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COOL COLD RUNNI`N. ~匂いの消えた秋に~







子供の頃、街でもTVでもYMOやシャカタクが混ぜこぜで流れていた
世代なせいなのか。きつねはフュージョン的な音作りに魅かれる。

今日はお題に即して、淡々とフロウして行く曲をひとつTOPへ。


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講習会のため丸一日机の前に縛られて過ごした疲れからか。
前夜早々にダウンしたおかげで、翌日曜は早朝に目覚めた。


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天気予報は夜まで降水確率0%、最高気温15℃・・・しかし
放射冷却バリバリで朝の気温が3℃!とな。

大気が暖まるのを待ち、冬眠させずに残していたカラス号を
引っ張り出したものの・・・否やっぱ寒い!


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行き先を考えあぐね、暖機がてらとりあえず岩山へ上る。
暁には雲海の下だっただろう市街地、グッモーニン岩手山。

店を開けたばかりの茶屋で、ホットの龍泉洞珈琲を求めた。
オヤジさん曰く「10℃切ると朝組の常連さんも来ないね。」


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この冷え込みでは北に向かう気になれず、東も西も峠越え。
そーなると行き先は南一択、ってことでR396を走り出す。

お手軽なコイツだって、じきに眠らせなきゃいけなくなるだろう。
今のガソリンは極力使い切り、新鮮な燃料に入れ替えたい。


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いつもの「しらいし屋」で次の缶コーヒーを求め、ひと休み。

国道の流れに乗ってクルーズすると概ね5500rpmキープ。
一定回転でミリリーンと歌うエンジン音を聞き続ける事になる。

この感じは何かに似てる、と思ったら屋台の発電機のソレだ。


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先にスーパーフォアを停め、やはり缶コーヒーを飲んでいた
ライダーがひとり。

「風が冷たいっスねぇ」と声を掛けてみたら、驚いた様子で
振り返った彼は・・・。

なんと先月の異動まで長いこと隣の職場にいた、トシさんだった。

「今からちょっと沿岸の現場を見に行って来る」とのこと。
もう11時だもの、タッチ&ゴーのトンボ返り。気を付けてね。


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「結局俺は、遠野ひと回りでオシマイかな」と見当をつけて。

こんにちは、伝説と民話の街。


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春~秋にはSL銀河が長く停車する遠野駅は、その駅舎まで
カッチョいい。

盆地のこじんまりした佇まいによく似合う、シックな建屋だ。


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ただ、ここ10年ぐらいで観光地っぽく整備された街並みは
妙にお行儀よく厚化粧されてしまい、往年の侘び寂びが
むしろ消えてしまったように思える。

おもてなし感UPと捉えれば、それもアリなんだろうけれど。


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旅の友から街のアシへも都合よく化けられる原付二種なれど。

けーたろーにブルーノを積んで来て何度か自転車散歩を試みた
街の中は、今日はスルーで。

郊外をぐるりと回って、古のTOHNOを探す方向で行くかな。


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しかし「民話の里」は、何故かヨソモノの化けぎつねに対して
いつも意地悪をする。

どうしたものか、毎回遊んでいる途中に天気が変わるのだ。

今回も正午を回った途端に貞任峠から冷たい風が吹き降ろし、
見る見る日を陰らせてしまった。


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「なあなあ、河童どん。これはどうしたモンかのう?」

「そらぁ、早池峰の山の神さんはツンデレの気分屋だからナ。
他所の眷属には尚のこと、しばしば剣呑な顔を見せるのサ。」

「・・・美人さんあるある、ってヤツか。参ったね・・・。」


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山も街も見かけはいいが、この辺はスッカラカンなのさ、って。
ポルコのセリフを真似てみる。

50連もの風車が並び、空気の澄んだ日なら遠く大槌の海を
眺望出来る丘。

しばらく行ってないよなあ。来年セローで来ることにするか。


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少しでも日の差す方、明るい方へと回って行けば自然に
盛岡の方へと戻されてしまう雲行き。

鼻が痛くなる手前ぐらいの風だけれど、気温としてはまず
15℃まで上がっているはずのない体感。

ふと気づいた・・・そうだ、今日は土の匂いが全くしない。


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本当は綾織辺りでR396へ戻る心積もりでいたのに何故か
左折し損ねてしまい、県160/馬越峠越え一択に陥った。

凍える身体に思考回路まで乗っ取られたか?延々木蔭の
サドマゾいルートを選ぶ自分のおつむを疑ってしまう。


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否、もうひとり阿呆がいた。コレで安心だ(←はあ?笑)。
SV1000を駆る彼もまた、オフ用にランツァを持っているそう。

