つがるたび、Interlude ~チャリ積んでGO! その②~








あー、いやー・・・いっぺんコレ聴いちゃうと、もうダメだなぁ・・・。

今回はリエゾン扱いなはずの「青森ベイエリア旅情」を省けなく
なってしまう。

何しろきつねメにとって、このナンバーは「テーマ Of 青森市」。

ここで黄昏の瞬間を迎える都度、凍える季節に限らず思い浮かぶ
大好きなメロディーなんでありますよ。


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それにしても、国内ですら全く知られていないマイナーな曲なのに
動画サイトでは異国の人によるUPが多いのは、嬉しいこと。

こうして英訳付きで紹介されることで、旋律に秘めた繊細に揺れる
日本女性の恋心まで理解してもらえたら・・・素敵ですよね。

それがサンタモニカでもアンダルシアでも喜望峰でも、この曲なら
聴き手の想う港町の情景に重ねて、聴くことが出来るはずだから。


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そんな訳で今回は「チャリ積んでささやかな津軽旅・一日目の夜から
二日目の朝までのイントゥルード(間奏)」を書いてみようかな、と。

津軽の神髄を知りたいなら弘前NIGHTも体験すべき?と迷いつつ。


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「西でも東でも海まで片道100km」という生まれも育ちも現住もド内陸な
生粋の盛岡っ子たるきつねメとしては「旅で泊まるなら絶対に港町!」

日の入りを眺められる日本海側の鯵ヶ沢界隈と迷った末に、結局は
陸奥湾に面した馴染みも因縁も思い出も深い青森市泊に決定。

おっと・・・画像が先走ってしまいましたが、きつねメにはその前に
ひとつ素通り出来ない「関所」があるんだった・・・。


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それは弘前市の東隣り・平川市にデン!と鎮座している、猿賀神社。

本家が古い商家だった割に若い頃には家系だのルーツだのに全く
興味が無かった自分でも、「ガソリン代と高速代は支払うからお札を
返しに行ってくれ」と使いを頼まれた経験から、所縁を知る場所です。


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愛車のローンや任意保険の支払いが軽くなった頃に「泊まり旅」の
冒険性とか滋味深さに魅かれ。

それから自然に向かう先が不思議と「北」の一択に絞られて行って。

一般的には「犬猿の仲」とされる南部衆でありながら、やがて津軽に
導かれる「血筋」と「縁」を重ねる齢と共に実感するようになりました。


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なにやらメンドくさい個人的事情はさておき、晴天に恵まれた初夏の
遅い午後。

久々に訪ねた猿賀神社の静かな境内は「陽」の気に満ち、おこぼれを
ねだるような邪気など寄せ付けぬ清い雰囲気が、まず心地好かった。

流行り言葉になった「パワースポット」も、そのヒトが訪ねた時の条件
次第で、チカラがあったり無かったりの違いがあるように感じます。

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ハスの葉が広がる水辺にも淀みが無く、「沼」というより「池」でしょ。
それは風通しも日当たりも良好なればこそ・・・ということなのです。

半妖怪的な中年ぎつねの戯言は脇に置いといて、ここ猿賀神社は
公園や温泉施設も併設しているので、観光の御休処にもオススメ。


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弘前界隈から青森市までは概ね50km、高速を使うほどのこともなく
一般道にて小一時間のクルーズ。

それにしても窓を全開にしているのにまだ少し暑いな、と地元FMに
耳を傾ければ「弘前だけが25℃を越え真夏日に迫る28.5℃」とな。

あー・・・チャリ漕いでいて妙にクラクラしたのも、無理ないハナシか。


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そして青森ドライブあるある・「用もないのに渡っちゃうベイブリッジ」。

「この外観にこだわり倒したため、更に大規模なはずの八戸大橋に
比べて総工費が3倍も掛かった」という、意地っ張りな津軽イズムに
溢れた建造物なんでありますね。

かつてスズキ・エスクードのカタログ写真にも用いられたことがある
というエピソードも・・・。


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一泊素泊まり駐車場代込2500円という驚異の安宿に荷を放り込み、
再びちょいとブルーノを引っ張り出してのチャリ散歩。

好天に恵まれた青森泊では、ここで感じる潮風と缶コーヒー片手に
眺める夕景が欠かせないきつねメ。


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「そりゃねーよ!」と命名発表時には散々失笑を買った「ラブリッジ」。

ネーミングセンスはさておき、「青森らしさを演出しつつカップルにも
好まれるような空間の提供を」という粋な意図に、一票投じたいな。

こんな見事なウッドデッキのプロムナードに佇んでみれば、そりゃあ
誰でも「もし恋人が出来たら連れて来たい」って感じるものね。


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旅情あふれる麗しき黄昏アワーも日没と共に終わりを告げて。


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ひとっ風呂浴びればオヤヂな感性も承知の上で「夜の港町」へと
繰り出してみたくなるのも、また人情ってヤツの成せるワザ。

