synchronicity。 ~非合法時代の悦楽~







きつねはカラオケ屋に備え付けられたようなタンバリンや
カスタネットしか、楽器を扱うセンスが無いんだけれど。


このバーサス・セッションのグルーヴ、知っている。


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あの頃・・・タイヤがワンシーズンも保たないほど狂っていた
199X年、秋・・・。


俺のゼファー750も、先輩「魚屋けんちゃん」のXJR1200と
たまたま全く同時期に同じGT501に履き替えていたから
演じられた、一世一代奇跡の大バトルだった。


但しそれは、「お互いの腕前を信頼し切っていたからこそ」
の名舞台だったんだけどね。


俺もけんちゃんも、大型4発を手にする以前の愛車は同じ
SRX-4(俺のは二本サス最終のⅢ、彼のはモノサスのⅣ)。

終点のT食堂でメットを脱いだ途端、二人共気が振れた様に
大笑いしながら力いっぱいの握手を交わした。


「アソコまでマジせめぎ合うとヤバいって!命惜しくないの?」


いかに新品とはいえツーリング用バイアスのアローマックスが
俺のもケンちゃんのも端まで奇妙なケロイドの表情となった。


「アンタら余程のバカかホモか・・・ヨレた鉄フレームの単車で
150越えて横並びのまま大橋抜けるキ印は初めて見たぜ。」



格下排気量とは言え、振り切られるまいと全力で追走した
自分自身、後方から迫った常連に呆れられるよりも前から
「それ」を分かっていた。


「お前がそう来るなら、俺はこのラインで振って行くぜ?」

「了解。ブレーキはココからココまででギア一ヶ落として
90辺りで入ってよ、ガバッと寝かせてクリップはアレな?」



二人揃って在籍していたツーリングクラブの女性から、ヨメを
もらうまで「常連中単気筒最速」と謳われたけんちゃん。

そして逆にヨメ貰い損ねたヤケクソで極上のSRXを手に入れ
その座を継いだのが、きつねだった。


「タイトコーナーでエンブレのシフトロックを使うところなんか
背格好がソックリなせいもあって、気味悪いほど似てる。」



時に大外から、或いは軽い車体を活かしインを差しながら
こちらをかわし抜き去る常連に、以前から指摘されていた。


「アイツならココで絶対こうやってこんな感じでココを攻める」。


この感覚を極めると100km/hOVERの領域でシンクロナイズド
スイミングの如きエモーションを得られる瞬間があるのだ。


あの時、確かにきつねは見た。ハイスピードのまま狭まる視界の
真ん中、けんちゃんの背中に寸分違わぬ「コンマ数秒未来を走る
幻の俺」の姿を。

10年以上にも渡った峠の山賊(但し認定枠B級)暮らしの中で
ソレと同じ体験を得る機会は、記憶するうち3回のみだと思う。


如何に25kmの区間を信号ナシで結ぶ岩手ならではのルートとは
言えど、その稚拙でささやかな経験の先に「感じ得る世界観」。


例え舞台がスポーツでも音楽でも、腕ッ利き同士の競り合うところ。

「その時その瞬間同じ目的のためにソコに立った奴にしか分からぬ
聖域の空気が張られる」
、ということ。


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俺は誰かに胸を張れるようなゴリッパな人生とか褒められるような
お行儀の良さなんて、元来持ち合わせちゃあいないけれど。


突破者同士が人生と生命をギリギリまで競り合わせたヒリヒリな
瞬間の向こうに見てしまうエクスタシーの端に、少し触れた事が
ある・・・まあ、それだけのことさ。


スポーツに関しても音楽に関しても丸きり門外漢な、きつねメ。

でもだから、知ってる。「ゆるいぬるい一択」の人生では生涯
知り得ることのないだろう、「生き甲斐の究極」の世界観
を。


砥がれたナイフ・エッジの刃を渡るトキメキは一夜限りの相手との
セックスよりも、数等ヤバいシロモノだから。


アレは知らなきゃ知らない方が長生き出来るんじゃねーかと思うよ。
いちいちリスクにビビるようなネット情報頼りの御時勢だしさ。


俺は意識が何年も三途の川の向こうへトンだまんまベッドの上で
寿命を伸ばす行く末なんか望んでないから、世間の価値観なんて
よく知らないんだけれどもね。

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ジャンル : 車・バイク

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四十肩が呼び込んだ、想定外のニュー・カマー。  








いやー・・・梅雨も後半に入った途端、暑いわ蒸すわと
鬱陶しい気候の日々が続いているきつねの街・盛岡市。

何故か毎日200gずつ減って行く体重計の数値を眺めつつ
「革ジャンまで引っ張り出していた半月前のあの涼しさは
いったいナンだったんだ?」
と嘆くばかりのこの頃です。


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いきなり連続30℃の日々、肉体労働に励む身としてはホント
しんどい。それだけで体力使い果たすもんね。

ということでTOPには、道北ドライブ中に繰り返し聞いていた
CDの中からひとつ・・・。

コレ聴くと澄んだ空気の中、左に利尻富士を眺めてひたすら
北へ真っすぐ延びるオロロン・ラインが脳裏に蘇るんですよ。


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嗚呼恋しいなぁ、北海道。いっそもう移住したい(遠い目)。


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さて今日はモーターウィークの更に翌週、「THE 初夏」な
最高のお天気に恵まれた一週間前の日曜のオハナシ。

二週続けて北の郊外へ行ったのに、本日も再び北方へ。
出撃の相棒には、そろそろ秋までの仮眠に入るNAを。


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真夏のオープンカーが絵になるのは昭和アイドルPOPSの
世界だけで(夜のクルーズも悪くは無いんだけどね)。

ただでさえ熱がりで、山岳県土の岩手では油温と油圧が
怪しくなることもあって無理を強いたくないんであります。


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姫神山の裾を信号ナシで駆けるジェットコースター・ラインは
もちろんのこと、退屈なR4へ出てからも気分は上々。

「旧式車増税で厳しい年貢を言い渡されても手放さずにいて
良かった・・・」
と、こんな日にはしみじみ思います。

ルーフを開け放って浴びる乾いた風の心地良さは、実際
体験したことのあるヒトじゃないと分かんないんだよな。


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しかし助手席のフロアには、何故かこんなものがゴロンと。
今日のメニューはオープン・ドライブだけじゃないんですよ。

「セットアップが納得行くトコまで仕上がったから、もしも
気が向いた時にはブラッと試乗しに来ない?」


北の師匠・クマさんの一声が今日のお出掛けのキッカケでした。


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クマさんの許へ到着すると、「デートのお相手」は玄関先で
既にスタンバイしておりました。

