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寒の戻りの黄昏どき、ジェーサンに逢いに。







今週はとても狭いスペースで力技を駆使する仕事が続いていて
肩から下の上半身はギシギシガタガタ、くたびれ切っている。

でも寒の戻りの黄昏、このまま一日を終わらせたくない気分が
ふと湧いて、車庫からロードスターを引っ張り出した。


NF_20180412074907919.jpg


フューエルワンを添加しているとはいえ、タンクのガソリンは
4ヶ月も前に入れたもの。早めに使い切った方が得策だ。

なーんてね、それは無駄走りに対する、後づけの理由。
バイクを出すには風が冷た過ぎただけさ。


NA_201804120749007bf.jpg


行く先も決めていない、気ままに流して気分転換出来たら
それでいい。

ムキになって飛ばすでもなく、淡々と郊外の道をクルーズ。
結局、気に掛かっていた「アレ」のある空き地に着く。


NB_20180412074902125.jpg


最近妙にJEEPとリンクする出来事が続いているせいなのか。
ようやくじっくり眺めに行く気になった、長期放置のJ-3。

かまぼこ型のリアウィンドウ、テールランプも赤丸一灯。

実はコイツが「岩1」のナンバーを下げていた現役時代。
ゲレンデへの道すがら、なんと追い越されたことがある。


NC_20180412074903ec3.jpg


小さく軽いボディに地力の強いガソリンエンジンのコンビは
とても俊敏、イメージを覆すには十分なインパクトがあった。

きつねがコイツを気に掛けているのは「かなり古いもの」を
示すディティールに魅かれるからだ。

青い丸で囲ったフェンダー先端が、分かるだろうか。


ND_201804120749044fe.jpg


これは別の場所で撮らせてもらった画像なんだけれど、
`70年代以降のJEEPは猫の手のように曲がっている。

フェンダーそのものも広く、テールライトにもちゃんと別建ての
ウインカーが装備され、案外に佇まいが異なる。

一説によるとナロー時代の車輛は国防スペック重視の仕様で
後のJ50/20とは至るところの品質が違う、という噂も耳にした。


NG_20180412082713b82.jpg


それにしても・・・1月の朝、一面白銀の県道で先輩の駆る
GC8WRXを追い越して行ったのは、20年も前になるのか。

ステップ周りはグズグズに朽ち、フロアを突き破る木すら
伸びた先の車内で立ち枯れていた。

あれからコイツの身に何があったのか。溜め息が漏れた。


NE_20180412074906e9c.jpg


自分のNAロードスターを軸にしても、乗り手の愛情を
受けて輝く個体、路上に在りし日の面影を既に失った
個体、どちらも沢山目の当たりにして来たけれど。

先日出会ったウィリスを、あのJ-3みたいな悲しい骸に
させてはいけない・・・と強く思った帰り道。



只の機械、只の工業製品、只の自動車なハズなのに。

命の光の有無みたいなものを感じるのは、何故だろうね。

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tag : もの思い ロードスター 旧車 JEEP J3

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No title

ロードスター発進ですね。
うちはまだ雪解け水が道路を濡らして、
しかも砂利だらけです。

はやくエンジンに火を入れたいです。

ひろきちさんへ。

ロードスターは屋根や窓、ヒーターがある分だけ
二輪勢よりも優先的に早く起こしました。

今年の当地は3月でも例年より早い時期から
雨が多く降ってくれたので、残留した融雪剤も
そろそろ洗い流されただろう・・・と思います。

ただ、山間と言うに至らないような大して深くない
里山でも日陰の路肩には雪が残っているので、
峠を越えての遠出は未だ避けたいところですね。

ひろきちさんがお住いのエリアは日本に例えると
根室や釧路に匹敵するような緯度なのでしょうか。
ルーフを開け放つ春日和はもう少し先なのかな?
と想像している次第です。

No title

不思議なモノで放置車両でも生きそうなのと、そうでなさそう・・・というのが雰囲気でありますよね。
自分以上に草ヒロやジャンクヤードで目の肥えた紺氏であれば尚更そういうのが分かるのでは?と想像しますわ。

このJ3は未だなんとかなりそうな雰囲気はありそうにも見えます。
ただ、オーナーの心がどっちつかず(生かすか、鉄クズ行となるか)だと生きる個体も死んでしまいますね。
ただ、地元ではエンジンが載っている「だけ」の理由でS600?を畑から掘り起し、エンジンレスの別の車体をどっかから買って来てニコイチを製作している方がいます・・・プロなんですが。
これ、とっかかりきりで数か月でレストアするそうなんですよ(驚

