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真冬の温泉へ通う理由 ~雪国ぎつねのジドウシャ論~







昨朝はテレビでもラジオでも「今期いちばんの冷え込み」という
前振りのニュースから始まった、きつねシティ・盛岡市。

最低気温は市街地でも-9.1℃に達していたそうで、ミッド・オブ
ウインターの北東北を厭がおうにも体感させられる、鼻も耳も
キンキンに痛むほどの厳しさでありました。

「夕方もずいぶん日が長くなった」「2月に入ればヘッドライト
点けなくても帰れるかな」なんて思っていた矢先なだけに、
マジなヤツを冬将軍からガツンと一発喰らった気分。

ただ、ここまでカキンと冷え込むのは好天の証しでもあって。


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掟破りクラスのトンデモ豪雪に見舞われている日本海側とは
対照的に、奥羽山脈の屏風が効いた太平洋側は正月以降
もう2週間ぐらい全く雪が降っていないんですよ。

ともあれ、出勤後から暖房器具のスイッチを切っていたアジトでは
放っとくと「室内でも屋外でも冷蔵庫でも同じ気温」ですから(笑)
帰宅するなり燃料費や電気代を度外視し、全て「最強モードON」。

日々精一杯働いてるもの。身銭切った分だけ得られる幸せの形が
「温もり」ならば、そこはケチらずちゃんと受け取りましょう・・・と。

そんな言い訳も兼ねて、昨年心に引っ掛かっていながら見損ねた
陽気と熱気が伝わる映画のオープニングをTOPに置いてみた次第。


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ハーレーに乗っていても、別に俺は「米国万歳主義」じゃない。
でもこの動画のノリはとても好き、同時にとっても羨ましくもあって。

フラッシュ・モブ仕立てのミュージカルにこんな風にクルマを絡める
発想なんて、たぶん日本の脚本家からは生まれないと思う。

きっとあの国には「クルマ離れ」に当たる単語は生まれないだろう
(ディズニー・アニメの「CARS」シリーズを眺めても、よく分かる)。

今回あらためて内容を知りたくなり、検索してピン!と来ました・・・。
コレは今の自分に必要な作品。近いうちに観てみるつもりでいます。


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「理想のヨメは石油ストーブ!一生背負って養ってあげたい!」と
安酒片手にトチ狂った妄言を吐く今宵のきつねメでありますが。

しかし思い返せば僅か三日前の指定休、なんと最高気温が7℃
(当地では3月下旬にならないと訪れないぐらいの暖かさ)。

信号待ちの脳裡で、昔好きだったTHE ALFEEの埋もれた名曲
「一月の雨を忘れない」がワイパーに合わせてグルングルン。


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但しその「正月明けとは思えないおかしな雨」も、奥羽山脈の
キワキワな根っこに位置する雫石からワインディングに逸れて
標高を稼げば、夜更け過ぎの姉じゃなくてもガッツリ雪に化けて
しまうワケですが。


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きつねが雪道を好むのは4WDの走破性に酔いたいからではなく
2WDに乗っていた頃から・・・否、免許を取った最初の冬から。


二輪好きなら分かると思うけれど、自分にとってのドライブって
単なる移動ではなく、「操縦を楽しむ時間」の意味が大きい。

そういう意味で、その日その時で刻一刻と状況が変わる上に
μの振れ幅が極端に大きなスノーロードは、走りがいがある。


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ステアリングに伝わる感触、スロットルの抜き差し、ブレーキの
効きどころ・・・「クルマと俺」・「クルマと路面」・「俺と路面」。

その醍醐味を味わうには自分の手足とメカの間にお節介な
制御を挟まず、ナマのまま伝えてくれる素性が必須だ。

コーナー手前でアクセルを抜いたら、スッと重心を前に寄せて
ターン・インのスタンバイを伝えてくれること。

これひとつ取っても、燃料噴射とオートマの制御をリンクさせて
しまうと不自然な挙動になりかねない。

意図した瞬間に意図した動きが返って来ないと、「危ない」。

ブレーキにしたって、抑速の開始からロックするまでの間に
踏みしろという調整の巾が無かったら、やはり「危ない」。

ABSさえ付けたら安心オマカセという安直な話じゃないよ。


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ステアリングに伝わるフィールが常時スカスカに軽かったり、
コラムシャフトをギュウギュウ締め上げたように渋かったり。