その名はDトラッカー125「改」・・・って、え!?こんなに
小さいバイクだったっけ?ピンク・ナンバーのDトラ
・・・。

母体のKLX125を原二種フルサイズのオフ車だと思い込んで
いたので、初対面のインパクトは逆にかなりデカいものに。


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ダサいカッコで申し訳ないけれど175cm/62kgのきつねメが
跨ると、こんなにチビなのよ・・・という参照画像。

いやコレ、ジャンルとしては完全に4ミニ・クラスじゃないの。

販売時期もキャラクターも同門のKSR110と丸カブリなのに、
よくラインナップに載せたなぁ、カワサキさん
※ ちなみに両車はZ125に統合され、既に販売終了済です。

「時間も距離も今日のうちに帰って来てくれたら無制限でOK。
ナンなら久慈まで行って、海鮮丼を食べて来ても良いよ?」



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少々の暖機を済ませたところでクマさんに笑顔で見送られつつ
まず流れの速い幹線国道に乗り、クルージング領域の確認を。

へぇ、思っていたよりずっと快適快速。全くストレスを感じないぞ。

♪夏の 恋人候補 現れたの? こんな 早くに♪
正に「出会いはスローモーション」ってか・・・ゴホンゴホン。


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さてマジなインプレに入る前に前置きすると、「改」と記した通り
この個体は非ノーマル車でして・・・。

前オーナーによりハイカムシャフトと社外のエキゾースト一式を
組まれ、コントローラーで燃調も整えたファイン・チューン仕様。

クマさんの手で改良を繰り返し、実用回転域での適度な音量と
扱いやすい加速トルクを得られるように躾けられております。


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ということで、ツルシの仕様に乗ったことが無いきつねメによる
「この個体だけの印象トーク」ってことになっちゃうんですが。

ひとことで言えば「ホント乗りやすい」「何も不満が出ない」

確かにセローと比べると地力は125ccなりで、ちょっと上り坂に
入れば途端にシフトダウンを余儀なくされるけれど。


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ここできっと横並びに比較されるだろうグロムやZ125に対し
アドバンテージとなるポイントが、「5速のミッション」。

実際のところ4速の上に毛が生えた程度のレシオで足した的な
ギア比なものの、バイパス巡行km/hでも気持ちがラクなのは
「加速を乗せた後は回転数を抑えられるクルーズ・ギア」に
拠るところが大きい。

そこそこな車格やタイヤサイズがもたらす安定感ともども
実用に供したくなる性格を備えているのは高評価です。


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さて、きつねが汎用機に近いDトラ125に魅かれる事情を少し。



実は俺さん、4月からずっと酷い四十肩に苛まれておりまして。
一時は左腕が真横90度から上がらない程の重症だったのです。

今は針灸やカイロによる治療もあって随分自由の利く身体に
戻りつつあるものの、鈍い痛みで早く大きくは振り回せない。


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シフト・ストロークの長いけーたろーを運転している時も、
1・3・5速へ入れる時は無意識に少し前屈みになってしまう。

こうなると大好きなバイクに乗る際も場面によってはいささか
不安が生じるようになって来ていた次第。


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通常のツーリング中はさしたる苦労の無いスポーツスターも。

右フルロックまで切った時の遠いハンドルバーが、駐車時の
取り回しで左肩の痛みを呼んでしまうし。

もし停車時にグラリと傾けばいつも通り力技で引き起こす事は
かなり難しくなる訳です。


そこでより軽いセローの出番・・・と行きたいところですが・・・


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コイツに乗るとどうしても未舗装路へ入りたくなっちゃうのね。

春から何度か、「あえて」プロテクターもトライアルブーツも
着けずにオンロード縛りでの散歩を試みたのですが。

一度覚えた林道の楽しさには、やはり逆らえないもので。
でもダートに入ると無意識に力んでいるのか、上手く走れない。

それこそ路肩にオトしたら、もう引き上げられませんし・・・。


じゃあ、もっと小さく未舗装路に入る気にもならないゴリラは?


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このバイク自体は大好きだし、トイジーな乗り味も可愛いと思う。
でも、公道に沿って走ると楽しくないんです・・・悲しいけれど。

度重なる補修でツギハギだらけのアスファルトでは常に跳ねる
プアなアシと不安定なシャーシ、県道や国道では常時全開を
強いられ続ける余裕のないエンジン。

のんびりブラブラ出来る郊外地方道へたどり着く前にくたびれる。
これではマシンも乗り手も保たないわけです。


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スポーツスターとセローの間を埋めるミドル級ロードスポーツを
望む気持ちはもちろん今でも強いものの。

高い自賠責や任意保険、税金といった維持費を更に増す事は
現実的に厳しい・・・というシビアな面も含めて考えると。

いまのきつねメに必要なのはむしろ、ゴリラよりも実用的で
セロー同等に足が延び、オンロードで楽しめるようなバイク。


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そう捉え直すとこのDトラッカー125改、「ジャストな立ち位置」

決して尖っていない、スリルとダイナミズムも求められない。
でも乗っている間、懐かしい感触が何度も湧いて来ました。

原付免許を取って初めて公道へ乗り出した、CB50Sのこと。

排気量のステップアップを20年重ねた後にやって来た
セローで、「素のバイク」の新鮮さに目が覚めたこと。


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量産二輪としての最小構成車がモンキーやゴリラだとすれば
「公道上で走らせる実質充分な性能の車」がコイツになるかな。

どのルートを選ぶも、自由。気が向いたら、青空の広がる方へ。
そうだったよ、そういう付き合い方だったはずだ、バイクって。

自然とお昼ご飯のことも忘れ、都合3時間/60kmに及ぶデート。


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最後の頃は丸っきり「借り物感」が消えてしまっていた結果、
クマさんの許へ戻った際の第一声が、こうでした。


「・・・で、師匠。もし譲ってもらえるなら、幾らぐらいですかね・・・?」


自分もクマ師匠もあくまで「会っておしゃべりする話のタネ」の
心積もりで試乗と相成っただけに、双方とも想定外の展開。


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「いやー、もし仮にきつねくんから譲渡の打診があるとしても
それは秋以降かな?って思ってたよ。ホントにマジで?」

