2X4で楽しむ春の日。 ~カフェレーサーとアルペンローダーの異種ランデブー~







今日のTOPには「異種コラボレート」と「爛漫の浮世を駆ける韋駄天」の
ダブル・ミーニングで、このナンバーを選びました。

お題は2X4・・・桜咲き誇る午後、あえて輪ッパの数が違う二機を揃えて
オープンエア・モータリングを試みる、という日記なんであります。


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そもそものキッカケは「北の師匠」ことクマさんが、ヴェルシス650を
ユーザー車検に持ち込むためにきつねの街を訪れる、という話から。

パニアケースを積むステー以外はフルノーマルの車両で既に光軸の
予備検も受けてある、との事だから不安要素はほぼゼロだけれど。

そこは「オッサンの春休み(別名・期間限定プータロー)」も終わりに
差し掛かったきつねメ、万が一に備えて工具を持参しお付き合いを。


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となればガレージから持ち出すのは自然とヨツワ、好天に恵まれた
この日ならもうロードスターの方で決まりです。

受けるラウンドは午後イチとなると・・・一発でクリア出来たならもう
その後のショート・ツーリングも約束されたようなもの。

実は想定したルートで最新の水冷ミドルとペースの合うマシンが
コレ以外手許に無い・・・という事情もあるんだけどね(笑)。


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「ポカポカなのかと思ったら、走ってみると案外風が冷たいね。」

陸事で待ち合わせた師匠、ヘルメットを脱いで笑うその背後には
ほのかな薄桃のソメイヨシノが出迎えています。

県境にほど近いクマさんの北の町では、まだ咲き始めかな?


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ここ数年で既に何度もユーザー車検の経験を積んで来ただけに、
段取りもまた慣れたもの。

首尾良くノントラブルでラインを通り、所要時間はトータル一時間少々
というところでしょうか。

「では日も長いことだし・・・N昌越えで湖まで流してみますか?」
「うん、ここからだとまあ概ねそのルートかな、って思ってた。」


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特段、コーナーが奥まで巻いていたり折れたりするようなクセのない
穏やかな峠道。

コンパスで弧を描くように綺麗な師匠のフォーム、素直に寝て曲がる
ヴェルシスの特性を追走で眺めてから・・・テッペンで一服。

「実はトランクに、工具と一緒にメットと革ジャンも積んで来ました。」
「ハハハ、もちろんそのつもりで。じゃ、取り換えっこしよっか!」

今度はクマさん×ロードスター、きつねメ×ヴェルシスのコンビで
ここから麓の湖畔までのランデブーを楽しみます。


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長い直線と中速コーナーが織り成す20キロ弱のワインディングを
お試しさせて頂いた、最新の水冷パラレル・ミドルツインですが。

なんというか、古式ゆかしい構成のバイクばかり所有する身には
なんとも不思議な乗り味のモデルでありました。

ヒョコッとシートもハンドルも高くオフロードバイク的に感じる視界に
表面積のデカいタンク、ビュロロロロ・・・と下から上まで淀みのない
力感を伴いつつ、ハイ・ギアリングで感覚以上に伸びて行くスピード。


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「いやー、なんの気ナシにコーナーを曲がった後でメーターの数字が
目に入って驚くんですよ、『ええっ?そんなに出てたの!?』って。」

「カチッとしていて出来が良く、何も意識せず自然に操れるでしょ?
自己主張の強いウチのイタリア勢と比べて、本当にオールマイティ。」

「ただ、アシの動き始めがシブいのと路面の感覚が掴みにくくて・・・。
何回転・何キロでも走れて、巡行速度の落としどころが分からない。」

「これって多分、欧州向けのロング・アルペンローダーなんじゃない?
夫婦のタンデムで一気にアウトストラーダやアウトバーンを駆け抜け、
アルプス山脈を越えて他国の街を訪ねる・・・という使い方に向けた。」


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大柄なポジションに高荷重前提のサス、柔軟でパワフルなエンジンの
持ち味・・・「バイクを楽しむ旅」ではなく、「バイクで楽しむ旅行」の友。

昨今はスクランブラーと並んで、オンとオフを掛け合わせたような
「アドベンチャー」と呼ばれる大型車が人気を集めているけれど。

ロングツーリングを前提に欧米ライダーの体格に合わせたそれらは
標準的な日本人の体力には正直、些かオーバーサイズに見えます。

憧れのビッグ・マシンを手に入れてしばらく経った後、「取り回しとか
持て余す程のパワーがちょっと辛いなぁ」とジワジワ感じ始めた辺りに
ヴェルシスを試すと・・・たぶん「見えて来る存在感」があるのでは?