自販機もない極寒の峠で長々とバカ話に興じられる訳もなく。
ロッソコルサを履いたVツインは「どこかで、また!」と去った。

・・・いやだからキミ、戻った方が良いって伝えたのに・・・。


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木々の葉は全てと言っていいほど落ち、路面にすら跡形もない。

遠野市街経由オンリーだと遠回り過ぎるから、なのだろうか。
枯れ切ったこの奥の細道、実は冬季も通行止めにしないんだよ。

「谷底に何台の骸が落ちているか見当もつかない」とされている
笛吹峠も同様・・・妖怪の里の道路事情・七不思議だわ。


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シーズン中は水汲みの人々が列を成す「稲荷穴」まで降りるも
人影は皆無で、長い冬の眠りに就いた様子。

湧き水の給水口もバルブを閉められ、甘露は得られなかった。

周囲の丸裸な林が、残ったモミジを一層鮮やかに魅せている。
ふうっと洩れた溜め息に、メットのシールドが白く曇った。


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まだまだ午後浅い時間なのに、空がとても白い。

里の自販機で熱いほうじ茶を求めてひと口含んだ瞬間に
舌が軽く痺れ、ようやっと気づいた。

馬越峠を越えて来る間、無意識に息を止めて走っていた。
そうか、と得心する。もう終わったのだ、この場所の秋は。


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帰宅するなりブーツを脱ぐ間も惜しく風呂を沸かしに浴室へ。

「まだ日没まで間はあるさ。洗車は後回しだ。」と熱い湯へ
身体を浸けると・・・四肢の先端がいつまでもビリビリ。

鼻先の感覚がゆっくり溶けて行く心地良さに、悟った。
装備を固めたつもりでいても、風邪を引くギリギリだった。


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最後はひたすら耐寒我慢大会になっちまったけれど、でもね。
今日走ったことを、きつねは全く後悔なんかしていない。

あの澄み切った空の下では、いずれバイクを出さなければ
納得出来なかっただろうから・・・。

道中すれ違った数多くの着膨れライダーたちもまた、帰路で
同じことを思っているのに違いない。


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11/11は、平成最後のバイカーズ・ホリディとなるだろうか。

それとも、もうワンチャンのインディアン・サマーを期待すべきか。

さしあたりカラス号の冬眠は、もうちょっとだけ保留としておこう。

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ジャンル : 車・バイク

tag : もの思い Dトラッカー125 ツーリング 冬支度 岩手 盛岡

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No title

たまたま同じ日
午後から1100で
100kmちょっと走りましたが
予報より大分寒かったです。

ただ、この時期の北の地で
低いとは言え2ヵ所の峠越えを
凍結なし、積雪全くなしで走れるなんて
考えられない事態ですね~

まだ、走る気でいますけど
距離は頑張っても数十キロ

もう指先も言う事をきかないし
鼻も冷え込みで匂いなど・・・

勿論太陽の熱で土が熱をおびる事もまれでしょう。

五感が働かない季節突入ですかね、、、

クマゴロウ師匠へ。

おお!クマ師匠、久方ぶりのコメントを頂いて
ありがとうございます。
師匠の持ち駒でイレヴンと言えばグッツィかな。
アレで3桁の距離となると行き先は某ファーム?

>予報より大分寒かったです。
こういうのって二輪ならではな感覚じゃないかと。
その日の風って「走ってみないと分からない」。
同じ15℃でも空気が柔らかく思えたり硬く感じたり
しますからね・・・。

>峠越えを凍結なし、積雪全くなしで走れる
ウチで最も早くスポーツスターを寝かせた理由が
正にソレで、11月に入ると(積雪とはならずとも)
日陰では湿り気が凍ったり霜にタイヤを持って
いかれたり・・・重量級の大トルク機では少々
ヤバいからです。

それでも10月末から突然冬に切り替わった様な
昨年に比べると、今期は本当に穏やかですね。

>五感が働かない季節突入ですかね、、、
この日改めて思いました。「土の匂いの有無は
二輪に乗る事が楽しみになるか?我慢大会に
なるのか?のひとつの目安だな」って。

軟弱者と言われたら反論はしないけれど・・・。
きつねメは予想最高気温が15℃を切ったら
もうバイクを出しません。
なにしろ楽しくないばかりか、身体の強ばりが
腰痛と四十肩を再発させかねませんから。
プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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