突然、素の中年テイストに替わって申し訳ない(←誰に?)けれども
「夜の部」の幕開けは、まずラーメン屋の暖簾をくぐるところから。

「今度こそ本場の煮干し系!」と固く心に誓ったのに、青森NIGHTへ
いざ足を向けると・・・ついやっぱり選んでしまう、魔力を秘めた味。


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はい、今回の選択も「味噌カレー牛乳ラーメン(バター入り)」です。

すみれセプテンバーラブ的に暴力温泉芸者っぽい妖しげな印象から
「怖い物見たさの外道料理?」と避けた貴方は確実にひとつ損をする。

長く厳寒の季節を耐える北の民は、暖かく優しくまあるい味を育みます。
入っている要素は複雑でも、まとまりは素直で滋味が濃く芯に届く旨さ。

もし世にありがちな「話題性と盛りと刺激だけが売りの異形ラーメン」なら
半世紀に渡って愛され生き続けることなんて、出来ないでしょ?(微笑)


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あえて「普通盛りのライス抜き」でラーメン屋さんを後にした理由は無論
地元の誰かと美味しいお酒や会話を組み交わすため、であります。

ビールが入る分を空けたお腹で官庁街の裏路地の向こうまで散歩して
立ち寄ったのは、「さんふり横丁」。

残念ながらミッド・オブ・平日だけあって人影はまばらだったけれども、
同世代のママさんや少しワルそうな常連さんと延々`80s音楽トーク。

きつねの安宿から少々距離のある横丁故、ややアルコールを抑えて
夜の潮風を深呼吸しながら歩いたのだけれど・・・うん、まだ飲めるな。


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ってことで、青森駅にほど近いホテル・パサージュの傍らに併設された
この時期にはオープンテラスの小さなバール街にも立ち寄ってみます。

八戸のみろく横丁成功による効果なのか、最近は主要都市部に行くと
「明朗会計で一見さん大歓迎」という雰囲気の新しい横丁があってね。

「夜の店」に対する鼻も目も効かないきつねメみたいなオッサンですら
吉田類さんを真似て「旅先酒場放浪記ごっこ」が楽しめるんです(笑)。

「フィル・コリンズのEazy Loverって選曲がシブい」と入ったお店の主は
きつねメよりひと回り若い、まだ30代のマスター。


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「子供の頃から散々オヤジやお袋に聴かされ続けた影響なのかなぁ。
この時代の音楽が感覚に染みついて、耳に優しくて好きなんですよ。」

「ホヤは港の採れたてを食べなきゃ。苦みも臭みもない磯の味だもん。」
この街で育ったかつての恋人の言葉を思い、頼んだツマミはバクライ。

「クルマもバイクもお好きですか。実は俺の愛車、オヤジから継いだ
Z1-Rなんですよ。ええ、『青』ひと文字のナンバーが付いてるヤツ。」


カワサキZ1-R(KZ1000-D1)


おいちょっとマジかソレ・・・当時は細々とした並行輸入でしか新車が
入らなかったはずの、ゼットワンアールのワンオーナー車かよ(絶句)。

「そんな映像があるなら是非観たい。初めて聞く映画の名前です。」

世代がひと回り違えば、あのMAD MAXも既に視野の外なのか・・・と
メモを大切そうに冷蔵庫に貼る彼の背中へ、少ししみじみした夜でした。


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「個々の街への訪問を主軸に置いたドライブ&自転車旅」のつもりが、
結局「彼の地のクルマ&バイク好きと交流する旅」に化けてしまった。

でもまあそれはそれで、大好きな趣味が取り継いでくれた縁だよね。

久しぶりの旅の興奮からか思いがけず早く目の覚めた朝に、再度
ブルーノを引き出して青森ベイサイドの散歩を試みつつ・・・。


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次回は本流へと戻り、盛岡に帰る復路の様子をレポート致す次第です。

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ジャンル : 車・バイク

「街軸視点」で行く、初夏の津軽旅。 ~チャリ積んでGO! その①~







それは先月末のこと・・・職場にて6月の勤務予定表を手渡され、
何気なくボヤンと眺めてみると・・・あれ?初日がいきなり休み?

待て待て、5/31も休みだから思いがけずの二連休、ってことは
諦めていた「ちっさい旅」に行けるんじゃね?

唐突な成り行きと淋しい懐具合、どうもパッとしない天気予報を
闇鍋ミキシングで勘案し、目を白黒させつつ一気に立案。


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今回はあえて単車もロードスターも出さず、普段乗りの相棒たる
けーたろーをスクランブル発進させました。

これには「平日のマトモに取られる高速料金をケチりたい」という
思惑よりも、もっと大きな理由があるのです。


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彼の任務は「変則旅のトランポ」・・・航空母艦なんでありますよ。


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朝の高速を北へと飛ばすこと約二時間、最初の目的地は弘前市。

過去にも岩木山へのツーリングやロードスター仲間のミーティングで
覗いたことのある街だけれど、いずれもほぼ通過点扱いに過ぎなくて。

その城下町の色濃く残る風情が、内心ずうっと気になっていてね。


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「桜咲く城」として知られる弘前城が我が盛岡に残る城址公園よりも
数倍デカい・・・ということは、以前の訪問から掴めていたから。