但しその優しい特性と裏腹に、リアタイヤの消耗が意外なほど早くて
驚かされるのだそうですが(フロントのようにケバ立つちょっと面白い
減り方をしていました。笑)。


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平日で空いた湖畔のパーキングにて、少年のように地面に座って。

缶コーヒーを片手に談笑を繰り広げていると、気付けば春の空も
マンダリンの色味を増していました。

再びそれぞれの愛機に乗り換え、今度はきつね×ロードスターが
小岩井~滝沢ICまでのカントリーロードをエスコートします。

観光客のクルマもほぼ姿を消した黄昏、試乗で得たヴェルシスの
クルージング・スピードを勘案してペースを少し上げたのですが・・・。

師匠は650の二輪と互して走れるロードスターの「隠し持った爪」に、
些か目を剝いてしまった様子です(オトナ毛生えてなくてスミマセン)。


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R4を北へと帰るクマさんに近日の再会を誓い、きつねは折り返して
のんびりと春小谷地~裏小岩井を経由してアジトへ戻りました。

朝から最後まで好天に恵まれた空の下、師匠と遊ぶ充実の一日。
気心知れた友人と過ごす時間は、何よりも心の栄養になりますね。


「次はゴールデンウィーク明けた辺りに、グラディウスを持って行くよ。
今度こそKTMの390RCとの乗り比べを実現させてみましょう。」

うわ・・・そっちの方が「口座の残高が賭かりかねない」という意味で
もうガチの異種格闘技じゃないっスか、クマさん・・・うーん、悩ましい!

テーマ : ツーリングレポート
ジャンル : 車・バイク

人生の岐路と、お天気雨。おかしな出会いと、リアサス整備。






今回のTOPには子供の頃からお気に入りの、クラシカルな一曲を。


書き手が思い描いた土地は、南ヨーロッパの港町だろうと思うけれど。
きつねが4年ほど前までイメージしていたのは、荒れた大間崎の夜。

でも・・・その後で、長く憧れ恋い焦がれた北海道を旅した今では
旅情を深く宿す旋律へ重ねる風景は、釧路に代わっています。

華美じゃないし軽くもない。寂れてもいないけれど、とても静かで
落ち着いた深夜の古い横丁、安ホテルの窓から眺める街明かり。


叶うものなら今年も走りたかった、久々に叶えるつもりだった、
北の大地の独り旅。


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半世紀に届きかけた人生で、これまで向き合ったケースが3度しかない
「心が壊れるということ」と「心が望んでいること」との、せめぎ合い。

魂の分水嶺で切羽詰まった挙句、万策尽きて止む無く出た行動の結果
それは思い掛けないタイミングでの長期休暇を放ってよこしました。


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「旅にでも出てリフレッシュして、考え直してみてくれよ。」と
ボスは真顔で言ってくれたけれど・・・。

絶対首を縦に振らない不退転の覚悟でホンネを切り出した身には
とてもじゃないけど旅の手配など、進める気力は残っておりません。

張りつめた心の糸をプツリと切らしてしまったきつねは、以降数日
抜け殻の身体をベッドに横たえて過ごすばかりでした。


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但し・・・過去に道南・道東と巡って残した土地は、よりによって
宗谷や網走といった道北エリア。

もしこの時期に訪ねても、きっと気候的には北東北に於ける3月
上旬並みのシビアな厳しさ・・・ベストシーズンからはおそらく
ほど遠かったはずなんだけれどもね。


そんなこんなで数日を経て、ようやく気晴らしに出る気になった午後。


「ふらんすへ行きたしとは思へども」の詩に沿うつもりはないものの。
車検上がりのロードスターを駆り、県南の信号皆無な快走ルートたる
県道37号線、通称「エセ北海道」へとスロットルを踏む成り行きに。


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北東北と首都圏を結ぶ大動脈・R4の抜け道を担う県道13号に対して
更に迂回の遠回りで山際を県境まで走る県道37号は、通常トラックも
選ばないようなパラダイス・クルージング・ルート。

カーナビに頼って走る今どきのドライバーなら、その存在にすら思いが
至らないような「地図フリーク御用達の快走コース」なんです、が。


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富良野や美瑛に負けず劣らずの雄大でフォトジェニックな画が撮れる
「我が県の誇る『なんちゃって北海道』」も、予測不可能なほど気まぐれな
近年の天候不順には太刀打ち出来ませんで・・・。

やっと立ち直りかけた心持ちも、曇天から落ちる小雨にすっかり反転。

おまけに愛用のデジカメまでも突如モード切替のダイヤルが空転する
というトラブルに見舞われ、幌を上げてシッポ巻いて帰って来ました。


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そんなわけでイカれたエクシリムを修理に出し、予備機のオリンパス
510を叩き起こして。

「せめて青空がのぞいた時は、お日さまの下に居た方がいいさ」と
思い直し、今度はセローを引き出してのリベンジを。


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コントラストのキツい写り方で少々使い勝手が悪い510なれども、
「どこかで満開の桜に会いたいなぁ」と考えながらの気まぐれ散歩。