これではいつ滑るのか、今どっちに行きたがっているのか、
というタイヤの声が聴こえなくなって、これも「危ない」。

今は電動パワステ全盛でアシストの加減まで制御が掛かる。

その上、ただでさえエアバックで慣性が大きくなっているのに
ラジオだのシフトだの、要らぬスイッチを上乗せして寄越す。

何でわざわざ「デッド・フィール」へと突き進もうとするのか
きつねメには全く理解出来ないのだ。

むしろメカロスの極少ない油圧パワステとか、ステアリング
そのものに設置せずとも済む正面エアバッグとかを開発する
メーカーがあっても良い気がするんだけどなぁ。


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大切なのは「滑らないこと」ではなく「意図した方へ進むこと」
「意図したところで止まること」。

これはもう、雪国のクルマ好きの中でも同じ捉え方の人は
相当に少ないかもしれない。

雪上でスリップ率ゼロのクルマやタイヤは存在しないので
「どのぐらい滑るのか、どの範囲で留められるのかを把握し
コントロールする」意識の方が正しいと思う。

裏を返せば(度を過ぎた硬化や摩耗と言った面は論外として)
「そこそこ噛んで感触が掴めるなら最新ブリザッ〇じゃなくても
いま履いているタイヤなりに走らせればいい」。

この辺から舵を切れば曲がり、この辺からブレーキを踏んで
いけばアソコで停まれる・・・実はほとんどのドライバーが
普段から無意識にやっていることでもある。


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だからこそ、メーカーには「操縦フィール」をおろそかにして
もらっては困るんだよ。

マニアじゃなくても走り屋じゃなくても、一般のドライバーにも
「何をどうするとどうなるのか」が感覚で掴めなくては「危ない」。

自動安全ナンチャラとか電子制御ナントカを盛り付ける前に。
燃費最優先で不自然な加減速を乗り手に押し付ける前に。

もっと基礎的なところを煮詰めるのが筋だろ、と考えるのだ。

時代に逆行するようだけど、手も気も抜けないクルマの方が
乗り手の意識の面では「安全」なんだと俺は思う訳さ。


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血気盛んで理由もなく走りたくて仕方なかった20代だった頃や
ロードスターを自在にヨコ向かせるのが楽しかった30代と違い、
もう無意味に飛ばしガソリンを燃やすことは無くなったけれど。

今も白銀の道を駆ける時は、いたずらな男の子の血が騒ぐ。

ペダルの裏から伸びた鋼のワイヤーで直接スロットルを開き、
ペダルの裏のロッドで直接、油圧のシリンダーを押す感触。

どこでどれだけエンジンブレーキを効かせられるか、どこから
どれだけ駆動を掛けられるかも自在なマニュアルミッションは
バイクでもそうであるように、「操る楽しさ」を倍化してくれる。


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「よくもまあ好き好んで、雪深い山懐の湯に通うもんだねぇ。
よっぽど温泉が好きなんだな。」

「そうっスね。雪景色を眺めながらの露天風呂なんて、逆に
今しか味わえない北国の贅沢じゃないっスか。」

オトナ気のないホンネなんて、おくびにも出さないけれど。

違うんです・・・自分にとってのメイン・ディッシュはその
行程の方なんですよ・・・っと。
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ジャンル : 車・バイク

tag : もの思い 岩手 雪道 ドライブ

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No title

この映画は劇場で観たんですが、オープニングから「おいおい!」という感じでチョイスされた車の多さに感心ましたね・・・ああ、こりゃセンスあるわ~と。

THE ALFEEも渋い選択ですなあ・・・「冷たい雨が雪に変わり、燃え尽きた愛も思い出になる」でしたっけね?