「うん、自分でビックリ(笑)。でも『参考程度でイイや』としか
感じないバイクなら、30分もせずにお返ししていましたよ。」

「確かに。なかなか戻って来ない時点で『もしや』とは思った。」

「しっくり来過ぎて、下手するとそのまま盛岡に帰りそうでした。」


日曜の少し遅い午後、居心地良いクマさんちの軒先でコーヒーを
傍らにダベっていると、ポツリポツリと乗り物仲間もご訪問。


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「あのブルーのロードスター、誰の?見れば見るほど持ち主の
愛情が伝わって来るんだけど・・・。そっかぁ、カッコいいね。」


嬉しい言葉を残したヒトは、ただいまAE86をフルレストア中とか。

「コレ、活きると思う?」と極初期ボロボロのXLR250を軽トラの
荷台に乗せて現れたヒトは、正に貰い受けて来た帰り道とか。

街角の昭和輪店系なバイク屋さんの懐かしい雰囲気が漂う、
良い時間を過ごさせてもらいました。


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「それにしてもクマさん、いいところに住んでいるよなぁ。」

青森との県境にほど近い田舎町、界隈にはバイク屋さんも無く
車検にしても片道二時間掛けて盛岡に出向かないといけない。

冬はきつねの街より寒くて積雪量も比較出来ないほど多いし。

でもヒョイと裏手に回れば「原付トコトコ」に最適な道が沢山
あって、いくらでも走り繋げられるんだもの。

そんな土地で好天の許に味わえたからこそ、Dトラの印象に
加点を載せて、購入への背中を推したような気がします。


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さて・・・きつねメとクマさんの都合上、アジトへの嫁入りは
もう少し先になりそうなのですが。

四輪用に特約をプラスするだけで済む任意保険の事や、
軽二輪より経済負荷が軽く白ナン原チャリよりパワーが
ある・・・という面で近年注目を集める、原付二種。

「ヒャクニジューゴのあるリアルライフ」を伝えられたら、と
痛む左肩をコキコキしつつ考えている次第でありますよ。

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モーター・エイジ、至福のツーリングとミーティング。 ~六月の週末、昭和ぎつねのモーター・ウィーク見聞録 その2~








今日のTOPには「載せられるお題」の日まで取っといたヤツを。


この曲自体は動画サイトで他にも何本か見つけられるけれど、
どう見比べても面白いことに、コレが最も冴えた出来のよう。

きつねは「男子の秘めたパワーは異性に関わった行動にて
MAXで放たれる」・・・って説を、ふと思い出してしまった。

そりゃ~捧げる相手がこのコなら、CD版より乗るよね(笑)。
乙女モードが徐々に高まるタベちゃんの表情も、めんこい。


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さて前ブログでも記した通り「モーターサイクルフェスタ」の
翌週は、同じ会場で「焼走り旧車ミーティングin八幡平」が。

前回よりも多少は上向き加減な天気予報と気温に誘われ、
「今日は迷わず屋根開けて行けますね!」と幌を畳んで。


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そう、前週2X4のコンビを組んで焼走り交流村に向かった
トライアル師匠・へーさんと、今回はNAロードスター同士
ツルんでの会場入りとなった次第。

あれ?そー言えば双方オープンでのミニツーリングは今回が
「お初」ってことになるのかな?


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せっかくの同一機タッグなのに先週と全く同じルートというのも、
少々芸が無いよな・・・6月の空にルーフを開け放つからこそ
美味しいコース・チョイスもあって良いよね・・・と。

旧車ミーティングは開場時間より遅れて遠方からの遠征車が
揃うのも通例なので、遠回りだけれど走って快い道を選択。


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御所湖大橋~小岩井まきば園~春小谷地~滝沢IC裏線。

カーナビ頼りだと辿れない、地元モータリストならではな的な
信号数最低限の道を気持ちよく繋いで、いつもの駐屯地脇へ。

ここの長く続く直線を利用して、リード役のバトンをタッチ。

「二輪のセンスもクラシカル指向なへーさんだから、いずれは
あのトランクが気になって来るだろう」
とは思っていたけれど。


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実は、予め落札して板金屋さんヘ再塗装を依頼してあった
「ウイング未装着のすっぴんトランク・リッド」がイベント直前に
仕上がったため、前日慌てて二人掛かりで交換していたり。

大人っぽくシックな仕立てのVR-Bは、やはりエアロパーツを
何も組まない方が面構成も自然、佇まい全体が美しくなるね。


やがて焼走りのワインディングに入った途端、前方にもう一台
申し合わせた様に突然NAロードスターのお尻が現れた時には
流石にビックリ。


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誘導のニンジン棒に沿って駐車するなり銀のNA6から降りた
ドライバーは満面の笑顔で手を振って、「お久しぶりー!」。

「えーっ・・・ウソ?Bellさん、こんなオバケ隠し持ってたの?」

「いやいや、借り物。コレの持ち主は(以下大人の事情)。」

訊けばミラーこそ後期のメッキに取り換えられているものの、
ワンオーナー・車庫保管・オドメーター4万㌔のNA6CE(凄)。


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きつねの過去記事に影響を受けて二輪に目を向け始めた彼は
「キッズバイク教室」で子息の英才教育に乗り出したとか。

「あのTT-R125にナンバープレート付けられるなら免許取るのに。」

「いや、その程度な車格の原付二種なら、もうナンボでもあるよ?」



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かつて数年に渡り連載していた我が旧ブログにて交流を深めた
Bellさんは、某イベントにも長年関わる筋金入りの四輪マニア。

販売台数の少ないレアセダンやシトロエンを乗り継いで来た彼。
本当は直球のスポーツカーへ憧れていたのに踏み出せなかった
タイプのひとりだ。

彼に大切なNAを貸したオーナーは、きっとソコを見抜いた上で
キーを託したのだと思う。「もっと本音に正直に生きなさい」と。


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その点できつねメは恵まれていた。なにせ「ユーノス」が生まれる
7年も前、12才の夏休みにこんなクルマの助手席を体験させて
貰えていたのだから・・・。

通りすがりの自転車からコクピットを覗き込んでいた小学六年の
坊主に「ちょびっとだけど乗ってみるか?」と微笑んでくれた、
あのエスロクのオーナーには、未だに「感謝」の思いしかない。

あれから36年の月日を経た今でも、オープンカーのインパクトを
擦り込まれた真っ青な夏空の日の体験は、全く色褪せていない。


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まるで地面に体育座りしたようなシートの低さ、そこから四方も空も
殆ど死角ナシに見渡せるシームレスな外界や髪を撫でて行く風。

