーを固めたけーたろーでも「地震か?」と
勘違いする揺られっぷりで、エンジンなんか過給掛かりっ放し。

おまけにハイビーム使えないレベル(視界が真っ白になる)で
終始横殴りの雪が襲い、風に冷やされた路面はテラッテラ。


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帰りがけに寄ったスーパーで15分ほど駐車していただけでも
窓なんかご覧の有り様・・・真冬の爆弾低気圧、恐るべし。

流石にこの状況の中、風邪っ引きの身で入庫前の雪落としなど
自殺行為なので、不本意ながらそのままアジトへ。


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こんな時しみじみ思うんであります。「クルマって尊いな」と。

鉄の体躯と暖房設備でいかなる気象条件からも乗り手を守り、
最小限の体力と操作で目的地まで誘ってくれるんだものね。

市街地ですらコレなのだから、身体や判断能力が衰えた高齢に
至っても免許を返納出来ない農村部の爺ちゃんたちの心情を
いろいろ鑑みる日々なんでありますよ。


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お天気話のツカミで長々と引っ張っちゃったけど、今回の主題は
TOP曲のタイトル「決断のエントランス」に引っ掛けて。

逆に今年、「エントランスの段階で決断し損ねた案件」なんか
ちょっと書いてみようかな、と思った次第。


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お友達関連の皆さん御承知の通り三十路半ばを過ぎて以降の
きつねメは、「クルマもバイクも気に入ったヤツを長く乗る派」。

貧乏ゆえに愛着と執着を産む存在に対してしか身銭を切らず、
心に刺さるマシンが現れてもまず乗り換えに至らないのです。

しかしブログには上げなかったけれど今年の夏、危うく増車に
踏み切り掛けた「ヤバいヤツ」との出会いがありました。


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これは15年以上前、一台目のゼファー750を事故で失った後に
数年間愛用していた`88年式のSR500。

大型四発のパワフルな加速感や存在感が忘れられず、結局
年式も色も一台目と全く同じゼファーを購入するために渋々
下取りに出してしまったんだけれど。

所有3年強でオドメーターを2万㌔稼いだコイツは手放したことを
今でも後悔しているほど、相性の良いお気に入りでありました。

そんなきつねメの前に、ある日いきなり現れたのが「コレ」。


QA_2017122519223714c.jpg


海を眺めに東へ走らせていたスポーツスターのリアタイヤを
フルロックさせたほど、その異形はひと目で心を鷲掴み。

ドゥカティ・パニガーレからモトクロッサー、スーパーカブまで
何でも手を掛けちゃう異色のショップなので、たまにお邪魔する
お店なんだけれども。

「あー、いや、これは沿岸のお客さんから委託されたもの。
元はどこかのコンプリート車とかで、このまま車検通るよ。」

ここではあえて細かな説明は書かないけれど、見れば見る程
手の入れ方が凄まじいマジなロードゴーイング・レーサー。

これは、相当に走る。各部のセットアップがデタラメでない限り
間違いなく速い。強烈な蹴り出しを見せるだろう加速フィールを
想像するだけで、もうトキメキが止まらない。

エンジンもヨシムラのキットが丸々注ぎ込まれていたらしくて
クランクケース割ってみたらバランス取りの痕跡があったそう。


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「本気で攻めたらどーなるか分かんないけど、この辺でサッと
試し乗りした限りでは不自然な癖も無く、マトモに乗れたよ」。

ヤバい。冷静に考えたら電装系の取り回しとか繋ぎ方とか色々
アラも散見出来るし、もうフレーム以外ほぼ別物のオバケだから。

きっと維持し始めたなら、悩みの尽きない厄介なシロモノだろう。

しかし理性と別なところで「ピンと来てしまう」魔性の存在感が
ハートをグラグラと揺さぶってしまうんでありますよ。


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貼られた正札の価格だってどう考えても改造パーツ代の総額より
安いだろうとしか思えない値段だったのに。

最終的には「あと3万ぐらいならオマケしても良いってよ」てな
提案まで頂いたものの、葛藤と躊躇が脳内で渦巻きまくる間に
初対面から僅か一週間でコイツは店頭から姿を消しました。

