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夏をつかむ、丘の上。 ~残暑お見舞い申し上げます~








墓所の掃除と必要なものを揃えた後、きつねはふと思い立ち
セローのバッテリーから充電器のソケットを抜いた。

ここンとこ、新入りカラスの面倒にばかりカマケていたから。
そろそろコイツを起こしてやらないと、スネられちまう。


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エンジンの馬力で地を蹴る感触、タイヤの存在感の大きさを
新鮮に感じながら。

どこの亜熱帯かと目眩を覚えるような市内を抜ければ、
トンネルの向こうの路上温度計は24℃のデジタル表示。


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下町のアジトを発ち、コイツじゃないと行けない「あの丘」まで
一時間と少し。

様子を見に来た煩いアブたちも、すぐに知らん顔で立ち去る。

圧倒的なほど、雲が近い。まるで遠近の狂った、時空のよう。


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寝っ転がるきつねの鼻先に、いっとき停まったドラゴンフライ。

つかまえた、と思った。 ギリギリ間に合った、俺の夏。

アハハ、そうさ。 今までずっと、夏はこうして過ごしていた。


KI_2018081221330021c.jpg


迷路のような御大道・・・ホントにラビリンスなら良いのに。

ずっとずっと、ここにいたい。 灼熱の街になんか帰らないで。

時も経たずどこにも行けない。そんな迷宮だったらいいのに。


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キマリゴトなんて、無かった。 自分で自分を 縛っただけ。

どう走らせてやってもいい。 それがデュアル・パーパス機。

もし肩が治らなくても、オンに振ったタイヤを噛ませればいい。


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きつね式バイク・ライフのベーシック、欠かせない大きな柱。

だから俺はきっと・ずうっと、セローを手放さない。

自分にとって岩手の季節、故郷の自然は、コイツと共にあるもの。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


Dトラ125が、(かつて50ccスポーツバイクがそうであったように)
オートバイのイロハの「イ」を教えてくれるスタンスだとしたら。

セローは「イロハ」をひと通り、全部持っている存在じゃないかな。


KM_20180812213305f2f.jpg


もっと速いバイクも、距離を伸ばせるバイクも、ナンボでもある。
でも「何にでも気負わず楽しく」となると、今は案外と無いもの。

普通免許で原付二種へ乗れるようになり、125で二輪の世界の
端っこを垣間見た後に、次のステップの扉を開くとしたら。

シンプルな空冷単気筒の250は、ひとつのキーのように感じます。
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テーマ : バイクのある生活
ジャンル : 車・バイク

tag : もの思い セロー ツーリング 林道 岩手 林道ラン

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プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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