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高い空を、その手に。 ~9月のカーテンを開いた日~








9月は初日から、快い青空の下で翌朝までの泊まり勤務。

この天気を持ち越すという2日の予報に、心は疼いていた。

仕事がハネた足でそのまま遊びに行けるパワーは流石に
オッサンとなった今じゃ、残っちゃいないけれど。


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うつらうつらの仮眠を取った午後は、カラスを連れ出そう。

こんな時は、モーター・グライダーのようなコイツに限る。


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ウチに嫁いで来た頃は、結構な晴天率だったんだけどな。
テキトーにカラスなんて名を付けたから雲を呼ぶんだろか。

ついつい、カラス=CROW=CLOUDY?と連想するぐらい
ウチのDトラ125はこの2ヶ月、曇天の下ばかり走って来た。


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晴れたら晴れたで、きっと8月の遠慮ない日差しや蒸し暑さに
泣かされていただろうから。

まあ、ある意味お陰で強制的に身体を休められたけれども。


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月が変わるなり、半月ぶりに休みと好天のジャストマッチング。

恋しかった。澄んだ青空や乾いた風の感触が、ずっと恋しかった。
「遠く」じゃなくて構わない。でもずっと、この空の下に居たい。


そうだろ、カラス。お前も「雨乞いマシン」の汚名を返上したいだろ。


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ガレージを開ける前に「カブらない道」「カブらない場所」を
真っ先に考えるようになったのは、いつからだっただろう。

先週は北へと走った。西には先々週行った。東は行き飽きた。
いつの間にか「方角から決めるクセ」が沁み込んでいたのだ。


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最近、自分の中でそのことに違和感を覚え始めていた。
「優先すべきは、その日の感覚だったんじゃないか?」と。

例え同じ向きへ走り出したって、どうせ同じ道は選ばないのに。
同じ道を走っても、日を違えれば遭うもの得るものも変わるのに。


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自分をリクツで縛ることは無い。自由でいい、気ままでいい。
なんとなく思った方へ走る。思いついた方へ向かってみる。

軽やかな空気に乗り、その時の風を自在につかんで舞う。
トンビのように、トンボのように。嗚呼、なんて快いんだろう。


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ん?Dトラ、こんな景色の中に置くとむしろ、バッタ的な?(笑)


ここは半月ほど前、遅い盆休みで里帰りした親友夫婦・アッシと
ミカちゃんを連れて来た場所。


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三千里でラーメン食べた帰り道、降水確率の高さに延期され
一緒に観られなかった「舟っこ流しと花火」の代替に、と。

予報を裏切り姿を見せた月に誘われ、星空を眺めに遠回り。
肌寒いから高地はムリってことで、街明かりを逸れた郊外へ。


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東京暮らしの彼らは感性を刺激されたのか、ふと呟いた。
「きつね、気付いてるか? アレって天の川、だよな?」

ぼんやりポケッと見上げるばかりで、分かっていなかった。
ガスが掛かったように見える帯は、しかし確かに天の川。


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こんなところでソレが観られるとは、全然考えていなかった。

「何でもないことだけれど、でも後々まで残る記憶って案外
こーいう事だったりするよね。」
と、ミカちゃんは言った。


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あの夜、三人で飽きずに眺めていた天然のプラネタリウムは
こんな田んぼのド真ん中だったんだよ、と写メを送りつける。


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知名度の高い観光地だけが、ゴリッパ絶景なワケじゃない。

ナビの示したルートだけが、ベスト・オブ・風光明媚ではない。


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10年掛けてセローから教わったことを、忘れていなかったかい?

プロロロロロ・・・と小さな声で謳いながら、カラスはそう囁いた。


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背中に夏の看板を背負って、店仕舞いを告げる軽トラのお尻。

デタラメぷらぷら、アジトから描くコンパスの丸の西20km圏内。

見慣れて見飽きてアタリマエが、実は存外すんごいのかも。


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ともあれ、9月。幸せな季節を、最もふさわしい幕の開け方で
迎えることが出来て、胸いっぱい歓びの勤務明け。


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アップダウンは日々いろいろ、天気も事情も身体も心持ちも。

だけど良い季節の予感を抱いて、笑顔のまま家路へ向かった。
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テーマ : バイクのある生活
ジャンル : 車・バイク

tag : もの思い Dトラッカー125 近郊散歩 岩手

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プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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