ブラブラ散歩の友として連れて来たのは最近出番が無かった自転車、
ブルーノのミニベロ。

もちろん市内各所で安く貸し出してくれるチャリも用意されているものの
こーいう遊びなら「お気に入り」の方が、テンションUP度は格別でしょう。


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お花見のシーズンに合わせてなのか、市街の駐車場は概ね一律
「30分で100円」と相当お高く、夕方まで居座るには懐が痛いため。
数キロ離れた郊外某ショッピングセンターにちゃっかりパーク。

但し見方を変えれば「なんとしても城下町エリアを崩すまい」という
弘前ならではのプライドとポリシーが垣間見える事情でもあって。


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だから、岩木川の畔で自転車をこぎ始めたところから面白いんです。

都市の規模としては盛岡より小さく、財政にしたって決して豊かでは
ないはずなのに・・・歴史という財産に対する執着と誇りが、凄い。


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これは明治以降の大火や大平洋戦争末期の空襲が無かった故の
幸運もあるのだと思うけれど。

歴史に対する意識が低過ぎて「街並みを守ること」への取り組みが
成されずグズグズになってしまった町に住む身としては、本当に
感動と尊敬の念を抱かずにはいられない・・・素晴らしいよ弘前!


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但し、5月最後となったこの日は天気予報が良い方に外れてしまい
「チャリ散歩」には暑過ぎて、涼むために銀行に入る羽目に(笑)。

と言っても正確には「旧第五十九銀行本店本館」、本店を他に移した
青森銀行の記念館なんですけど。

なにせそのお役目が「顧客の金庫」なだけに何もかも重厚な分だけ
ホント涼しい。入館料も惜しくないです、いやもういろんな意味で。


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ただ、あまりに荘厳過ぎてデジカメのシャッターを切るのも憚れる
雰囲気だったので、もったいないけど内部の写真は撮らずじまい。

展示内容は当銀行の歴史のみならず、なんと大化の改新辺りの
日本の貿易事始めぐらいから話を始めちゃってる膨大さです。

きつねメ自身の興味は明治以降に限られるので、むしろ建物自体の
ディティールに魅かれましたけど・・・。

ところどころ気泡が入りムラのある、古い時代の窓ガラスが懐かしい。
ウチの本家の蔵にも、こういうガラスが残っていたんだよなぁ。


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崩壊危機を迎えた城壁の修理のために、なんと天守閣を丸ごとズラす!
という大胆な工法で近年話題となった弘前城。

これまた歴史建造物への執念を感じる逸話ですが、しかし移築自体は
当地では日常チャメシゴトさ的な様子でして(その技術とノウハウが城の
リペアにも活きたか?)。

オフィス・エリアの裏手にも「あっちから持って来た」「そっちから移した」
なんとも味のある洋風建築がかたまって存在しております。


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ここは「東奥義塾外人教師館」・・・要するに高校の講師として
招いた外国人の先生の教員住宅(・・・としてはエラく豪勢な!)。

明治後半の建物だそうだけれど、当時は今みたいに簡単に欧米から
詳細なデータが手に入る訳もなく、まして東京や神戸から遠く離れた
北東北では情報量が圧倒的に少なくて。

故に地場の大工さんが、洋風ってのはこんな感じで良いんかな?と
見よう見真似で「それっぽく」(!)作っちゃったのだそうな。

いやいや確かに細かいところを見るとジャパニーズテイストだけど、
本気過ぎて「なんちゃって」の域を超えた完成度ですぜ、棟梁さん。


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広場敷地には更に「ちきしょう、残したかったのに潰しちまったぜ」てな
渾身悔しさあり余りパワーをぶつけた1/10スケールの建物模型群も。

現状こんだけ街並み保存しているのに、まだ残す気溢れているんか!
先達に対する男気あり過ぎるだろ弘前市、もうカッチョイイじゃねーか。


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いやー、クルマとかバイクとかバスツアーとかでサラッと見るだけじゃ
もったいなさ過ぎる。チャリ持ち込んで良かった、としみじみ思います。


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もちろんクルマ好き/バイク好きモードのスイッチは常時入りっぱなし。
なので秘かに「路地裏のめっけもん」にもセンサーが反応します。

「ほおっ、程度いいナローじゃん?」と思ったコレ、実は今となっては
かなりの希少種として扱われている、4気筒の912!

スーパーカーブームの頃には「なんだよワーゲンエンジンかよ」てな
評価だったけれど、故に新車では日本に100台しか入らなかったそう。


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堤防沿いでシートにくるまれていた小さなシルエット・・・分かります?

