FC2ブログ

鬱屈の日々に、手のひら返しの草原を・・・。 ~ささやかだけれど、確かな幸せ~








今日のTOPには、少し寝坊した時間帯のFMから流れて来るなり
きつねの背を押してくれた、素敵な一曲を・・・。

日も暮れて詞のついた動画を眺めると英語が読めない自分でも
「コレはきっと必然の日だったんだな」って、改めて感じた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


YA_20180916220727743.jpg


「ヤッちまったなー」とアタマをかいたのは、アジトを出て
30分も経ってからのこと。

昨夏に見つけて相性の良さを直感した大迫界隈の林道でも
久々に楽しむ心積もりだったのに。

肘や膝をプロテクターで固めてブーツ履いて来たのに、なんと!
応急修理工具その他一式詰めたウェストバッグ、忘れて来た!



YB_201809162207281ba.jpg


ああいう装備は奇妙な縁起モンで、背負っているとトラブらない。
「トラブんないから要らないか?」って置いて来ると、何か起きる。

ココで引き返すのも面倒だし・・・うーん、どーするかなぁ・・・と
いつもの「しらいし屋」の辻へ立ち寄ると、先客さんたちの影。


YD_20180916220731fb7.jpg


きつねと齢の近そうなカップル、佇まいが不思議なエストレアと
マグナの250ccコンビは、俺と逆に沿岸の大船渡から来たそう。

三本キャストのホイールとフォーク、アルミのスイングアームは
バリオス用のものを流用したんだとか・・・ふむう、面白い。

「国道は三連休の中日で混んでるし、空模様も安定しなくてね。
田瀬湖でも回って帰るかあ?って相談してたんだわ。」



YE_201809162207321af.jpg


「しらいし屋」のわさびラーメンはハズしナシだ、と思うけれど。
きつねはあえて、思わせぶりにオニギリと缶コーヒーを買った。

「テラサワコウゲン、行ったことあります?」とキーワードを
ひとつだけ彼らに預けて・・・ね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


YF_20180916220734ac9.jpg


ううん、ホントはちょっと違うんだ。メンソールに火を点けながら
彼らとお喋りしていて「寺沢に行きゃ良いや」と合点したんだ。

天候にさえ恵まれたら、あの場所はテッパンのパラダイスだ。
風の冷たい時期を除けば、御当地ラーメン以上に外しは無い。


YG_20180916220736ae3.jpg


長雨と台風の影響が残り、落ち葉と枝が散らかる木蔭の細い
つづら折れを駆け上がれば・・・いきなり標高1000メートル。

たまたま遮るものが何もない故に360度の眺望を誇る展望台も
地元以外には滅多に知られていない、不思議な「観光地」だ。


YH_201809162207378e9.jpg


ミラのバンを乗りつけ、ポ~ッと遠い山々を眺めていた老婆も
「隣町に住んでるのに、ココ見つけたのは割と最近よ」と。


ZK_2018091818155948e.jpg


やがてプトトトト・・・バタタタ・・・と、単発とツインの排気音が
麓からのんびり上がって来た


YL_20180916220743ec8.jpg


「景色の抜けた気持ちいい牧野」と控えめに囁いたけれど、
ふふふ・・・やっぱり好奇心には勝てなかったか(微笑)。


YK_20180916220741a7d.jpg


遠野まで全線舗装と伝えてちゃったため、去った後で実は
「展望台は残り500メートルがザフの砂利」と教え損ねた事を
少し心配していたのだけれど。

続く林の途切れた瞬間にドカーン!と広がったパノラマが、
全てを帳消しにしてくれたみたい。


YM_20180916220744931.jpg


「以前に住田でデカいクマに追いかけられた」という旦那は
コーナー毎にクラクションを鳴らしながら上って来たそうな。

美人なヨメサンは「ナニコレすごい!すんごいイイ!」
連発しながら革ジャンを脱ぎ、すかさずスマホを取り出す。


YN_2018091622074655b.jpg


・・・いやーもう、気持ちいいね、サイコーだよね・・・って。

ニンゲンって面白い。ホントに驚いた時、それ以上の言葉が
咄嗟に出ないもの。そこにはウソがないんだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