親戚に乗せられたセダンや生家が所有していた商用キャラバン/
ホーミー、それまで座ったことのあるクルマとは全て違っていた。

ヘルメットを被って跨る亡父のRD125やベルーガ80のリアシートとも
異質な解放感に、、リクツ抜きで大興奮したものだ。

「父ちゃん!さっきホンダのエスロクに乗せてもらった!凄いよ!
オープンのスポーツカー、すごく低くて速くて気持ち良いっけよ!」


「なんだ?この間までヒーターも効かない惨めな空冷のヨタハチが
『どうしても好き!』って意地張ってたじゃないか、きつねよ。」



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つれない言葉と裏腹に微笑みながら押し入れの奥をガサゴソと
まさぐっていた親爺は、やがて円錐状の奇妙な塊を差し出した。

「今日お前が乗せてもらったホンダSのステアリングに付いてた
ホーン・パッドは、コレと同じヤツじゃなかったかい?」


古式ゆかしき地方商人の作法に従えば、例えどんなに憧れても
所有すれば「奢り」と評される為、決して望み得なかったシロモノ。

創刊当初からCGの愛読者だったきつねの亡父、秘かに純血の
スポーツカーへと片想いを抱き続ける「庶民の一人」だったのだ。


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もし許されれば中古で手の届きそうな国産スポーティ勢の中で
「プリンスとスバルは元々同門の飛行機屋だから技術も一級。
だけど地道なトラック屋のいすゞも、叩き上げの職人肌さ。」


自分の身の上を重ねたのか、長いライフスパンの中でサスの
セットアップを何度も試行錯誤したベレットには少々思うところが
ある様子だった。

※画像は総生産台数400台以下(=トヨタ2000GTとほぼタメ線!)。
お尻のみレーシング・コンストラクターとして著名な現ベルコにて
手直しされた、稀少種のファーストバック。



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話が遠回りしちゃったけれど「一度味わうと他のも気になる」のが
オープンカー独得の世界観でもあって。


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今まではあまり話題に上ったことが無い外国四輪に対しても
「コレいつ頃のMini?乗ってみたらどんなだろ?」と師匠。

きつねがハタチだった頃、スズキと提携していたローバーミニ。
円高のお陰もあり廉価版のスプライトは、新車価格が139万円。
頑張ればどうにか買えそうな値段故、半ば本気で狙ってたなぁ。

オープンカーは2シーターしか乗った経験が無いきつねメなら
むしろ前席よりリアシートの方に座ってみたい、と思う。


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もう一つ、趣味車入門のつもりでNAロードスターを手に入れたら
結局以降「ロド専の人」になってしまい購入に至ることが無かった
世界が、空冷リアエンジン時代のワーゲン。

中学の頃、熱を出して家まで先生に送ってもらった1303Sとか
2年間だけ悪友Kちゃんがハマって乗っていた1200改1700とか。

なんと言っていいのか、「優れてないけど愛しいクルマ」でね。
いや実は未だに三菱JEEPとおんなじぐらい好きなんだなあ。

※これ、ナンバーが「岩5」。最初のオーナーが気になります。


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空冷水平対向というワケでまた一回転、ヨタハチの親族たる
パブリカ800。

コレは一度、フロントバンパーぶつけて曲げただけなセダンの
極上車を「36万円でどう?」と差し出された記憶があるけれど
(もう15年も前の話、本気で一か月悩んだ思い出が。苦笑)

「世の常人の常あるある」でバンやピックアップみたいな商用は
コテンパンに使われて廃車になるから、生き残りはレアとなる。

見てくれのオンボロっぷりがむしろ生き証人的でリアルなのね。


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しかし当時の庶民には手が届かなかった昭和30年代の生き残り
とは言えど、書類ナシのコレに値札を付けるのって・・・どうよ。

確かにスタイル面だと典型的な`60sの標本みたいで魅力はある。
でも公道復帰が難しい個体に、きつねメなら二桁は支払えないな。


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あの頃の「テールフィンに三角耳の赤ランプ」っていうモチーフは
日本だけじゃなく世界的にオヤクソクだったリアエンドの造形。

これが`70年に近づくにつれ消えたり丸くなったり横長になったり
して各国各社の個性を発揮し始める・・・っていうか・・・。

師匠はよっぽど三菱がお好きなのか、背後に置かれたギャラン
GTOを熱心に観察中(止めましょうよソレもう腐ってますって)


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♪悔しいけれど お前に夢中♪なギャランドゥ的師匠の袖を
もういっぺん空冷フラットツインに引き戻して・・・と。

雑多なエンジンを実に四基も乗っけて延々ダカダカ唸っていた
コイツのシャーシもパブリカの兄弟、ミニエースのもの。

誰も見向きもしなかった時代に「ヨタハチの心臓ドナー」として
ことごとくエンジンを引っこ抜かれ解体屋に送られてしまった
とっても気の毒なトラック。

その名の通り現行軽トラ並みに小さく可愛いカタチがようやく
世間の脚光を浴びつつある様で、オーナー曰く「目下のところ
キャビンを再生中」なのだそうな。


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そして師匠は文字通り青息吐息の体で周囲に煙幕貼り倒す
古式ゆかしい石油発動機の群れに目を丸くするのだった。

「すげー。吸気バルブの方にはバネしかついてないのに。
それでも平気で回っちゃうんだねぇ・・・エンジンって。」


過渡期の発動機って、仕組みや動きが目で見て追えるから
生粋のメカ好きなら皆欲しくなってしまう、アブない趣味。
同じ理由から旧式トラクターに興奮するようになってしまった
きつねメにも、へーさんの気持ちは痛いほど分かる次第で。


でも師匠、ソレ公道を自走出来ません。止めときましょうよ?


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「たまーに思うんだけどさ。きつねくん、年令詐称してない?」

確かにおかしいよね・・・昭和45年生まれなのに何故か
「岩5」ナンバー以前の乗り物に対しては異様に詳しいから。

何しろ自分でも、理由や根拠はよく分かっていないんだもの。

たったひとつ、確かに言えることがあるとしたら・・・。

それは戦前~戦中に生まれた両親の間で`70年代に育った
思春期まるまる`80年代のジェネレーション、ということ。


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小学低学年の頃、やはり通りすがりの見知らぬオーナーに
トヨタ2000GT(!)の助手席へお誘いを頂いたり。

それが高学年の頃となると、近所の喫茶店に停められた
ロータス・ヨーロッパ・スペシャルに同乗させてもらえたり。

当時は路地裏を巡って歩くと、まだダットサン/オースチンの
A50とかいすゞ/ヒルマンのミンクスを見つけることも出来た
(後者は化粧直しを受けて現在盛岡いすゞに展示中のもの)。


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「サーキットの狼」から「イニシャルD」までドップリ浸かった環境とも
なれば、むしろクルマやバイクを好きにならない方がおかしい位の
世界に育ったのが、我々の世代だったんですよ。