あれこれ思いや迷いが心の深いところで渦巻く時、気分を外へと
向かわせてくれるバイクは、何よりのビタミンになります。

「嗚呼、昔オヤジや伯父さんが言っていたのは、こういう事か」と
雪溶け水で沢掘れした路面を読みながら、ついつい独り言。


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「墓地や病院、曰く因縁のついた古くからの建物を壊した土地は
サラに戻した後、しばらく風に晒しておいた方が良いんだよ。」

いささかオカルティックな話でナンなんですが・・・。

長年多くの想念が沼の如く澱んだ土地は、気ぜわしく次の活用へ
急ぐべきではなく、月日が洗い流してくれるまで放っておけ、と。


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じっと空気の動かぬ部屋へ引きこもっていては、心配しても仕方ない
この先への要らぬ不安が、ただただ渦を巻くだけ。

悩むだけ悩んで思考の袋小路で詰んだなら、あとはもう、ケセラセラ。
「次にやること」が決まっているなら、踏み出す以外にナンも無いもの。

早春の南風は頬を撫で、陽光がジャケット越しの背をそっと優しく抱く。
止まればまとわりつくネガな雑念を、単気筒のビートが振り払って走る。


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FLOW・・・水も、風も、時間も、季節も、留まることを望んではいない。
きっとヒトの心も、また同じこと。

麓へ降りて生温くなった缶コーヒーのプルトップを引けば、まだ真新しい
傍らの杭には、「カモシカ桜」の銘が刻んでありました。


アハハ、出来過ぎだよね。ナンなんだよ、この安っぽい展開は(笑)。


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ようやくポジなマインドのシッポを捕まえた!と思ったのも、束の間。

正午を回ったところでコンビニのおにぎりを頬張っていると、見る間に
四月の青空が狭く小さくなって行きます。

福岡発か、はたまた伊丹発なのか。南の方からやって来た旅客機が
花巻空港へ向けて大きくバンクするや、その機影は雲をくぐりました。

着陸数分前のあの高度で・・・こりゃあ残る青空を追うまでもなく、
すぐに降って来るだろうなあ。


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出来ることなら、スロットルと共に握った前向きな気持ちを大切に
守って、アジトまで帰りたいのに。

出来ることなら、「やっぱりツキに見放されてる」なんて思いたくは
ないというのに。

やがてテチテチと音を立て、空の涙がシールドを叩き始めました。


「きつねのすごろく、てんきにたたられ、ふりだしにもどる」。嗚呼。


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ダークグレーのモヤついた雲を振り切り、さほどデニムを濡らすことなく
盛岡へ逃げ帰った中年ぎつねとおんぼろカモシカ。

「このまま気分を引っくり返されて一日終えるなんて我慢ならない!」と
駆け込んだのは、以前から気に掛かっていた「二代目ぱんだ」。


じゃじゃ麵は決して『ご当地なんちゃらグルメ』とリッパなお神輿に載せ
担ぎ上げるような存在じゃない。

何故ならそれは、屋台の焼きそばと肩を並べるジャンクフードだから。

いつの間にか姿を消していた「みたけのぱんだ」は、とても小さく古い
地元の高校生と配送屋の兄さんが立ち寄るような路地の角店でした。


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まず、その店によってテイストの違う肉味噌を、ちょいと味見する。

そしておもむろに備えつけのラー油と酢、おろしニンニクを注ぎ
躊躇なく一気にかき混ぜ。

へぇ、ちょっと魚粉入れていて風味が面白い。お、南蛮醤油もある。
入れちゃえ入れちゃえ!

じゃじゃ麺は決して居住まい正して頂く、お上品な料理じゃない。
ひたすらガッツリ行くんです。だってこれ、おやつだもん。

肉食獣の胃袋なら特盛りでイケる。メニューにライスなんか無いのも
あの頃の「ぱんだ」の流儀、そのままです。


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「『ちーたん100円』って高くないか?」と聞くのも、本当はヤボな話。

少なくともきつねメは、「ぱんだ」で悠長にちーたんを頼むお客なんて
ほとんど見た記憶が無いんだもの。

注文からさして待たされず速攻で出て来ることも、宅配便の運転手や
タクシー・ドライバーに愛された理由だったのだから。

但し「二代目」はひたすらワイルドで早かった初代より、キッチリ丁寧に
煮上げて作っているから(そもそも麺が太いので本来これが当たり前)
水切りもパーフェクト。

ここが「絡めてナンボ」なじゃじゃ麺では大きなポイント、好印象です。


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ヘルメット抱えて食券を求めた時から、ちらちらと時折りきつねの姿へ
視線を向けていた、店主と思しきイケメンの兄さん。