きつねメと同じぐらい古いクルマが好きなヒトなら、軽自動車並みの
サイズとボディサイドの丸みで「それ」と気付くんじゃないかな。

サビで朽ちやすいことでも知られる車種だけに、川縁の湿気が少々
気掛かりになってしまいます。


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五重塔にほど近いビルの前では、まだナンバープレートの付かない
Z750ツインをじっくり眺めている年配のオーナーの姿も。

「エンブレムがKZでしょ?アメリカから里帰りした未登録車なんだ。
福岡県のショップから送られて来たばかりで、これからレストアさ。」

ついつい一緒になって「ホイールはキレイですね」「前後キャリパーと
マスターは一辺バラさないと怖い」なんてチェック入れたりして(笑)。

オヤジさんの主力機は、一階のロビーでガラスケースに入れられた
GL1500。

「北海道の端から本州の端までコイツで走る。今年は四国に渡るよ。」
とセル一発で掛けてみせたエンジンは、北米仕様のマフラーから
まんまポルシェと同じフラットシックスのサウンドを聞かせてくれました。

初対面なのに、なんだかんだでバイク談義が小一時間・・・。
趣味が取り持ってくれる旅先の御縁は、やっぱり良いモンですね。


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さて・・・「乗り物好きによる、ブルーノを積んでの小さな変則旅」。

一日目の弘前編だけで十分長くなったので、「お城と桜の街」を背に
海を目指す後半編は、また改めてUPすることに致しましょうか。

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「ココロのゼンマイ巻き戻し」の、ショート・トリップ ~外伝~







今日のTOPには、「故郷」をお題に据えて思い浮かんだ曲をひとつ。


きつねメは彼女の全盛期には未だ小学高学年~高校生だったから
リアルタイムでは「流行りのケバい歌手」「テレビでよく聞く歌」という
認識しか持っていなかったわけだけれど・・・。

それから数年経って「並より少し音楽好き」の自覚が芽生えた辺りに
彼女のスタイルやスタンスについて、ふと捉え直したことがあります。

いや・・・それ以前の音楽シーンについてもよくよく時代背景を交えて
考えると、実はすんごく衝撃的でエポックなヒトなんだよね・・・彼女。


沢田研二のバトンを継いだ`80sの傾奇者、道化の皮を被ったバサラ。


アンルイス


それまでの「フォーク?歌謡曲?ニューミュージック?ロック?」という
とかく縦割りの壁を設けたがる聴き手のジャンル分けや評価軸に対し
思い切りよくデカいバズーカを放っちゃったのが、彼女だったのです。


`70年代までの「女性シンガー」と言えば、今よりもずっと世間が狭くて。
演歌を除けば「実力派シンガーソングライター」か「アイドル」かの二択。

そんな時代、意図的にお茶の間へ「KAYO」というカオス・コンセプトの
爆弾を仕掛けたのがアン・・・これが見事に妖しく美しい大輪の花火を
咲かせたことから、後のガールズ・ロックバンドが支持される土台を
築き上げてくれたのではないか?・・・ときつねメは夢想する次第です。


一般家庭のリビングにヘヴィメタを普及させた聖飢魔Ⅱ、同じく全国の
校舎にパンクロックを轟かせたブルーハーツと並び、正当な再評価を
受けるべき80年代J-POPのトリックスターでは?と感じるんですね。


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さて・・・「きつねも故郷を見よ」というコジツケではありませんが。

天気がいまひとつ冴えなかったお休みは、月末の用足しがてらに
盛岡駅西口の官民複合高層オフィスビル・マリオスまで出向いて、
こんな小冊子を入手しました・・・その名も通称「ヘノライダー」。


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正確には『戸ノライダー・ポケットマップ』と言う、二戸市観光協会が
発行元の「まさかのライダー向け官公庁公式ツーリングマップ(!)」。

但しその名の通り市町村名に「戸(のへ)」の付くエリアしか徹頭徹尾
掲載していないので、「その隣り」は潔いまでに全く掲載されておらず。

地図としてはユーザー視点に於いてヒジョーに使い勝手が悪い(笑)
「超『戸の付く町・のへファースト』主義」な一冊となっています。


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隣接の久慈も種市も葛巻も田子も敵に回しカットオフした割り切りッ振り
たるや、ロシアン・ゲートに揺れる某国の新大統領もついうっかり空母を
派遣したくなる勢い・・・これってスマホの地図アプリ等で補完しないと、
ルート繋げて読めないぢゃないのよ・・・バイク乗り的に(涙目)。

でも文字通りのポケット版なので、特に県道・林道・農道のエダ道では
ページ開いてパッと見で出る先の見当をつけられる、便利な一冊です。


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先日の「通行止め林道紀行による衝撃の余波」という訳ではないけれど。

なんとなく城址公園まで遠回りして盛岡歴史文化館に立ち寄り、以前
いつの間にか林道で失ったセロー用の方言バッヂも補填して参りました。

「岩手の自然を愛する旧南部藩在住のローカル・ダートランナー」を示す
アピール・バッヂと言えば「きゃっぱり」と「すっぱね」のペアはマストです。


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そのちっぽけさ(とオンボロさ)加減により、単車好きはもとよりバイクに
全然興味の無い層にまで無駄に好奇心をそそらせてしまうゴリラにも、
「さわんないでいやよいやなんだってば」と無言の拒絶オーラを放つべく
セキュリティシステム的なニュアンスで、「ちょす」バッヂを装着しました。