二輪でも四輪でもぎりぎりキャブレター車の乗り味を知っていて、
その一方で身を以って峠と走り屋のブームも体験して来たから。


そう考えると打算なくアツく乗り物の抱くエキサイトメントを語れる
昭和の申し子としては、やはり自分たちが最後かもしれませんね。

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tag : もの思い 旧車 ロードスター 盛岡 岩手 ツーリング

六月の週末、昭和ぎつねのモーター・ウィーク見聞録。 ~IWATEモーターサイクルフェスタ編~







嗚呼・・・本当は「梅雨時期に合うナンバー」として原曲の方を
載せる心積もりだったのに・・・一度聴くともうダメだ(笑)。

ということで(←え?)今回も罪深い「たすくこま」氏の動画を
拝借してしまいました。


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季節が一か月以上引っくり返ったような寒さだった上半期、
そして梅雨入り宣言を覆する軽い空気の中~下旬を経て。

最後の最後で「いやごめんマジで梅雨だから」みたいな
予報が並び出した、6月末な今日この頃。


先の「北海道北・旅日記」シリーズをやっと書き終えた途端に
いささか気が抜け、更新をサボっていた次第なんですが。


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当地の今月中盤は季節の風物詩・ちゃぐちゃぐ馬っコと並んで
乗り物好きな地元衆の恒例行事、「焼走りモーター・ウィーク」。

第二日曜は二輪新車の試乗展示が主題な「IWATEモーター
サイクル・フェスタ 夏の陣」


翌第三日曜は全く同じ会場で、四輪の「焼走り旧車ミーティング
in八幡平」
と、逆スタンスのイベントが連続開催になる次第で。


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エンジン載った乗り物なら輪っかの数問わず齧りたがるクセに
一度も新車を買ったことが無く、万人に旧車認定される車種は
「玄関の置き物」と化したZ50Z-k1しか所有しない悪食ぎつね。

それでも上手いこと指定休に当たれば、やっぱりチョイと覗きに
出向いてしまうワケでありますよ。


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さて、今月の勤務シフトをカレンダーと照らし合わせてみたら。
今回は申請した訳でもないのに、両方バッチリ「休」の印が!

って事で、まるで4月並みの気温を示すネット予報を睨みつつ
当日朝に季節外れな皮パンや革ジャンを引き出していると。

やがて半クラを当ててバックする、耳馴染みを覚えた排気音。


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「何かビミョーな雲行きだけど、スポーツスターの方を出したね?
それじゃあ会場で逢おう。」


いやいやトライアル師匠・へーさんだって、リハビリ終えていたら
この天気でも単車を連れ出していたでしょ?

少し遅れた出発でR4を北上すると、そこから3キロも進まずして
へーさんのVR-Bに追いつき、後になり先になりランデブー。


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開場から一時間半程経った頃合いでパーキングに着いてみれば
もうそこは「整然と等間隔で並んだ王蟲の群れ単車の海」・・・。

きつねメの直後に着いたGL1500のオーナーも「まさかこの時期に
熱線入りのウェアを着る羽目になるとは。」と苦笑いする肌寒さ。

盛岡市内でも朝はTシャツ一枚で居られない冷え込みだったのに。
少なく見積もっても標高700mはあるココでこの台数が揃っている。

北国ライダー持ち前の「意地と見得の見せどころ」ってところかな。


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袖擦りあうも他生の縁」ってか? 位置を狙った訳ではなく
単に入場順で誘導されただけなのに、お隣りがコレだもんね。

`00辺りのヤツかなあ・・・きつねの白馬と僅か数年違いの1200S。

シルエットを崩す改造や過剰なデコレーションを嫌った仕立てに
「同類」の匂いが強く漂う、ほとんどスッピンなスポーツスター

残念ながら最初から最後まで遣い手とはスレ違いだったけれど。
たぶん相手も帰り際、ウチのヤツを眺めてニヤリと微笑んだはず。


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国内メーカーではホンダを除く(←何故出て来ない?)各社、そして
KTMとか宮城からはドゥカティやトライアンフ、もちろんハーレーも。

あの手この手で彼方此方から新車を集めて展示する主催者さんや
各代理店の皆さんの努力には、アタマが下がる。

実際、「結構大変なんだよアレ。参加するお店は偉いよー。」
馴染みのヤマハ屋のオヤッサンも言っていたし・・・。

ただ、試乗するには希望車種を決め事前に申し込む手続きが
必要だったり、有料だったり人気車は順番待ちだったり。


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きつねメ的には手許のラインナップを特に崩す気もなくて。
もし仮に狙うとしたら「ミドルのスーパースポーツ」。

そうなるとKTM390の一択で、他はあまり気をそそられない。

へーさんと共に「中古も並べてくれたらいいのにねぇ。」とか
「一般人のフリマも受け付けてくれたら面白いのに。」なんて
勝手なことを言いつつ、会場内をブラブラと。


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唯一しばらく滞在したのは、マニアックなヤマハSR専門店
New Gateさんのブース。

「この日に合わせてお客さんを集めてツーリング」という
ひと工夫を入れ、過去の販売車を並べてもらっていた。

コレがねぇ・・・お店と乗り手の感性を如実に伝えていて
自分も師匠も「センスに隙が無いよね」と感心するばかり。

もしも体力が落ちて「終活」を意識し所有台数を絞る日が
訪れたら、きつねのラスト・ワンはSR500になるだろう。

そんなシンプルなバイクライフも、悪くないと思うんだ。


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昼前に家路に着くへーさんを見送り、ちょっとご飯でも・・・
という辺りで今度は「北の師匠」クマさんと合流。

長年の紆余曲折からイタリアン贔屓となったクマ師匠は
最新のドゥカに試乗したそうだけれど、その眉間には皺が。

例えばきつねメがポルシェのパナメーラやカイエンに対して
覚える違和感(なんで天下のポルシェがよ?って。笑)と
同じ質の・・・「媚び臭い匂い」がお気に召さない様子。


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各種の規制に縛られて青息吐息のエンジニアが出せたのは
「マイルドに振った乗りやすさ」という開き直りなのか、と。

そーなんだよね。インジェクションでガス絞って触媒も組んで
ABSの装着も強いられて、重いわ走らんわ値段髙いわ。
造る方も買う方も辛いばかりで、楽しくもありがたくも無い。

実用要素の強い四輪なら「致し方ナシ」と思えても、バイクは
ほぼほぼ100%趣味の乗り物だから・・・パーキングに集う
フリーダムな時代の単車たちの方が、輝いて見えてしまう。