ちょうど昼のお客が捌けたタイミングなこともあってか、照れくさそうに
「えへへ、出て来ちゃいました。古いセローなのにキレイですね。」。

訊けば彼もNSR250R(!)を愛用するバイク乗りで、何度交換しても
すぐイカれてしまうPGMユニットにほとほと疲れ果ててしまったそう。

「今度は逆に、いつも気楽に安心して乗れるヤツに換えたいんです。」
という彼に、「実はコイツも、もうCDIがメーカー欠品で・・・」とお返事。

「ダートランや長いツーリングを狙う訳じゃなし、本命はトリッカーかな」。

思いがけない場所で、思いがけないヒトと、バイク談義で盛り上がる。
天気には恵まれずとも、災い転じて福と成す。出掛けて正解でした。


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爽やかな青い空に誘われて、走り出したらやっぱり雨降り。
それならそれで割り切って、やりたいことだってあるさ・・・と。

限られた休暇も折り返しの日は、最近気掛かりだったリアサスの
リンク周りを思い切ってバラしてみることにしました。

自分で以前グリスアップしたのはチェーン・スライダーを取り換えた
数年前のことだから、以降1万5000kmぐらい走っているはず。


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きつねはこのフローティング・リンク式のモノサスが、とにかく苦手。

ニンゲンで例えるなら腕や足の関節が一個か二個よけいに付いて
いる感じで働きの理屈も分かり辛く、メンテナンスもメンドくさい。

「最小のサスで最大の動きを求めた」ことぐらいは分かるけれど、
「たくさんニップル付けときゃイイだろ」みたいなリンク周りが、ねぇ。


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そのニップルの先っぽのボールだって、泥や埃で固着していたり。
グリスが出て行く先の穴も、たまーに油カスで詰まっていたり。

そもそも周囲を全部ゴムでシールしていたら、新しい油分を
注入した際に、古いグリスはどこへ出て行けば良いんだろか?

・・・てなことをブツクサ考えてみたり。

何のことはない、一番メンドクサいのはきつね自身か。ハハハ。


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オーバーホールを経てしなやかな動きを取り戻したフロントフォークの
影響か、なんとなく以前より作動がシブくなったように感じるリアサス。

でもいざ実際にバラしてみると、過ぎた月日からは意外に感じるほど
どのリンクにもグリスが回っておりました。


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確かに年一辺ぐらいはニップルから給脂しているつもりだけれど、
それだけでここまでまんべんなく潤ってくれるもんなのかなぁ。

「一度しっかり塗っておけば数年は保ってくれるもの」だとしたら
・・・あれ?やっぱり「閉じ込めちゃうぞシール」のお陰かしら(笑)。


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唯一グリスが切れていたのは、サス・ユニット取付部の両端だけ。

そもそも(なんか無駄に多い気がする)リンクの皆さんがダイナミックに
躍動して下さるため、ここの作動量は大したことないと思うんだけど。

特に上端の方はタンクの陰に隠れていてなんやかんや周囲のものを
着脱する羽目になるため、本来イジるのが苦手なきつねメ的には
とっても億劫になってしまいます。

「きっとあんまり動かない」んだけど、裏を返せば「少しは動く」もの。
手を汚しただけ・時間を掛けただけ、ちょっぴり良くなると信じて。


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ついでに、こんな機会じゃないと念入りに触れないチェーンも整備。

リアのスプロケの山もずいぶん尖って来ているので、先はそんなに
長くないと思うんだけれど。

クリーナーを吹いて洗って、使い差しの昔懐かしい白ルブを噴いて。
全部のコマがクテクテと動いてくれるまで馴染ませ、余分を拭き取り。


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最後に粉まみれのドラムブレーキをエアプローして、カムの軸にも
グリスを塗って・・・うん、これで以前よりも滑らかに動くようです。


結局部品は何ひとつ換えていないけれど、のんびりと考え考え
半日掛かっての地味ジミなメンテナンス。

だけどきっと昨日より、ちょっと良くなる。うん、明日はもっと良くなる。
セローの調子も、きつねの未来も、頑張った分だけ、きっと良くなる。


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さあ、あとは陽光降り注ぐ青空の朝を、迎えるだけ・・・ですよね!