否むしろこのバッヂだけ逆に盗難に遭いそうな気がしないでもないが。


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さて・・・毎回冗長の思いつきダラダラ書き流しブログ故、本編では
結局最後まで触れられなかった「アレ系」の話をまとめて。

きつねメが「アレ系」と評するのは「世間で誰もがチヤホヤする様な
メジャーでプレミアムな極上名車/レストア済み旧車」とは対照の
ある意味「下世話物」とか「日陰の外道」となる趣味ベクトルです。


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自分が秘かに「道祖神」と呼ぶ道端廃車体は、リサイクル法の施行と
隣国のオリンピック時に中古金属高騰が重なった辺りを境に、辺境の
我が岩手からもずいぶんと姿を消してしまいました。

しかし・・・その法の手も及ばず外国人バイヤーすらサルベージしない
「年季の入った聖なる道祖神」が県北山岳エリアには存在します。


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それは持ち前のデカさ故に誰も欲しがらず、誰も再生活用しようと
考えず、おかげで滅多に注目する人がいない禁断のジャンル・・・。

そう、「廃パス」なんです。

実際のところキャブオーバーボディの一般的なバスは、よっぽど興味を
持たない限りは「箱型だから新旧さして変わらず、みんな同じに見える」
というのが一般的なイメージだと思うんだけれど。


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でもね・・・古いクルマやバイクの魅力を深く理解していればいるほど
これ系の滋味もじっくり味わえ、得た考察の結果にも驚かされるのです。


観察のポイントは、まず①ヘッドライトの数 ②フロントガラスの分割数。

四灯式のヘッドライトなら`65年以降(稀に二灯車を後年改造した例アリ)。
逆にフロントガラスは一体モノに近いほど大型ガラスの成型技術が進んだ
後年式・・・という風に、時代背景も読み取れるわけです。


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➂ 履いているタイヤ(ラジアルorバイアス?スノーはスパイクの有無?)

④ 背中のシルエット(丸ければ丸いほど・窓数なら少ないほど古く希少)


こうして「きつねの変態視点」で査定して行くと、国道106号以北の県道や
林道はおそらくもう全国規模ですら「オバケ銀座」と評していいレベルで
空恐ろしいほどすんげえ古いヤツばかり眠っている宝庫なんですね・・・。


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ボディ・サイドをしばし眺めると「これってアポロ(腕木式方向指示器)を
外して代替えしたマーカーなんじゃない?」と思える縦長の灯器があり。

そう考えるとフロント・ウインカーも妙に後付け感が見えて来たりしてね。


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これらが雪深いこの地域で生き残った理由は「山岳農家の倉庫」という
正当な理由を認識されていることや、昭和30年代の日本工業製品に
共通なオーバー・クオリティによる耐久性のお陰なのでは?・・・と。


ここで興味深いのは、観察ポイント⑥ 地域毎にカラーリングが違うこと。


北の県境からR106界隈までは本来「紅白の県北バス色」が主流なはず
なのに、岩泉~葛巻で見掛ける廃車体は旧中央バスとも岩手県交通に
多々ある国際交通払い下げとも異なる、独特の塗り分けなんです。


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画像を持ち帰ったその日のうちに検索を掛け、疑問の答えが得られる。

なんともありがたい世の中で・・・R106川井以北~R340の岩手側にて
多く見られるあの「バス小屋」の出自は、ほぼ旧国鉄バスであることが
判明しました。

県交通・県北・国鉄には古くからの紆余曲折的な事情があり、それぞれ
地域によって棲み分けが成されていたんですね。

もちろん廃パスたちも自然と馴染み深い路線に根を下ろして余生を
送っている次第で・・・たぶんこれから先も、ジャンル問わず日本人が
好きな「超お宝プレミア祭り」のお神輿に載せられず、穏やかに土へと
還って行くのでしょう。


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「道祖神の道祖神たる姿」の後は「土に還りたくても還してもらえない」
生涯現役お達者倶楽部的な南部藩の守護神・いすゞTWシリーズ。


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今も全国で活躍する大型レトロ車の花形・ボンネットバスの中でも、
このトラックと同じ顔立ちを持つ「TSD改」の半数以上は我が県から
旅立って行った車両・・・と言えば、驚かれる向きもあるのかな?