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地球の空気がキレイであるべきなのは言うまでもないけれど。
そのために牙もキレもパンチも失えば存在意義が怪しくなる。

ヒトは何を求めてオートバイに乗るのか?何を愛するのか?
その「解」は乗り手の数だけ在るのだろう。

でも「スリルと刺激」をゼロにすることは、きつねには許せない。
絶対の安全と安楽さを追うなら、四輪には敵わないのだから。


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「きっと`00年代以降に設計されたオートバイを買う事なんて
俺には無縁で終わっちゃうんだろうなー。」



頑固で野蛮でアシの出来も酷いのに、バカみたいな底力が
もたらす迫力と古典的な美しさが故に強い愛着を抱く愛機と
峠道を駆け下りながら、そんなことを思う昭和アホぎつね。


・・・まさか、ひと月も経たずに「手のひら返し」が訪れるとは
全く考えてもいなかったんだよなあ
・・・そう、この時までは。


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ホントは翌週の四輪旧車ミーティングまでで一つの記事に
まとめるつもりだったんですが。

いつものクセで長々とノーガキこいちまったため、今回は
モーターウィーク・前編という事で、一旦ここで締めましょう。


えっ?「最後の意味深な一行はナンなのよ?」・・・って?

まあまあ、これも話せば長い展開になるので少々お時間を
下さいな。

テーマ : イベント
ジャンル : 車・バイク

tag : もの思い スポーツスター IWATEモーターサイクルフェスタ

道北旅、最後の夜に。 Sapporo Night&Day ~ゆるゆる中年ぎつねは最北端を目指す 最終章~







本日のTOPには、「北海道・最後の夜編」に引っ掛けて。
今では忘れ去られたジュリーのヒット・ナンバーからひとつ。


一歩間違えばド演歌に陥りがちな世界観をハード・ボイルドな
タッチへ持って行ったのは、この頃の彼の存在感ならでは。

どこか哀しく何かを悟り、いつも色濃く引く影ゆえに少し危ない。
退廃感を抱かぬ男には、ミステリーも色気もついては来ない。

きつねが長く敬愛してやまない次元大介もポルコ・ロッソも又
「片面キザで片面不器用」という、こんな系統の漢だろう。


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それにしても主人公を演じるジュリーの、なんと妖艶なことよ。
詞の展開に応じた表情作りだけ観ても、シビれるカッコ良さ。

表現の手数が今より圧倒的に少なかったアナログ時代の方が
むしろ、エモーションに対する作り込みも熱く凝っていたのかな。

ウチのゴリラがラインオフした頃は、こんな傾奇者が許された。
当時10才だったきつねメには、理解出来る由も無かったけれど。


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「約束より少し早いけど、もうホテルのロビーまで着いてるよ!」
とシャワー浴びている最中にメールをよこした「札幌の姉貴」。

あんまり急かすとマッパでそっち行くよ?ってアケスケな返事を
送ってみれば、「私は良いけどオマワリサンも迎えに来るよ?」

流石、既に娘を三人育てて世の中に送り出したアネキは。
肝の据わりっぷりも並みじゃないんだ・・・(笑 )。


もちろん「姉貴」とは血の繋がりやらシガラミがある訳じゃなくて。


3年前の道東の際、ネットで現地住民による声を集めていた時
やりとりし始めたVTR250を駆る友人だけど、その経歴が異色。


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若い頃から結婚/出産/仕事/子育てと暮らしに追われ続けて。

最後に世へ送り出した末っ子と共に何故か旦那(二人目の!)も
巣立ち、「50歳過ぎて突然独身になったから免許取った」そう。

そんな訳で(?)、なんと某出会い系サイト!で出会った二人は
運営側の意義も立場もへったくれもない、イロケもシタゴコロも
全く枯れ切ったバイク仲間に発展した次第。


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画像は3年前の初対面の際「札幌史上最強の夜景を見せる」と
鼻息荒いアネキに連れて行ってもらったJR札幌タワーのもの。

ちなみにココ、「夜景を眺めながら用を足せるトイレ日本一」という
威張って良いんだか悪いんだかよく分からない珍スポットとか。


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「フハハ、この画像撮影だけは男子の特権!」と威張ってみせたら
「あー、『誰も入ってない』って判っていたら私も撮りに行くかもね。」


今回の冒頭動画、たぶんアネキの方が似合う。乾杯ならぬ完敗だ。


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痩せた長身で背筋シャッキリな彼女と笑顔で再会を果たしつつ、
「ミーハー上等と開き直るなら、晩御飯の前に観光地散歩しよか?」


かくして陽がとっぷり沈んだ札幌市内をエスコートしてもらう展開に。

「どうも『北海道の中心=札幌』と『日本の中心=東京』を一緒くたに
混同している道民が多いみたいでねぇ。ケタがひとつ違うのにさ。」


いやいやいやいや・・・総市民数ようやっと30万人の盛岡から
観たら、東北最大の都市・仙台よりあからさまにデカいですって!


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まずは閉庁後でも門を開放されている、旧北海道庁の庭園へ。

「アンタ山ばっかり走っている割に、ホントに花オンチなのねぇ。」
と笑う傍から、手前にある花の名前も案外アヤフヤな姉貴(笑)。

まーまー、そンぐらいアバウトな方が「らしい」ってことよ。

設計者が東京駅と同じ我が岩銀旧本店クリソツの雰囲気を
漂わせる、重厚なレンガ造りの建屋の方が俺は萌えるし。


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「ここが札幌雪祭りの会場になる、大通り公園だよ。」

「北国ならそっちこっちで『雪祭り』やるけど、100万都市の
県庁所在地ド真ん中で・・・って相当大胆だよね。」


道庁はもちろん道内大手企業本社や全国区大企業の
北海道支店が集中する、駅至近の官庁街だもんな。

「開催直前まで、雪を積んだ大型ダンプが列を成すのよ。
それはそれで壮観だわね、毎回大渋滞必須だけど。」



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「例えガッカリ遺産と揶揄されても、それ承知で観に行けば
一周回って案外悪くないかもよ。」


年々数を増し、その都度背も伸びて行くビル群に囲まれて
埋もれる様にこじんまりと佇む札幌時計台。

それでも周囲のオフィスビルが灯を消して行く中、対照的に
ライトアップされた姿はむしろ可憐で美しく映えた。

傍らの花は、今が旬のライラックだそう。そう言えば岩手で
咲いているって話は聞いたことが無いな。


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日の暮れた街を歩く人々の実に半数近くがアジアン行者!
な様子に目を丸くしつつ、狸小路まで歩いて入店したのは
ジンギスカンの店・ヤマダモンゴル。