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ジャンル : 車・バイク

tag : もの思い セロー ロードスター じゃじゃ麺

Time Goes By・・・。






からん、からん。


「よーお、きつねくん。何だよ、郵便屋かと思ったらオメーかよ。」

「えーっ・・・ありゃ、マギさんっ!お久しぶりですー。」

「メット持って入って来た割にバイクが見えねぇな。何乗って来た?」

「アハハ、今日は用足し回りのついでだったから、ゴリラ。」

「なんだ、だから音で郵便屋と間違えたのか。ハーレーはよ?」

「車検取ったけど、丸一日晴れる時じゃないと出す気になんなくて。」

「ハァ・・・したら、今乗ってンのはゴリラとスポーツスターだけか。」

「あっ、いや、ここには乗って来ないけど、古いセローもあって。」

「はー・・・ソレ良いな。軽くてサッと乗れて山も入るに良くてな。」

「それに比べると、大きくて重いヤツはどうしても出番が減ってね。」

「ンだなぁ、俺も1000RR、去年は三回しか乗ってねェんだよ。」

「でも手放さないんでしょ?『乗れない』と『乗らない』の違いは
あまりにデカいから。」

「バハハハ、上手ェこと言うなあ。そうそ、手許にさえあればな。
乗る気になったら乗れるんだから。」


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「クルマはナニ乗ってらのよ?まだあの赤いロードスターか?」

「アレ、14万超えたところで融雪剤で下回りが錆だらけになってね。
悩んだ挙句に乗り換えました・・・もう15年ぐらい前だけど。」

「・・・してヨ、次は何買ったのよ・・・?」

「色違いのテンハチ。今度は腐らせたくないから普段は安い軽。」

「相変わらず一本気っつうか生真面目っつうか、好きなんだなぁ。
俺もアリスト仕舞ってあるけど、普段はポンコツのジムニーさ。」

「二輪でも四輪でも、気に入ったヤツをずっと乗り換えずにいれば
台数が増えても持っていられるもの。」

「そんだなァ。それが結局、いちばん安くつくんだ。修理代も税金も
新車の月々のクレジットほどは、カネ掛かンねぇからな。」

「安月給でも全部養えてンのは、独り身でローン増やさないから。」

「それはみんな、同じさ。ほい、お会計・・・んだば、また会うべし!」


からん、からん。


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マギさんはゼッツーやCB750フォアが現役だった頃からの飛ばし屋だ。
マッハの500や750の乗り味も、歴代GSX-R750や1100の変還も語れる。

但しそのラフなライディングスタイルからホームコースのカウントには
載ることの無い「裏番」として走って来た、誰もが知る生き字引だ。

そして・・・実は自転車小僧だった中学生の頃から、きつねのことを
ずっと通して知っている、数少ない「オヤッサン」でもある。

「タバコ、止めろ。どうもチャリでウィリーしてたワラス(子供)の
時から印象が変わんなくて、どうにも調子狂って似合わねェから。」

健康に悪いから、とか、無駄銭投げてるようなモンだから、とか。
そーいう正論のしたり顔じゃなく、「キャラが合わないから止めろ」。

ひねくれたきつねでも、そんな親しみ故の忠告は心に入って来る。


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社外のマフラーからK6Aの音を響かせ、昔気質なダブルクラッチで
ひょっこりと背の高いジムニーが駐車場から去って行った。

「マギさん、ちっちゃくなったね。もう、お爺ちゃんなんだもんな。」

「何年か前に、大病患ったからね。でも本人の前で言っちゃダメよ。
あれでも未だに、口の悪さは一級品なんだから。」

「アハハ、毒吐く元気がなくなったら、マギさんじゃなくなっちまう。」

「そうね。ニンゲンが丸くなるのは歓迎だけど、元気でなくちゃあね。」


調理場に向かうオカミは、軽く振り向くと小さく片目を瞑ってみせた。

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ジャンル : 車・バイク

おかえり、ロードスター。 ~いそいそ進める春支度、最後の一台~





私は「まな板の上のきつね」。歯医者に於ける患者は、そういうもの。

BGMに流れるAMラジオ、ノリノリなイントロが流れた絶妙な間合いで
センセーからは「ハイ、口を大きく開けて下さーい!」の無情な指示。

これ、二番の歌詞が思い出せねぇんだよなぁ、最後まで聴きてぇなぁと
内心眉間にシワ寄せつつ、リューターの高周波音にしたたる脂汗。

「もう麻酔効いてるけど、もしも痛かったら言って下さいねー。」
あのですね、口をパックリ開けたまま、ソレどうやって話せばいいの?

キュイーン・・・キィィィィンチリチリチリチリ・・・キィーン・・・。

「はい、閉じていいですよ。口の中を一回ゆすいでから続けます。」

気持ち悪く濡れたスウェットの背を起こし傍らの水を含んだところで
ようやくピートマック・ジュニアの美声が耳に届いた。

♪孤独な笑みを 夕陽に晒して 背中で泣いてる 男の美学♪

否、泣いてないよ?泣いてなんかいないよ?全然笑えないけど。


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「歯医者さんの治療あるある」的な小噺はさておきまして。

昔々その昔、うきうきデートに出向いた際、お相手の女性から
「なんかルパンっぽいクルマ」と謎な評価を頂いた思い出のある
我がロードスター。

Nさんのガレージに預けて一か月、ようやく車検整備から上がったとの
知らせを受けて引き取って参りました。

「納車の予定をフリーにしてもらって助かりましたよ。今春は何故か
例年より余計に仕事の依頼が多くて、全然休めなかったんです。」

とアタマをかくNさんの傍らには、タイミングベルトとテンショナーの
ベアリング、そして数個の古いオイルシール。

「オイル漏れの原因は結局カムの方でしたけど、ついでにクランクの
オイルシールとタイミングベルトも取り換えました。」


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「ウォーターポンプは以前手を掛けてあるので、10万㌔メニューは
まずひと通り終えた感じですかね。
後はリクエスト通りデフとミッションのオイル、ブレーキフルードまで
入れ替えておきましたから。」

