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「約束された旅」最後の夜は、「約束の街」・サッポロへ。 ~極個人的令和記念・愛車とのキタキツネ国冒険記 Vol.8~







カラリと乾いた空気に抜けるような青い空の5月を過ぎ。南の方から
ちょっと湿った風を感じることが増えた ここ数日のきつねシティ。

今日のTOPは、この時期に入ると何故か聴きたくなる一曲であります。

「アンニュイな雲が居座る休日には、気掛かり事項をやっつけよう」
と腰を上げ、先日スポーツスターのブレーキパッドを交換しました。


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前回の交換がいつだったのか記憶に無いんだけれど、手順が
全くつかめず(車検のついででI間さんに換えてもらったのかな)。

キャリパーを抜くつもりで「緩めちゃダメなボルト」に手を掛けたら
途端にフルードがドバドバ漏れ出して、きつねも冷や汗ダラダラに。


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バカン!と左右同時に落っこちたパッドもどっちがどっちなのか
判断が付かず試行錯誤。リアだけで3時間掛かりとは、トホホ。

まあお陰で要領を覚えたため、フロントの方は左右キャリパーの
エア抜きも含めて2時間と掛からずに作業を終えられましたが。


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それにしても幸運だったのは、コイツのフルードがDOT5だった事。

ビギナーによる思いつき作業故、ご想像の通りハナからケツまで
「噴くわ溢すわ」のオンパレードだったんでありますが・・・。

この旧ハーレー指定フルードって塗装に付いても割と平気なのね
(後で調べたらグリコールのDOT4と違いシリコン系なんだとか)。


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しつこく念入りにエアを抜いたためトータルで6時間掛かりの作業と
なったけれど、テスト・ランで苦労はバッチリ報われました!

もうね、今までのユルアマ曖昧なタッチは何だった?ってぐらい
カチッとパッドが当たってリニアにディスクを締め上げます。


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パッドそのものは平凡なデイトナのHD用ですが、きつねの腕前と
速度域ならこれで十分十分。全く不満はありませんでした(嬉)。


っと、喜びのあまりに近況報告で終わっちゃいそうになりましたが。
そう、主題は未だ「北海道旅物語」。今回も綴って行きましょう。


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さて苫小牧上陸から十勝の西を巡り、折り返して東側を南十勝の
端まで走った今回の旅も4日目の夕方、最終目的地・札幌へ。


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さらっと地図を眺めて「千歳を経由するのか?」と思っていたら
東へ少しズレた、北広島という町からアプローチするようです。

流通幹線から逸れているためか、案外ギリギリまで北海道らしい
空の広い風景を北上出来たのは、いささか嬉しい誤算でした。


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結構な速度で駆けて来たオフローダーたちに片手で挨拶すると
彼らも快く手を挙げて逆光の中へ去って行きます。

広い牧野を眺めながら、前夜「セキレイ舘」で交わした話をふと
思い出しました。


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医療関係から流れて至った話題ゆえなのかもしれないけれど。

「もし北海道に移住するとしたらオススメは?」という問いに対し
宿主のジヘイさんはアッサリ「うん、札幌だね!」とコメント。

意外な言葉に「えっ?大都会で家賃も高くて。それじゃ東京に
住むのと変わりないんじゃ・・・?」と、落胆するきつね。


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「でも『そこから一時間掛からず手付かずの大自然!』っていう
大都会は、他に無いでしょ?」とジヘイさん。なるほどねぇ。

逆に観光で訪れ感銘を受けた様な場所は、イザ住むとなると
予想外な事情に戸惑って苦戦するパターンが多いそう。


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都市間の距離がタダゴトじゃなく離れている土地柄は、例えば
健康面にかかわる「もし」ひとつを考えても、確かに不安です。

逆にポジティブに捉えるなら北海道のどこへ出掛けるにしても
札幌に住めば案外一泊二日ほどで端っこの方まで行けるし。


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もうすぐベッドタウンの北広島市、という川原で愛車を停めて。
ついつい「北海道に住むということ」を妄想してみるきつねメ。

風景の対比が凄いよね。すぐそこにマンションのシルエットが
立ち並ぶのに、南を向けばそこには牧野と日高の山なみ。


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タタタタッ・・・と軽い単気筒の音に振り返ると、明らかに
ワンディ・ランの帰りと分かるオフロード・バイクたち。