「懐かしい!三年前の夜9:00、札幌に着いて疲れ果てて
よーやく立ち寄ったのが北海道大学の支店だったよ。」

「えっ、チェーン店なの?ここの他にもあるの?ウソ!」

「なんかココって、東京とか大阪にもあるらしいよ。」

(↑ってか黙って『初めてのフリ』しとけよ俺の馬鹿)。


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同僚の子に『予約出来て並ばずに済むジンギスカン屋』を
リサーチしたところヤマモンを推された、という姉貴。

「あの子たちも詰めが甘いわね。明日ヤキ入れてやる。」

まあまあお局様、細かいことはさておき突っつきましょうよ、
待望のジンギスカン。

「ところで、メールで勧めた稚内のドームは寄って来た?」

「妙に新しくて味気ないよね。上に登ってもサハリン見えんし。」


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「・・・?そこ、機関車の動輪置いてたでしょ?長年放置された
車体が朽ちて、最後にそれだけが残った、っていう。」

「・・・?せいぜい船しか並んでなかったよ?ただの漁港で。」

「そもそも稚内のドームは戦前に造られて、上に登れないよ?」


撮って来たデジカメの写真と合わせ、スマホの検索で「宗谷 
ドーム」と検索してみせると・・・姉貴、ビール吹かんばかりに
大爆笑。

「ナニその『てっぺんドーム』て!むしろソレ見たことないわ!
だーかーらー、『宗谷の』じゃなく『稚内の』って書いたのに!」



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ぜ ん ぜ ん  ち げ ー よ 俺  


そう、姉貴のメールに気付くべきは宗谷岬の突端ではなく
野寒布岬の先っちょだった・・・僅か30分のタイムラグやんけ。

「あ゛ー、ホンモノ明らかにコッチじゃん!」と悔しがるきつねに
残ったビールをグイッと煽り、姉貴は不敵にニヤリと笑った。


また北海道に来なきゃいけなくなったねぇ。痛恨の宿題っしょ。


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クルマの流行りも都市によって毛色が違うようで、夜の札幌では
VIPとドリ車の合いの子的な六発の爆音セダンがやたら目立つ。

その中でもひときわペタンコなヤツが・・・と振り向いて、絶句。


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なんじゃコレ・・・オーバーフェンダーやGTウイングで武装した
フェラーリなんか初めて観たよ。

「すごいねー、函館ナンバーなんだ。何てクルマなの?」
っておいおい姉さん、驚くべきはソコぢゃないでしょ(笑)。

最後に四輪を動かしたのが20年前ってな彼女の無関心ぶりは
脇に置いて、後から調べてみると「リバティ・ウォーク」という
エラいセンスを持ったショップのコンプリート車だったらしい。

乗り物不良のケを持つきつねにも、そのノリは分かるけれど。
しかしランボや跳ね馬にリベット留めのバーフェンかよ・・・。


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シャコタン轟音の90マークⅡがカッ飛んで行く深夜の繁華街を
片や小さな路面電車がトコトコと進む、不思議な街・札幌。

ガヤガヤ賑やかなジンギスカン屋のカウンターを後にして。
ひと気の引いた居酒屋で地図を広げ、しばし北海道話。


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三年前の来訪時には「今までの人生が忙し過ぎたからね。
宿の取り方もよく分かんないのよ私。」
と笑っていた姉貴。

流石にもう日帰りの範囲は走り尽してしまったそうで、最近は
一泊挟んで以前の倍に足を伸ばしているんだとか。

「少し値は張るけど、そろそろツーリングまっぷる買ったら?」

「それ、前にバイク屋で見掛けて『面白い地図があるな』って
読み始めたら、止まんなかったものね。」


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明日は遅番出勤で今から帰ってもたっぷり寝れる、という姉貴と
握手で再会を誓って地下鉄までお見送り。

実はの道中できつねメが送っていた各地の風景の写メに
刺激されたようで。

つい先日、やはり夕映えの中の利尻富士や快晴の空に並ぶ
オトンルイ風車群の写真が、ウチのスマホに届いた。


・・・そうさ、せっかく北海道に生まれて住んでいるんだもの。
「泊まり」も上手く使ってをしなけりゃ、もったいないよ。

今まで家族の為にどこへも行けなかった分、取り返さないとさ。



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翌朝、寝ぐせ全開なアタマのまま駅ド真ん前ホテルの13階から
ストーンと一階まで降りて、レストランに朝食のチケットを。


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バイキング形式のアサメシはビジホ泊のオヤクソクだけれど、
格の違いにビックリした・・・海鮮の勝手丼まであるのかよ。

既にレンタカーを返した今日は電車を乗り継ぎ帰路に就くだけ。
但し昼食を取る間合いは無いからココはガッツリ行かせてもらう。

こうして「駅至近13階建てホテルで豪華朝食付き」とか語ると
どんだけのミリオネアやねんオマエ?っとなるよねえ。


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実はきつねのレンタ北海道旅、「JRレール&ホテルパック」
というセット物企画に駅レンタカーをオプションで足していて。

コレを利用すると、ホテル一泊がオマケで付いて来るんだ。

お陰で前夜、姉さんが迎えに来た時も「10階にロビーがある
ホテルなんか初めて来たよ!」と目を丸くしていたものの。

実情は市内の夜景を一望に見渡す絶好のシチュエーションなど
用意されるワケも無く、窓の外は「向かいの部屋とコンニチワ」。


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新幹線/特急の往復料金のみで宿代が一回浮くお得プランに
多くを期待する方が間違ってる、ってハナシだわ(笑)。


※ちなみに盛岡からこのパックを利用すると、お値段4万円弱。
そこにレンタカーを3日借りて、5万3千円を少し切るぐらいか。

仮に四輪をフェリーに乗せて渡道すると往復4万は飛ぶので
(但し航路と時間を上手く組めば船内2泊分の宿代が浮く)、
この辺のバランスはなかなか上手いところを突いている。

自分は旅程の日数に限りがあるので前者を選んでいる次第。


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ちまちまビンボくさい銭勘定はさておき、帰りの特急に乗るまで
まだまだ時間に余裕があるモンで。

「朝の散歩程度に出向くなら定番はキタダイかなあ?」という
姉貴のオススメに従い、北海道大学に向かってみる。

そろそろ立ち寄るのも最後になりそうなセイコー・マートにて
すっかり馴染んだグランディアのブラックを求めて正門へ。


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ワハハ・・・訪ねてみたのはいいものの、敷地めっちゃデカ。
ココって全然思っくそ端っこの端っこじゃねーかよオイ。