事務スペースで手渡された明細書の最下段に書き込まれた請求額は
・・・いやいやNさん、ちゃんと工賃取って下さいね?大丈夫・・・?

「確かにエンジンの掛け始め、たまに鳴くタペットが一個ありますね。
あんまり頻繁だったり走らせても鳴り止まない時は、やりますか。」

ともあれシール類の固渋を防ぐためにも、もう少しマメに走らせて
やった方が良いな・・・とボンヤリそぼ降る午後の雨の中を帰途へ。


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春らしい南風がそよぐ次の休日には、さっそく冬の間に入れ替えた
ディレッツァを噛ませるべく、朝からジャッキアップ。

この日はちょうど日曜に当たったため、やがて近隣の国道からは
「くぉぉぉぉん!」「でゅろろろん!」と同好の志が駆るマシン達の
元気な咆哮も響き始め、少々ソワソワしつつも作業を進行(笑)。


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恒例の足回りチェックは、「当分保つと思いますよ」というNさんの
言葉通りブーツ類もしなやか。
タイロッドエンドのゴムも充填されたグリスで膨らんでいます。

アームやスタビのブッシュ類は数年前の車高調O/H時に全交換済。

それにしてもずいぶん長持ちするブレーキパッドだなぁ、アライブ。
毎年毎年、津軽海峡ラインでは相当酷使しているハズなんだけど。


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今回の車高セットアップは、以前の数値よりあえて前後5m/mアップ。

というのも引き取りの帰り道で「この状態ならバネにかなりプリロード
掛かっているはずなのに、むしろ乗り心地が良くなっているような?」
と感じたためで
(※昨年時点でもやたらフルバンプする程にはオトしていません)。


まあ、限界まで使い込んだBOSEタイヤからバリ山新品に換えたので
フェンダーとの隙き間もそんなに気にならんだろー、という見込みで
ありますよ。


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タイヤ交換は「ヒザでゆすってガタが無くなるギリギリまで手締め。
レンチを使うのはその後に」ってことで。

嗚呼、背後から耳に届くデュラデュラなアイドリングはドゥカティか。
おや、シグナル・ブルーで出遅れてリッター・フォアに抜かされたな。

くそ、疼くぜー、今日はぜってー最高の単車日和だよな。

・・・いかんいかん、今日はじっくり腰据えて、コイツを仕立てなきゃ。


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いやなに、シーズンはまだ明けたばかり。気持ち良く走れる休日は
これからまだまだナンボでも訪れてくれるさ。


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埃をたっぷり纏い薄汚れたボディを洗い終えたところで、午後3時。

「では、水気を切るためにひと回りドライブして来ますか!」

3桁国道で郊外へ出た辺りを見計らい、脇道へ入って幌を開け放つと

・・・いやもうヤバいわ、20℃近い陽気の中のオープン・クルーズって
こんなに気持ちイイもんだったっけ・・・うわあ魂溶けそう(昇天)。

日なたのロードスターはきつねの揺り籠。

元々切れ長な目は更に細まり、脳裏に浮かんだ「たゆたう」という言葉に
自然と笑みがこぼれて・・・・否、なんか違和感が。


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点検項目にも明細書にも「サイドスリップ調整」の文字は無かったハズ
なのに、何故かステアリングのセンターがミョーにズレてる。
さっき足回りをチェックした時も、もちろん変な力が掛かるような作業は
していなかったハズなんだけど。

あー・・・いやいや、思い出した。これ、預けに走った一ヶ月前の時点で
もうズレてたわ・・・引き取って来た時は勤務明けでボケてたしなぁ。


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えへへへへ・・・本職の皆さん、ごめんなさい。

ホントはタイロッドで調整すべきなんだろうけれど、きつねは俗に言う
インチキアダプターをコラムに噛ませてあるので、これで合わせます。

今期はディレッツァが再び偏摩耗する前に、機を見てキャンバーを
立てるべく「オトナのアライメント補正」へ出す心積もり。

いずれ再調整が必要になるでしょうから・・・どうかお見逃しを(笑)。


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それにしても、良い。何年乗っていても、ロードスターは走らせる都度に
いつでも生理的・本能的なところで「駆ける喜び」をもたらしてくれる。