手を振り合いつつ、再びジヘイさんの言葉が脳裡へ浮かぶ
黄昏れ時なのでありました。


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じきに札幌との境界という坂道で前を行くのは、懐かしい我が
青春のCB50。丸ウインカーだから機械式ディスクのJXかな。


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しかし実はここでノンビリしている場合じゃ無かった事を、以降
つくづくヒタヒタと思い知らされます。

青い道路標識が示す距離とナビの予想到着を鵜呑みにしていた
ところから、まずはそもそもの過ちの始まりでありました。


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「宿でシャワー浴びて支度して、丁度待ち合わせの時間?」と
踏んでいたら、途端にマチナカ渋滞へ呑まれてしまった(汗)。

信号信号また信号。只でさえ「次の交差点を左折、更に分岐が
続きます」てなナビのガイドの都度にイヤな汗かいているのに。


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やがて度重なる右左折の指示を聞き間違えて、ひとつ手前の
川べりの路地に入った瞬間。きつねメは小さく声を上げました。


真っ向へ沈む太陽にキラキラと眩しい水面、左手へ立ち並ぶ
背の高いマンション。・・・このシーン、見た記憶がある・・・!


目が覚める直前、時間にして一分に満たない夢だったけれど。
まだ春も浅い三月。自分は夢の中でこの光景を見ていました。

何故か札幌と分かっていた。確かに時間に追われ焦っていた。
起き上がるなり「何で北海道?」と、脈絡の無さに首をひねった。


約束されていたんだ。きっとあの朝、この旅はもう決まっていた。


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「姉さん、ごめん。ちょっと待ち合わせに遅れてしまうかも?」

スマホに向かい謝意のメールを打ちつつも、しかし微笑んで
いるきつねメの様子は「札幌のアネキ」も又、知る由もナシ。

もし彼女とのデートに遅刻したとしても、それも「予定されて
いた未来」のうちに、仕込まれていた展開だろうから(笑)。


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市街地に進んで行くほど読めなくなる車線と進まぬ車列に
ハラハラさせられつつ、狸小路近くのビジホへ着いたのは
約束の時間のギリギリ10分前・・・(!)。

当然シャワーを浴びている余裕なんぞ全く無く、大慌てで
汗まみれの服をベッドの上にブン投げて着替えるのが
精一杯な展開であります。


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↑札幌のアネキによる「大人の気遣い」、手土産に頂いた
北海道ラーメン・パック。

独り暮らしのオッサンが日々どんな食生活を送ってるんだか
案じてくれているらしいっス
(「バイクとクルマ養うのに精一杯でしょ?」てな感じ?)。

明朝のアネキは早番の出勤、きつねメも割と早い時間から
苫小牧まで走らなければいけないので「ちょっと飲み」。


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・・・のハズだったんだけど、積もるネタにアルコールでブースト
掛けられ、酒も飯もハナシも留まるところを知りません。

「883LOWが納車になってもVTR250は持ってた方がいいよ。
多分軽いバイクの良さも見えて来るから。」と告げたものの。

小柄な体躯ゆえにつま先ツンツンで足蹴りバックも利かない
VTRより、両足ベッタベタで巡行も加速もパワフルにこなせる
スポーツスターの方が全然ラクで断然楽しいのだそうな。


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「きつねみたいな恵まれたガタイの男子には分かんないよ。」
「アンタぐらい背丈があれば、私もオフ車でヤマ行きたいけど。」

旅先でも寝室はひとり部屋じゃないとムリ・・・と言いながらも
「とほ宿」本を眺め、安い料金がウソみたいな食事の豪華さに
釘づけになっているアネキ(←女子視点は大概ココに行く)。

少し割増しになるけど個室を用意しているとほ宿も多いよ、と
プッシュしておきました。これで旅の巾が広がると嬉しいなー。


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「わー・・・マジ岩手ナンバー!ナマで観ると説得力あるわ。」