今期の朝ドラにて女学生姿の有村架純嬢を乗せていたオレンジと
肌色のボンネットバスも顔立ちこそ少し違うけれど、実はTSD改
(山形交通で走っていた個体で、あのスタイルはかなり特殊です)。


「終戦後に進駐軍が持ち込んだGMC 6x6を設計母体に持つ」という
噂もある、山岳県土ならではのタフな総輪駆動の老兵たち。

強靭な地力の強さと走破性は「国産最強の大型量産クロカン車」との
呼び声も高く、実際「ユニックとウインチが標準仕様?」と思えるぐらい
高い装着率を誇っているのも特徴となっています。


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同地域ではキャブオーバーの後継機を見掛ける事もたまにありますが
「主力機は今以ってテーダブなんじゃないか」と感じる程の遭遇率。

wikiでは「民間向けの生産は1986年まで」とありますが、旧車専門誌に
よると「平成に入ってもディーラーではカタログを置いていた」との事で
(きつねメも`89年に厚木のヤードで左ハンドルの新車が相当数並んで
いるのを見たことがあります)、以降も受注生産を行っていたはず。


で、今回改めて検索していて「あんなの、どこに行ってもナンボでも山で
まだ走ってるだろ?」という岩手県民的の常識を覆す驚愕データを発見。


しかもまさかの岩泉町公認ブログで発表された数値か!(クリックで白目)


47都道府県での生き残りのうち、なんと半数近くが岩手県登録車両。
しかもその7割が県北に集中・・・いや本当、全国規模で眺めた場合
これほど希少なトラックだとは、夢にも思っていませんでした(絶句)。

ただ、ここ数年で少し気掛かりなのは「まず動けば値が付く」とまで
言われたTWでもナンバープレートを外された個体の姿を見る機会が
ジワジワと増えて来たこと・・・。


最も大切なフレームや機関/駆動系そのものが参ってしまったのか、
或いはいすゞからの重要部品の供給が終了してしまったためなのか。


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生まれも育ちも岩手の林道好きとしては、親しみをも込めて秘かに
「山オヤジ」と呼んでいる馴染み深い現役クラシックトラックなだけに。

勝手なファン心理ながら「これから」を心配しているきつねメであります。

テーマ : オフロードバイク関連
ジャンル : 車・バイク

「ココロのゼンマイ巻き戻し」の、ショート・トリップ ~後編~







えー・・・今回のブログとTOPの曲にはぶっちゃけあんまり関連性を
見出せないんですが(笑)、単にバイクっぽい荒々しい曲調が好きで。

「ノレてる時」に高確率で口づさんでいるナンバーの内の一つなんで
ありますね。

ジョー・リノイエのエッジを効かせたノリが自然に馴染むのは、やはり
今は亡き「武富士」のCMによる刷り込み効果がデカかったのかなー。


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♪天使のォ様な~悪魔のォ声が~ 聞ィこえてる~お前の~胸に~♪


さて・・・イッちゃダメよって書いてあるのに、50km以上の遠回りを嫌って
「悪魔の声」の方に従っちゃったきつねメ(良い子は真似するなよ?)。

実はバリケード脇の路肩にまだ真新しい軽トラの轍が残っていたので
「こりゃあたぶんセローならイケんべよ?」と読んだのですが。


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ハハハ・・・進入から僅か数百メートル、そのナロー・トレッドな轍は
斜面と崖の狭間に必死で切り返した痕跡を刻んで消えていました。

因みにこの画像、山手からの土石流で現れた岩の上によじ登って
撮影していたりします。


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未舗装路とはいえ一応は県道としてのナンバーを持つ林道だけに
全面的に荒れているわけじゃないんだけどね。

たぶん道そのものより脇の斜面の方が急峻なため、大雨は路面を
たどって掘らず、横に突っ切る形で谷へと流れ落ちたんでしょう。

確かにあれだけ崩れた路肩じゃ、ヨツワが通ったら更に落ちるわな
(セローときつねの総重量は想定200kg弱、概ね軽自動車一輪分)。


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安家と葛巻の集落を結ぶ主要路を国道340号と県道7号に譲った為に
復旧を後回しにされちゃった感が漂う、山越え旧道と思しきこのコース。

現在のその存在意義は「山林伐採/運搬」という用途のようであります。

画像には映っていないけれど向こうに見渡す山稜には、当初そこを
通るはずだった上外川の風車がシルエットとなって屹立していました。


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「あのイケズな雪渓に通せんぼされていなければ、午前中のうちに
とっくに葛巻に入って、更に未知の林道探索を楽しめたのになぁ。」
とボヤきつつ・・・それでも雲の近い丘の上で美味しいメンソールと
缶コーヒーを頂くひと時は、ダート・ランナーならではの至福です。


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昨秋の台風直撃は・・・もしや東日本大震災以降の需要から急激に
丸裸にされて行く県土への「天よりの警告」だったんじゃあるまいな?

いささか怖い妄想へ至りつつ足元を見れば、クッキリとした獣の足跡。
その歩幅から見ると、差し当たり熊のソレでは無いようでした(安堵)。


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ルートの頂を越え「葛巻町」の標識をくぐった辺りから、くすんだ空も
ハッキリと好天に転じて気分も上向き。

きっとこの界隈も昨秋の台風で荒らされなければ我々にとって最高の
「林道天国」だったんだろうなぁ・・・と感じ入りつつ、要所でパチリ。

伐採エリアと牧野エリアが混在するだけあり、とにかくもうエダ道が
そっちこっちにあって道中好奇心を煽られまくりなんですよ。


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しかし、♪イカサマの スリルに溺れて 強烈な ナイフにぶつかる♪