ドライバーの操作に間髪置かずダイレクトに応える快さ、という点で
コイツは二輪と同じ価値観の線上にあるんだなぁ、と思います。

発表時の「乗れば誰でも幸せになれるクルマ」というキャッチコピーに
偽りナシ・・・それはきつねの街道レーサー仕様でも、ツルシでもね。


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現代のクルマより具体的に優れているポイントなんて何もないはず
なのに、たぶんフィールの点で上を行く現行国産車はほとんど無い。

「乗り味でヒトを魅了する」という視点では、乗り比べたことのある
身近なドライバー全員がNDよりNAの方に軍配を挙げています。

「工学技術の進歩って結局ナンなんだろう?」と、ただただ黄昏の
湖畔で首を傾げるばかりのきつねメなんでありますよ。


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そう言えば・・・4月の声と共に冬眠から目覚める動物たちの如く、
街で見掛けるスポーツカーがいきなり増える・・・という、ご当地
例年の風物詩の中で。

今期は何故か新規登録ナンバーを下げたNAロードスターの姿が
目立つように感じられます。

既に艶がほぼフェードしたクラシックレッドの初期型、逆に全塗装
したてと思しき程度の良いブラックのSスペシャル、等々。

いずれも昨年までは、市内近郊で目にした記憶がない個体ばかり。


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「マツダが純正部品の再生産に乗り出した」というアナウンスを受け、
何かしら新しいムーブメントが起こりつつあるのかもしれませんね。


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◎ 今日のおまけ ◎


時々の合い間を見ては今回の記事を打っていた、ある午前のこと。
きつねのアジトの前へ、聴きなれないサウンドのエンブレを響かせ
近づいて来るオートバイが。

「おや、何だろ?」と網戸の向こうへ視線を移すと・・・あっ、トライアルの
師匠・へーさん・・・そっか、遂に「イタリア娘」の公道デビューか!


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格安で嫁入りした長期放置のベース車を相手に、ほぼ一年を掛けて
へーさん自身の手によるセミ・レストレーションを受けたモトグッツィ。

フラッグ・シップたる同世代のルマン系が旧車バブルの神輿に担がれ
手の届かない存在になりつつある中、それでもなかなか顧みる人の
いないV35イモラ。


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「再生には相当苦戦する覚悟で手を掛け始めたけど、シンプルな作りと
パーツの入手性の良さが幸いして、思ったより呆気なく直っちゃった。」

「実は修理と化粧直しを進める間に、覗きに来た仲間に懇願されてね。
自分が乗る前に次の嫁ぎ先が決まっちゃって、名残惜しいんだ。」。

ルマンⅠ用のフロントカウリングに換装された出で立ちは入庫当初の
くすんでボケた姿が想像出来ないほど、パリッと決まって美しいもの。


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自分を含めて`80~90年代の外国製ミドルクラスには馴染みも印象も
薄く、別段食指も動かないバイク好きがほとんどだろう、と思います。

でも現車を目の当たりにするとコレ、醸し出される雰囲気がたまらなく
有機的で心を魅かれます。譲渡をせがんだヒトの心情、よく分かるもの。

「性能面については『どうせ大して走らないんだろうなー』って全然
期待していなかったのに、実際乗ってみたらフィールが凄く良かった。
メインのGL500改の印象が霞みそうで、逆に正直当惑してるよ。」


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もちろんマシン単体でも、長いこと見ていて飽きない魅力を十分に
持っているイモラだけれど。
何よりこのグッツィ、ライダーが跨いで実際に走らせている時の姿が
とても映えて、絵になるんですよ。

きつねが「ウチの前を通る時、ハッとする程カッコ良かった」と告げると
「やっぱりそう思う?俺も信号待ちでガラスに映る自分の姿を見て、
意外なまとまりの良さにちょっとビックリしたんだ。」とのこと。

車検は無事に取れたものの高回転の吹けが冴えないキャブレターを
微調整した後に、次のオーナーの許へ嫁ぐ予定だというイモラ。
しかしへーさんのガレージの奥には、まさかの展開が待っていました。

「自分用に同じコンディションのV35、また仕入れちゃった(!)。」

正にイタリア娘の魔性とレストア狂の心象たるや、恐るべし・・・ですね。

テーマ : 車関係なんでも
ジャンル : 車・バイク

好天の後には嵐の訪れ・・・本当の春、まだ遠し。





ここ数日のきつねの街は、スポーツスターの車検を受けた5月みたいな
陽気の日々に比べ、季節が一か月巻き戻ったかのような肌寒い空気。

ご当地名物の石割桜も、この間ようやくその芽を開いたというのに。

轟々と響く風の音に目覚めたきつねがカーテンを開けてみれば・・・
アジトの外では渦を巻いて粉雪が舞い狂っておりました。


「こんな朝にはハートをニュートラルに戻してくれる古い歌を」
という訳で、TOPには皆さんお馴染みの名曲を置いておきます。


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ゴールデンウィークが明けるまで気候がなかなか落ち着かないのも
まあ当地例年のオヤクソクではあるのですが。