人生は一度きり。例え付き合いが短いものに終わったにしても
単車乗りとしていっぺんぐらいはあんな「魔改造SR」に乗るのも
悪くなかったんじゃないか・・・と、画像を眺めつつ夢想します。

でもリアルな話、薄給なきつねメの身ではもうこれ以上の台数は
抱えていけないし、引き換えにどれかを失うことも出来なかった。

即決で南東北へ旅立ったというアイツ、今はどうしてるのかなぁ。


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QE_2017122519224211d.jpg


実は「身請けを決断出来なかった案件」、もう一つあるのですが。

コレに関しても思い入れと思い出がたくさん湧いて来て、
書き始めると長いことになるので・・・。

また機会を改めて、UPしようと思います。
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テーマ : ひとりごと
ジャンル : 車・バイク

tag : もの思い ロードゴーイングレーサー ヤマハSR 魔改造

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No title

個人的にはSR400は好きですし、友人が500を持ってます。
グッドラック?でしたっけね、オレンジブルバードのSR400が柴崎コウの愛機で出て来るのは。

やはり「縁」という事なんでしょうか?
今弄っている解体屋にあったV-spも、結局は先輩が買ったんですが、自分としては買うとか、紹介しようとかは5分位しか考えなかったように思います。
心の声?アンテナが反応した?・・・そんなのと似ているんじゃないでしょうか。
紺氏が時折見つける廃車体も、そういう感覚じゃないのかなあ??とも思います。

ナベエさんヘ。

これはへーさんとも時々話し合うことなんですが・・・
「アガリの後のアガリ」という二輪ならではな案件が
あります。

ナベエさんも良く御承知の通り、「ビッグシングルを
二丁掛けにしたような暴れ馬」「古式ゆかしい構成と
シルエット」「旧式車の乗り味を持ちつつ部品供給に
悩まず済む」という望みを一台で叶えたXL1200Sは
購入から12年経った今でも「アガリの真打ち」です。

ただ、この先身体が衰えてもドライで230kgという
鋼の塊を振り回して自在に走らせられるか・・・?
一世代違うへーさんがミドルクラスを軸にイジッて
いるのは、「その先」を見据えているからだそう。
トラ車で軽さのもたらす正義を熟知しているしね。

今まで乗って来たバイクを振り返った時、そこに
マッチするのはきっとSR500だろう、と思うんです。

空冷単発ならではの自然で素直なコーナリングに
正調二輪の佇まいとメカニカルな息吹の持ち味。
ツルシのまま牧歌的な速度を楽しむのも良いし、
望めば切れ味鋭いハードパンチャーにも化ける。

きつねメがSRに乗っていた同時期にヨッシー師が
所有していた強制開閉キャブの`84年型500には
ホワイトブロスのカムが仕込まれていたとかで、
それだけで「なんじゃこりゃ?」と驚かされる位
(負圧キャブのノーマル車がシェパードだとしたら
ドーベルマン級に獰猛な加速感)違いましたから。

画像のSRでは作り手のセンスに魅かれたのかなぁ。

上屋でヤマハYDS~初期TDの雰囲気を出しながらも
前回りごっそりTZR用に換装し、アルミのアームに
リアサスがホワイトパワーで、トドメのエンジンが
ヨシムラ540に同カムとFCRキャブっていう・・・。

`90年頃の筑波MS-1レーサーそのまんまです。

ただ、トシを重ねた田舎の中年ぎつねの目には
そのモディファイが逆に気掛かりになってしまう。
そう、ベアリングやシール類もノーマルじゃない為
後々で消耗部品の調達に悩むだろう、ということ。

改造した本人じゃないと各部品の加工や出どころ、
サイズが分からないんです・・・こういう単車は。

>柴崎コウのSR
コメント頂き動画を検索して、「ああ!アレな!」。
当時は既に乗り換えた後だったので「随分凝った
SR改を出して来たねぇ」としか思わなかったけど、
実はWM(旧ウェリントン)のコンプリート車だった
そうです。

しかし・・・このマシンで高速走るのに、ボア付いた
ダブいコートで肩掛けカバンとか、有り得ないよね
(二輪乗りの感性からするとこのファッションだけで
「街乗りお洒落バイカー」と技量を見限られます)。