YP_201809162208153e5.jpg


リニューアルされた展望台に上る二人へ「向こうに見える
東屋で、オニギリ食べてるからー!」
と声を掛けて。

かつては確かキャンプ場だったはずの原っぱの向こうまで
もうひとっ走りしてみると・・・珍しくバイクが停まっていた。


YO_20180916220814c29.jpg


還暦を過ぎたというNC750のオヤジさんも「ここ、何回目?」
って目を丸くするぐらい、寺沢で他車に出会う機会は少ない。

自身も「今春までスーパーシェルパとXL883R改を持っていた」
という辺りから意気投合して、ちょっとばかり深い単車談義。

グリップ重視ならBSのVT45(但しきつねの`03には履けない)、
摩耗も視野に入れたら今のコマンダーⅡが正解じゃない?と。


YQ_20180916220817014.jpg


やがて件のカップル・ライダーもやって来て一期三会?的な展開。

「この東屋は見えていても入り口がつかめなかったわ」って苦笑い
した旦那と、チェーンライン辻褄合わせの話になれば。
ヨメサンはヨメサンであちこち歩き回って周囲の風景撮りまくり。


YR_201809162208187cc.jpg


「皆違って皆良い」のさ、気ままな過ごし方を佳しとしている雰囲気。
きつねの身近な二輪乗り夫婦も、皆こんな感じで上手く回ってる。

わさびラーメンは美味しかったけれど、今日の正解は絶対ここで
オニギリだなぁ・・・って旦那のひと言だけは、一同が同意(笑)。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


YU_20180916220823979.jpg


本音言うときつねメ、8月半ばにダウンしてから運気が下向き続き。

ここ一か月は荷が重くて辛い案件が重なっちゃってたんだよね。

ホント、嫌になってた。 日々のことも、器の小さな自分のことも。

YX_20180916220826482.jpg


でも今日の出来事で、きつねのマインドは見事なぐらい反転した。


自分の差し出したアイデアで初対面の相手から無邪気な笑顔と
「ありがとう」という言葉を受け取れた事が、底抜けに嬉しかった。

そこに居た誰にも、相手の顔色を窺うような打算は、無かった。
草原そのもののように、澄んで解放された雰囲気しか無かった。


YZ_2018091622082984c.jpg


俺にも、出来る事がある。誰かに喜びをプレゼン出来る、何か。
とってもチッポケだけれど、その実感を得た事がとっても嬉しい。

「ありがとう」を言わなきゃいけないのは、きつねの方なんです。
新鮮なサンマ食べに行かなくちゃ・・・あなたたちの住む街へ。


YY_20180916220827576.jpg



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「やべーなー・・・大船渡地方、いまゲリラ豪雨だってよー。」

「カッパは常時積載だから、この景色を見た後なら平気だよ。」

アジトのある北西の空模様も徐々に怪しくなりつつあるけれど。


YW_2018091622082410b.jpg


エストレアの左側に組まれたハーレー用のカウベルホーンが
コーナー毎にブッブー、ブッブー・・・と響く音へ微笑みながら。

きつねメはちょっぴり居残って、傍らの未舗装路で遊んだり
セローと景色良い場所で道草食べながら写真を撮ったりして。


ZA_20180916220830f68.jpg


このブログは宇宙みたいにダダッ広いネット世界の星屑だから。

こよなく愛する寺沢高原が来週末、いきなり怒涛の観光客で
揉みくちゃにされたりはしないと思うけれど・・・(笑)。


ZB_20180916220857b6a.jpg


麓まで15kmほど降りないと自動販売機すら一つも存在しない
この広大な草原。

出来れば知る人ぞ知る天空の楽園のままでいて欲しいのも、
またホンネなんでありますよ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ZD_20180916220900485.jpg


低く早く流れる雲を気にして、珍しく素直にR396を折り返した
きつねメと老セロー

それでも雲間の青空から陽射しが届くと、抑えた欲が芽生えて
ちょいちょい「今さらの一筆書き」を目指し、悪あがきを試みて。

ここって一度、通ったことがあるよなあ・・・コッチに進むと確か、
あの辺りの農道に出るんじゃなかったか・・・なんて迷い道。


ZF_2018091622090343d.jpg


丘の田んぼの傍らをツツーっとスルーして赤土の坂を降りると
思い掛けなく沢渡りする羽目に陥り、「ええい、ままよ!」って
勢いで突っ切ったら・・・あらら、地主さんの庭先に突入・・・。