長い未舗装路の末、眼下に点々と牧畜農家のトタン屋根が見え始め
安心を覚えた辺りから「通行止め」の意義が本気で牙を剥き始めます。


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◎ 難関アイテム・その① ちょっと倒木 ◎

否、このぐらいは(確かにクロカン四駆でも些か難儀しそうなものの)
スリムなセローなら、誰でも山手から楽々とクリア出来るんですけど。


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いや、まさか集落が見下ろせるアスファルト舗装路に出てからが本番だ
なんて、誰も思わないよ・・・と独り言をつぶやいていると、はい登場。

◎ 難関アイテム・その② サクッと二段積みの土嚢 ◎


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これは流石に軽トラでは無理でも、足場の地面がシッカリしている分
サスをカサ上げした改造ジムニー等なら、越えて行けると思います。

もちろんセローなら、乗り手があまちゃんでも難なく突破可能でした。
むしろクリア直後に目前を横切るカモシカの方が余程怖かった(笑)。


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そして・・・思わぬ遭遇にフル・ブレーキングを強いられた結果として
命を救われた場所・・・ねえねえ奥さん、コレよ?コレモンですよ?

安家のバリケードに通行止めの理由として「路肩崩壊のため」と記して
いたのは確認したけれど、このレベルはもう「路肩」じゃないよね(笑)。

「いやいや、いくら何でもコレ以上ヤバい路面はもう無いっしょ?」と
思った自分が甘かった・・・おいコレ廃道級ぢゃねぇか(涙目)。


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ここを越えればあと1km足らずで麓の集落、しかしバンザイするなら
再び安家まで数十キロの折り返し・・・正に究極の選択であります。

しばし悩んだ末にきつねが取った苦肉の策は、画像右手の側溝に
セローのタイヤを突っ込んで押し歩く(!)という手段でした。


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その側溝にも溜まった落ち葉に隠れて落ち窪んだポイントがあって
ズボッ!とタイヤがハマった時は、一瞬パニックに陥りましたが
(実は田畑の肥料の数倍も強い獣臭が漂っていました・・・泣)。

セローならではの装備・スタックハンドルを駆使して引っ張り上げ
「火事場のなんちゃらパワー」でどうにかクリア致しました。


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ダートよりむしろ舗装した路面の方が、何か崩れっぷりが酷い様に
思えるのは気のせいでありましょうか。

ともあれ、完全に道路の崩壊している葛巻側の立て看板には
どーいう訳か「冬季通行止め」の表記しかないのでありました。

もしコッチから侵入していたら、とっとと撤退していたよな俺(疲)。


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到達した泥這という集落には、何故かいきなりセローに因んだような
不思議な名前の神社がポツンとありました。

「さっきカモシカに遭ったばかりだしナニか謂れがあるのかね?」と
解説板を読み解くも、残念ながら全然関係なかったけどね。


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やがて県道は、並行する国道340号と何事もなく合流。

いやもう、走ったことがあるだの退屈だの飽きるだのと身勝手な
文句ばっかりつけてごめんね、国道。

今はもう、約束された平和や平穏を淡々と走れることの幸せを
噛みしめるばかりのきつねメでありますよ。


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葛巻は一時、「住民より牛の方が多い町」として有名になった土地。

農家の皆さんは自宅or弁当で昼食を摂るためか、幹線沿いでも
異例と言って良いほど「食堂系」を見掛けないんだけれど。

R340とR281が繋がり、役場やバスターミナルも集中する辺りには
イイ感じに懐かしい昔ながらの食堂が点在しています。


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「こういうところって2時から夕方まで暖簾を仕舞う店も多いよな」と
危惧を抱いていたものの、無事ありつけましたよカツカレー♪

細切りの玉ねぎも郷愁を誘う、昔ながらの黄色いカレーライスを
ミヤネ屋観ながらノンビリ味わえる、というありふれた幸せ。

だって一歩判断を間違うと、今ごろ谷底で気絶していたものね。


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「単独の山岳アタックはもう少し身の程を弁えないとなぁ」と反省しつつ
道の駅・葛巻の手前から(今度はマトモな)県道を走り繋いで帰路へ。

そうか、「北山形→」の標識を左折すれば県253と県158をリンクして
岩手川口まで信号ナシの裏道快走ルートを組めるんだね。

この界隈も周囲を眺めると、「イケるワキ」がそこそこ潜んでいそう
・・・って、結局懲りてませんな俺(←馬鹿野郎)。


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最後の一服は長い日もすっかり傾いだ玉山で、早池峰山を背に。
いつもブラックを好む缶コーヒーも、この時は流石に熱い微糖を。

「やっぱりダート入れたロングはオンロードより数等疲れるわ」と
大音量で田畑に響き渡る下校チャイム(知ってます?)聴きつつ
地面にアグラかいてボンヤリ。

通りすがる現場帰りのトラック転がすおっちゃん達が、何故だか
日焼けした顔をこちらに向け、皆ニコニコと微笑んでいます。


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「やあ兄ちゃん、良いな、今日は最高のバイク日和だっただろ?」