さて、GMがステアリングもペダルも無い車をリリースするというニュースが出されましたが、ごく限られた条件でしか動かない不便な機械でしょうね。
やった事に対する答えが明確に、直ぐに帰って来ないと意味は無いんですよね・・・転びながら自転車に乗れるようになるのは逃げが無いシンプルな人力機械であるから。

どう動いているか曖昧なのにやたらとスピードは出る・・・今の車はこのような感じです。
30馬力程度の車でも十分じゃないか・・・そう思う時もあります。
あまりに便利になりすぎると、アナログな部分を見落としたりします・・・大丈夫だろうという空気感が危ないのです。

ナベエさんへ。

>この映画は劇場で観たんですが・・・
おー!実は身近で唯一です(映画ファン自体周囲に
少ないせいもあるんですが)。
この曲と映像に既になんとなーく、展開されて行く
ストーリーのエッセンスが込められているようで。
検索でネタバレしても尚、むしろ余計に観てみたく
なりました。

「クルマ好きは自分のクルマ踏まないよ」って事では
なくて、「暮らしの中に在ってアタリマエの道具」。
でもクルマに対して「感覚に根付いたLIKE/LOVE」を
持っている・・・アメリカはそういう国なんでしょうね
(車嫌いや無関心な米国人ってイメージが出来ない)。

>一月の雨を忘れない
流石同世代、よく覚えてますね(笑)。いま聴き直すと
当時のALFEEって北欧系に振れていたんだな、と。
ハードナンバーでも向こうのメタルの音がするもの。

>近年のクルマ事情あれこれ
嘘か誠か、モーターショーにて新ハチ〇クを展示した
時に若手技術者が隣りのブースに置かれたゲームを
見て「スポーツカー遊びなんてバーチャルの世界で
味わってればいいことじゃん」と呟いていたとか。

先日「S-FRの開発が正式に断たれた」との報道を
目にし「やっぱりそーいうトコなんだ」と思いました。

クルマやバイクの世界を通してパラダイム・シフトを
思い知らされる今日この頃です。
車に対し求める質が(売る側も買う側も)`90年代
までの流れとキッパリ決別して久しく、もう戻らない。
目指す先が全自動運転だから、乗り手にとって最も
大切なハズのフィールなど、多分どうでも良いんだ。

NAロードスターの楽しい/面白い/気持ちいいとしか
表現出来ない操縦感をニコニコ味わっている師匠
へーさんと接していると「どんな理由でどんな風に
自動車業界は『ソレ』を捨てて来たのだろう?」と
いろんな方向から考えさせられてしまうんですよね。

「ドライブって楽しい・クルマって気持ちいい」って、
モノが高価なだけに売り手にとってはとても大きな
ファクターだったはずなのに・・・と思うきつねです。

けーたろー号は雪上に映えますね!
ただの飾りじゃ無いイエローフォグランプも相まってかっこいいです(^_^)

ハックニー軍曹さんへ。

>ただの飾りじゃ無いイエローフォグランプ
むう、流石・・・本文では触れませんでしたが、
よくぞ気付いて下さいました!(笑)

ゲレンデであれこれゴーグルを試した事がある
ヒトなら頷いてくれる話だと思うんだけれど。
ホワイトより色が付けられた分だけカンデラ数は
落ちてしまうものの、クリアやスモークではよく
読み取れない雪道での陰影が強く出るんです。

おそらくそれが理由なのでしょう、当地でのバスや
自衛隊車両のフォグは今でもイエローがデフォと
なっているんですよ。

「けーたろー」ことスズキKei、中古車探しの際には
実は候補に挙がっていなかったんです。
「総額50万円で走行距離の少ない5M/Tの4WD」
っていう条件で気長に探していたら、偶然ポロっと
市内のお店から出て来て御対面しちゃった(笑)。

見た目はホイールやステアリングとシフトノブ以外
車高からマフラーに至るまで全くのツルシですが、
乗り味はハヤシライスとビーフシチューぐらい別物。
ウチのロードスターを「洋食屋の看板人気メニュー」
とするなら、けーたろーは「ソコのまかない食」的な
一癖ある地味スペシャルに仕立てたお気に入り。

職場の後輩曰く「そこいら辺を走っているのと同じ
Keiなハズなのに、何か雰囲気が違う」のだとか。
その辺りの匂いがもし画像にも出ていたとしたら
ちょっと嬉しいきつねメなんでありますよ。

※たぶん同じ理由からだと思うんだけれども・・・
数年前に駐車場で、見知らぬお爺さんから突然に
声を掛けられた思い出があるんですよ。

「オラのウチにあるのと同じKeiなのに、何だか
不思議とカッコ良い。何を改造したんだえん?」
プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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