SR改を台無しにしたコーディネーターのツラが見てェ。

>心の声?アンテナが反応した?
適齢女子には引かれる分だけ珍奇な廃車の引きが
強い、という誰得なマグネットを内蔵するきつねメ
(出来れば逆磁性であって欲しかったのに。涙目)。

バイクやクルマの「生体反応的な何か」への感性は
面白そうな原付探しで解体屋通いを繰り返していた
高校生の頃に培われたんじゃないか、と感じます。
なにしろ限られたお小遣いで息を吹き返す個体を
確実に引き当てなければいけなかったから(笑)。

理屈に沿い筋道立てて説明することは出来ない
「そういう雰囲気」程度な感覚なんだけれども。
でも「何か持ってる個体」ってあるんですよね、
良くも悪くも。

No title

あけましておめでとうございます

昨年はなかなか訪問できませんでした
今年はおじゃましたいな~ なんて
ま、邪魔でなければ、ですけどね (^^)

ponkotuさんへ。

Ponさん、改めて明けましておめでとうございます。

因果な事に心根の奥深くへ鬱の種を宿した身ゆえ
エブリタイムエブリシング・カモナレッツゴー!とは
調子良く行かないメンドくさい気質のきつねですが。

通り掛かりの黄昏時にセローやスポーツスターを
機嫌良く洗車しているようでしたら、気兼ねなくまた
お立ち寄りを(気分をコントロールするのが自分にも
難しいんです。眉間に皺寄っていたら御免なさい)

ともあれ今年も呆れずお付き合い頂けたら幸いに
思います・・・御多幸をお祈りしつつ、それでは!

No title

 ぎりぎり松の内に,あけましておめでとうございます。

 今回のSRの件は,少々寂しいですが,「縁が無かった」と言う事なのでしょうか。
 御自身でも触れていらっしゃいますが,この手のカスタムは消耗品の調達で難儀するんですよね。
 僕の御世話になっている某ショップに持ち込まれるカスタム車も,同じ悩みを抱えている個体が多いとの事です。

jinさんへ。

いや、お久方ぶりでした・・・明けましておめでとう
ございます(Machの初継続車検も「祝」ですね)。

>「縁が無かった」と言う事なのでしょうか。
ホント正直、目の前の現物が放つ存在感ってのは
怖いもので・・・これが例えば某オクの出展モノで
モニター越しに眺めるだけだったら、購入候補の
まな板にも乗ることは無かったハズなんですが。

初見からしばらくは理性と物欲のせめぎ合いで、
どうしたら幾ら頭金を作れるのか本気で考えた
数日でありました。

実はSR500、知人がもう長年眠らせているヤツを
既に一台押さえてあるんです。
おそらくは大掛かりなオーバーホールを要する
個体故に、何となれば都合良いところを合わせ
二コイチに・・・という思惑もあったり(苦笑)。

>某ショップに持ち込まれるカスタム車
`90~`00年代初頭辺りでBS誌やRR誌の巻頭を
ド派手に飾っていたカスタムマシンの「その後」を
気に掛けているのは、きつねメだけでしょうか。

そのベースがカワサキZ系であれマッハであれ、
仕上がりは押し並べて美しくカッコ良かった。
でも高価かつ最新の逞しい足回りが映える分だけ
元の鋼管の華奢なフレームが儚さをも訴えていた。

製作時パーフェクトな完成型を魅せていたとしても
狙ったパフォーマンスを維持し続けられたのは
その後どのぐらいの期間だっただろう・・・と。

躾の為の社外パーツしか奢らず、準ノーマルの
スタイルでギリギリまで追い込む走りを尽くした
愛機ゼファー750の挙動や劣化を思い出す時。
3世代以上後のレプリカ機の足回りを組まれた
`70年代車の行く末をいつも案じてしまうのです。

※O&Oインベ〇トメン〇の看板だったSS750改は
相当短期間で所在が転々と変わり消息が消えて
もう久しいですしね。

つい昨年に400を製造中止するまで基本骨格と
構成が奇跡的に変わらなくて社外部品も豊富な
SRは、まだ延命し続けられる可能性が高かった。
もし手に入れたら手に入れたで後悔するリスクは
あまり無かったかな?と考えたりもするんですが。

「踏み切れても叶わなくても、それがその時相応の
御縁」っていうのが最終的な結論になりますね。
プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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