まだまだ朝晩の気温が低いこともあって、バイク遊びもまた日和見。
空気が暖まる午前も遅い時間から、昼を跨いでちょろっと乗る程度。

そうなると気分転換のお供に引っ張り出すのは、必然的にもっぱら軽く
小さいゴリラやセローの方に落ち着きます。


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きつねメはゴリラもセローもスポーツスターでも、乗っていて楽しい。

ただ、それぞれの活躍出来るシーンとか領域が違うだけのこと。

一台しか持っていなかった頃に比べれば贅沢だなぁとは思うけれど
個々の持つ滋味を知ってしまうと、どれも手放せなくなるんですね。


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素直に「今の自分のバイクライフの軸」という視点で考えてみると
実はオンロード機よりもセローに重点が移っている気もします。

流石に200km超えの長距離はキツいけれど、それでも国道の
流れに無理なく乗れて、気ままにどこへでも入って行ける。

舗装路上ではパワー不足から来る退屈も否めないものの、
「未知の道と未知の景色を連れて来る自主的迷子活動」は
自分のバイクライフに欠かせないものになって久しいのです。


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そうそう・・・先月施した「キャブの手前とキャブの後ろのゴム」、
劣化を感じたインシュレーターとエアクリーナー・ダクトの交換は
ズバリ正解、大当たり(あれだけヒビ割れていれば当然か。笑)。

昨秋までの排気音や加速感が「タスタスタスタス・・・」だとすれば
交換後は「ツドツドツドツドッ!」っと歯切れやパンチが増した感じ。

フィールが激変したりはしていないけれども、少し圧縮を上げた様に
思えるぐらいに一発一発の元気を取り戻しました。


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コレと言って不具合が起きていた訳ではないものの、例えるなら風邪を
引いているかのような「なんとなくのパワーダウン」を薄々実感していた
昨シーズン終わりには、予備エンジンへの換装も考えていたのですが。

何のことはない、二次エアを吸って混合気が薄くなっていただけの事。
これなら今のエンジンのまま、まだまだ当分は愉しんでいられそう。


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スポーツスターがトラブってもゴリラが参っても、オールマイティな
セローだけは常に元気でいてくれないと、正直困ってしまうきつねメ。

消耗品関連やグリスアップを要する箇所のメンテについては自分次第。
ただ、そろそろ一抹の不安を抱えているのが電装系のトラブル。

スコルパで馴染みとなったヤマハ屋のおやじさん曰く、「3RW1用CDIは
生産終了品。3RW2からヘッドライトが常時点灯化されたために電装が
まるきり変わってしまったみたいだよ?」・・・うわー、マジか(大泣)。


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涙目で肩を落とすきつねメに、しかしおやじさんから救いの声が一つ。

「現品修理、という最後の一手が残っているのさ。ウチでも250カタナの
お客さんがイグナイターを修理に出したことがあってね。
当初は半信半疑だったけど、それから数年経った今も絶好調だわ。」

あっ、思い出した!確か一時、キックの初期型セローを触っていた頃に
検索を掛けていたら、そういう業者さんのホームページへ行き当たった
ことがあったよ!


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いつでも・いつまでも機嫌良く共に暮らしたい、等身大の相棒・セロー。
「もしもの日」に備え、電装系修理の伝手を確認しておこうと思います。


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◎ おまけ ◎


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スポーツスターの車検を受けた後、腰の調子も回復してくれたため
けーたろーのタイヤも夏用にチェンジ致しました。

そこへふと玄関先に置いたスマホに、メール着信のお知らせ音。
「どれどれなになに?」と母屋と繋がる扉を開けた瞬間、小さな影が!


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「んふー♪脱出成功!アタシにだって日向ぼっこの権利はあるにゃ!」

シッポを高々と掲げて陽光の下へと駆け出して行ったとらみさん。
齢15才とは思えないほど敏捷な彼女は、もう手に負えません。

まあ、一晩帰って来ないこともあった若い頃の家出に比べたら・・・
ガレージを片付け終える辺りには、たぶん戻って来てくれるかな。


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「ただいまー!早くホットカーペットとご飯のある部屋に帰して!」

・・・とらみさん、どーしたの?タヌキシッポっぷりが凄いんですが。
こんなに尾をふくらませた彼女を見るのは、本当に久しぶりのこと。

興奮から覚めて気が抜けたのか、片付けを終えて居間へ入ると
すっかりまあるくなって熟睡の寝息を立てておりました。

テーマ : バイク
ジャンル : 車・バイク

プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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