愛車をフェリーに載せる旅は私にとっても夢だけど、本州って
どこ行ってもコーナーだらけなんでしょ?北海道内しか走った
ことがない自分でも、大丈夫なのかしらね?と。

きつねメ同様なかなか長い休みが取れないアネキだけれど。
もしその夢が叶った暁には、良いルートをエスコートしまっせ。


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なんやかんやでハイピッチ・ハイテンションな夜は気付けば
22時を回っていて、ふたりとも大慌てで撤収。

「話の合う相手と飲み始めると、時間が経つのが早いねぇ。」
「旅の〆の楽しい時間をありがとう。また必ず会おうね。」

こうして快く「北海道最後の夜」は更けて行ったのでありました。
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コメント

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No title

4輪でも何か特殊なブレーキフルードが有った気が・・・と調べたらRRとかの鉱物油を使用するタイプでした。

やっぱり札幌だなあ・・・と思います。
また住みたいと思うのは、知り合いが何人か居るから・・・と言う意外にも街としての魅力があるからに他なりません。
単にモノが有るからとか、便が良いとかではないんですよねえ。

今は無いんですが、RSアイザワ北海道ってのが確か西野辺りにあった筈・・2&4輪のお店も多いですし。

ああ・・・行きたい!!

ナベエさんへ。

>鉱物油のブレーキフルード
コレ流石に初耳です。どういう用途なんだろう?
目的その他が気になるから後で調べてみよう。

>札幌
ナベエさんは住んだ経験と土地勘、思い出とか
思い入れもあるから尚のこと、でしょう。
自分の場合「飲み友達の姉貴がいる関所」。
大地と風景を味わうっていう旅の目的からは
ズレた場所故、都会という印象しか無くて。

ただ、ジヘイさん曰く「北海道各地の人が
集まって出来ている街。だから雰囲気も
暖かくて住みやすい」のだそうな(納得)。

自分から見ると、札幌を仙台に例えるなら
そこから200km圏内で人口20万都市という
(盛岡の都市部と同等規模)帯広や旭川でも
冬の長さと厳しさをを除けば馴染み易そう?
と考えていただけに、ジヘイさんの言葉が
少し意外だったのです。

札幌近郊に連泊の宿を取って、放射線状に
あちこち見て回るのも面白い旅になるかも
しれませんね。

北海道旅、おつかれさまでした!

とほ宿、私の周りでも相部屋無理という人が多いです。
実際、女性部屋は相部屋の人いることが少ないですね。
自分に合う宿主さんや旅人さんと思い出できたら、ハマッてしまうような気がしました。
セイレイ館さん、本当にこんのすけさんに合った宿だったんですね!

イシイさんへ。

「とほ宿」の形態の元となったユースホステルは
個室そのものが無かったらしいです
(「若い見知らぬ旅人同士の合宿所」的な?)。

それを経験して来た宿主さんたちはおそらく、
個人経営規模に留めた上でもっと多くの旅人の
ニーズに合うようアレンジしたのだろう、と。

ライダーハウスとユースホステルの中間であり
ユースと民宿を折衷したスタンスでもあって。
結果的に今の「民泊」を先取りしたような形に
整って行ったのかな、と思えますね。

本州最北端・大間では座敷にズラッと並んだ
テーブルでお客さんがアグラかいて晩御飯を
食べる民宿があるんですよ。
そこだと毎回、ビールの進んだ泊り客同士で
自然と交流が生まれるので、それが楽しくて。

同じ下北半島の薬研の民宿でたった一人のお客
だった際、宿主さんが話し相手になってくれた
嬉しい思い出もあってね。

道好きな友人にそんな話をしたら紹介されたのが
「とほ宿」だったわけです。

「どんな感じの宿にはどんな人が」とは具体的に
挙げられないけど、何度か泊まってみた印象では
お客さんもそれぞれの個性に沿った宿を自然と
選んでいるように見受けられますね(微笑)。

セキレイ舘に泊まった際、近所で仲良しという
「旅うたり」の宿主さんを「もし彼に今夜の客が
居なかったらココ呼んじゃう?」とジヘイさんが
笑ってました(←アリなのかソレは)。

ジヘイさんシンジケート(笑)の「とほ宿」も
ちょっと渡り歩いてみたいですね。
彼と仲の良い宿主さんならきっと面白いヒトに
間違いありませんから・・・。