我が岩手大学や県立大学の倍どころじゃ済まない広大さで
各学部を繋ぐ構内バスまで走っている程だ。

だいたい、敷地内に川が流れている大学とか在り得ないでしょ。


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十代の頃なんて相応の学力も向学心も無かったきつねメでは
ほとんど天空に浮かんでいるような手の届かないキャンパス。

でも、もしこんなところで二十歳前後の多感な時期を過ごしたら
その後の人生は全然違っちゃったりするんだろな、と感じる。

いや、北大に限らず北海道全般に言えることだけれどもね。


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むかーし読んだ漫画「動物のお医者さん」の舞台となっていた
獣医学部も覗いてみたかったものの、その建屋は遥か彼方。

テクテク歩いて行ったら、とてもじゃないけど帰りの特急には
間に合いそうもない。

どうりで広い歩道をやたらと自転車が行き交う訳だわ・・・。


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ということで、なんとズラリ中古自転車並べて売っている業者さん
まで存在するという・・・なんつう大学だよ(笑)。

乗り物とあれば何でも齧る悪食ぎつね、思わず目を皿の様にして
数十台のチャリを物色、否観察。

相場は概ね変速ナシなら3800円、変速付きなら6000円ってトコで
モノズキが目を留めるほどのシロモノは・・・シロモノは・・・


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おおっと、アブねぇアブねぇ。まだ並べ始めたばかりで値札が
貼られる前だったけれど、まかり間違うとお持ち帰りしそうな
「ちょっと良いヤツ」もラインナップされていた。

いや一瞬「ここでコレ買って北大構内を巡った後に輪行袋も
調達して」とかオトナ毛スッポ抜けた衝動が過ぎったものの。

大体にしてチャリ持ち込めるのかよ、新幹線って・・・
(はいソコ、「アジトまで宅急便で送れば?」とか言わない)


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ここまで三日がかりの別天地による旅補正が掛かりまくって
いることは抜きにしても、しかしいちいちカッチョイイ。

スラブ・ユーラシア研究センターなんて地理だか歴史なんだか
生態系なんだか、何を勉強するのか想像もつかないんだが。

名を消されたブランクもあるっていうことは、長い経緯の中で
消滅しちゃった学部もあるよ、ってことなんだべなぁ。


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国立大学なら大抵こーいう古い初期の建屋も一つぐらいは
遺されているけれど、時期が近い為か小岩井っぽい雰囲気。

この手の魅力的な古い建築物がどうも一軒二軒の規模じゃなく
残っていそうな敷地だけに、グルッと巡ってみたくもなる。


あの門前の中古チャリ買う?やっぱ買っちゃう俺?(←馬鹿)


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迫る特急の発車時間に世俗な野次馬根性を阻まれつつ、
差し当たりクラーク博士への御挨拶だけは済ませなければ。

オッサンぎつねも遅ればせながら大志を抱くよ、ソレが
何なのか不惑過ぎてもよく分かってないけど・・・こんこん。


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「サッポロの朝」を垣間見る散歩も、そろそろタイムリミット。

相変わらず旅慣れず垢抜けない大荷物をガラガラ引きずり
チェックアウトを済ませ、ガラス張りのエレベーターから
見下ろす街へと「しばしのお別れ」を・・・。


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このタイミングでこの缶のレタリングを見せるのはズルいだろ、
北海道コカコーラボトリング。

ジョージアの甘ったるいロング缶を飲むの、いつ以来だろう。

喫煙スペースを探しながら目に入る、「スーパーおおぞら」
「特急すずらん」「特急カムイ」の文字がひとつひとつ心を揺らす。


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手許に残ったチケットを握り函館へ向かう「スーパー北斗」に
乗り込んだのは、10:40。

小雨降る午後のこの駅へ降り立ったのは僅か4日前なのに、
もう10日以上も前のような気がした。

赤いヴィッツで未だ見ぬ北の果てへ海岸線を飛ばしたことも
現実だったのか幻だったのか不思議に記憶がぼやけている。


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穏やかな内浦湾の水面や、時折りアナウンスされる駅名が
「アンタはまだまだ遠い旅路の上だよ」と教えてくれるのに。

終わっちゃった、って。長く未踏だった道北を巡る旅の夢も、
或いは「北海道の海岸線を一周する」5年掛かりの目標も。

既に心から何かがストンと抜け落ちたような淋しさがあった。


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前回まではもう一度、特急に乗り換えて海峡をくぐっていた
函館には、いきなり見慣れた東北新幹線が滑り込んで来る。

正確には市街地から相当離れた「新函館北斗駅」なので。

残念ながら乗り換えに40分程の猶予があっても、大好きな
名物・ラッキーピエロのチャイニーズ・チキンバーガーや
ハセガワストアのやきとり弁当を望むことは出来なかった。


ラキピもハセストも北斗駅前に進出してくれないかな(切望)。


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まだ函館にいるのに乗り込んだ途端もう新青森に着いた様な
奇妙な感覚に浸っていると、師匠へーさんからメールの着信。

「昨日退院したよ!駅まで迎えに行くから、到着時間教えて。」


いかに南の端っことは言え、北海道を発って僅か2時間チョイで
我がホームタウンへ帰りついてしまうのは、やはり驚異的だ。

クーラーの効いたサンバーと師匠の好意をありがたく感じた
初夏らしい盛岡の黄昏をウィンドウ越しに眺めながら・・・。

「この旅を懐かしく恋しく思うのは、もう少し先のことかな」と
ボンヤリもの思う中年ぎつねなのだった


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かくしてたった四日の旅程を延々と一か月近く掛けて綴った
「春の道北レンタカー旅日記」も、これにて連載終了。


・・・実はこの後、あまりに大きな旅の余韻が全く抜けなくて
しばらくの間「思い出と現実の二重生活」みたいな暮らしを
送る羽目に陥り、贅沢な悩みにしばらく抜け殻となりました。

そのぐらい、ホッカイドーの旅って充実感が大きいんだよね。
例えロクに観光もせず、ただただ走りづめの日々であっても。

「これから秋にかけてはフェリーも宿も予約の争奪戦になる」
と耳にするけれど、それでも行ってみる価値はあるよ。


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さて、次に北の大地へ渡れるのは何時になるのかな・・・。

その日を夢見て、またシゴトも貯金も頑張らなくっちゃね。

テーマ : ツーリング
ジャンル : 車・バイク

tag : もの思い 北海道 ツーリング

プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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