No title

ジープと言えば、先日花巻巡りをされた記事で赤い橋が写っている写真がありましたが、あの辺りに昔ながらの整備工場があって、ショールーム?にジープが置かれていた記憶が。
1台は確かナンバー付きで、色違いで2台あったかな。整備士さんの所有だとすると、幸せな個体かもしれませんね。

以前、お世話になっている車屋さんに「ナンバー切ると、起こそうと思いつつそのままになっちゃうコトも多いのよ」と言われたことがありましたが、そこで切れた何かが再びつながるかそのままになるか。
車に命があるとしたら、その熱意とか想いこそが魂なのかもですね。

ナベエさんへ。

いやもう正に自身今、解体屋からNA6を起こして
いる真っ最中のナベエさんですから。
「命の火」の有無はよく御存知だと思いますよ。

前回のウィリスは少し離れた道路際から眺めても
「埃の布団を纏ってしばらく寝てるんです、zzz」
というクルマの声が聞こえる感覚で出会いました。

でも今回のJ-3って、ちょうどその逆なんだよね。
現役だった頃の姿が刷り込まれているせいなのか
立ったまま眠ったきり、いつの間にか息絶えた馬
のように見えるんです。

画像は撮影時、日没のコントラストが効いたため
割とピンシャンとしているように見えるけれど。
例えるなら「傍に寄ってみて初めて判る巨神兵や
王蟲の骸」みたいなコンディションです。

比較写真用に使わせて頂いたヤードの正体は、
近々訪ねて御紹介したいと考えているんですが。
そこに集められた目的を知る以前から不思議と
墓場に見えても死相が浮いてない空気でしたね。

>二コイチのエスロク
未だ畑に埋まったエンジン付きのエスが存在する
こと自体お伽噺的な展開なんですけど(笑)。
もし登録出来る書類が揃って付いて来るのなら、
登録不可で格安なドンガラとの合わせ技も利く。

ここがJEEP同様なフレームド・カーの強みかな
(二輪の世界ではむしろ「あるある」だものね)。

>オーナーの心がどっちつかず
う、うちのXLR80は活かすよ?活かしますって!
(↑後ろめたさ全開の言い訳を始めるきつねメ)

琢磨呂さんへ。

>ショールーム?にジープが置かれていた記憶
こういうことって、あるんですよね・・・。

都南の盛岡いすゞモーター本社に展示されている
くすんだヒルマン・ミンクスを御存知でしょうか。

あの個体、きつねメが小学4年の夏に出会った頃
(`80年夏)には既に市内のディーラーの整備場の
端っこで眠っていたんです。

後にそのディーラーは閉鎖され、関連する重機の
整備工場へ移ってから少しずつ荒れて行く様子を
悲しく見守っておりました。

`90年代にはその工場も現中央病院の建設絡みで
消えて、以降の足跡は全く分からなかったのです。

化粧直しを受けた今も昭和30年代の登録を示す
「ハイホン無しの岩5」を掲げている理由は・・・
おそらく関係各位に連携した配慮があったため。
新車時より何かしらの曰くを持つクルマでしょう
(「同社創設時の社長用車だった」、とかね)。

きつねの愛車でもゴリラと折り畳みチャリだけを
ゾンビ枠扱いするのは、どちらも他人の目から
見て明らかな「事故車」「スクラップ」から現役へ
復帰したため、なんでありますよ。

裏を返せば世間的にはもう「ゴミはゴミだろ?」と。

ソコに至る前の「もったいない的な評価対象」で
あるならば大規模修理に至る可能性は高くて。
逆に、誰もが匙を投げるか見向きもしないような
モノが対象となると雑誌に取り上げられる訳で。

普通の人が常識の範疇に収まって生きていたら
まあメディアが取り上げるハズないよね、普通。

半妖半人なきつねメの偏見的意見はさておき。

>ナンバー切るとそのままになっちゃう事も多い
今まで眺めて来た経験上でも実際「整備工場の
傍らに置かれたまま朽ちる旧車は相当多い」
と考えています。

長年に渡るお付き合いの顧客に廃車依頼され、
自身の整備記録上でも相手の心情の上でも
「機会があれば復帰させてやりたい」と取って
おいたもの。

店主や従業員の意中の車が入庫して買い取った
ものの、忙しくて再起を先伸ばしにされて以降
放置された、という例は珍しくありませんから。

あ、いやソレ、ウチのXLR80Rのことぢゃないよ?
う、うちのXLR80は活かすよ?活かしますって!
(↑今さら背中に嫌な汗をかき始めるきつねメ)
プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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