ZH_201809162209060b3.jpg


某コンビニのカフェラテを掴んだ日焼け顔の主さんと御対面して
シールドを上げ「いやスミマセン」とアタマを下げたら、笑顔で
「よくあの川を渡ったね。たまにいるんだ、いいよ、通って!」。

「ありがとう」の連鎖、またひとつニコニコが貰えた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ZI_20180916220908c69.jpg


今の暮らしの責任は良くも悪くも、結局ソレを選んだ自分へ
帰すのだけれども。

もしも自分に三度目の転職が叶うなら、「誰かを笑顔に
出来る仕事」を最後に据えてみたいんだよな・・・って、
願っています。


ZG_20180916220905da6.jpg


ありふれたやり取りだけれど「ありがとう」と握手し合える様な
仕事で現役を締めくくるのが、残されたきつねの夢なんです。

県土の偉人、石川啄木と宮沢賢治。どちらの道を辿りたいか
問われたなら、きつねは迷わず後者一択だろうと思うのね。

土地のヒトと共に笑い土地のヒトと共に泣き、日々の感情を
共に分かち合う存在になりたいな・・・って感じているから。


ZA_20180916220830f68.jpg


普通にメシ食って行ける幸せを譲受出来るなら、他者を差し置き
「勝ち組になりたい」とも思わないし、「負け組」も作りたくない。


周囲のみんなが気持ちいい青空の許で笑って暮らせるのなら、
それに勝る様な幸せって多分無いんじゃないのかな、って思う。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ZE_20180916220902607.jpg


大企業に投資すれば全国民が潤ってハイテク万歳・・・って?

本当にそうなるか?首相自ら地方都市で四季を暮らす的な
試みを行わない限り、実感してもらえないんじゃなかろうか。

幸せって何なのか・・・黄昏の川縁でふと遠い目をする
きつねメでありました
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

No title

前に寺沢に行ったとき、展望台は立入禁止だったの
ですが、修復されたのですね。
私も、紺之介さんのブログで寺沢を知ったクチ
ですが、ホント良い場所を教えてもらったなあと
感謝です。

今回のブログを拝見していて改めて思うのは、
やっぱり人間って、誰かに必要とされているとか
役に立っているという実感が生きがいであったり
やりがいにつながっているのかなと思うんですよね。
高給を貰っていても「あくまでお金のため」と
割り切っている人もいるでしょうし、逆に薄給でも
やりがいを感じている人もいるでしょうから。
どちらが勝ちか負けなんて、一概には言えないよ
ねえ・・と。
単純な事はAIやロボットにまかせれば良いなんて
いっても、結局力のある企業がますます栄えて、
それ以外は淘汰される気がしてなりません。

琢磨呂さんヘ。

>展望台は修復されたのですね。
一時は踏み段が朽ちてしまっていましたね。
今回改めて眺めると、補修したというよりは
新しい建材で建て直したように見えましたよ。

再建のお陰で例の野暮な無線中継所よりも
高いところから、丸々グルッと見渡せる様に
なりました。

>仕事とやりがい
飯食い種って、賃金と労力と人間関係の
トライアングルで出来ている気がします。
給料が安くてくたびれる仕事でも居心地が
良ければ長続きする、という場合もあるし。
ガッツリ稼ぐ為ならブラックでギスギスでも
せめぎ合いを凌ぐタフな人もいる訳で。

野心とかバイタリティが欠けてんのかなぁ。
他人を押し退けてでも我を通してゴリゴリと
行かなきゃならない舞台って無理なんです。
地道だけど単身コツコツ働く方が自分に
向いている気がするんだよね・・・。
そういう仕事に集中するのは好きだしさ。

>AIやロボットにまかせれば良いなんて・・・
なんか結局、そういう流れのような気が。
大体そんな最先端の仕掛けをふんだんに
投じられる企業や自治体はそう無いもの。
少子化対策の効率化が雇用先を減らして、
更に人口減少を呼ぶパラドクスへ陥りそう。

ネット環境の発展で広がりつつ薄くなって
様々な事件を引き起こしている現代だから。
ヒトとヒトの縁を直に紡いで行く様な仕事が
たくさん生まれて欲しいんですけどね。