それはくたびれたきつねメも、ドラマ満載な充実の一日にきっと
満足した表情を漂わせていたから、なのでありましょうね。

但し「準崩壊廃道単独行ツアー」は、もう勘弁ですけど(苦笑)。


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後半もまた長くなってしまって、結局オヤクソクの「コレ系」について
触れずに終わってしまいました・・・お友達の皆さん、すみません。

帰宅後に少し調べてみたら興味深いデータに突き当たったので、
改めて「番外編」として後日UPしてみようと考えているところです。

テーマ : オフロードバイク関連
ジャンル : 車・バイク

「ココロのゼンマイ巻き戻し」の、ショート・トリップ ~前編~








不意の家出から三週間、待てど暮らせど帰らぬとらみさん。

「俺の気配があれば、ひょこひょこ戻って来ることもあるのかな。」
と、仕事帰りから遅い日没までアジトの草むしりにも励んだけれど。

その間、近隣の人に声を掛けつつ、なんとなく思うところがあった。

たぶん、ホントに根拠のない「たぶん」だけれど・・・彼女は何か
ある理由から、どこかにホームステイしているのではないか。


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神社の境内で開かれた猫の集会。その場の取り決めにより彼女は
どこかへ派遣され、そのことを告げるためにあの夜、狐が現れた。

そんな妄想が脳裏に浮かぶ中、ぎっしり雑草を詰めた70Lのポリ袋を
燃えるごみの集積所に積んで行く。

何にせよこの一か月、短い間にあまりにも出来事の波が荒過ぎた。
「待つ想い」に変わりは無いけれど、もう自分の時間を巻き戻そう。


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快晴の朝に目指したのは、「風車が並ぶ尾根の道」・上外川。


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まずあの谷を渡る風を越え、葛巻の山懐で縦横無尽に遊ぼう。


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ってしかし・・・既に5月も下旬に入ろうというこの時期に、コレか。


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かつてゴールデン・ウィークにも同様の「壁」に当たったことは
あったものの、まさかまだ居座っているとは思わなかった。


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・・・例えスコルパ持って来ても、コレ超えるのはムリ、絶対・・・。


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エセ北海道ポイントまで引き返し、「さて」と、しばし思案。

時間だけはある。ならば、山ひとつ向こうの安家越えを狙うか。


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もう十年近く前に訪ねた時は国道を早々に逸れ、タイトで長い
氷渡経由のルートから入ったけれど。


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龍泉洞をスルーし県七を北上する初めての「王道コース」で
きつねは複雑な気持ちを抱くことになる。


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さすがに一桁県道だけあって、ルートしてはもう文句なく良い。

「なぜ今までこの道を走ったことが無かったのか」と自分でも
不思議に思えるほどの快走路だから。


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但し初夏の抜けるような空の下故に、土砂で酷く荒れた路肩の
凄まじさが、異様に際立って目に映る。


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昨夏の終わり、大平洋からという常識外の上陸により勢力を持って
散々暴れた台風10号の爪痕は、今も深く残ったままだった。


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四方に深く山が迫る安家の集落は、かつて「取り残された昭和」の
風景が色濃く残されて、きつねの心を和ませてくれたけれど。


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流域にダムを持たず護岸工事も受けていない美しい安家川は、
しかしそれ故にかつてないほどに荒れ狂ったのだろう。


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歌舞伎揚げの包装を思わせる三色ビニールの庇が褪せた商店も、
コンクリ作りの塀や建屋の佇まいが懐かしいガソリンスタンドも。

もう昭和原風景のあの面影は、何ひとつすら残ってはいなかった。


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「報道されない事」は「何も起こらなかった事」と、イコールじゃない。

メディアは、行政は、何を見ているのだ。何をしているのだ。

震災時と同じ感情が沸く。奴らの仕事は、使命は、一体何なんだ?


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「上外川を越えられないなら、相棒はスポーツスターでも良かったか」
と実は道中独りごちていたけれど、しかし結局セローで正解だった。

本来舗装であるべきはずの幹線が、ダートに化けていたのだから。


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アジトを出る前の天気予報では、県下全ての降水確率が夜まで
ゼロだったはずなのに。安家の集落から西に、明らかな重い雲。

ロードサイドの「至・九戸」という表記を信じるなら、それは正直
想定の枠を越えてのとんでもない遠回りに至ってしまう・・・。


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「止む無きショートカットを強いるなら、掟を破る他に術は無し」か。

既に長くなったので、以降の顛末は後編にて綴ることにしよう。


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まあ、この辺のベクトルも込みで書けたら、ちょっと面白いかな?

テーマ : ツーリングレポート
ジャンル : 車・バイク

プロフィール

狐ヶ丘 紺之介

Author:狐ヶ丘 紺之介
1970年生まれの乗り物好きな中年ホンドギツネ(オス)。
クルマもバイクも好きなのに、精神構造が基本アナログ。
四輪はM/T派、二輪はキャブ派という典型的な昭和男。

ニンゲンに化けたは良いものの21世紀の流れに乗れず、
世間と森の境目辺りでひっそりブログを綴っております。

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